2006
Beyond Even ( 1992-2006 ) : Fripp & Eno → Fripp & Eno
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All instruments and vocals by Adrian
Belew
with Les Claypool bass, Danny Carey drums for whatever & men in
helicopters version 4.0
with Robert Fripp flute guitar for water turns to wine,
with Mel Collins
saxophone for beat box car & flutes for truth is
with the voice of The Prophet Omega for troubles,
and Martha Belew as the telephone message for incompete indifference
ブリューの3部作の最終作。 フリップは、” Water Turns To Wine ” 1曲のみ 「 flute guitar 」 としてクレジットされている。 (追加:2006年5月25日)
The Bruised Romantic Glee Club : Jakko M. Jakszyk
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21st CSB
でクリムゾン・ファンに知られることになったジャコのソロ・アルバム。
カンタベリー系ミュージシャン、フリップを含めた旧クリムゾン・メンバーと、自身のキャリアと人脈を総動員した作品で、CD2枚組というフォーマットは当人の自信の表れなのだと思う。
ただジャコによる楽曲自体に魅力がないのが欠点で、芸達者なミュージシャンによる演奏が、単なるムード・ミュージックに成り下がってしまっているのが残念なところ。
フリップの演奏はサウンドスケイプを中心に、曲のバックで薄く鳴っているパターン。 積極的に関与していないのは、正解かもしれない。
(追加:2007年12月10日)
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Judy Dyble - vocals /
autoharp
Simon House - violins keyboards string arrangement for see emily play
Steve 'b' - saxophones
Dave ( Doc Mahone ) Russell - banjo & bouzouki
James Sher - dulcimer
Peter Pracownik - acoustic electric and slide guitar
Robert Fripp - soundscape and lead guitar on shining
Marc Swordfish - drums percussion keyboards and anything else
Paul Chousmer - organ solos
Phoebe Thomasson - flute
Martin Walker - Bells, Chimes and Pangs on Shining
ジュディ・ダイブルとフリップの30年弱ぶりの共演。
とはいえ期間が開いたのは、長期に渡りダイブルがレコーディング活動を行っていなかっただけのことで、昔年の遺恨が云々といったドラマチックな何かがあるわけでもない。
話題作りに協力してもいいよ、といった余裕があったためだろうか、フリップの演奏から自己主張は全く感じられない。 その結果、サウンドスケイプにしろギター・ソロにしろ、惹かれるところはない。
打ち込みのディスコ・ビート(死語)がもの悲しい ” See Emily Play ”
でギターを演奏してくれたら、もっと面白かったのに。
(追加:2006年4月10日)
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Judy Dyble - vocals / autoharp
Simon House - violins keyboards string arrangement for I Talk to the Wind
Steve 'b' - saxophones
Dave ( Doc Mahone ) Russell - banjo & bouzouki
James Sher - dulcimer
Peter Pracownik - acoustic electric and slide guitar
Robert Fripp - soundscape and lead guitar
Marc Swordfish - drums percussion keyboards and anything else
Paul Chousmer - organ solos
Phoebe Thomasson - Flute and backing vocals on Road to Somewhere
Martin Walker - Bells, Chimes and Pangs
Giles Bolton - Backing Vocals on Road to Somewhere
短いスパンで発表されたジュディ・ダイブルのソロ・アルバム。 コンセプトとクレジットされているとミュージシャンが同じことから、同時期に録音されたマテリアルを2回にわけてリリースしたものと思われる。 ジャケットも色違いなだけだし。
彼女のHP によれば、前作収録の ” Shining ” の別ミックスである ” Forever Shining ”
にサウンドスケイプで参加している。
ちなみに、” I Talke To The Wind ”
からは、フリップの演奏を確認することはできなかった。
( 追加:2006年8月26日)
2007
05ric - Vocals / Extended Range Bass
Gavin -
Drums / Tapped Guitar
with special guests
Robert Fripp - Guitar-Soundscapes on "Sailing" "Where Are You Going?"
Dave Stewart - Keyboards on "Centered"
Gary Sanctuary - Piano on "Where Are You Going?"
