2011
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Toyah
Willcox : Vocals
Bill Rieflin : Bass, percussion, keyboards
Chris Wong : Bass, guitar
Guest Human : Robert Fripp
The Humans
のセカンド・アルバム。 ゲスト・ヒューマンとしてクレジットされているフリップは、The Humans のWebサイト
によれば全曲に参加しているとのこと。
低音域を中心とした楽曲に派手さはない、というよりも地味。 演奏は充実しているだけにライヴだとしっかりと楽しめると思うが、アルバムとしてはキラー・チューンが欲しくなる。
” These Boots Are Made For Walkin' ”
のような唐突感のある楽曲が収録されていたら、更に楽しめたと思う。
(追加:2011年10月25日)
Raised In Captivity : John Wetton
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The Players :
John Wetton
: Vocals, acoustic guitar, bass guitar, keyboards
Billy Sherwood : Guitars, drums, percussion
Outstanding guest artists :
Mick Box : Guitar solo, New Star Rising
Geoff Downes : Keyboards solo, Goodby Elsinore, Steff's Ring
Steve Hackett : Guitar solo, Goodbye Elsinore
Eddie Jobson : Violin, The Devil and the Opera House
Tony Kaye : Hammond Organ, Human Condition, Don't Misunderstand Me
Alex Machacek : Guitar solo, The Last Night of my Life
Steve Morse : Guitar solo, Lost for Words
ウェットン約8年ぶりのスタジオ・レコーディング作品。
フリップはタイトル曲 ” Raised in Captivity ”
の共作者としてクレジットされており、イントロとアウトロにサウンドスケイプスを演奏していると思われる。
(追加:2011年9月10日)
Warm Winter : Memories Of Machines
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Memories Of Machines is:
Tim Bowness - vocals, guitar on Schoolyard Ghosts
Giancarlo Erra - guitars, keyboards
with:
Robert Fripp - soundscapes on Lost And Found In The Digital World
No-Man の Tim Bowness によるバンド、Memories
Of Machines
による作品。 フリップの参加は、ミックスを担当しているスティーヴン・ウィルソン人脈によるもの。
No-Man
とも異なるヴォーカル・オリエンテッドな楽曲集でアンビエント色は全くない。 フリップはその中でもバラード臭が強い
” Lost And Found In The Digital World ”
に参加、作曲者としてもクレジットされているが、内容はクレジット通りサウンドスケイプス。。
おまけとしては、” At The Centre Of It All ” のギターが、ピーター・ハミルだったりする。
(追加:2011年6月25日)
Thirteen : Robert Miles
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スイス出身イタリア育ちのテクノ系アーティスト、ロバート・マイルズの作品。 レコーディングは2005年から2009年に行われたとのことで、フリップの参加時期は不明。
フリップの参加は、サウンドスケイプスが曲の冒頭かラストに使われて終了、などという安易なパターンではなく、しっかりとした演奏が収録されている。 特に
” Everything Or Nothing ”
では、激しく弾きまくるギター・ソロが2回収録されており、特に2回目はラストまでひたすら続く長めの演奏である。 ”Deep End ” での演奏はよくわからないが、” Afterglow ”
後半での激しいリフも格好良く、総じて客演時のフリップの存在感を久しぶりに感じることができる好作品である。
(追加:2012年5月25日)
2012
Live at Conventry Cathedral : Travis & Fripp → Travis & Fripp
Follow : Travis & Fripp → Travis & Fripp
The Arch : Eva Quartet & Hector Zazou
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Robert Fripp - Guitar
フランスのミュージシャン、ヘクトール・ザズーが、ブルガリアン・ヴォイスとエレクトロニクスの 「 a subtle, delicate
fusion 」 を試みた作品。 ヘクトール・ザズーとは、フリップは Slow Music Project
で共演したことがあり、本作品への参加はその繋がりと推測される。
このライナーにも記載してある 「 a subtle, delicate fusion 」
という表現通りの内容で、ブルガリアン・ヴォイスのバックに電子音が流れるといった安易な内容ではなく、管弦楽をバックにしたブルガリアン・ヴォイスがベースとなっている。
こうした趣旨に基づくフリップの参加は、当然ながらサンドスケイプスによるものである。
イントロやインタールードとして使われているのではなく、ブルガリアン・ヴォイスのバックで薄く鳴り響くサウンドスケイプスは上品で素晴らしい内容となっている。
(追加:2016年12月10日)
Faith in Worthless Things : Lee Fletcher featuring Markus Reuter & Lisa Fletcher
Robert Fripp Soundscape (6)
Stick Men のマーカス・ロイターと活動しているリー・フレッチャーの作品。
テクニカルな演奏をバックにメインにフィーチャーされているのは、(多分)奥さんのリサ・フレッチャーのヴォーカルである。
フリップが参加しているのはそのリサ・フレッチャー抜きのインスト小曲で、サウンドスケイプスがバックで薄く鳴り続けている。
レコーディングを同時に行ったのではなく、サンプリングされたものと思われる。
(追加:2017年7月10日)
2013
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デヴィッド・シングルトン によるプロジェクト。
弦楽器を中心とした演奏で、サビの部分のバックでフリップのギターを確認することができる。
作品全体も、面白いか面白くないかと問われれば、正直後者であることは否めなめず、同時期に発売されたコミック『 The Vicar
Chronicles 』もよくわからない。 この辺り、個人の感性が色濃く反映されるものなのかもしれないが。
(追加:2014年2月25日)
2014
Discretion : Travis & Fripp → Travis & Fripp
LateNightTales presents After Dark Nightshift
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フリップが参加しているグリッドの楽曲を収録したコンピレーション。
アーバンでメロウなダンス・ナンバー集、などと書くとそれだけで鳥肌(悪い方)が立ってしまうのだが、実際そんな楽曲ばかりである。 クラブで流れるようなハイパーな曲にはついていけない一方で、80年代のディスコ・サウンド特集で必ずかかるあの曲やこの曲では満足できない人たち向け、とターゲティングは明確なのだが、そんなターゲット層が今日CDなどというメディアを購入するとはあまり思えない。
ということで、CDを購入しそうなプログレ好きを狙ってフリップ参加曲を入れたのは正解だと思う。
ただそのフリップのギターは、激しいリフでもギター・ソロでもシーケンシャル・フレーズでもなく、サウンドスケイプスである。
(追加:2014年7月25日)
2015
Starless Starlight : David Cross Robert Fripp
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David Cross Violin
Robert Fripp Guitar
David Cross Robert Fripp 名義の作品。
本作品制作に至るまでの流れがクロスによってライナーに語られているが、その源泉は、フリップが2006年3月4日のセントルイスでのサウンドスケイプス公演で、”
Starless ” をモチーフにした2曲を演奏したことまで遡るという。
このタイミングで本作品がリリースされた理由には、復活した7人クリムゾンがライヴで ” Starless ”
を演奏しているという大人の事情もあると思うが、クロスのソロに客演という形でしか実現していなかった2人が、40年を経て共同名義の作品をリリースしたことは感慨深い。
わかり易いアンビエント作品、というのがピッタリの内容である。 当然それは ” Starless ”
がモチーフとして使われているということに依るのだが、何度も聴き直したいと思える作品も珍しい。
傑作である。
(追加:2015年5月25日)