2006
Earthworks Underground Orchestra : Bill Bruford - Tim Garland
Limited edition bonus CD:
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Bill Bruford - Drums and percussion.
Tim Garland - Tenor and soprano saxophones, flute, bass clarinet.
Jon Owens - Trumpet
Alex "Sasha" Sipiagin - Trumpet
Rock Ciccarone - Trombone
Robin Eubanks - Trombone
Chris Karlic - Baritone saxophone, flute.
Henry Hey - Piano
Mike Pope - Electric and Acoustic Bass
Recorded at Iridium Jazz Club, New York City, December 10th & 11th. 2004
ちょっとややっこしいので整理すると、本作はブルーフォードとティム・ガーランド名義の作品で、二人がニュー・ヨークでアメリカ人とミュージシャンと一緒にアースワークスの楽曲を演奏している。 作品タイトルである
『 Earthworks Underground Orchestra 』
は、ティム・ガーランドが主催する、Dean Street Underground Orchestra
とアースワークスをかけたもの。 お疲れさまでした。
新曲がないのは残念だが、ジャズ・フォーマットになる前のアースワークスの楽曲の再演は素晴らしい。 この辺りは共演ミュージシャンの力量も勿論だが、元々の楽曲の完成度の高さによるものだと思う。 アースワークスの過去の作品を聴き直してみたくなるほどである。
The Crimson Jazz Trio
に対抗してジャズ・フォーマットで過去の楽曲を再演した、なんてことだとブルーフォードらしい屈折した発想で面白いのだが、2004年末というレコーディングを踏まえるとさすがに深読みか。
(追加:2006年2月25日)
A Coat Of Many Colors : World Drummers Ensemble
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Doudou N'Diaye Rose : Sabar and Gorom Babass
Chad Wackerman : Acoustic drums, pitched drums and pitched cymbals
Luis Conte : Conga Drums, Timbales, Cajon, Percussion
Bill Bruford : Acoustic and Electronic drums
Recorded at Koninklijk Theatre Carre, Amsterdam, 21.02.2005 Tracks 4,8,9,10 recorded at Palais des Beaux-Arts, Brussels, 31.01.1996
タイプの異なるドラマー、パーカッショニスト4人の共演アルバム。 最近流行かけてきた
Dual Disc 仕様されており、DVDサイドには、音源が2曲追加されるとともに、10分強の映像も収録されている。
映像無しで全曲聴き通すのは、忍耐力が必要な作品だと思う。 パーカッションに造詣が深い人には興味深い作品かもしれないが、打楽器だけでの1時間は正直辛い。 プログレ耳の自分にとっては、バリバリのジャズ・フォーマットと化したアースワークス以上に敷居が高かった。
録音時期は10年もの間があり、実際に全曲4人で演奏しているかは不明。 映像を見る限り4人で同時に演奏しているようだが、少なくとも1995年の演奏には疑問が残る。
ベスト・トラックをあげるとすれば、Double Trio Crimson
のライヴで慣れ親しんだこともあり、” Prism ” となる。 ” B'Boom
” より印象深かったのは我ながら驚き。
(追加:2006年3月25日)
Return To The Dark Side Of The Moon
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Adrian Belew - Vocals ( 1 )
Tony Levin -
Bass ( 5 )
John Wetton
- Vocals ( 6 ), Bass ( 9 )
Pat Mastelotto
- Drums ( 6 )
ブルーフォードのプログレ・トリビュートもの初参加作品。
宣伝文句で謳われるほど参加ミュージシャンの豪華さは感じないが、それでも
” Money ”
におけるブルーフォード&レヴィンのリズム隊の復活は嬉しい。 基本路線が原作の忠実なカヴァーであるため、ブルーフォード&レヴィンならではというコンビネーションは活かし切れていないのは残念だが、本作品最大の聴き所だと思う。
ビリー・シャーウッドが適当に弾くベースとなんか共演したくない、ベース奏者は俺に選ばせてもらうぜ! くらいのことをブルーフォードが言ってくれたのだったとしたら、本当に嬉しい。
(追加:2006年6月25日)
2007
Video Anthology Vol.1 2000s : Bill Bruford's Earthworks
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Tracks 1-3
filmed at the Bottom Line, New York, USA. 30 May 2001
Dance Of Life
Track 4-8
filmed at Teatro Opera, Buenos Aires, Argentina. 28 September 2002
Track 9-14
filmed at Drums 'n' Percussion, Paderborn, Germany. 16 May 2005
Video Anthology Vol.2 1990s : Bill Bruford's Earthworks
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Tracks 1-4
filmed at the Theatrehaus, Stuttgart, Germany. March 30. 1991
Track 5-8
filmed at Quattro Club, Tokyo, Japan. December 2. 1991
Track 9-11
filmed at the National Palace of Culture, Sofia, Bulgaria. October 30. 1999
アースワークスの映像作品集。
世の中には、クリムゾンとジャズ(ジャズ・ロックではなくジャズ)の両方が好きな人もいるかもしれないし、そうした人にとってアースワークスはポジションが高いバンドなのかもしれない。
ただ私を含めて多くの人は、クリムゾンとジャズの両方が好みというわけではなく、クリムゾンからの流れだけでアースワークスの作品を聴いているのだと思う。
こうしたインチキ・ファンにとって、本作品のウリはエレクトリック時代のアースワークスのライヴが収録されていることなのだが、2枚の中で僅か8曲。 全部を続けて見るには気合いが必要になる。
本作品の売上がどれほどのものなのか、そしてブルーフォードの経済状態にどれほど寄与するのか正確なところはわからないが、劇的なものでは絶対無いはずだ。
アースワークスとしての活動は続けながらでもかまわないので、やはりブルーフォードにはこちらに戻ってきて欲しい。
(追加:2007年8月30日)
In Two Minds : Bruford Borstlap
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Bill Bruford : Drums, Log Drum
Michiel Borstlap : Piano, Keyboards
Track 1-3 : Recorded at The Dokkhuset, Trondheim, Norway. June 1st 2007.