めでたくクリムゾンのメンバーに就任したギャヴィン・ハリソンによるプロジェクト。
リズム隊がひたすらテクニカルな演奏を繰り出す一方、曲自体は地味で特徴があまり感じられない。 どちらかと言えばサイド・マンであったハリソンだけに、完成度の高さを求めてもしかたないかもしれない。 それよりも、クリムゾンにおいてどういった役回りをするのかを想像しながら聴いていた方が楽しめる。
ギターもクレジットされているが、フリップの演奏はサウンドスケイプスだけだと思われる。 レコーディング時点でハリソンの参加が確定していたのかはわからないが、リリース・タイミングは参加発表と重なった。 とはいえ、本作品はそれほど話題にはならなかったが。
( 追加:2008年1月26日)
Fear Of A Blank Planet : Porcupine Tree
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Steve Wilson - vocals, guitars, piano, keyboards
Richard Barbieri - keyboards and synthesizers
Colin Edwin - bass guitars
Gavin Harrison
- drums
Guests:
Alex Lifeson - guitar solo on " Anesthetize "
Robert Fripp - soundscapes on " Way Out Of Here "
John Wesley - backing vocals
No-Man
のスティーヴン・ウィルソンによるポーキュパイン・トゥリーの作品。 とはいえ、今では
No-Man
よりポーキュパイン・トゥリーのほうが、メジャーかもしれないが。
スティーヴン・ウィルソン絡みということで便宜上このカテゴリーに入れたが、実際にはヘビーな楽曲の中にプログレのエッセンスが時々混ざったような音で、Mars
Volta や System of a Down
が売れている時代だけに、ひょっとしたら、という可能性が若干ある。
フリップのサウンドスケイプスは相変わらずで、必然性ゼロの効果音の役割しか果たしていない。
ポーキュパイン・トゥリーの来日公演のおかげでフリップのサウンドスケイプス公演を生で観ることができたものの、そもそもなぜフリップがスティーヴン・ウィルソンにここまで肩入れするのか、よくわからない。
(追加:2007年5月15日)
Nil Recurring : Porcupine Tree
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Steve Wilson - vocals, guitars, keyboards
Richard Barbieri - keyboards and synthesizers
Colin Edwin - bass guitars
Gavin Harrison
- drums, percussion, tapped guitar on "What Happens Now?"
Guests:
Robert Fripp - lead guitar on "Nil Recurring"
Ben Coleman - electric violin on "What Happens Now?"
『 Fear Of A Blank Planet 』
レコーディング時のアウトテイク集。
フリップは、タイトル曲 ” Nil Recurring
” にクレジットされている。
スティーヴン・ウィルソン自身のライナーによれば、フリップは本曲用にいくつかのギター・ソロを録音したとのことだが、最終的には東京公演時のサウンドスケイプを採用したとのこと。
実際どの音がフリップによる演奏はわからないが、つくづく余計なことをするものだと思う。
(追加:2007年11月25日)
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Theo Travis Tenor and soprano saxes wah-wah sax, flute,
alto flute, clarinet, loops
Mike Outram Electric guitar
Pete Whittaker Hammond organ
Roy Dodds Drums, gongs
with Special guest Robert Fripp Guitar, guitar soundscapes ( Track 2,4,5
)
ジャズのフィールドで活動しているセオ・トラヴィスの作品。
ソフト・マシン・レガシーや、デヴィッド・シルヴィアンのライヴに参加したり、近しいところでは
Bass Communion
の作品に参加してたりする。 ピンク・フロイドの楽曲を取り上げているのもそんな流れかもしれない。
共作した曲があるものの、基本的には別録音のサウンドスケイプスの提供、といういつものパターン。 ただ、サウンドスケイプスをバックにしたサックスやフルートの演奏というのは意外と新鮮だし、大作
” Oblivionville ”
での差し込まれ方も効果的だと思う。
本作品を契機にサウンドスケイプスの活躍範囲がまた広がりそうで、ちょっと怖い。
(追加:2008年1月12日)
2008
Thread : Travis & Fripp → Travis & Fripp
Environment II : The Future Sound Of London
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this album was created with help and inspiration from Max Richter, Daniel Pemberton, Chris Margory, Robert Fripp, Colin Bell, Will White
『 Lifeforms 』、『 ISDN 』
に続き、フリップの名前がクレジットされているフューチャー・サウンド・オブ・ロンドンの作品。
フリップの名前がクレジットされている、といってもその内容は曖昧で、サウンドスケイプスのサンプリングさえされていない可能性もある。
