1993
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Drums
ブライアン・フェリーの8枚目のソロ・アルバムで、且つ久々のカヴァー作品集。
『 Avalon 』
で大成功したボブ・クリアマウンテンのアレンジもここでは重くのっぺりとしているだけで、彼自体が80年代の徒花であったことを再認識できるとともに、それを平気で活用してしまうところからフェリーの現役度が低くなっていることも伺える。
タイトル曲である ” Taxi ”
には、ドラマーとしてジャイルズを含め3人がクレジットされており、識別は不可能。 どちらにせよたいした曲ではない。
” Are You Lonesome Tonight? ”
は、実際には映画の挿入曲として先行リリースされており、『 Taxi
』
ではボーナス・トラック扱いである。 こちらはドラマーとしてのクレジットはジャイルズ1名だが、これもごく普通の曲にすぎない。
(追加:2001年12月10日)
1995
Seabird : John G. Perry
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Elio D'Anna - Saxophones - Flute
Michael Giles - Drums
Rupert Hine - Keyboard
John G Perry - Wal Bass - Vocals
Morris Pert - Percussion - Piano
Geoffrey Richardson - Viola - Flute
Corrado Rusticci - Guitars
ジョン・G・ペリーのセカンド・アルバム。 とは言っても参加しているメンバーはほとんど同じだし、多分前作レコーディング時のアウト・テイク集と思われる。
前作が名盤であったため、そのアウト・テイクとはいえ完成度が高い楽曲が多いが、やはりオリジナル作品と比較してしまうと分が悪い。
ただジャイルズのドラムはここでも見事。 相変わらずの繊細なシンバル・ワークが素晴らしく、「ルパート・ハインプロデュース作品でのジャイルズの演奏に外れなし」 の法則はここでも有効である。
(追加:2007年4月30日)
1999
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ファンにとって期待に反し満足度60%だったのが残念なイアン・マクドナルドのファースト・ソロ・アルバム。 本作品においてジャイルズとマクドナルドは、30年弱振りにコラボレーションしたことになる。
” You Are A Part Of Me ”
は、多分イントロの思わせぶりなシンバル・ワークのみジャイルズによる演奏と思われる。 曲本体演奏をしていないのは残念だが、それでも充分堪能することができる。
” Demimonde ”
は、ジャイルズとマクドナルドのみの演奏。 グイグイと前ノリなジャイルズの演奏は過去にあまり例をみないパターンだが、コンパクトにまとまった曲の良さとも相まってとても格好良い。
(追加:2001年12月10日)