1996
X : The Beloved
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Soundscapes
どの曲でプレイしているかまではクレジットされていないで不明。
可能性が高い曲としては ” A Dream Within A Dream ” と ” Three
Steps To Heaven ” の2曲。
” A Dream Within A Dream
”ではイントロから最後まで、サウンドスケイプが鳴りっぱなし。
” Three Steps To Heaven ”
では曲の最後に(例によって)意味なくサウンドスケイプ。
(追加:1998年10月25日)
Breathe : Midge Ure
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” Guns And Arrows
”は、イントロがサウンドスケイプのため期待しないで聴いていると、2回のギター・ソロがおさめられていて、それなりに楽しむことができる。
” The Maker
” は 「 曲の最後に意味もなくサウンドスケイプ 」
のパターンでつまらない。
(追加:1999年1月10日)
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Musicians :
Tim Bowness - vocals, tapes, backing vocals
Steven Wilson - instruments, tapes, backing vocals
Natalie Box - violins ( radiant city, pretty genius )
additional sample material provided by Robert Fripp,
Mel Collins and
Richard Barbieri
「 additional sample
」としかクレジットされていないだけに、フリップの演奏を確認することが困難な作品。
唸ってるギターの可能性もあるし、薄っすらとした持続音がサウンドスケイプスに聴こえなくもない。 こうしたサンプリングに併せて人的交流の機会があったとは思えないだけに、その後の
40th Anniversary Series にどのように繋がっていったのか、謎が残る。
(追加:2010年12月25日)
Housewives Hooked On Heroin : No-Man
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”Where I'm
Calling From ”
においてサウンドスケイプがイントロから最後までなりっぱなし(なだけ)。
(追加:1998年10月25日)
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Jeffrey Fayman - Keyboards
Bill Forth - Guitar, voice
Contributors :
Mark Craney Drums
Robert Fripp Guitar, Soundscapes
Jimmy Hawes Bass
Jac Mihanovic Bass
William Rieflin
Drums
Steven Scott Smalley Keyboards
テン・セカンズのギタリスト、ビル・フォース(ギター・クラフト出身)のギターの音は、フリップの音に似せたのか、あるいは(フリップによって)似せられたのか、判別がとても困難である。 聴き分けることがフリップ・ファンを公言するための試金石みたいなものか。
DGMから初の(いわゆる)ロック・バンドとしてデビューし、今も活動しているようだが、ライブに客は入るんだろうか?
” RealSide
”
は、歪んだギターのリフが折り重なっており、どの音がフリップなのかよくわからない。
” The Last Three Minutes, 1
”
では、サウンドスケイプが鳴りっぱなし。 リズム・チェンジも全く、正直ちょっと辛い。
” Nightwebs
”
でも激しいリフ、ロング・トーンのソロが交叉しており、やはり判別は難しい。 曲としてはとっても格好良い。
” Can't Hold Back The
Dawn ”
では、少なくとも中間部で出てくる短いが細かいギター・ソロはフリップだと信じたい。 後半以降にはバックにサウンドスケイプ。
” The Last Three Minutes, 2
” は、” The Last Three Minutes, 1 ”
と同じくサウンドスケイプ鳴りっぱなし。 ギターの一部がフリップの可能性もあるが、判別不能。 曲自体は
” B' Boom ” のへたくそなコピーといったところか。
” Worlds Beyond Worlds
”
は、サウンドスケイプにさらに様々な効果音を被せた曲。 豆から挽いたコーヒーに、インスタント・コーヒーを溶かして飲むようなものである。
”RealSide ( Video Mix )
” のビデオ・クリップをお持ちの方は是非ご連絡下さい。
(追加:1999年5月25日)
Guitar That Rule The World Vol. 2 Smell The Fuzz The Superstar Guitar Album!
