フリッパートロニクスの生演奏を聴くことができなかった当時、公式にリリースされた音源から聴こえててきたのはループ音が中心で、その実態は良く判らなかった。
DGM Live からフリッパートロニクスの演奏がダウンロード販売されるようになり、更に今回 『 Exposures 』 でフリッパートロニクス音源が新たにリリースされたことで、フリッパートロニクスと呼ばれる演奏は、
① スタジオでのループ音
② ライヴでのループ音
③ ①に更にライヴでループを加えたもの
④ ①と②と③にライヴやスタジオでギター・ソロを加えたもの
これら全てなんだということが改めて判った。
10 & 11 Frippertronics : The Kitchen, NYC, 5/2/78
Disc 10 & 11 The first public performance of Frippertronics taken from 1/4" reel to reel tape and audience casette recording.
Audio restoration at DGM by Alex R. Mundy ( 2001 ).
Previously available as a download from www.dgmlive.com
2020年に DGM Live からダウンロード販売された 『 The Kitchen, New York, USA February 05, 1978 』 を、アレックス・マンディが2021年に修復した音源。
フリッパートロニクスの人前での初のパフォーマンスとなる。
12 Frippertronics : Wintergarden, Copenhagen, 18/5/79 and Polydor, Paris 23/5/79
Disc 12 taken from 1/4" reel to reel tape and audience casette recording.
Audio restoration at DGM by Alex R. Mundy ( 2001 ).
Previously available as a download from www.dgmlive.com
” Green Music for Libraries I ” と ” Green Music for Libraries II ” は、DGM
Live からダウンロード販売されている 『 Wintergarden, Carlsberg Glyptotek, Copenhagen, Denmark May 18, 1979 』 から、” RF Announcement ” を除いた演奏2曲である。
それ以降の4曲は、同じく 『 Polydor, Paris, France May 23, 1979 』 としてリリースされた作品である。
前者が図書館という公共の場で行われた演奏で、後者がレコード会社で担当とジャーナリストに対して行われた演奏であり、対象的な場所で演奏された2作品をまとめようとした意図が伺える。
どちらもアレックス・マンディによる音声修復が行われている。
13 Frippertronics : Le Pretzel Le Pretzel Enchainé, Montreal 19/8/79
Disc 13 track 1 taken from 1/4" reel to reel tape of FM radio broadcast.
Audio restoration at DGM by Alex R. Mundy ( 2001 )
Previously available as a download from www.dgmlive.com
本ディスクは、2019年に DGM Live からダウンロード販売された 『 Le Pretzel En Chaine, Montreal, Canada August 19, 1979 』 に、8月17日のモントリオールでのループと、16日のサントフォアでのループを追加収録している。
1979年の7月末から8月にかけてのフリッパートロニクス音源は、『 God Save The Queen / Under Heavy Manners 』 や 『 Let The Power Fall 』 にも使われており、この日の演奏が単独収録されている理由もその辺りにあると推測される。
これも全てアレックス・マンディによって2021年に音声修復が行われている。
(追加:2022年10月10日)