1985
You Caught Me Out : Tracey Ullman
|
Musicians :
Jakko
今は活動の拠点をアメリカに移し、女優業が本職になっているトレイシー・ウィルマンのセカンド・アルバム。
それなりにヒットしたファースト・アルバムに比と同様、オールディーズのカヴァーと、オールディーズ風の楽曲が収録されているのだが、セールス的には失敗している。
本作品には、同名異人の可能性もあるが、ジャッコの名前がクレジットされている。
勿論、作品の性格からしてクレジットの詳細があるわけではなく、どの曲で演奏しているかも判別不明。
作品としては、聴いていて楽しいんだけどね。
(追加:2015年10月10日)
1987
Broken Records The Singles : Dave Stewart & Barbara Gaskin
|
個人的には、ジャッコの名前を初めて確認した作品。
キーボードのソロが強烈な名曲 ” Rich For A Day
” 等にジャッコはクレジットされている。
(追加:2013年11月10日)
It's Better To Travel : Swing Out Sister
|
with the irreplaceable help of the following :-
Jakko
自分らしくナチュラルに生きている私は、音楽をファッションのように着こなすことで、今を感じることができる。 プログレやクリムゾンが好きな姿は、仮初にすぎない。
最先端の人々が、自分たちの流行に左右されない趣味の高さを確認するために聴くようなオシャレな音楽が、本当は大好きなのである。
スウィング・アウト・シスターはそんな私のお気に入りのひとつである。
時代に全く左右されることのないオシャレでハイセンスな音楽を聴いていると、アーバンなショッピングを楽しむ今の生き方に感謝するとともに、そんな自分にご褒美をあげたくなってくる。
本作品との出会いはとってもチャーミングで、「10枚以上で1枚200円引き」との手書きポップがついた床置きダンボールの箱の中から発見、ジャッコ目当てなので帯なし日本盤でも構わず購入、1回だけ聴いて終了たことが、今でも懐かしい。
(追加:2015年12月10日)
1988
DIZrhythmIA : Dizrhythmia
|
Dizrhythmia are
Gavin Harrison : Drums, percussion & marimba
Danny Thompson : Double bass
Pandit Dinesh : Indian drums, percussion & Vocals on 2,6 &8
Jakko M. Jakszyk : Acoustic, Semi-acoustic & sitar guitars, Piano,
prophet, flutes & Vocals
ジャッコとハリソンがメンバーとしてクレジットされているディズリズミアの作品。
この時期のジャッコはソロ・アーティストと売り出されようとして失敗した後のセッション活動が中心、ハリソンはイタリアでのスタジオ・ミュージシャン活動前の散発的活動、と2人とも下積み時代であった。 そんな時期に発表した作品だけに、2人とも相当の思い入れをもって制作に望んだに違いない。 ディズリズミアとしての活動は結果として一時棚上げにはなってしまったが、2人の主張がたっぷり込められた内容となっている。
リズムはゆったりとしているが環境音楽風ではなく、中近東から地中海の香りが漂うロックな作品である。 ジャッコのヴォーカルは極端なまでに活躍度が低く、この辺りはソロ・アーティストとして売り出されことへの反骨心の表れだと思う。
(追加:2021年9月10日)
Smell Of A Friend : The Lodge
|
John Greaves : Keyboards, Bass, Vocals, Lead Vocal on "Old Man's Mood"
Peter Blegvad : Guitar, Vocals
Kristoffer Blegvad : Lead Vocals
Jakko Jakszyk : Guitars, Flute, Vocals, Lead Vocal on "Smell of a
Friend"
Anton Fier : Drums
The Lodge というバンドの作品に、ジャッコは正式メンバーとしてクレジットされている。
本作品がリリースされた1988年頃、ジャッコは未だセッション活動が中心だったたけに、正式メンバーとは言え本作品での活躍度は残念ながら低い。