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アメリカのギーター雑誌、『 Guitar World 』 によるコンピレーション。
総じてメタル系のミュージシャンの参加が多い中、フリップのサウンドスケイプスが収録されている。
音源は1995年1月23日のロサンゼルスのタワー・レコードでの演奏で、当日の演奏はフリップのソロ 『 A Blessing of Tears
1995 Soundscapes - Volume 2 - Live in California 』
にも1曲収録されているが、DGM Live では当日の演奏はダウンロード販売されていない。
つまりどういうことかとういうと、本作品にのみに収録されているということになる。
とはいえ、メタル系の音楽が好きでこの作品を購入した人の殆どは、アルバム最終曲のサウンドスケイプスの途中で、CDプレイヤーのSTOPボタンを押したものと思われる。
(追加:2014年10月10日)
当初、本アルバムでしか聴くことができなかった ”Sunset Collage 1 ” であるが、現在では、『 Mr. Stormy's Monday Selections Vol. 9 』 に収録されている。
(追加:2022年5月10日)
Twice Removed From Yesterday / Bridge Of Sighs : Robin Trower
For Earth Below / Live : Robin Trower
Long Misty Days / In City Dreams : Robin Trower
Caravan To Midnight / Victims Of The Fury : Robin Trower
B.L.T. / Truce : Robin Trower
1996年から1998年にかけて 2in1 形式でロビン・トロワーの5作品10アルバムがリイシューされたのだが、そこにロバート・フリップによるライナー・ノーツが掲載されている。
何故フリップがトロワーの作品に、という疑問はそのライナー・ノーツを読むと判る。 1974年にテン・イヤーズ・アフターとクリムゾンとロビン・トロワーがセットでアメリカをツアーしたとのことで、演奏順序とチャートの順位が逆転していたと記載している。
こういうことをちゃんと覚えているのも勿論だが、わざわざ記載するのもフリップらしい。
私はこの 2in1 形式の作品のうち、『 Long Misty Days / In City Dreams 』 のみ所有しているのだが、Discogs 等で確認する限りフリップのライナー・ノーツは全て同じである。
(追加:2023年12月25日)
1997
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” Tonk ”
は、激しい曲調に心躍るところもあるが、実はフリップが寄与するところは少ない曲。
” Duo ”
はサウンドスケイプとヴァイオリンだけの曲。 ゆっくりとした曲ではあるものの、各々の楽器は激しく鳴り響き、自己主張は激しい。
” Troppo ”
では、間奏部で激しいディストーション・ギターのソロがあるものの、いかにもフリップのギターという音が、逆に
「 お仕事 」 的な印象を受ける。 曲の最後はサウンドスケイプ。
” Cakes ”
では、どんよりとしたサウンドスケイプの上にヴァイオリンが被さる。
(追加:1998年12月24日)
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” Arkangel ”
において短いながらもゆったりとしたギター・ソロを聴かせてくれる。 攻撃的な音では決してないけれど、一聴してフリップとわかる素晴らしいソロである。
(追加:1998年12月24日)
1998
Bass Communion : Bass Communion
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スティーヴン・ウィルソンが、ポーキュパイン・トゥリーではなくてノー・マンだった頃のプロジェクト、ベース・コミュニオンの作品。
無理やり表現すれば、テクノ系から流れたアンビエントということになる。
イーノのアンビエントものはOKで、何故本作はOKじゃないのか、と言われても返す言葉は全く無いのだが、面白い作品ではない。
25分にも及ぶ長尺な最終曲においてフリップのサウンドスケイプスがサンプリングされているのだが、1993年というクレジットから判断すると、No-Man
の 『 Flowermouth 』 (1994年の発売)に参加した時の音源の可能性が高い。
(追加:2016年12月25日)
Pathways : California Guitar Trio
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Executive Producer (追加:1999年5月25日)
1999
Bass Communion : Bass Communion
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flute / saxophones by theo travis
No-Man
のスティーヴン・ウィルソンの別プロジェクト、ベース・コミュニオンの作品。
全編通して、メロディ無い、リズム無いというアンビエント・ミュージックというか垂れ流し音楽の中、フリップのサウンドスケイプがボーナスCD収録の
”A Grapefruit In The World
Of Park ” において使われている。
スティーヴン・ウィルソに対して、何故フリップは安易に自分のプロダクツのサンプリングを許すのであろうか。 ここまで来ると疑問である。
