1986
Division One : Far Corporation
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Sax : Mel Collins
ツェッペリンの ” 天国への階段 ” のカヴァーがヒットしたプロジェクト、ファー・コーポレーションの作品。 コリンズの活躍度は高い。
中々考えさせられる作品である。 その1としては、TOTO系サウンドとコリンズのサックスの愛称の良さ。
TOTO人脈が多く参加した結果、音、サウンドともそれっぽいものが多いのだが、ギターやキーボードのソロとは別にかまされるコリンズのソロが素晴らしい。
その2としては、 ” Fire And Water ” に参加していることである。
ゲストとしての参加が多かったバトカンではなく、フリーの楽曲に参加していることは、味わい深い。
(追加:2014年8月25日)
Cocker : Joe Cocker
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Sax : Mel Collins
ジョー・コッカーのソロ・アルバム。 時期的に言うと、映画 『 愛と青春の旅立ち 』の主題歌の大ヒットから数年たっているところ。
曲毎にプロダクションが異なっており、コリンズが参加しているのはテリー・マニングなる人がプロデュースしている楽曲。 シングル・カットされた ” Shelter Me
” や、マーヴィン・ゲイのカヴァー ” Inner City Blues
” とそれなりに話題性ある楽曲で演奏しているのだが、完全なお仕事モードでの参加である。
(追加:2013年5月25日)
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フリップ の客演で驚かされたデヴィッド・シルヴィアンのソロアルバム。
コリンズはメロディあり、リズムあり(苦笑)の楽曲に、ソプラノ・サックスで参加。
(追加:1998年11月25日)
When The Wind Blows Original Motion Picture Soundtrack
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Saxophone - Mel Collins
映画 『 風が吹くとき 』 のサウンドトラック。
デヴィッド・ボウイ 、ジェネシス、ロジャー・ウォーターズとそれなりにアイコンが揃っているにも拘わらず、音楽的に話題になる機会が少ない作品。
コリンズは、ロジャー・ウオーターズの楽曲の中で大きくフィーチャーされている。 ための効いたソロをとる ”
The Attack ”、物悲しいソロが2回ある ”
Hilda's Hair ”、ラストを締めくくる ”
Folded Flags ” と大活躍しているだけに、ちょっともったいない。
(追加:2012年7月10日)
1987
Saxophone Ballads : Mel Collins
Arranged & Produced by Branislav Zivkovic
Featuring Mel Collins, Saxophones
Adrian Legg, Guitars
メル・コリンズ名義でソロ・アルバム。 リリース年の記載はなかったので、Discogs を参照しました。
唯一のソロ・アルバムながら、実施には、Branislav
Zivkovic(読めない)が全てのアレンジとプロデュースとオリジナル楽曲の作曲を行っており、コリンズはスコア通りに演奏しているに過ぎない。
こうした背景と、「 Saxophone Ballades
」というタイトルから想像される通りの音で、コリンズが演奏する必然性が全く感じられないのだが、逆にコリンズが演奏する必然性が全く無い曲をコリンズが演奏するとどうなるのか、を堪能する作品なのだと思う。
この時期のコリンズはセッション活動でそれなりに稼いだいたわけで、緩い契約下で様々な演奏をしていたものと思われる。
もしかしたら自身の名前の冠した作品になるとの認識も全く無いまま演奏していたのかもしれない。
(追加:2016年10月25日)
Sirius : Clannad
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前作 『 Macalla 』 に続いてメル・コリンズが参加しているクラナドの作品。
アイルランド、ウェールズ、イングランドでレコーディングしたものを、ロサンゼルスでミックス作業を行った上で、そこに J. D.
