1994
Robocop The Series Soundtrack
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2
Joe Walsh : All Guitars, Background Vocals
Frankie Miller : Lead Vocals
Nicky Hopkins : Keyboards
Ian Wallace : Drums
Chrissie Stewart : Bass
3
Joe Walsh : All Vocals, All Guitars, Bass, Percussion
Nicky Hopkins : Keyboards
Ian Wallace : Drums
ロボコップのサウンドトラック。 とは言っても大ヒットした映画のものではなく、その後放送されたTVシリーズのもの。
そんな緩い作品のサントラだけに、統一感ゼロの選曲はオムニバス盤としても全く機能していない。
そんな中、ジョー・ウォルッシュの新曲の内2曲にウォーレスは参加している。 同じ元イーグルスのドン・ヘイリーの2作品での演奏とは異なり、それなりに活躍の場面が与えられている。
もう少しメジャーな企画で活躍する機会があればよかったのにと思う。
(追加:2007年5月31日)
1996
Back Room Blood : Gerry Goffin
キャロル・キングの元夫、ジェリー・ゴフィンのソロ・アルバム。
キャロル・キングがソロ・アーティストとして活躍する前、つまりソング・ライターとして活躍していた1960年代にパートナーを組んでいたこともあり、多くのヒット曲に共作者としてクレジットされている。
なんてことを、今回初めて知ったのだが、自分のCD棚をほじくると彼がクレジットされている曲がいくつか出てきたのには驚いた。
ただ、そうした経歴と比べると、本作品はかなり地味。 ウォーレスもどの曲に参加しているのかわからず、残念。
(追加:2007年5月31日)
1998
Take A Train : The Wallace : Trainor Conspiracy
John Belzaguy Acoustic And Electric
Basses And Fines
Steve Marcus Tenor And Soprano Saxophones
Brian Trainor Keyboards
Ian Wallace Drums
Ian McDonald (Special Guest) Alto Saxophone, Track 6
Produced by Brian Trainor, Ian Wallace & Glenn Harvitz
キーボードのブライアン・トレイナーとともにイアン・ウォーレスが制作したアルバム。
大枠でカテゴライズすればジャズとなるのだろうが、その印象はブルーフォードのアースワークスと大きく異なる。 楽曲、演奏ともわかりやすく、よく言えばアーバンな、悪く言えばムード歌謡に近い作品。
クリムゾン脱退後のウォーレスの経歴を顧みれば、彼に対して 『
Earthbound 』
の時のような荒々しい演奏を望むこと自体が間違っているのはわかっているが、さすがにここまでやられるとちょっとがっかりする。 とはいえ、曲中に唐突に挟み込まれるドラム・ソロは、ズトズトと重く引きずるような音で、少しだけほっとする。
イアン・マクドナルドが客演している ” Evidoid
Suite ( 21st Century Schizoid Man, Evidence ) ”
は腑抜けな演奏で腰砕けになりそうになる。 まぁ、意図的なんだろうけど。
(追加:2002年8月10日)
2001
The Houston Kid : Rodney Crowell
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IAN WALLACE - drums
カントリー系のミュージシャン、ロドニー・クロゥエルのソロ・アルバム。
ウォーレスは、” I Know Love Is All I Need
” 1曲のみ演奏しているが、残念ながらリズム・キープ以外の役割は全く果たしていない。
ウォーレスの参加は、録音場所がナッシュヴィルだったことが理由だと思うが、もう少し目立った演奏をすることはできなかったのだろうか。
(追加:2007年5月31日)
2003
Happiness with minimal side effects : Ian Wallace
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All Words and Music by Ian Wallace
Produces, engineered and mixed by Ian Wallace
イアン・ウォーレス初のソロ・アルバム。
ウォーレスの自身ヴォーカルをフィーチャーした、ヴォーカル・オリエンテッドなアルバム。 とはいえ中途半端なポップスに走ることはなく、バックの演奏と併せ素晴らしい楽曲で構成されている。
今風の音も、70年代モロだしの演奏もひけらかすようにアウトプットされるのではなく、楽曲の中で必然性を感じることができるのは、ひとえにウォーレスのセンスによるものなのだろう。 ドラーマーとしてではなく、ミュージシャンとしてのセンスの良さを感じることができる。
粒ぞろいの楽曲の中でも、特に ” Pilgrim's
Progress + (instrumental intro: Dis Traction) ”
は白眉のできだと思う。 テクニカルな変拍子から始まり、ジャズ・ロック風の演奏、最後は泣きのメロディーのヴォーカル・パートと、見事なまでの曲展開を見せる。
ここ数年のクリムゾン関連の作品の中でも、ベストの一つとあげることができる傑作だと思う。
(追加:2003年5月25日)
2005
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All instruments and vocals by Adrian Belew
with Les Claypool bass, Danny Carey drums & tabla for Ampersand, Writing On The Wall,
& Matchless Man,
with Gary Tussing cello for Madness, Peter Hyrka violin for Madness & Pause
and Ian Wallace as the Voice of the bbc
ブリューのソロ・アルバム。 一言で言えば傑作。