ギターを含めたインストの中心は他メンバーだし、リード・ヴォーカルをとる曲もあるけどタイトル曲1曲だけだで、目立ちたいだろう欲求が抑えこまれてしまっている。
クリムゾン新旧メンバーの中で、下積み時代が一番きつかったのはジャッコなのかもしれない。
(追加:2015年7月1日)
As Far As Dreams Can Go : Dave Stewart & Barbara Gaskin
|
Bill Bruford (3)
スチュアート&ガスキンのコンピレーション2作品目。
(追加:1999年7月10日)
(追加:2013年11月10日)
Stop! : Sam Brown
|
タイトル曲 ” Stop ”
がヒットしたサム・ブラウン(サムだけど女性)の作品。
軽めのポップスからジャージーなナンバーまで、サム・ブラウンのヴォーカルを活かすアレンジが施されている。
そんなヴォーカル作品に、ジャッコ(とギャビン・ハリソン)の初期の演奏が収録されている。
ジャッコのギターの活躍度は大なのだが、これぞ、という演奏ではない。 逆にジャッコが演奏していない ” Merry Go Round ”
の歪んだギター・ソロのほうが格好よかったりする。
” Stop ”
は多分日本のFMでも放送されていたはずで、バブル真っ盛りの時代のカップルのムードを盛り上げたことと想像される。
そんなカップルも盛り上がりに、クリムゾンのメンバーが寄与していたのは感慨深い。
(追加:2014年9月10日)
1990
The Big Idea : Dave Stewart And Barbara Gaskin
|
Gavin Harrison (3,7,8,9,10)
スチュアート&ガスキンが、シングルからアルバム中心に活動を移行した時期の作品。
(追加:2008年3月10日)
(追加:2013年11月10日)
1991
Guaranteed : Level 42
|
MarK King : Bass / Vocals
Mike Lindup : Keyboards / Vocals
Gary Husband : Drums / Vocals / Keyboards
Wally Badarou : Keyboards / Vocals
Annie McCaig : Vocals
Allan Holdsworth : Guitar
Dominic Miller : Guitar
Gary Barnacle : Saxes
John Thirkell : Trumpets
「どう、俺のベース凄いでしょ!」という主張が楽曲の魅力に繋がっていないバンド、レベル42の作品。
ジャケット左から2番目に写っているのはジャッコ。 ただ本作のレコーディングにはジャッコは参加していない。 というかレベル42のオリジナル・アルバムに参加することなくジャッコは脱退している。
そこに至ったのにはマネジメントの問題や音楽性の問題等当事者間で色々あったのだと思うが、ジャケ写にそのまま使ってしまうというのは、ジャッコに対して失礼なんじゃないかと思う。 本作で殆どのギターを弾いているのはアラン・ホールズワースで、彼が参加したことで舞い上がったのかどうかは判らないが、もう少し配慮があっても良かったと思う。
ジャッコの作品については正直なところファンになりきれない私であるが、流石にどうかと思う。
(追加:2023年4月10日)
1992
Mezzogiorno Sulle Alpi : Alice
|
イタリアの歌姫、アリーチェの作品。
アルバムの印象はデヴィッド・シルヴィアンの 『 Gone To
Earth 』 に似ている、というかそのままである。 よって同作に愛着のある私は充分に楽しむことができた。
違いがあるとすれば、シルヴィアンと同じく低音中心ではあるが野太さがあるアリーチェのヴォーカルだったりする。 ラストの ” Luce Della Sera
” では夏目漱石の俳句、「雀来て障子にうごく花の影」が引用されており、意外な日本繋がりがあったりする。
本作にはギャヴィン・ハリソンとジャッコが参加しているが、総じてハリソンの方が活躍度合いが高い。
(追加:2019年11月10日)
1993
Caffe de la Paix : Franco Battiato
|
Jakko Jakszyk chitarre
Gavin
Harrison Batteria e persussioni
イタリアのシンガー、フランコ・バッティアートの作品。
音楽的には色々な遍歴がある、程度のことがネットから判るのだが、本作品に限って言えば、私のような素人が想像するイタリアっぽい音楽、ということになる。
