1976
Songs From Dress Rehearsal : Steve Tilston
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Guitar / Vocals : Steve Tilston
Keyboards : Rupert Hine
Drums / Percussion : Mike Giles
Bass : John G Perry
Harmonica / Backing Vocals : Keith Warmington
2nd Guitar ('The Greening Wind') : John Renbourne
スティーブ・ティルストンという人のソロ・アルバム。
SSW というか、もっとベタに言うとアコースティック・ギターによる弾き語り作品で、ルパート・ハインがプロデュースしているのが意外に思える。
再発された CD
には、ジャイルズが参加している、ジャイルズのスタジオで録音した、とライナーにしつこいくらい記載されているのだが、そのジャイルズの演奏は実は地味だったりする。
ジャイルズのドラムが後から録音されたのではないか、と思えるような楽曲もあり、名前貸しに近い参加に思える。
だとすると、ルパート・ハインの非音楽面でのプロデュース手腕を逆に評価してもよいのかもしれない。
(追加:2015年8月10日)
Sunset Wading : John G. Perry
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drums
これもルパート・ハインもの。 プロデューサーとしてのハインがジャイルズのプレイをどれだけ買っていたのかはわからないが、総じてハインものでのジャイルズの演奏は素晴らしいものが多い。
ジョン・G・ペリーの本作は、プログレ、ジャズ・ロック、フュージョンが程よくブレンドされたもの。 1曲1曲が短く、曲間もほとんど無いため、曲調の変化を激しく感じることができ、飽きることなく聴くことができる。
ジャイルズは曲調の変化に合わせ様々な演奏を繰り広げているが、繊細なシンバル・プレイがやはりとても魅力的である。 個人的には
” How Goes The Night? ”
のイントロでのジャイルズのプレイは何度聴いてもゾクゾクするほど好き。
(追加:2001年12月10日)
1977
Graham Bonnet : Graham Bonnet
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Drums
「おーなーろーっ」と絶唱していたグラハム・ボネットのファースト・ソロ。
グラハム・ボネットがレインボウから脱退した後、リッチー・ブラックモアが「あいつはポップス好きのやつだから」的発言をしていたが、本作品が正にその通り。 ホール&オーツ、アル・グリーン、ディラン等のカヴァーが収録され、渋いジャケットのイメージとは全く異なる内容。 リッチーは、彼をレインボウに加入させる前にこの作品を聴いておかなかったのだろうか? 聴いていればその後の醜い争いは無かったと思うのだが....
で、ジャイルズのプレイなのだが、完全に没個性。 リズム・キープ以外の役目を見いだせず残念。
(追加:2001年12月10日)
1978
Wise After The Event : Anthony Phillips
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Anthony Phillips : Vocals and harmonica
Michael Giles : Drums
John G.Perry : Bass ( Wal custom )
The Vicar : Guitars, keyboards and sundnes
Jeremy Gilbert : Keyborads on "Greenhouse" Harp on "Now What"
Mel Collins : Soprano Sax on "We're All As We Lie" Flute on
"Birdsong"
Robin Philips : Oboe on "Sitars & Nebulous"
Rupert Hine : Percussion, backing vocals, locks, probs, modes & vibes
Perkin Alanbeck : Synthsiser on "Birdsong"
Humbert Ruse, Vic Stench : Drums & bass on "Greenhouse"
Rodent Rabble : Clicks, claps and crampons
元ジェネシスのアンソニー・フィリップスの傑作ソロ・アルバム。 プロデュースはルパート・ハインで、ジャイルズの参加はその絡みと推測される。
プログレ3級の偏見なのかもしれないが、個人的にはファンタジックなジャケットのプログレ作品の殆どは駄作だと思っているのだが、この作品は正に例外。 ベタベタとした情緒たっぷりなだけの演奏に陥ることのない、繊細な楽器群の絡みを堪能することができる。
ジャイルズの演奏は、驚く程クリムゾン的なもの。 ここまで露骨にクリムゾン時代の奏法をしている作品は他にはなく、その是非は別として、本作品の成功に見事なまでに貢献している。
(追加:2001年12月10日)
尚、2007年にディスク・ユニオンから美麗紙ジャケ・フォーマットで再発された際、アウトテイクを収録したボーナスCDが追加された。
デモを中心としたアウトテイク集のため、ドラムもどこまでジャイルズの演奏によるものか怪しいが、傑作アルバムの原型が確認できるのが嬉しい。
(追加:2007年10月25日)
Archive Collection Volume I : Anthony Phillips
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アンソニー・フィリップスのアウト・テイク集第一弾。彼のキャリアを満遍なくカヴァーしている。
ジャイルズ絡みでは、傑作 『 Sides 』
のセッションから2曲収録されている。
” Holy Deadlock (vocal mix, 1978) ”
は、その名と通りヴォーカル中心のミックスにジャイルズのパーカッション(というよりリズム・キープ)が絡む。
” Catch You When You Fall (1978) ”
はオリジナル作品には収録されていない作品。 ライナーによると歌詞に満足しなかったためオミットしたとのことで、ここでもインスト・ヴァージョンが収録されている。 充実した時期の作品だけにボツになったのがもったいない佳作。
(追加:2004年8月10日)
Archive Collection Volume II : Anthony Phillips
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アンソニー・フィリップスのアウト・テイク集第二弾。
” Sisters of Remindum ”
は、前半部が 『 Wise After The Event 』
のリハーサル時に録音されたもので、ジャイルズがエンジニアも担当している。 後半部は
『 Sides 』
録音時のもの。 無理してつなげたところにどこまでの意味があるかは疑問が残るが、ジャイルズのドラムはあまりのも見事。
2枚組アーカイヴ・シリーズ2セットでジャイルズ関連の曲が3曲というのは、出費としては痛いがその内容は素晴らしい。 ただ、Volume
III 以降も続いていくのだけは止めてもらいたい。
(追加:2004年8月10日)
1979
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Drums High-hat, Bush, Sprange, Onion, Bhajee
これまたルパート・ハインによるプロデュースのアンソニー・フイリップスのソロ・アルバム。
ひねくれたポップスからシンフォニック調のものまで、『 Wise After
The Event 』
より曲のバラエティに富んでいる。 しかしながらアルバムとして散漫になることなく、これまた傑作アルバムだと思う。 この辺りはルパート・ハインに負うところが大きいのだと思う。
シンフォニック調の曲でのジャイルズのプレイはクリムゾンのファーストを彷彿させとても興味深いが、それ以上にひねくれたポップスでのシャープな演奏も素晴らしいと思う。 こういった曲でも充分に実力が発揮できるのだから、もっと様々なミュージシャンに良い意味で利用されてほしかったと思う。
(追加:2001年12月10日)