Track 4, 10 : Recorded at Punkt Festival, Kristiansand, Norway. August 25th 2006.
Track 5-8, 11 : Recorded at The Pavilion, Bath, UK. May 27th 2007.
Track 9, 12 : Recorded at The Sage, Gateshead, UK. March 16th 2007.
Produced by Bill Bruford
ブルーフォードとボルストラップの2枚目。
前作に比べて大きくフォーマットが変更されているわけではない。 にもかかわらず、比べると印象が地味である。 キーボードとドラムだけという演奏形態の制限が、曲調をワン・パターンにしてしまっていることが原因かもしれない。 この辺り、モラーツ&ブルーフォードの1枚目と2枚目の関係に良く似ていると思う。
固定メンバーによる「バンド」にもはや興味がないだろうブルーフォードにしてみれば、ボルストラップとの演奏は
one of them
の活動なのだと思う。 ならば、同じパターンで変化の少ない作品をリリースするより、もっと別な領域での作品をリリースしてほしい。
(追加:2007年12月25日)
The Winterfold Collection 1978-1986 : Bill Bruford
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Bill Bruford - drummer, writer, bandleader and now label boss - formed Winterfold Records in 2004 to document his extensive solo career in rock. This is a collection of thirteen of the best tracks from six Winterfold albums
The Summerfold Collection 1987-2008 : Bill Bruford
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ブルーフォードのライヴ活動中止宣言とともにリリースされたベスト・アルバム2種。
Winterfold 盤については、版権を持っていない作品が多いためか 「
1978-1986 」 と名付けるのにはちょっと苦しいところがある。
一方の Summerfold 盤については、2枚のCDに満遍なく選曲されているのだが、JAZZ期の楽曲となるため好き嫌いが極端に分かれると思う。 個人的には、唯一の未発表曲となる
” Beelzebub ”
再演が、やっぱり嬉しかったりする。
ブルーフォードは、本当にライヴ活動を止めるのだろうか? 近年の作品は殆どライヴ・レコーディングで、インタビューでもジャズはライヴと言ってるだけに、音楽活動からの引退にも繋がりかねないので心配である。
これが、フリップの気をひくための作戦だったとしたら、良いんだけどね。
(追加:2009年3月10日)
Skin And Wire : Pianocircus featuring Bill Bruford play the music of Colin Riley
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Piano and keyboards : pianocircus ( David Appleton / Adam Caird / Kate
Halsall / Semra Kurutac )
Bass guitar : Julian Crampton
Drums and percussion : Bill Bruford
Programming : Colin Riley
キーボード・プレイヤーで組まれたピアノサーカスとの作品。
ライヴからの引退宣言しているため当然スタジオ録音の作品になるのだが、フルレングスのスタジオ録音作品となると、2001年の
『 The Sound Of Surprise 』
以来ということになる。 ジャズはライヴだ、とライヴ・アルバムを多くリリースしていたとはいえ、スタジオ録音作品がこれだけ久しぶりなのには驚かされる。
ブルーフォードの最近の作品の中ではジャズ色が最も希薄で、純粋ジャズ路線にギリギリ追随してきた私のような人には、取っ付きやすい作品である。 ただ、ロック色が強いとまでは言い難く、今後ブルーフォードがどんな路線に進んで行くのか、まだまだわからない。
(追加:2009年10月25日)