必死に探したあげくにこれだもんなぁ。
(追加:2000年11月25日)
Birth Of A Giant : Bill Rieflin
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ギター・クラフトにも参加した元ミニストリーのドラマー(というよりマルチ・プレイヤー)のビル・リーフリンのソロ・アルバム。 全体の印象としては、リーフリンがドラマーとして参加していたテン・セカンズのアルバムをより硬質にした様な音。
” Open Mouth ” では、「
角のとがったギター 」
なるクレジットがされているだけに期待は高鳴るが、実際にはギミック風に被さるリフのみがフリップのギターと思われる。
” Endless Day ” では、「
デュランゴ・ギター 」
なる造語とオルガンソロがクレジットされているが、どの音なのかよくわからない。 メインのリフではないと思うので、細かく繰り返されるフニャフニャした音が怪しい。
作曲にも参加しているタイトル曲の ” Birth Of A Giant ” では「 昆虫ギター 」
とクレジット。 さすがにこの辺りで訳していてもあほらしくなってくる。 チャカチャカとこうるさく繰り返される音が怪しい。
” Spy Thriller
”
ではイントロからフリップのギターが吠え、このアルバムにおいて初めてフリップらしさを味わうことができる。 フリップのギターは終始鳴り続け、クレジットが
「 フリップ 」 と 「 貨物列車ギター 」
などとされていることなど、もうどうでもよくなる。
” Secret Cafe
” では、「 万歳 」 と 「 天使 」。 ProjeKct 2
でも多用されたピアノライクなギターシンセがほぼ全編にフィーチャーされている。
” Ballad Of A Maria Banter
”
では、ギターとしてクレジットされているのがフリップ独りなのだが、ギミック風の音ばかりであまり面白くなく残念。
サウンドスケイプのことを 「 ムード・エクステンション 」
とクレジットしている ” A Casual Observation
” では、そのサウンドスケイプが鳴りっぱなし。
” Outro ( Non Intro )
”
では、ギターは「決闘してるギター」とクレジットされているフリップのみ。 フリップによって延々繰り返されるリフの上に、レフリンによるサウンド・エフェクトが被さる。
(追加:1999年8月10日)
Approaching Silence : David Sylvian
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Frippertronics, Voice, Text
P3 art and environment でのサウンド・インスタレーションで販売されたカセット・テープに収録されている音源が、シルヴィアン名義の編集盤に再録されている。
Everything And Nothing : David Sylvian
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未発表曲のみならず全曲リミックスかリマスターしてある丁寧なつくりのシルヴィアン名義の2枚組ベスト・アルバム。
で、通常パックとは別にリリースされたデジパック仕様のものには更にボーナスCDが添付されており、そこになんと
” The Blinding Light of Heaven ”
のスタジオ・ヴァージョンが収録されている。 当然 『 The First Day
』
のアウトテイクなのだが、ライヴでのみ披露されていた曲だけに、収録されたことはとても嬉しい。
ただ、音自体はライヴ程の荒々しさがないため、若干物足りないところもある。
The Repercussions Of Angelic Behavior : Rieflin・Fripp・Gunn
Blast, pt.1 |
Bill Rieflin, Robert Fripp, Trey Gunn
リーフリン、フリップ、ガンによるアルバム。
曲名のクレジットもなく、アドレスが指定されているものの ( http://www.firstworldmusic.com )、当該ページを見ても曲のタイトルが「アルファベット順に」記載されているだけで、曲とタイトルを一致させることすらできない。
CDのラベルにはランダムに聴けとご丁寧に指示までされている。
これでフニャフニャいってるだけのつまらないアルバムならば黙殺してしまうのだが、内容が良い、格好良い。 同時期にレコーディングされた前述の
『 Birth Of A Giant 』 よりもはるかに良い。
一連のプロジェクトでのフリップのギターの吠え具合に満足できなかった人も、きっと満足できるはず。
(追加:2000年1月25日)
one two three. Overflow; ninenine/nd. : Thomas Fehlmann
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written Robert Fripp / Thomas Fehlmann, guitars / electric devices Robert Fripp
2010年の The ORB の新作 『 Metalic Spheres 』
の表ジャケットには、featuring David Gilmour
とクレジットされている。 対してフリップは、FFWD>として作品を一緒に制作したにも拘わらず、2001年のThe
ORB の 『 Cydonia 』
の表ジャケットにその名前がクレジットはされていない。 フリップ自らの意向もあるのだろうが、商品力強化、という意味では仕方ないことかもしれないが残念である...
