1970
Volume Two : Manfred Mann Chapter III
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Mike Hugg - vocals, piano and electric piano
Manfred Mann - organ
Steve York - electric and acoustic bass guitar
Bernie Living - alto
Craig Collige - drums
Dave Brooks - tenor
Clive Stevens - soprano and tenor
Sonny Corbett - trumpet
David 'Dozy' coxhill - baritone
Brian Hugg - acoustic guitar and backing vocals
Drums - Andy Mckulloch
マンフレッド・マン・チャプター・スリーのセカンド・アルバム。 アンディ・マッカロックは1曲のみゲスト扱いで参加している。
特異なジャケットとともに、管楽器群による強烈なリフが印象的な作品。 ソロ・パートもそれなりにスリリングな展開をするのだが、リフの凄まじさにかき消されてしまうほどである。
マッカロックが参加している ” It's Good To Be
Alive ”
はそんな作品群の中では地味目の曲。 曲自体が地味であることが功を奏したのか、マッカロックの後ノリの演奏がやたら目立っている。
フィールズやグリーンスレイド等、シンフォニック調な曲やポップな曲とは異なる分野でも、これだけ特徴的な演奏を行うことができるのは、テクニックとセンスによるものだと思う。 一花も咲かすことなく音楽キャリアが終わったことが残念である。
(追加:2004年5月25日)
1971
Fields : Fields
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Graham Field - Organ, Electric Piano, Piano Alan Barry - Vocals, Lead and Bass Guitars, Classical Guitar, Mellotron Andrew McCulloch - Drums, Timpani, Talking Drum
1作品しか残さなかったというか、残せなかったフィールズに、イアン・ウォーレスの加入によってクリムゾンを解雇された直後のアンディ・マッカロックは参加している。
言葉を選べば「ブリティッシュ・ロックに詳しい人ならわかるスーパー・グループ」となるのだろうが、平たく言えばB級バンド出身、B級キャリアのメンバーが寄せ集まったバンド。 そのために音は見事なまでにB級。 ”
A Friend Of Mine ” クラスの曲があと2,3曲あればもう少し良い印象を持つこともできるのだろうが、明らかな捨て曲もありメンバー自身の本気度も疑問に残る。
とは言えアンディ・マッカロックの手数、足数が多い演奏は素晴らしく、冗長的なキーボードを補うようにバンド全体を引き締め、引っ張っているように思う。
1991年にCDでわずか1800円で再発された直後に、1万円前後で中古盤で売られていたアナログ盤が急落したのには笑ったが、最近ではそのCDが3000円前後で売られていたりする。 なんだかなぁ。
(追加:2002年5月10日)
Contrasts Urban Roar To Country Peace : Fields
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リリースは2015年
Graham Field : Keyboards
Frank Farrell : Vocals, Lead and Acoustic Guitars, Bass Guitar
Andy McCulloch: Drums, Percussion
アンディ・マッカロックが参加していたフィールズの発掘音源集。
弦楽器奏者の交代後、CBSのマネージメント体系の変更からお蔵入りになってしまった等々の経緯がライナーには記載されているのだが、そんな情報抜きにしてもその作品内容は素晴らしい。
習作レヴェルのボーナス・トラック3曲を除けば、個人的にはファーストより好みだったりする。
勿論、メジャーな音ではない。
ただ作品全体を覆う品の良さ、いかにもプログレ全盛時代の曲展開、そして相変わらず達者なマッカロックのドラムと、楽しめる良さがふんだんに盛り込まれている。
レコーディング後直ぐにリリースされなかったのが本当にもったいない作品であるが、成功していたら成功していたで、グリーンスレイドに繋がらなかった可能性もあり、中々悩ましい作品でもある。
(追加:2015年5月25日)
1973
Greenslade : Greenslade
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Dave Greenslade Keyboards
Dave Lawson Keyboards Vocals
Tony Reeves Bass Guitar Double Bass
Andrew McCulloch Drums Percussion
フィールズの自然消滅後に、アンディ・マッカロックが参加したツイン・キーボード・バンドのファースト・アルバム。 アンディ・マッカロックは解散するまでの4作品全てに参加している。
