1993
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ブライアン・フェリーの8枚目のソロ・アルバムで、且つ久々のカヴァー作品集。
” Taxi ” と、ボーナス曲の ” Are You Lonesome Tonight? ” の2曲にジャイルズがドラムで参加しているが、コリンズとの共演には至ってない。 ちなみにその2曲にはアンディ・マッケイがクレジットされている。
(追加:2001年12月10日)
Banba : Clannad
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Guest musicians :
Mel Collins - Saxaphones & Alto Flute
一度は諦めたアメリカ市場において、ボノが参加している ” In A Lifetime ” 等を追加収録した 『 Anam 』 がビルボードの
World Album で3位を獲得した勢いのままリリースされたクラナドの作品。 同チャートで本作品は1位となっている。
本作品はセールス面での成功を受け、グラミー賞の Best New Age Album にノミネートされている。
ニューエイジ・ミュージック、というカテゴリ自体曖昧なものだが、この辺りから個人的には興味の範囲外のものとなってしまう。 『 Macalla 』
でのケルト・ミュージックとニュー・ウェイブとの調和からは、結構遠い所に来てしまったと思う。
メル・コリンズの演奏も、「ちょっと遠くで鳴っている」ような編集もされており、目立たなくなってきている。
(追加:2019年9月10日)
1994
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No-Man の 作品。 コリンズが参加している3曲には、フリップも参加している。
1995
Lore : Clannad
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Guest musicians :
Mel Collins - Saxophones
『 Banba 』 の路線を継承したクラナドの作品。
ビルボードの World Album では引き続き1位、グラミー賞の
Best New Age Album
にも再ノミネートという結果は、路線の選択が誤っていなかったことなのだと思うが、ロック耳の興味からは大きく外れてしまっている。
メル・コリンズのサックスは、前作以上に「遠くで鳴っている」ように編集されており、” Seanchas ” や ” A Bridge ( That
Carries Us Over ) ” 等の楽曲で、目立たず演奏している。
ここまで来ると、何故クラナドがコリンズのサックスにこだわるのかが判らない。
記名性を排除するような編集をする前提で、毎回コリンズを指定しなくても問題はないと思うのだが。
まぁ、そこに現れて演奏するコリンズもコリンズだと思うが。
(追加:2019年9月10日)
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前述の 『 Flowermouth 』 のリミックスアルバム。 よってフリップとコリンズもそのままクレジットされている。
1996
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Musicians :
Tim Bowness - vocals, tapes, backing vocals
Steven Wilson - instruments, tapes, backing vocals
Natalie Box - violins ( radiant city, pretty genius )
additional sample material provided by
Robert Fripp,
Mel Collins and Richard Barbieri
コリンズのクレジットは、フリップと同じく 「 additional sample 」というそっけないもの。
(追加:2010年12月25日)
Echoes : 阿川泰子
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阿川泰子の洋楽カヴァー・アルバム。
ジャズ・シンガーとしての1980年代前半のマーケットでの成功は凄まじく、多少大袈裟かもしれないがFM放送を半日でも聴いていれば阿川泰子の歌声は必ず流れる程であった。
本アルバムの選曲は古めのものが多く1980年代においてもほぼ同選曲でリリースすることはできたはずであり、何故1996年というタイミングだったのかという疑問は残る。
ロンドン・レコーディングということでメル・コリンズが4曲に参加しているのだが、オシャレにアレンジされた楽曲でオシャレな演奏をしている。 どうせだったら、ピンク・フロイドの ” Echoes ” でも演奏してほしかった。
ちなみに本作品は2023年に「フィメール・シティ・ポップ名作選」の一つとして再発されている。 売る側の論理として本作品をシティ・ポップといカテゴライズするのはなんとなく理解できる内容である。
(追加:2024年6月25日)
1997
Landmarks : Clannad
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そしてついに、クラナドがグラミー賞の Best New Age Album 賞を獲得した作品。
『 Banba 』、『
Lore 』 と、エコーのかけまくりで焦点がボケてしまった作品と異なり、ケルト色を前面に出したところが大きく異なっている。
セールス的には前作より落ちてはいるが、個人的には軌道修正は成功していると思う。
メル・コリンズのサックスは、インストの ”
The Golden Ball ” より、ヴォーカル曲の
” Autumn Leaves Are Falling ”
の方が活躍度が高い。 サックスの音が前面に出るミックスが施されているのも嬉しい。
(追加:2019年9月10日)