1991
|
Mixed by Toyah & Robert Fripp
Sunday All Over The World の 『 Kneeling At The
Shrine 』
と同時期にレコーディングされている本作において、フリップは演奏は行わず、共作2曲とミックス作業を行っている。
フリップここにあり、といった印象は全くなく、存在感はとっても薄い。
(追加:1999年5月25日)
1992
Nerve Net : Brian Eno
|
「 Pin - Trumpet Guitar 」 というのは、「
かすかに聞こえるトランペットのような音のギター 」
のことなのであろうか? イーノのアルバムにおけるフリップのギターは、ソロをとらない場合加工され、断片的、効果音的に使用されることが多いため、判別しにくいことがある。” Fractal Zoom ” でのギターはまさにそのパターンである。
” Juju Space Jazz ”
でのギターは、「Early 50's Guitar」
などとクレジットされているためロカビリーの様な音が期待されるが、”
Fractal Zoom ” と同じくよくわからない。
” Distributed Being ”
では曲中程で激しく弾きまくるフリップのギターを充分に堪能することができる。
” Web ”
は一定のリズムのもと、フリップの演奏を含め各楽器がイーノによってコラージュされている。
総じて、本アルバムにおけるフリップはイーノに使われている印象が強い。
(更新:2000年12月10日)
2014年に本作品が再発された際、『 Nerve Net 』 の前に録音され発売される予定であった 『 My
Squelchy Life 』 がボーナスCDに収録された。
『 Nerve Net 』
と同じくフリップが参加していたこともあり、その内容に対する期待は高かったのだが、収録されたボーナスCDについてのクレジットは全く無いため、フリップの演奏を明確に確認することができない。
1993年に発売されたイーノのボックス 『 Brian Eno II 』
には、同作から5曲が収録されており、そのクレジットに従えば以下の通りとなる。
” I Fall Up ” には、フリップは 「 Pin Trumpet Guitar 」
として参加している。
” Stiff ”、” Some Words ”、” Under ”、” Over ” には参加していない。
また、『 Nerve Net 』 と収録曲と比較すると、以下の通りとなる。
” Juju Space Jazz ” には、フリップは「 Early 50's Dub Guitar 」として参加している。
” My Squelchy Life ” には参加していない。
よって、残る4曲にフリップが参加しているのかがポイントなのだが、いかにもフリップ!という演奏が無いため判別することができない。 残念。
1. I Fall Up
2. The Harness
3. My Squelchy Life
4. Tutti Forgetti
5. Stiff
6. Some Words
7. Juju Space Jazz
8. Under
9. Everybody's Mother
10.Little Apricot
11.Over
(追記:2014年12月25日)
2015年の Record Store Day 2015 において 『 My Squelchy Life 』
のアナログ2枚組が発売された。
CDに未収録の ” Rapid Eye ”
が収録されたことに加え、1曲毎に参加ミュージシャンがクレジットされており、フリップの参加曲が確定した。
1.
I Fall Up [ Robert Fripp :
Pin Trumpet Guitar ]
2. Not To Fail In The Harness
3. My Squelchy Life
4. Some Words
5. Tutti
Forgetti
6. Stiff
7.
Juju Space Jazz [ Robert Fripp ・ Early 50's Dub Guitar ]
8. Under
9. Rapid Eye
10. Everybody's
Mother
11. Little Apricot
12. Over
(追記:2018年4月10日)
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GUITAR : ROBERT 'SLIPSTREAM' FRIPP
『 Nerve Net 』 収録の ” Fractal Zoom ”
を11バージョンおさめたマキシ・シングル。 とはいえ収録時間は70分を超えている。
元々のアルバム自体、フリップがレコーディングに参加したというより、フリップのプレイをサンプリングした、と捉えた方が良いだけに、リミックス集である本マキシ・シングルのどこにフリップのプレイが活かされているのかを判別しようとするのは全く不可能。
(追加:2000年12月10日)
" Water " : David Cunningham
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” Stars
”
において、再びカニンガムと共作しているものの、コードをつま弾くだけで、面白くない。
しかし、フリップとカニンガムって一体どういう関係なのだろうか? 共作クレジットまでするくらいなのだから、単なるゲスト参加を繰り返しただけとも思えないし。 不思議だ。
(追加:1999年1月10日)
|
リリースされた当時はグリッドの名前は無名に近く、フリップの参加がかなり唐突な印象を受けたアルバム。 テクノやアンビエントとの共演はフリップの中で消化され、Double
Trio Crimson
で実を結ぶことになるが、フリップの活動全てをテクノやアンビエントのフィールドで語ろうとする機会が増える契機にもなってしまった。
” Ice Machine
”
ではリズム・チェンジの直前で激しく弾きまくり、曲の最後にフリッパートロニクスによるフニャフニャがフィーチャーされている。
” Aquarium
”
では、後半アンディ・マッケイのサックス・ソロの前に、曲の主旋律をゆったりと演奏している。
” Fire Engine Red ”
はタイトルから期待するところが大だが、イントロと間奏で一定のフレーズを繰り返すだけで残念。
(追加:1998年10月25日)