プログレ3級を自称し、B級プログレに全くついていけていない私であるが、実はグリーンスレイドが大好きであったりする。 ロジャー・ディーンによるジャケット、メロトロンの白玉、長尺な曲といったプログレ・アイコンが多い割に、メロディがポップで聴きやすいことがその理由だと思っている。 また、本作品は録音状態の悪いためか全体にこもった音がしているが、そのことが逆に派手さをおさえ、上品な雰囲気を出しているようにも思える。
歴代のクリムゾンのドラマーの中で一番陰の薄いアンディ・マッカロックであるが、本作品でも素晴らしい演奏をしている。 ゴードン・ハスケルのように、ひょんな拍子でメジャーになったりすることは先ずないと思うが、個人的には好きなドラマーである。
(追加:2002年12月10日)
Reading Festival 1973
Selected highlights from the 1973 Marquee Reading Festival
1973年の National Jazz, Blues and Rock Festival
のライヴ音源集、グリーンスレイドの音源が1曲収録されている。
PFM がその名を轟かせたことで有名な同フェスティバルだが、グリーンスレイドはその初日に登場している。
当時のフェス環境で、ツイン・キーボード編成というのはそれなりに迷惑だったと思うのだが、ファースト・アルバムの1曲目を見事に演奏している。
当時のライヴをコンパイルした 『 Live 1973 - 1975 』
が音質もよくリリースされている現在、僅か1曲のみの収録は有り難みこそ少ないが、当時のバンドの勢いを充分に感じ取ることができる。
売れなかったことがつくづく残念なバンドである。
(追加:2013年6月10日)
Bedside Manners Are Extra : Greenslade
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Andrew McCulloch
Dave Lawson
Tony Reeves
Dave Greenslade
グリーンスレイドのセカンド・アルバムで、彼らの最高傑作と言われている。 全くその通りだと思う。
派手さこそないが、品のあるキーボードは美しく格好良く、かつそのメロディはポップなため、深刻な世界(笑)に陥ることなく曲の展開をワクワクしながら楽しむことができる。
メジャーになりうる音楽でなかったことは歴史が証明しているが、プログレ・ファンの間だけで埋もれてしまっているのは、あまりにも勿体ないと思う。
アンディ・マッカロックは、ここでも達者な演奏を行っている。 メロディのセンスは当然リード奏者に負うところが大きいのだろうが、曲の骨格はマッカロックのドラムで構築されているように思う。
(追加:2004年7月25日)
1974
Spyglass Guest : Greenslade
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Andrew McCulloch
Dave Lawson
Tony Reeves
Dave Greenslade
1曲目の ” Joie De Vivre
” や ” Melancholic Race ”
を聴いた時のワクワク感、が単発で終わってしまうところが、本作品の問題点だと思う。
本作品にはギターやヴァイオリンで外部のミュージシャンが客演する一方で、4人揃っての演奏は4曲しかない。 ツイン・キーボード&ギターレスという特異な編成が逆にアレンジに制限を与えてしまうことを危惧したのか、あるいはメンバー間の人間関係に問題が生じたのかはわからないが、その試みは失敗している。 ファンキーなギター・ソロなんて、誰もグリーンスレイドで聴きたいとは思わないだろう。
そんな試行錯誤が空回りしている中、アンディ・マッカロックはただ独り全曲の演奏に参加するとともに、変幻自在な演奏を繰り広げている。
ドラムという楽器の性格上音楽面で主張しにくいのは仕方がないと思うが、アンディ・マッカロックが人間関係でリーダーシップをとれる性格だったら、グリーンスレイドというバンドの活動期間はもっと長くなり、多くの傑作をリリースしてくれたのではないかと、勝手に想像している。
(追加:2006年3月10日)
1975
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グリーンスレイドの最終作品。
まぁ正直言って、これをもって解散したのも致し方ない内容。 純粋なプログレ信者ではないので、ツイン・キーボード&ギターレスという編成を絶対視するつもりはないが、やはりギターの多用はグリーンスレイドには似合わない。 前作
『 Spyglass Guest 』 での迷いが、更に深まったように思える。
参加した作品の殆どに名演を残しているアンディ・マッカロックも、さすがに本作品では目立った活躍をしていない。 この時期、他のアーティストの作品に客演したりする機会があれば、その後の活動範囲も広がり、もっと注目されることもあったのではないかと思う。 参加したグループ、作品に恵まれなかったことがつくづく悔やまれる。
(追加:2008年1月12日)
Live 1973 - 1975 : Greenslade
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リリースは2011年
Dave Greenslade keyboards Dave Lawson keyboards and lead vocal Tony Reeves bass guitar Andrew McCulloch drums and percussion
All tracks recorded live between 1973 and 1975
