1977
3D・EP : XTC
|
Terry Chambers (Drums)
Barry Andrews (Keyboard/Vocals)
Andy
Partridge (Guitar/ Vocals)
Colin Moulding (Bass/Vocals)
XTC のデビュー12インチ・シングルで、全曲ファースト・アルバムの 『 White Music 』 には収録されていない。
最高である。 どの曲も、いきなり盛り上がった上に徒に引っ張ること無く終了する。
情緒の欠片も無い、という表現が褒め言葉として機能する、疾走感溢れる楽曲である。
バリー・アンドリューズはピアノとオルガンを主に演奏しているが、やはりオルガンの演奏が際立っている。
エキセントリックなバッキングと調子外れのようで外れていないソロは、デビューの段階で既に完成の域に達していたことがわかる。
(追加:2018年3月10日)
1978
White Music : XTC
|
Andy Partridge - Guitar & Voice
Colin Moulding - Bass & Voice
Barry Andrews - Steam Piano & Clapped Out Organs
Terry Chambers - Just Drums
XTC のファースト・アルバム。
演奏時間は短いものの目まぐるしく展開する楽曲は疾走感にあふれ、ポップではあるが後期に見られるようなビートルズ色は殆どない。
一聴しただけでは素頓狂に思えるバリー・アンドリューズのキーボードだが、聴きこむと曲の骨格を見事に構築している。 特にオルガンの演奏は秀逸で、シンセに頼らないニュー・ウェイヴという点で、画期的であった。
この辺りに着目した上で、フリップはリーグ・オブ・ジェントルメンにバリー・アンドリューズを誘ったものと思われる。
(変更:2010年11月10日)
GO2 : XTC
|
XTC のセカンド・アルバム。 この後、バリー・アンドリューズは脱退、短いソロ活動を経て、フリップのリーグ・オブ・ジェントルメンに合流することになる。 前作ではリーグ・オブ・ジェントルメン同様に大活躍したオルガンの演奏は若干控えめで、シンセやピアノの比率が増えている。 ただこの人の場合、演奏楽器が増えても焦点が曖昧になることなく、演奏の独自性がより強調される結果となっている。 これだけ個性が強いと、この後XTCが裏ビートルズ色を強めるにあたって、彼の存在が不要になったのも充分わかる。 そんなアンドリューズを使いこなしたフリップは偉い! とも思ったが、リーグ・オブ・ジェントルメンも1枚で終了していたりする... (追加:2012年4月25日)
1980
Rossmore Road / Win A Night Out With A Well-Known Paranoiac : Barry Andrews
People:
Frank Albrams, Ian Bateman,
Robert
Fripp, Marion Fudger, Clara Harris, Rob Hendry, David Marx, Bruce McRae,Steve
New, Patti Palladin, Richard Wernham
XTC 脱退後、The League Of Gentlemen
でフリップと活動するまでの間にリリースされたバリー・アンドリューズのソロ・シングル。 フリップの参加がクレジットされているが、The
League Of Gentlemen との関連性は全くない。
(追加:2010年11月25日)
|
Personnel :
Glen Matlock
Ivan Kral
Klaus
Kruger
Steve New
Barry Andrews
イギー・ポップが、パンク~初期 New Wave 系ミュージシャンと制作した作品に、バリー・アンドリューズが参加している。
(追加:2018年11月25日)
1981
Rossmore Road / Pages Of My Love : Barry Andrews
Rossmore Road:
Frank Albrams, Ian Bateman,
Robert Fripp, Marion Fudger, Clara Harris, Rob Hendry, David Marx, Bruce McRae, Steve
New, Patti Palladin, Richard Wernham
Pages of My Love by Restaurant for Dogs:
Barry Andrews, Carlo Asciutto, Kim Brimmacobe, Wendy Glaze, David Marx,
Bruce McRae, Kevin Wilkinson, Extra vocals by The Martin Schoolgirls
前述の 『 Rossmore Road / Win A Night Out With A
Well-Known Paranoiac 』 の一年後にリリースされた作品。 ” Rossmore Road ” はミックス違いで、Restaurant
for Dogs 名義の ” Pages Of My Love ” のほうが、格好良い。
(追加:2010年11月25日)
1982
Waxworks Some Singles 1977-1982 : XTC
|
XTC のデビューから 『 English Settlement 』 期までのシングルのA面を集めたコンピレーション。
前述の ”
Science Friction ” から ” Are You Receiving Me ” までがバリー・アンドリューズ在籍時のシングルとなる。
初期の XTC はニュー・ウェイヴど真ん中のバンドとの印象が強いが、シングルをリリース順に並べた本作品を聴くと、最初期の XTC
からはパンクっぽさを感じ取ることができる。
そして、シンセサイザーではなくオルガンをメイン・インスツルメンツにしたアンドリューズの演奏からもパンク臭が漂っていたりする。
(追加:2018年3月10日)
Beeswax Some B-Sides 1977-1982 : XTC
|
『 Waxworks 』 のB面盤で、バリー・アンドリューズが参加しているのは、” She's So Square ” から ”
Instant Tunes ” までの5曲。
初期の XTC が同時期に発売したシングルはもっと多く、『 Waxworks 』 と 『
Beeswax 』 でその全てをおさえることはできないのだが、アンドリューズが在籍していた最初期のシングルが全て収録されているのは嬉しい。
勿論、再発や各国盤も含めれば、細かいテイク違いはあるのかもしれないが。
(追加:2018年3月10日)
1990
Explode Together The Dub Experiments 78-80 : XTC
Part I ( Go+)
Part II ( Take Away)
Part III ( The Lure Of Salvage )
|
1990年にリリースされた本作に、『 Go2 』 の初回リリース盤に付属していたダブ・リミック集である 『 Go+ 』
全曲が収録されている。
個人的にダブは興味の対象外で、面白いと感じる編集もあるが、原曲の方が良いと感じることが多い。 『 Go+ 』
においても、原曲の疾走感を意図的に削ぎ落としているところが、それが狙いなのかもしれないが、やはり楽しめないところである。
バリー・アンドリューズの演奏もぶった切られたような編集がなされており、最初期の XTC の魅力が鳴りっぱなしのキーボードであったことが、証明されてる。
(追加:2018年3月10日)