1993
The First Day : David Sylvian & Robert Fripp → Sylvian & Fripp
Jean The Birdman : David Sylvian & Robert Fripp → Sylvian & Fripp
Jean The Birdman : David Sylvian & Robert Fripp → Sylvian & Fripp
Darshan : David Sylvian & Robert Fripp → Sylvian & Fripp
Brian Eno I instrumental : Brian Eno
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Disc 1
1. Another Green World / 2. Energy Fools the Mountain / 3.Dover Beach /
4. Slow Water / 5. Untitled / 6. Chemin de Fer / 7. Empty Landscape / 8. Reactor / 9.
The Secret / 10. Don't Look Back / 11. Marseilles / 12. Two Rapid Formations
/ 13. Sparrowfall I / 14. Sparrowfall II / 15. Sparrowfall III / 16. Events
in Dense Fog / 17.'There Is Nobody' / 18. Patrolling Wire Borders / 19.
A Measured Room / 20. Task Force / 21. M386 / 22. Final Sunset / 23. The
Dove / 24. Roman Twilight / 25. Dawn, Marshland / 26. Always Returning
I / 27. Signals / 28. Drift Study / 29. Approaching Taidu / 30. Always
Returning II / 31. Asian River
Disc 2
1. Theme from 'Creation' / 2. Saint Tom / 3. Warszawa / 4.
Chemistry / 5. Courage / 6. Moss Garden / 7. Tension Block
/ 8. Strong Flashes of Light / 9. More Volts / 10. Mist
/ Rhythm / 11. Ho Renomo / 12. Stream with Bright Fish / 13.
Fleeting Smile / 14. An Arc of Doves / 15. Stars / 16.
An Index of Metals ( edit )
Disc 3
1. 1/1 / 2. Ikebukuro ( edit ) / 3. The Lost Day / 4. Thursday
Afternoon ( edit ) / 5. Discreet Music ( edit ) / 6. Dunwich
Beach, Autumn 1960 / 7. Neroli ( edit )
イーノ箱のインスト編。
CD1 は 『 Music for Films 』 シリーズを中心とした初期楽曲、CD2
はコラボ作品、CD3
は長尺アンビエントもの、と大別はできるが、続けて聴いているとどの曲だかわからなくなったりする。
フリップが参加しているのは、『 Music for Films ( Directors Edition ) 』
からとクレジットされた ” Slow Water ” と、Fripp &
Eno による7分程度にエディットされた ” An Index of Metals ( edit ) ”
。 Fripp & Eno
の楽曲がもう少し収録されていても良かったのではないかと思う。
(追加:2011年4月10日)
Brian Eno II vocal : Brian Eno
|
Disc 1
1. Needless in the Camel's Eye 2. Baby's on Fire 3. Cindy Tells Me 4. On Some Faraway Beach 5. Blank Frank 6. Dead Finks Don't Talk 7. Some of Them Are Old
8. Here Come the Warm Jets 9. Seven Deadly Fins 10. Burning Airlines Give You So Much More 11. Back in Judy's Jungle 12. The Great Pretender
13. Third Uncle 14. Put a Straw Under Baby 15. The True Wheel 16. Taking Tiger Mountain 17. The Lion Sleeps ( Wimoweh ) Returning II 18. Asian River
Disc 2
1. Sky Saw / 2. Over Fire Island / 3. St. Elmo's Fire / 4. In Dark Trees / 5. The BIg Ship / 6. I'll Come Running / 7. Sombre Reptiles / 8. Golden Hours / 9. Becalmed / 10. Zawinul / Lava / 11. Everything merges