同じイタリアのシンガー、アリーチェの作品に楽曲を提供したりアレンジで参加したりとの繋がりがあり、更にはアリーチェが 『 Mezzogiorno
Sulle Alpi 』 で夏目漱石の俳句を取り上げたことに呼応するかのように、本作品では ” Haiku ” という楽曲が収録されている。
ギャビン・ハリソンとジャッコが本作品にはクレジットされているが、目立つような演奏はしていない。
(追加:2019年11月10日)
Whisper A Prayer : Mica Paris
|
シャレオツなソウル・シンガー、マイカ・パリの作品に、ジャッコが1曲参加している。
何故、ジャッコが参加しているのかは全く不明。 セッション・ワークとはいえ、明らかに専門外なところに放り込まれた印象が強い。
せめてここでの活躍が、その後の自らの活動やセッションに活かされていればよいのだが、連続性は全く無い。
アルバム・タイトル曲に参加しているだけに、もう少し活躍して欲しかったのだが、打ち込み中心の演奏に紛れ、殆ど判別不能なのも悲しい。
(追加:2014年12月10日)
1994
Kingdom Of Dust : Jakko
|
Richard Barbieri : Keyboards and Synthesisers
Steve Jansen : Drums, Percussion, Computer Programming and additional
rhythm guitar on ' Che Guevara '
Mick Karn : Bass
Jakko M Jakszyk : Guitars, Vocals and additional Bits and Pieces.
ジャッコ名義のミニ・ソロ・アルバム。
本作品は元々、元JAPAN、元レイン・トゥリー・クロウのリチャード・バルビエル、スティーヴ・ジャンセン、ミック・カーンと一緒にバンド結成をもくろみ制作されたのだが頓挫、収録された4曲も中途半端な結果になってしまっている。
ただこのプロジェクトに取り組んだ4人の覚悟、特にジャッコの覚悟は相当なものであったと推測される。 どんな結果になろうとも 「
デヴィッド・シルヴィアンがいない 」、と言われるのはわかっていたはずだし、更にジャッコにしてみれば、「 デヴィッド・シルヴィアンじゃない 」
言われるがわかっていたにもかかわらず取り組んだのだから。
作品制作に取り組んだ背景には人間的信頼関係がベースにあったのだろうが、信頼関係どころかそもそも関係が成立していないデヴィッド・シルヴィアンとの作品のほうにケミストリーが発生するという難しさも、本作品は図らずも証明している。
(追加:2014年8月10日)
|
Jakko : Vocals, guitars, keyboards, programming, flute
Gavin Harrison : Drums(4, 6), Percussion(9)
クリムゾンの新メンバーとして発表され、ギター&ヴォーカルを担当することになるだろうジャッコが、1994年に発売したソロ・アルバム。
ジャッコに対しては、若いころの活動がパッとしない人という印象がある。
スチュアート&ガスキンの作品で1980年代から何となく名前は目にしていたものの、21SCB
への参加は40代、その後フリップ人脈への接近、そしてクリムゾンへの参加が50代ということになる。
30代後半で発表した本作品も、ミック・カーンの参加等、それなりにアイコンが揃っていたりはするのだが、地味。
ジャッコ自身の歌も演奏も達者なのは充分にわかるのだが、打ち込みを中心にした楽曲群が狙っているところが今ひとつわからなかったりする。
次期クリムゾンで、フリップとどのようなコンビネーションを形成するのであろうか。
(追加:2013年10月25日)
1995
The Tooth Mother : Mick Karn
|
Mick Karn : Bass Guitars, Lead Vocals,
Keyboards, Alto Sax, Bass Clarinet, Dida, Handclaps.
David Torn : All Electric & Acoustic Solo Guitars, Slide
Guitar, Guitar Loops, Oudar, Saz, B3 Organ on 3,4 & 8, Piano
on 4, Additional Vocals and Handclaps.
Gavin Harrison : Drums, Percussion, Computer Programming.