で、その The ORB
のアレックス・パターソンじゃない方、トーマス・フェルマンのソロ・アルバム。 サウンドスケイプスと思しき音が、” Friedrichstraβe ”
に収録されているが、サンプリングに過ぎない状態でこれまた残念。
(追加:2010年12月10日)
CD Two
14. The Sky Falls ; Robert Frippフリップの多分初めてと思われるチャリティ・アルバムへの参加は、想像通りサウンドスケイプス。
2000
A Temple In The Clouds : Fayman & Fripp
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All Music Composed, Performed, & Produced by Jeffery Fayman & Robert Fripp
これはつらい、一言で言えばサウンドスケイプものである。
映画音楽の作曲家であり、DGMから作品を出してたテン・セカンズでキーボードを演奏していたジェフリー・フェイマンとフリップによる本作品は、テン・セカンズの
『 Ten Seconds 』
レコーディング時にフリップによって残された2時間ものサウンドスケイプによるマテリアルをフェイマンが加工したもの、てなことが本作品をリリースしたPROJEKTの
HP
に記載されている。 まぁ、話半分程度に認識しておくのが正解かもしれない。
(追加:2000年11月10日)
Welcome To Heaven : John Wetton
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” E-SCAPE ”
は、フリップ(サウンドスケイプ)、マクドナルド(アルト・フルート)、ウェットン(キーボード)のトリオによる演奏。 良い悪いとは全く別な次元で、このラインナップ、楽器構成で想像できる音がそのまま出てくる。
これが、フリップ(ギター)、マクドナルド(サックス)、ウェットン(ベース)という構成ならば、失禁ものなんだけどね。
( 追加:2000年12月25日)
Perfume : Maria Gabriela Epumer
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Soundscapes en intro : Robert Fripp
自ら作詞作曲し、ギターも演奏するアルゼンチンの女性シンガー、Maria
Gabriela Epumer の作品。
アルゼンチンにおいて彼女がどんなポジションにいて、どれだけの人気があるのかはわからないが、アルバム全体としては、それなりに作りこまれた印象がある。
フリップが参加しているのは1曲のみで、サウンドスケイプスによる独奏。 フリップがアルバム制作現場にあらわれた可能性は限りなくゼロに近いわけで、アルゼンチンで人気の高いクリムゾン(フリップ)の名前を使ったセールス・プロモーションに過ぎない。
となると、日本でもこのパターンを是非実現してほしい。 ロックより(笑)の人ではなく、フリップのことなんか間違っても知らなそう人の作品に唐突にサウンドスケイプスで参加、なんてパターンだと更に嬉しい。
(追加:2010年2月10日)
Miniatures 2 a sequence of sixty tiny masterpieces edited by Morgan Fisher
20. Blast ; Robert Fripp & Trey Gunn |
モーガン・フィッシャーによる編纂アルバム第2段。 フリップはガンとの曲を提供している。
シルヴィアン&フリップのデモから2人のパートを抜粋した程度の曲。