With The Night / 12. Spirits Drifting / 13. No-One Receiving /
14. Backwater / 15. Kurt's Rejoinder / 16. King's Lead Hat / 17. Here He Comes / 18. Julie With... / 19. By This River /
20. Through Hollow Lands / 21. Spider & IT
Disc 3
1. R.A.F. / 2. America Is Waiting / 3. Regiment / 4. The Jezebel Spirit / 5. Wire Shock / 6. Ali Click / 7.
Spinning Away / 8. Empty Frame / 9. River / 10. The Soul
of Carmen Miranda / 11. The Belldog / 12. I Fall Up / 13. Stiff / 14. Are They Thinking of Me ? / 15. Some Words / 16. Under / 17. Over
イーノ箱のヴォーカルあり編。
編集はほぼ年代順で、シングル曲や未発表曲も収録しており、コンピレーションとしての完成度は非常に高い。
リリース直後の 『 Nerve Net 』
の扱いは低いものの、それ以前の作品からはフリップ参加はしっかりと収録されているのが嬉しい。 またリリースが見送られた
『 My Squelchy Life 』 からの曲が収録された結果、フリップ参加の ” I Fall Up ”
を聴くことができる。 後半のギター・ソロがフリップと思われるが、激しく弾きまくっているだけに、もう少し前面にでるミックスをしてほしかった。
(追加:2011年4月10日)
Yamanashi Blues : The California Guitar Trio
|
The California Guitar Trio is
Bert Lams
Paul Richards
Hideyo Moriya
Executive Producer Robert Fripp
カリフォルニア・ギター・トリオ ( CGT )
のファースト・アルバム。 オリジナル、ポピュラー・ミュージックのカヴァー、クラシックのカヴァー、といったCGTのレパートリーは既に確立している。
ギター・クラフト出身であること、エグゼクティブ・プロデューサーとしてフリップの名前がクレジットされていることから、リリース当時
「フリップの門下生」
といったイメージが強かったと記憶している。 当然そのイメージは、(少なくとも日本では)売上に寄与していたはずだが、後々CGTはその呪縛から逃れるために苦慮することになる。
原曲がなんであれ、演奏は手堅い。一部の隙もないほど手堅い演奏と言っても過言ではないと思う。 ただやはり過度なまでの手堅さが息苦しさを感じさせていると思う。 短めの曲は勢いに押されるが、長めの曲になるとちょっと疲れてしまう。
(追加:1999年5月25日)
(更新:2004年5月10日)
...But You Can Call Me Larry : Lawrence Gowan
|
ジェリー・マロッタ がプロデュース&ドラムを演奏し、トニー・レヴィンがベースで参加している、Lawrence
Gowan の作品。 参加ミュージシャンから想像されるような演奏オリエンテッドな作品ではなく、所謂SSWモノである。
このパターンでフリップが活躍する場面は当然なく、イントロにサウンドスケイプスが使われて終了。
(追加:2012年6月10日)
Beyond These Shores : Iona
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Guitars And Frippertronics
アイルランドのバンド、イオナの3枚目のアルバム。 女性ボーカリスト、ジョアンヌ・ホッグを中心としたその音は、
トラッド系のロック、と言ったところか。
本アルバムには、スティックを抱えてビバ・ロックのグラビアに登場し、全国のファンを混乱に陥れた元カジャ・グー・グーのニック・ベッグスもイオナのメンバーとして参加している。
曲毎のクレジットが無いため、フリップの参加は以下の曲と推測される。
インストゥルメンタルである ” Prayer On The Mountain ”
の後半部でのフリッパートロニクス。
” Bird Of Heaven ”
におけるイントロ部他でのフリッパートロニクス。 リズム・セクションをバックにしてでの演奏であるため、メリハリはある。
” Murlough Bay ”
では、ヴォーカル部をはじめ終始奏でられる音がフリッパートロニクス風である。
” Adrift ”
での、ピアノを中心としたキーボードのバックでの音がフリッパートロニクス風。
” Machrie Moor ” のバックの音もフリッパートロニクス風。
タイトル曲である ” Beyond These Shores ”
の曲半ばから最後まで、フリッパートロニクスが微かに奏でられる。
(追加:1998年4月11日)
1994
The Essential Fripp And Eno : Robert Fripp / Brian Eno → Fripp & EnoBrian Eno I & II Sampler : Brian Eno
イーノ箱からの抜粋盤。 順番は逆で、1-8が vocal、9-13が