Jakko Jakszyk : Shawn, Dilruba, Flute, Tenor Sax, Background
Guitars on 4,7 & 8, Keyboard and Computer Programming,
Samples.
Natacha Atlas : Vocals on 1,3 & 5.
Gary Barnacle : Flute Solos.
Steven Wilson : Funky Wah Guitars on 1 & 2.
Richard Barbieri : Synthesizers on 1 & Additional Keyboards
Programming on 5.
Savine Van Baaren & Christina Lux : Backing Vocals.
Sureka Kothari : Voice on 6.
2011年に亡くなった、ミック・カーンのソロ・アルバム。
JAPAN
解散後のミック・カーンが、最も活動をともにしたギターリストはデヴィッド・トーンで、本作品においてもそのギターの活躍度は高い。
そんな中参加しているジャッコの演奏なのだが、存在感ここにあり!、といったギター・ソロを披露することなく、地味なマルチ・プレイヤーに留まってしまっている。
器用貧乏とまで言ったら言葉が過ぎるのかもしれないが、もう少し仕事を選んでも良かったのではないかと思う。
(追加:2014年3月10日)
2006
The Bruised Romantic Glee Club : Jakko M. Jakszyk
|
21st Century Schizoid Man を経て、クリムゾン人脈が多く参加したジャッコのソロ・アルバム。
正直なところ、ジャッコのオリジナル楽曲自体には魅力が無い。 ただ本作、そして Jakszyk, Fripp and Collins の 『 A Scarcity Of Miracles 』 を経たことが、ジャッコのクリムゾン加入に繋がったのだと思う。
(追加:2007年12月10日)
2012
Genesis Revisited II : Steve Hackett
|
John Wetton (CD2-8)
スティーヴ・ハケットによる、ジェネシス・リヴィジテッドのリヴィジテッド。
(追加:2013年11月10日)
2016
Too : Dizrhythmia
|
Dizrhythmia are
Gavin Harrison : Drums, percussion & marimba
Danny Thompson : Double bass
Pandit Dinesh : Indian drums, percussion & Vocals on 2,6 &8
Jakko M. Jakszyk : Acoustic, Semi-acoustic & sitar guitars, Piano,
prophet, flutes & Vocals
30年弱を経て発表されたディズリズミアのセカンド・アルバム。
ジャッコのヴォーカルが大々的にフィーチャーされているものの、演奏面での作風は変わっていない。 レコーディング場所が複数クレジットされていること、デイヴ・スチュワートやリリャード・バルビエリ等複数のゲスト・ミュージシャンがクレジットされていることから、前作レコーディング時のマテリアルも使われいる可能性がある。
前作からの間ジャッコとハリソンの置かれている立場は大きく変化している。 それにもかわらず作風を変えることなく完成度を更に高めているのは、ディズリズミアに対する2人の自信の表れなんだと思う。
本作に収めれれている ” Secrets And Lies ” は2020年にジャッコのソロ・アルバムのタイトルとして使われ、更にそのソロ作品に収録されている
” Secrets, Lies & Stolen Memories ” にインスト曲として発展していったんだと思う。
(追加:2021年9月10日)
2020
Secrets & Lies : Jakko M Jakszyk
CD
The album audio presented in:
Visual Content
|
キング・クリムゾンとしての活動期間中にリリースされたジャッコのソロ・アルバム。
2016年に発表したディズリズミアの 『 Too 』 に収録されていたインスト ”Secrets And Lies ” をアルバム・タイトルにし、更に ” Secrets, Lies And Stolen Memories ” という曲が収録されている。 「 Secret 」と「Lie」が、クリムゾンとして活動中のジャッコにとってのテーマなのかもしれない。
1曲を除き穏やか目なインストと歌モノで構成されており、統一感のある内容となっている。 ただ最終曲の ” Separation ” はこの時期のクリムゾンとしか言いようがない楽曲となっている。 ドラマーがギャヴィン・ハリソン一人だけということを除けば編成も同じだし、そうなるべくしてなったと言える。
(追加:2023年4月10日)