ディシプリン・クリムゾン時代の2つの映像作品 『
Three Of A Perfect Pair - Live in Japan 』、『 The Noise Live in Frejus 』 と、”
Sleepless ” のプロモーション・ビデオを収録した作品集。
『 Three Of A Perfect Pair - Live in Japan 』 と 『 The Noise Live in Frejus』 のDVD化については、数年前から着手しているとの説があっただけに期待は高く、映像、音源面での改善を期待していた。
しかしながら、両作品にマスターがないためなのか画期的な改善はなされていない。 それどころかオリジナルのビデオ(LD)作品がそのまま収録されているだけで、前者の最後には「企画・制作・著作 パック・イン・ビデオ
」とのクレジットが、後者には「 (C)MCMLXXXIII MUSIC TELEVISION LTD. 」
とのクレジットがそのまま表示されている。
両作品とも現在では入手困難で、手元にあったとしても再生するハード、ソフトとも劣化してしまっていることを考慮すれば充分に満足できるのだが、やはりいくらかでも改善をしてほしかった。
『 Three Of A Perfect Pair - Live in Japan 』 は、1984年リリース版ではなく、1991年リリース版を収録している。
その結果残念ながら、” Three Of A Perfect Pair (のライヴ映像) ” と
” Discipline ” がオミットされている。
『 Three Of A Perfect Pair - Live in Japan 』
の収録日について疑問が残る。
1984年版にはクレジットは無く、
1991年版には「April 29&30, 1984」とクレジット、
本作品では「April 28, 1984」とクレジットされている。
29日は昼夜2回の公演が行われており、4回の公演のどれが収録されているかは不明。
曲毎の服装の変化を確認してみたが、矛盾点はなく単一公演を収録されている可能性が高い。 ただ、ビデオ収録を前提にして同じ服を着た可能性もあり、確定はできない。
曲毎の服装のチェック・ポイントは以下の通り。
” Thela Hun Ginjeet ”
演奏後、ブルーフォードが白いジャケットを脱ぐ場面が収録されており、前後との整合性はとれている。
” Elephant Talk ”
でいきなりフリップが白いジャケットを脱いでいる。 脱ぐ場面は収録されていないが、前曲演奏後実際には一度ステージから下りており、アンコールで出てくる際に脱いだものと思われる。 レヴィンとブリューのラックの上にかかっているタオルの位置が全く同じことが裏付けている。
” Heartbeat ”
演奏前に、ステージ前に出てくる時、フリップは再度白ジャケットを着て観客に挨拶。 そして演奏に戻る時にまた脱ぐ場面が収録されている。
フリップはこの白いジャケットがよほどのお気に入りなのか、最後にステージから下りる際にも、自ら大切そうに手にかけている。
ちなみにこのジャケット、1985年にリリースされた 『 Network 』
のジャケットでも着用している。
” Sleepless ” のプロモーション・ビデオは、ヴォーカルをとるレヴィンとブリューが中心。 全員それなりに一生懸命演技しているが、個人的にはカーテンをサッと開けるフリップの演技が一番よかったと思う。
Tony's Road Photos のバックで流れるのが、Frejus での ” Elephant Talk ”。 実はこれ映像どころか音源としても初出だったりする。 出し惜しみしないでほしいのだけどなぁ...
Three Of A Perfect Pair - Live in Japan 1984
Recorded at Kani Hoken Hall, Tokyo on April 28, 1984
Recorded at The Arena Frejus on August 27, 1982
Sleepless
promotional video for Sleepless single release
video shoot : London, 1984
Tony's Road Photos
music : Elephant Talk recorded at The Arena, Frejus on August 27, 1982
Discography
Lineup Four 1981-1984
(追加:2004年9月26日)
(更新:2004年11月25日)