instrumental から収録されている。
フリップ収録曲は、vocal から3曲選ばれている。
(追加:2011年4月10日)
|
ミュージシャンによるCD-ROMの黎明期にイーノがリリースしたもの。 付属のプリズムメガネでディスプレイを見ながら音楽を聴くと「催眠術にかかったときのような感覚を体験できる
」
そうだが、催眠術にかかったことがないのでわからない。 「トリップするぞ」と言われて、いわゆるドラッグ・ミュージックを聴かされても、何のことだが全くわからないのと同じことである。
2曲ともFripp & Eno
の共作曲だが、どこでいつレコーディングされたかは不明、クレジットはちゃんとしてほしい。参加ミュージシャン、リリース時期からして
『 Nerve Net 』
と同時期にレコーディングされた可能性はあるが、確証はない。
また、実際の曲順とジャケット記載の曲順は一致していない。日本語ブックレットは直訳しただけのものだが、曲順に関してだけは訂正されている。
(追加:1998年10月10日)
The Steps : Camilla's Little Secret
|
David Singleton : bass, piano, musical direction
Toby Campling - Richards : keyboard programming, a&r, tea
Martin Rawle : lead, harmony & backing vox
Georgia Lewis : backing & additional lead vox
Paul Beavis : drums & percussion
Bobby Willcox : electric guitars
クリムゾンの発掘音源を中心に DGM
でマスター作業を行っているデヴィッド・シングルトンによる
Camilla's Little Secret の作品。 フリップは Bobby Willcox
名義で参加している。
クレジットは明確にされていないが、” Tantalizing Eyes ” と ”
Frighteningly beautiful ” に明らかに参加している。 ” Tantalizing Eyes
” でのロング・トーンを中心にしたギター・ソロも良いが、”
Frighteningly beautiful ”
での掻きむしるようなギターは更に格好良い。
(追加:2010年9月25日)
Tantalizing Eyes : Camilla's Little Secret
|
Written and Produced by David Singleton
Arranged by David Singleton and Toby Richards
Lead Vocal : Martin Rawle
Electric Guitars - Bobby Willcox
Viola - Cathy Stevens
Camilla's Little Secret の 12inch。
オリジナルの 12inch
は溝が2つ(2周)あり、針を落とすタイミングで異なるヴァージョンが再生される仕組みになっていたらしいが、私が入手したのは、2015年春の
RECORD STORE DAY にリリースされたもの。
異なる2ヴァージョンが収録されてはいるのだが、ギミックによる再現はなく、A面、B面の区別がつかないようにして各々に異なるヴァージョンを収録している。
まぁ、目印でもつけておけば判断できるのだろうけど。
各面の違いのヒントがジャケットに記載されているのだが、個人的には電話の呼び鈴の後にフリップのギター・ソロが始まるヴァージョンの方が好き。
(追加:2010年11月25日)
FFWD>> : FFWD>>
Guitar & Treatments
オーブのアレックス・パターソンと組んだプロジェクト唯一のアルバム。 ここまで来ると、どれがフリップの音であるかなどと考えるのは不可能。
こういうアルバムを表現するときには、「瞑想的な音」とか「観念的な音」とかいう言葉を使えば簡単なのかもしれないが、そういった言葉が意味する音がどういうものなのか全くわからないため使うつもりは
( 今後も ) ない。
(追加:1998年10月25日)
Lifeforms : The Future Sound Of London
|
共作までしているが、実際には何をしているかよくわからない。 多分曲半ばでのフニャフニャがフリッパートロニクスと思われる。
また、ノンクレジットではあるが、” Omnipresence ” において ” The
Sheltering Sky ”
のイントロでのビル・ブラフォードのドラムがサンプリングされている。
(追加:1998年10月25日)
ISDN : The Future Sound Of London
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Guitar textures sourced from Robert Fripp Live with FSOL RADIO 1 FM 14/05/94.Guitars
フリップのギター、サウンドスケイプと思われる音は各所にあるが、特定することはできない。 この当時(1994~95年)サウンドスケイプで多くのアルバムに
( 強引に )
参加していたフリップだが、ここでは「使われている」と思えば良いのかもしれない。
フリップの音がどこに使われているかは、Elephant Talk #198 の C. Kazzer