サウザーやスティーヴ・ペリーのヴォーカルが加わえられている。
当然売るための論理が働いたのだろうが、どうしてそのような選択に行き着いたのかは不明である。 特に ” White Fool ”
などはスティーヴ・ペリーのヴォーカルか被さるたびに、いつ「オーォ、シェーリー」と叫びだすのではないかと落ち着いて聴いていられなくなる。
コリンズが参加している3曲は、アルバムの中でも大味な楽曲で、コリンズのソロも目立つのだが逆に特徴のない演奏となっている。
勿論それは、求められた結果なのだとろうが。
(追加:2019年9月10日)
Radio K.A.O.S. : Roger Waters
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Mel Collins : Multiple saxes
80年代ならではのアレンジがフィーチャーされたロジャー・ウォーターズのソロ。
The Bleeding Heart Band 名義での演奏の中、コリンズは ” Sunset Strip
” に参加している。 スタジオ・ミュージシャンとしてのテクニカルなソロを披露することもなく、なんとも中途半端な作品なのが残念である。
(追加:2014年3月10日)
Introducing The Hardline According To Terence Trent D'arby : Terence Trent D'arby
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Sax - Mel Collins
テレンス・トレント・ダービーの売れに売れたファースト・アルバム。
80年台の空気を色濃く反映している作品なのに、80年台を振り返る番組で取り上げられることは殆ど無い。 名盤だと思うのだが、後学でこの作品を知った人は少ないはず。
コリンズは中ヒットした ” Dance Little Sister
” 1曲に参加。 バックで常に絡み続けるコリンズのサックスがなければ、地味な楽曲で終わっていた。
(追加:2012年9月10日)
1989
Annie Haslam : Annie Haslam
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Mel Collins Saxophone on " Let It Be Me "
ルネッサンスのアニー・ハズラムのソロ・アルバム。
時代が時代だけに下世話なアレンジがとても悲しい。 しかしながらプログレ耳の贔屓目を差し引いてもアニーのヴォーカルは素晴らしいと思う。
そんな作品に、コリンズは1曲のみ参加。 むせび泣くようなサックスをほぼ全篇で披露している。
(追加:2014年3月10日)
Girl You Know It's True : Milli Vanilli
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Sax : Mel Collins
口パク事件でグラミー賞まで剥奪されたミリ・ヴァニリの作品。
80年代の徒花と言ってしまえばそれまでかもしれないが、サウンド・プロダクションはどうしょうもない程腰砕けなもので、口パク事件の有無と関係なくこのユニットが長続きしなかっただろうことがよくわかる。
” Dreams To Remember ”
のサックス・ソロがメル・コリンズによるものと思われるが、今にしてみるとグラミー史に(汚)名を残した作品に元クリムゾンのメンバーが参加していたということだけである。
(追加:2014年8月25日)
1990
Anam : Clannad
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Mel Collins : Saxophones
『 Sirius 』 後、ドキュメンタリーやアニメーションのサウンドトラックの制作を経て発表されたクラナドの作品。
アメリカ市場への中途半端な迎合を図った 『 Sirius 』 がチャート上で成果が出なかったことを踏まえてか、ケルト、フォーク路線に回帰している。
ただその過程においてポピュラリティを放棄しておらず、地味ながら判りやすい作品となっておる。
そして本作から顕著になっていく、過度ギリギリというかギリギリを超えたエコーが、後のニューエイジ分野での成功に繋がったのではないかと思う。
メル・コリンズのサックスは、” In Fortune's Hand ” では強烈なソロを、” Why Worry ”
では曲全体を構成する役割を担っている。
(追加:2019年9月10日)
Southern Cross : Phil Manzanera
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ラテン色満載のマンザネラのソロ・アルバム。
本作品にはウェットンも参加している。
(追加:2006年1月25日)
1234 : Propaganda
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Soprano Sax Mel Collins
プロパガンダが ZTT を離れた後にリリースした作品。
その ZTT 時代に比べると話題性もセールスも落ちてしまっているものの、クオリティの高さはそれ程落ちているとは思えない。 やはり ZTT
の威光が凄かったのかと思うと、可哀想な気もする。
コリンズは、”
Wound In My Heart ”
1曲のみにクレジットされているが、ヴォーカルに微かに絡む音がコリンズの演奏かな、と思える程度。
(追加:2014年8月25日)
夜を往け : 中島みゆき
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Saxophones Mel Collins
イギリスでミックスとデジタル・マスターが行われた、中島みゆきの作品。
このバブル時代を反映した作業が、中島みゆき本人の意向をどれだけ反映したものかはわからないが、メル・コリンズの参加という意外な成果を生んでいる。
サックス奏者が2名クレジットされているため、コリンズの参加曲は特定できない。
(追加:2013年9月10日)