作品自体は、かつての「意外と踊れるかもしれない」、「もしかしたら踊れるかもしれない」といった要素は皆無で、アンビエント志向が強くなっている。
ただ、エコーの積み重ねやドローンの多様といったイーノ的手法は取られておらず、メロディやリズムもしっかりとある。
各楽曲に偶発的要素も感じられず、ゼロからこのような楽曲を意図的に構築したのだとしたら、その発想力は凄いと思う。
(追加:2020年10月25日)
A Young Person's Guide To Hell : The Hellboys
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Featuring
Robert Fripp, Tony Levin,
Bill Rieflin, and the California Guitar Trio
トム・レドモンドを中心にしたプロジェクト、ヘルボーイズの2作品目。
前作では、サウンドスケイプスのサンプリングのみでフリップはクレジットされていたが、本作ではエレクトリック・ギターもクレジットされている。 とは言っても、ギター奏者は複数クレジットされており、演奏の確認は難しい。
その一方で、サウンドスケイプスが鳴り響き始めると明らかにフリップの演奏とわかる。 リスナーの期待をかわしつつ、自分の大好きなサウンドスケイプスの記名性の高さをフリップは再認識させているわけで、まさに思う壺といったところか。
アルバムとしては、クラッシックにカントリー、インダストリアルからディランのカヴァーとバラエティーに富みすぎ、焦点がぼやけてしまっている。
(追加:2011年2月10日)
dyanMU : Enrico Coniglio - Elisa Marzorati
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Enrico Coniglio : programming, sampling, looping
Elisa Marzorati : piano
' Timepiece ' contains a sample from " The Outer Darkness ", ( The Gates of
Paradise, 1998 ), performed by Robert Fripp.
すんません。 アーティスト名読めません。
本作品にフリップは直接参加しているわけではなく、『 The Gates Of
Paradise 』 に収録されている ” The Outer Darkness ”
がサンプリングされている。
アルバム全体がアンビエントな作品で、全曲にフリップのサウンドスケイプスがサンプリングされている、と言われても信じてしまいかねない作品。
サウンドスケイプスのサンプリング料っていくら何だろう? それ以前に、サンプリングの申し入れに対して、フリップはどんな基準に基づき判断しているのだろうか?
(追加:2009年4月10日)
Mike Zirkel The Album : The Gomers
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Dave Adler Key, Vocals, Percussion
Biff Blumfumgagnge Oud, Nyckelharpa, Violin, Mandolin, Vocals, Guitar
Geoff Brady Vibes, Drums, Percussion, Vocals, Theremin
Steve Burke Guitar, Baritone Guitar, Percussion, Vocals
Mark Hervey Guitar, Vocals
Gordon Ranney Bass, Percussion, VOcals, ARP Synth
Gregg Rullman Drums, Percussion
Andy Wallman Tambbourine, Vocals, Percussion
Siggi Baldursson Drums on Homosexuals & Lesbians
Adrian Belew
Guitar on Things Fall Apart
Robert Fripp Voices, Guitar Synth on Fripping the Rude Oud
Rob Haggar Ululations
Wikipedia
によると、ウィスコンシン州のマディソンを中心に活動するコメディ・バンド、らしい。
この手のバンドにありがち、というか今や必須条件なのかもしれないが、演奏はしっかりしているし、ネタもとに対するバックグラウンドも充分に感じることができる。 でも、それがどうしたかと問われれば、それ以上でもそれ以下でも無い、としか答えようが無い。
フリップはアナウンスとサウンドスケイプスで参加している。
(追加:2011年10月10日)
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しばらく活動を中止していたグリッドの作品。
15年前そのまんまの音は、テクノ・シーンにおいてどれだけの現役度があるのか良くわからないが、高揚感を無理矢理高めるようなリズムの連続は、聴き続けていると疲れてくる。
残念ながらフリップのギター・ソロはなく、クレジットの通りフリッパートロニクス。 しかし何故今、サウンドスケイプスではなくてフリッパートロニクスなのかは不明。
(追加:2009年3月25日
2009
21st Century Schizoid Man : The Human Experimente
feat. Robert Fripp, Maynard Keenan, Jeff Fayman
フリップがゲスト参加している珍しいカヴァー。 インダストリアル・プログレといった曲調。
未だダウンロード販売オンリーで、長さがちょっと短いだけの Radio Edit もリリースされている。
(追加:2013年4月10日)
We Are The Humans : The Humans
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Toyah voice loops angry bee
Chris bass guitar organ humming