Anglistik による投稿が一番的をえていると思われる。
(追加:1998年10月25日)
|
” Throb ”
での歪んだギターのリフがかっこよい。 フリップが参加している
( サンプリングされている )
テクノ系の曲の中でも、リフとしては特に秀でている。
” Shapes Of Sleep ”
では曲の最後にフリッパートロニクスが唐突にでてくる。
” Higher Peaks ”
では中間部でリズムに乗ったギターソロを弾いている。 「
Treatments 」
とクレジットされているが、実際に何を行ったかは不明。
本アルバムは、リフ、ソロ、フリッパートロニクスとフリップが客演する場合の3パターンを1枚で堪能することができる見事な名盤である。
(追加:1998年10月25日)
Battle Lines ( Voice Mail ) : John Wetton
|
Guitar, Devices
話題になるんだからさぁ、全てクレジットしろとは言わないけれど、せめてフリップがどの曲に参加しているかはクレジットしてほしかったよな。 1曲目の
” Right Where I Wanted To Be ”
のイントロのフニャフニャのみフリップという可能性もある。
(追加:1998年12月24日)
|
” Angel Gets Caught In The Beauty Trap ”
では粘着質に歪んだギターのソロをとるが、線が細くミックスされていて迫力はない。
” Animal Ghost ” では、メル・コリンズのフルート・ソロの後に、短いギター・ソロをとるが、本曲でのメイン・ソロ楽器はあくまでも前述のフルート。
” Shell Of A Fighter
”
のギターは判別が難しい。歌メロ終了後のギターがフリップ臭いが、2度目のサビのコーラスにかぶさるギターも可能性がある。 フリッパートロニクスは、最後に曲の流れとは無関係に登場。
” Teardrop Fall
”
ではフリップの歪んだギター・ソロが、遠くのシャワールームでなっているようにミックスされていて残念。
” Simple ”
では、曲の終わり約2分がフリッパートロニクスの独演。 サンプリングされたギターが曲中使われているが、サンプリングする事を許可したのは、フリッパートロニクスの独演とのバーターだったのだろうか?
” Things Change ”
でも曲の最後の僅かだけフリッパートロニクスが登場。
(追加:1998年10月25日)
Beautiful People / The Greatest Hits of Melanie : Melanie
|
Mastered by Robert Fripp & David Singleton
Melanie といっても Spice Girls
の人ではなく、主に70年代に活躍したポップ・シンガー。 本作品は1994年にリリースされたベスト・アルバムで、フリップとシングルトンがマスターを行っている。
音楽自体は、カントリー風味交えたポップスといったところで、門外漢であるプログレ野郎がとやかく言うべきものではない。 ただ何故フリップが本作品のマスターに関与したのかは、疑問が残る。 実はファンだった、というオチを是非期待したい。
新宿周辺の店ではなく、外資系大型店に本作品があっさりと陳列してあったのを発見したことは、個人的には久しぶりの衝撃であった。
(追加:2001年2月11日)
Sidi Mansour : Rimitti
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Mixed by Toyah & Robert Fripp
Sunday All Over The World の 『 Kneeling At The
Shrine 』
と同時期にレコーディングされている本作において、フリップは演奏は行わず、共作2曲とミックス作業を行っている。
フリップここにあり、といった印象は全くなく、存在感はとっても薄い。
(追加:1999年5月25日)
The Woman's Boat : Toni Childs
|
Guitars, Frippertronics
ベルリンの初代ヴォーカリストであるトニ・チャイルズのサード・アルバム。 ピーター・ガブリエルのリアル・ワールドでのレコーディングだが、フリップの参加はガブリエル絡みというよりも、プロデューサーであるデヴィッド・ボトリル
( シルヴィアン&フリップの 『 The First Day 』
で共演、プロデューサーも務める ) 絡みと思われる。
トレイ・ガンの参加、ガブリエルとの共演等、話題は事欠かないアルバムではあるが、とにかくフリップのギターの音が目立たない。 その他大勢の音の中に埋没させられてしまっている。
” Womb ”
では、曲の最後の部分でのコード弾きが多分フリップ。 フリッパートロニクスらしき音もするが、シンセサイザー演奏者もクレジットされており、判別不能。
計4名のギタリストがクレジットされている ” Welcome To The World ”
では、フリップのギターは全く判別できない。
” Predator
”
では、曲最後のインスト部のバックが多分フリッパートロニクス。
” I Just Want Affection ”
では、中間部のバックに微かにフリッパートロニクスらしき音がする。
” I Met A Man
”
では、ピーター・ガブリエルがヴォーカルを取り始めるあたりから、バックにフリッパートロニクスの音が確認できる。
” Death ”
では、バックで終始流れるドローンの一部が多分フリップ。