グリーンスレイドの発掘ライヴ音源。 1-4が1973年のライヴ、5-9が1975年のライヴ。
個人的にグリーンスレイドは大好きである。 憂いのあるプログレ・サウンドながらメロディはポップで、聴いていてワクワクしてくる。 そんな楽曲がライヴで演奏されるのだから、本作品は充分に楽しむことができる。
でも...地味。
ツイン・キーボード&ギター・レスという編成は、その語感だけでもゴージャスなのだが、ライヴだとステージで動けるメンバーがベーシスト1人ということになる。インナーに小さな箱でのライヴの写真が挿入されているのだが、これ以上大きな箱だとキーボード間の距離が開きすぎてしまい、真ん中にベーシストがポツンといるだけでステージ映えがしないことが露呈してしまっている。 キース・エマーソンの非音楽的なパフォーマンスが、ライヴにおいて如何に重要であったかが、本作品にて図らずも証明されている。
ステージの中央後ろで構えるマッカロックが、どんな思いで演奏していたのか、色々と考えさせられる作品である。
(追加:2012年1月25日)
Live In Stockholm March 10th, 1975 : Greenslade
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リリースは2013年
Dave Greenslade
Keyboards
Dave Lawson Vocals / Keyboards
Martin Briley Bass
Andrew McCulloch Drums
グリーンスレイドの発掘ライヴ音源。
この作品を聴かない理由をどんなに探しても、見つけることは困難だと思う。
勿論その対象は元々グリーンスレイドが好きな人に限定されてしまうのだが、本作品が新たなファン層を開拓する可能性は限りなくゼロなわけで全く問題は無い。
個人的には本作品は100点満点で100点である。 何故100点満点で120点ではないかというと、” Feathered
Friends ” が収録されていないということだけで、これは老後の楽しみにとっておけ、ということだと理解した。
アンディ・マッカロックのドラムも達者なだけではなく深みがあり、” Drum Folka ”
の収録など、まさに英断だと思う。
(追加:2014年2月25日)
1976
Vocals on Track 4, Side One. Steve Harley.
Vocals on all other Tracks. John Wetton.
Duncan Mackay : Keyboards, Yamaha Grand Piano, Hammond B3, Clavinet D6, Wurlitzer 200,
Roland Sequencer, ARP 2600, ARP 2800, ARP 2701, ARP 2100, ARP 2200.
Clive Chaman : Bass, Fender Precision Bass.
Andrew McCulloch : Drums & Percussion.
Mel Collins : Flute (
Side 1, Track 4 )
Members of the London Symphony Orchestra (Side 1, Track 1.)
Produced by John Wetton
ダンカン・マッケイのソロ・アルバム。
グリーンスレイドとは別に、相変わらずの達者なドラムを披露している。
(追加:2006年1月25日)
1978
Archive Collection Volume II : Anthony Phillips
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リリースは2004年
アンソニー・フィリップスのアウト・テイク集第二弾。
(追加:2004年8月10日)
1980
Private Parts & Pieces II - Back To The Pavilion : Anthony Phillips
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Drums & Percussion : Andy McCulloch
Bass on (i) (iv) "Scottish Suite" : Mike Rutherford
Oboe on "Von Runkel's Yorker Music" : Rob Phillips
Flute on " Tremulous " :
Mel Collins
アンソニー・フィリップスのプライヴェート・パーツ&ピーセスの第2弾。
同シリーズは、フィリップスの趣味的な小楽曲、悪く言えば習作を収録している作品が多い。 本作品も勿論そういう楽曲が多く収録されてはいるが、バリバリのプログレ組曲
” Scottish Suite ” が収録されているのが特徴。
リリースされた1980年は、パンクどころかニュー・ウェイヴが全盛な時代。 時代錯誤と言えばそれまでかもしれないが、滅茶苦茶完成度が高い楽曲に驚かされる。
そんなプログレ組曲にアンディー・マッカロックは参加している。 繊細なシンバル・ワークとフィリップスの12弦ギターの絡みが、最高に美しい。
(追加:2007年10月25日)
1998
From The Underground... The Official Bootleg : Greg Lake
レイクのサイトにおいて販売されている、彼の裏編集盤。 盤おこしではあるが、アンディ・マッカロックが参加しているシャイ・リムスが収録されている。
ただ残念ながら所謂ビート・ロックのなかで、彼自身平凡なドラムを叩いているにすぎない。
(追加:2003年8月25日)