29 Resplendent In Divergence
Disc 29 A Selection of Frippertronics which appeared individually and/or in small groups in various other locations as individual tracks on later albums, compilations, singles et al. Assembled and mastered at DGM by Alex R. Mundy (2021) from a variety of sources including masters, tapes and vinyl transfers
Robert Fripp - Guitar, Frippertronics
本作品に収められているフリッパートロニクス楽曲には個々のクレジットがないため、元々どこに収録されているのか判らないものがある。 DGM Live の倉庫から見つかったタイトル付きのテープに収録されていた音源が、実は別の日のフリッパートロニクス演奏の中の1曲であった、という可能性もあるかもしれない。
どこに収録されていたか判る限りは、以下の通りである。
” House of Music ” は、DGM Live からリリースされている 『 Arny's Shack, Poole, United Kingdom January 01, 1980 』 に ” Am House Of Music ” に収録されている。
” Celebration ” は、” House of Music ” と同じく 『 Arny's Shack, Poole, United Kingdom January 01, 1980 』 に ” CMaj Celebration ” として収録されているが、それ以前に1984年に Voiceprint からリリースされたオムニバス 『 Sometimes A Great Notion 』 にも ” Celebration ” として収録されている。
” Easter Sunday ” は、『 Guitar Player Magazine 』 誌の1986年1月号の付録ソノシートに収録され、その後2005年にフリップ名義で発表された 『 Love Cannot Bear Soundscapes - Live In The USA 』 にも収録されていいる。
” Silent Night ” は、シカゴの雑誌 『 Praxis 』 の付録ソノシートに収録され、その後1995年のキング・クリムゾンのシングル 『 Sex Sleep Eat Drink Dream 』 、DGM Live からのダウンロード(その後2008年の 『 Mr. Stormy's Monday Selections Vol. 1 』 に収録)2015年の 『 THRAK 』 のボックス、2019年の DGM Live から KC50 シリーズの49番目の作品としてダウンロード、と繰り返し販売されてきている。
” Volo Ergo Sum ”、” Night I ”、” Night II ” の3曲は、1981年に雑誌+LP 形式で発売された 『
Recorder Three 』 に収録されている。
” Volo Ergo Sum ” はそのままのタイトルで、” Night I ” は ” Night I : Urban Landscape
” 、” Night II ” は ” Night II : Urban Landscape ” というタイトルで収録されている。
” Marriagemuzic ” は、1981年に A面がリーグ・オブ・ジェントルメン、B面がフリップ名儀で発表された 7inch シングル
『 Heptaparaparshinokh / Marriagemuzic 』 のB面に収録されている。
30 Blasts & Blasms : Sessions, Jams and Rehearsals
31 More Blasts, More Blasms : Sessions, Jams and Rehearsals
Disc 30 Recorded at The Hit Factory, New York in 1978. Assembled and mastered at DGM by Alex R. Mundy (2021) from the original 1/4" tapes and cassettes.
Disc 31 1-6 & 20 recorded at Basing Street, London in 1977, all other at The Hit Factory, New York in 1978. Assembled and mastered at DGM by Alex R. Mundy (2021) from the original 1/4" tapes and casettes.
Robert Fripp - Guitar
John Wetton - Bass
Phil Collins - Drums
Tony Levin - Bass
Narada Michael Walden - Drums
Jerry Marotta - Drums
Sid McGinnis - Guitar
Ian McDonald - Flute
Tim Cappello - Sax
Disc 30 と 31 には、『 Exposure 』 リハーサル/制作段階の楽曲 が収録されている。
同楽曲については DGM Live から既にリリースされているが、嬉しいことにそこに収録されていなかった楽曲が新たに収録されているし、残念なことにそこに収録されていた楽曲が収録されていなかったりする。
そしてそれ以上に問題なのが DGM Live とレコーディング時期の記載が異なっていることと、楽曲毎の演奏者、特にジョン・ウェットンの記載が異なっていることである。
まず Disc 30 は全てを「 Recorded at The Hit Factory, New York in 1978 」 としており、フィル・コリンズとナラダ・マイケル・ウォールデンが参加していた1977年12月のセッションが全て1978年のレコーディングとなっている。
また Disc 31 は「1-6 & 20 recorded at Basing Street, London in 1977, all
other at The Hit Factory, New York in 1978」としているため、同じく2人が参加していた1977年12月のセッションも1978年のレコーディングとなっている。
上記に加え、個別クレジットにおいても ジョン・ウェットンの演奏がトニー・レヴィンの演奏とクレジットされているところがある。
Disc 30 の全曲がトニー・レヴィンになっているだけではなく、 Disc 31 の「all ther」の楽曲だけではなく、「London
in 1977」とされている楽曲の一部もトニー・レヴィンとクレジットされている。
なお、『 Exposures 』 にのみ収録されているのは以下の3曲である。
Disc 30 の 18曲目の ” Exposure I ” は、ヴォーカル無しで尺八を意識したようなフルートをイアン・マクドナルドが演奏している。
Disc 31 の 19曲目の ” North-Ish Star II ” はベースがトニー・レヴィン、ドラムがジェリー・マロットの演奏。 20曲目のウェットンとコリンズの組合せとの比較が判りやすい。
Disc 31 の 23曲目の ” Exposure V ” は、ヴォーカル無しでティム・キャペロのサックスがフィーチャーされている。
本ボックスに収録されているヴォーカル無しの ” Exposure ” を整理すると以下の通りである。
Exposure I (CD 30): イアン・マクドナルドがフルートで参加
Exposure II (CD 5): イアン・マクドナルドがフルートで参加
Exposure V (CD 31): ティム・キャペロがサックスで参加
Exposure IV (CD 5):イアン・マクドナルドがフルートで、ティム・キャペロがサックスで参加
『 Exposure 』 リハーサル/制作段階の楽曲の、DGM Live からのリリース版と 『 Exposures 』 収録楽曲の比較は以下の通り。
32 The League of Gentlemen - Royal Exeter, Bournemouth, 21/9/80, John Peel Broadcast, 17/11/80
Disc 32 Assembled and mastered at DGM by Alex R. Mundy (2021)
1-15 from an audience bootleg cassette, 16-19 recorded at Arny's Shack, Parkstone, Dorset, engineer : Tony Arnold, from the original 1/4" reel to reel tapes sent to the BBC for broadcast.20 from a band rehearsal tape.
Robert Fripp - Guitar
Barry Andrews - Keyboards
Sara Lee - Bass
Johnny Toobad - Drums
アレックス・マンディによって新たにリマスターされたリーグ・オブ・ジェントルメンの音源集。
15曲目までは DGM Live からリリースされている 『 Royal Exeter, Bournemouth, UK 』 と同じ音源で、フリップのアナウンスを独立させたり前後のオーディエンスの歓声を省略しているだけである。 リーグ・オブ・ジェントルメンは9月と11月の2回にわけてイギリス・ツアーを行っているのだが、未だ公開されているのはこの9月21日の音源だけである。
ここには是非新たな発掘音源を収録してほしかった。
16曲目から19曲目までは、BBC の放送用に、ドーセットの Arny's Shack でスタジオ録音したもの。 アルバム・タイトルに「 17/11/80 」との記載があるが、こればレコーディング日なのか放送日なのか判らない。
最後の ” A Few Goodies There ” は、DGM Live から単独リリースされているものと同じ。
上記の通り、この Disk 32 の内容はやっつけ感が強く残念である。
(追加:2022年10月10日)