(追加:1998年4月11日)
1995
Invitation : California Guitar Trio
|
Additional guitars on Prelude Circulation : Heman Nunez, Fernando
Kabusachi, Martin Schwutke and Steve Ball
Fuzz E-bow Guitar loop on Punta Patri : Paul Richards
Buzz Slide Guitar on Train to Lamy : Paul Richards
Guitar Synth Drone on Fratres and The Good, the Bad and the Ugly : Hideyo Moriya
Grand Stick Solo on Above the Clouds : Trey Gunn
Mastered by David Singleton and Robert Fripp
Executive Producer : Robert Fripp
CGTの2作目。
” Train To Lamy Suite ”
を中心にオリジナルが多い作品で、カヴァーは4曲のみである。
オリジナル曲にこだわるのはよくわかるが、曲としての魅力はやはり劣ってしまっている。 ”
Train To Lamy Suite ”
をアルバム全体の骨格にしていることが制限事項になってしまっているのか、バラエティさにも富んでいない。
残念だが、カヴァー曲が出てくると、ホッっとしてしまう作品である。
(追加:1999年5月25日)
(更新:2004年9月25日)
The Starving Moon : Europe String Choir
|
ギター・クラフトにアレクサンダー・テクニック(簡単にいうと整体の一種)を持ち込んだ、キャシー・スティーヴンスがヴィオラを演奏するヨーロッパ・ストリング・クワイアのファースト・アルバム。 他のメンバーもギター・クラフト出身で、差別化は殆どできない。
” The Saving Grace ”
は、サウンドスケイプとキャシー・スティーヴンスのヴィオラによるデュエット。 プロデューサーであるデヴィッド・シングルトンも何故か共作者にクレジットされている。
(追加:1999年5月25日)
Journey Into The Morn : Iona
|
Guitar Synth and Frippertronics
イオナの4枚目。 上記の3枚目との大きな違いはない。
インストゥルメンタルである ” The Search ”
は、キーボード、管楽器とのフリッパートロニクスの共演。 フリッパートロニクスはあくまでもバックで奏でられる。
” Divine Presence”では、曲のバックでフリッパートロニクスが効果音的に使われている。
フリッパートロニクスをバックに使う方法は、フリップ・ファンのミュージシャンなら憧れるのかもしれないが、聴いている方はあまり面白くない。 ほんとうにフリップはどのように思っているのだろうか?
(追加:1998年4月11日)
Songs Wearing Clothes : Nicolai Dunger
|
サッカー選手になる夢敗れて歌手になったという訳の分からない経歴をもつスウェーデン人、ニコライ・ダンガーのデビュー・アルバム。 日本でのスウェーデン・ミュージック礼賛ブームにも見事に乗れなかったのはかわいそうだが、中途半端なアルバムの出来を踏まえればしょうがないか。 本アルバムへのフリップの参加経緯は不明。
” Nature Child
”
では、イントロのロング・トーンがいきなりフリップ。 間奏部でも同じくロング・トーン。
” We Left Us
”
でもディストーション・ギターが所々で吠えるが、印象はあまり残らない。 こういった「お仕事」的な参加はできればやめてもらいたい。
(追加:1999年6月10日)
|
前述の 『 Flowermouth 』
のリミックスアルバム。 本アルバムでのティクは 『 Flowermouth 』
と同時期のレコーディングである(はず)だが、クレジットはフリッパートロニクスではなくサウンドスケイプ。
” Angeldust ”は” Angel Gets Caught In
The Beauty Trap ”
のリミックス。原曲のイメージそのままで、フリップのギター
(の使われかた) も特に変わりはない。
” Heal The Madness ” の原曲は ”
Taking It Like A Man ” で、『 Flowermouth 』には収録されていない。
” Sample ” は ” Simple ”
のリミックス。 眠くなるほど単調に原曲をリミックスした上に、サウンドスケイプがサンプリングされている。
” Born Sample ” も ” Simple ”
のリミックスと思われる。 単調かつ音数の少ないリズム・ボックスの上に、10分以上延々とサウンドスケイプが鳴り続けるだけ。
(追加:1998年10月25日)
Cheikha : Rimitti
『 Sidi Mansour 』
と同時期にリリースされたリミティのシングル。 シングルとはいえ全4曲で50分超と、ボリューム満点の作品。
” Mendirch el Haseb ”
は、ギター・ソロとフリッパートロニクスが各々ヴォーカルと絡む。
” Lillette el Ouihda ”
では、フリッパートロニクスをバックにしたギター・ソロという荒技を披露している。
(追加:2008年9月26日)