Bill bass synths gadgets whirring organ drums claps hums
Bonus Track
Toyah voice
Chris bass guitar
Bill bass drums oohs aahs snaps claps
Bobby Willcox guitar slinger
Don snaps claps
フリップの回転椅子プレーのPVが話題になった
” These Boots Are Made For Walkin' ” をボーナス・トラックに収録した、The Humans
のアルバム。
楽曲の殆どはベース音によるリフが骨格を成し、メロディ楽器が少しとトーヤのヴォーカルが被るという構成。 それもそれで良いのだが、フリップ参加という贔屓目を差っ引いても、”
These Boots Are Made For Walkin' ”
の良さが突出している。 元々の楽曲の良さ(ナンシー・シナトラで有名)に加え、フリップによるリフ&ギター・ソロを堪能することができ、短いながらも見事な仕上がりとなっている。
今回あらためて YouTube で確認し、PVでのトーヤの服装がナンシー・シナトラを意識していることがわかった。 夫婦間でその辺りについて議論はなかったのだろうか。
(追加:2010年12月25日)
Talking With Strangers : Judy Dyble
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Ian
McDonald - Flute, Saxophone, Uklele
Robert Fripp - Guitar and Soundscapes
Pat Mastelotto - Drums, Percussion<
ジュディ・ダイブルのソロ4作品目。 フリップは3作連続参加ということになる。
ELPの ” C'est La Vie ” 等フォーク・ロック調の短い曲が並ぶなか、フリップも参加している ” Harpsong ” のみが19分もの長尺曲となっている。 ヴォーカル・パートとインスト・パートがクレジットも別にされており、同一曲である必然性は殆どないのだが、”
Starless ” に聞こえなくもないフレーズが出てきたりして、ファン・サービスをしっかりと心得ている。
(追加:2009年8月25日)
2010
Julie Slick : Julie Slick
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Adrian Belew Power Trio のベーシスト、Julie Slick
のソロ・アルバム。
フリップの参加、というかサウンドスケイプスのサンプリングは3曲。 『
The Gates Of Paradise 』 収録の ” Sometimes God Hides ”
に加え、オムニバスの 『 Sometimes God Hide 』 に収録されている ”
Scanning II ” と ” 2006 ”
という選曲が変わっている。 あ、もちろんどの部分がサンプリングされているかは聴き分け不可能だけど。
ところで女性ベーシストというと、最近だと Tal Wikenfeld
がすぐ思い浮かぶが、Julie Slick
も演奏が上手いだけではなくルックスもそこそこ、そして年齢まで
Tal
と同じである。 比べられることは当人にとって不本意かもしれないが、意識はしてるハズ。 そして...下世話で申し訳ないが、映像を見ていると
Tal の時と同じような興奮を覚える。
(追加:2010年8月10日)
Super Heathen Child : Grinderman
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Grinderman 2 : Grinderman
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ニック・ケイヴが率いるグリンダーマンの ” Super Heathen Child ” に、フリップがギターで参加している。
原曲 ” Heatehn Child ”
とは全く異なる楽曲になったと言って良いほど、フリップの激しいギターがフィーチャーされている。 他流試合なだけにサウンドスケイプスでお茶を濁すこともできたと思うのだが、よくぞここまで弾きまくったと感動するほどの演奏である。
これがニック・ケイヴからの要請なのか、それとも触発されたのかはわからないが、ニック・ケイヴに対しては、「グッジョブ」と多いに感謝したい。
(追加:2010年10月25日)
Just Outside Of Normal : Stuart Hamm
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Stuart Hamm Fretted, Fretless,
Piccolo Basses and Keys
Guitar Joe Satriani, Robert Fripp, Frank Gambale, Jude Gold, Mark McGee
Saxophone Alex Murzyn, Kart Theobald
Piano Terry Disley, John R. Burr
Drums Stanton Moore, Alan Hertz, John Mader
Violin Carlos Reyes
Vocals Malika Alaoui
Dotar Bruce Hamm
Accordion Allison Lovejoy
テクニカルなベーシスト、ステュアート・ハムのソロ・アルバム。 1997年のG3のコンサートで共演していることが、今回のフリップの参加に繋がっていると思われる。
Youtubeでちょっと探しただけでハムのベース・ソロ映像を見つけることは可能だが、速弾きからメロディアスな演奏まで、どれもこれもベースでそこまでやるか、というものばかりで徹底している。 あれだけフレットに右手を持って行くのならスティックでも演奏すれば良いのと素人的に思ってしまうのだが、そうしない拘りがあるのかもしれない。
フリップの参加はラストの ” Lucidity ”
のみ。 メロディアスなハムのベースに、サウンドスケイプスが静かに絡む。
(追加:2011年2月25日)