ウォーレスは、「 Voice of the bbd 」 としてクレジットされている。
(追加:2006年1月10日)
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John Billings bass guitar
Michael Clay piano, keys, guitar
Mel Collins
alto and tenor saxophones, flutes, bass clarinet
Ernie Myers lead and backing vocals, guitar
Ian Wallace lead and backing vocals, yamaha acoustic and electronic
drums, percussion, keyboards
with special guests :
Adrian Belew
lead guitar
Margie Pomeroy backing vocals
Hagi Wallace backing vocals
イアン・ウォーレスを中心にしたプロジェクト。
近くリリースされることがアナウンスされている Crimson Jazz Trio
が、その名の通りジャズだとすれば、本作品はリズム・チェンジが激しいヘヴィな楽曲にヴォーカルが絡むロック・アルバムとなる。
楽曲の良さは Michael Clay と Ernie Myers
という逸材に恵まれたことによるのだろうが、2003年にリリースされたウォーレスの傑作ソロ
『 Happiness with minimal side effects 』
以上に完成度が高い作品だと思う。 作品として注目を浴びるためには、クリムゾンという名が必要かもしれないが、内容はクリムゾンという名抜きで充分に評価されると思う。
しかし、ウォーレスはつくづく不思議な人である。 1980年代以降セッション中心の活動を行っていたにも拘わらず、2000年代になって出した
『 Happiness with minimal side effects 』
と本作の2つのリーダー作がいきなりのハイ・クオリティ。 1作ならまぐれもあるだろうが、2作続けてとなると実力以外のなにものでもないだろう。 30年以上も何故隠していたのか。
(追加:2005年10月25日)
King Crimson Songbook Volume One : The Crimson Jazz Trio
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Jody Nardone - acoustic grand piano
Tim Landers - fretless bass guitar
Ian Wallace - drumset
例えばビートルズのファンにとって、ジャズどころかレゲエ、テクノ、クラッシックと、あらゆるジャンルでカヴァーされたビートルズの作品というのは、どんなものなんだろうか。 期待しないまま購入して、予測通りの落胆を繰り返す、というパターンなのではないかと、勝手に想像していた。 他人事と思って。
さて、ウォーレスが参加している本作は、グループ名とタイトル通り、クリムゾンの作品をジャズ・フォーマットで演奏したもの。 聴き慣れたメロディが意外なアレンジで飛び出てくる所を、想像以上に楽しむことができたし、企画モノの粗製作品とは一線を引いた完成度が高い作品だと思うが。
(追加:2006年1月10日)
2006
Mind How You Go : Skye
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Ian Wallace - Drums
Morcheeba というグループのヴォーカリストであったスカイ・エドワーズのソロ・アルバム。
とにかく唄が達者である。 ソウルフルかつさわやかな唄い方・声は、この手の音楽に全く興味の無い私のような者にも、その凄さはわかる。
ただ一方で、どれだけ唄が達者でもマーケットでの成功には結びつかないことを、図らずも証明してしまっている。
ウォーレスが参加しているのは ” All The Promises
” 1曲のみ。 セッションで活動としての参加経緯も不明だし、アルバムに統一感があるために、演奏も埋没してしまっている。
(追加:2015年7月25日)
2009
King Crimson Songbook Volume 2 : Crimson Jazz Trio with special guest Mel Collins
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Ian Wallace - drumset
Jody Nardone - acoustic grand piano and vocals
Tim Landers - fretless and acoustic bass
Mel
Collins - soprano and alto saxophone
ウオーレスの死後発表されたクリムゾン・ジャス・トリオのセカンド・アルバム。 ライナーによれば、前作のアウトテイクではなく、翌2006年に新たにレコーディングされた作品とのこと。 ライヴで演奏する写真も収録されており、本プロジェクトが単発の企画モノではないことがわかる。 選曲は前作以上に多岐にわたり、Double
Trio Crimson
の楽曲が収録されたり、オリジナルを交えた組曲まで収録されている。
ソロ作 『 Happiness with minimal side effects 』 や
フィッション・トリップのような完成度の高さはないものの、肩の力が落ちた大人の余裕を感じることができる作品。
(追加:2009年6月10日)
2012
Still On The Road To Freedom : Alvin Lee
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Ian Wallace drums
アルヴィン・リーが亡くなる前年に発表したソロ・アルバム。
1973年にリリースした 『 On The Road To Freedom 』
のジャケットが意識されているが、雰囲気は似てなくもない、というか、是非ではなく40年という時間差が全く感じられない所があったりする。
イアン・ウォーレスが1曲クレジットされているが、残念ながら本作品がリリースされた時ウォーレスは亡くなっており、録り溜めておいた音源から加工したものと思われるが、こうして彼の演奏が発掘されるのは嬉しい。
(追加:2015年2月25日)