1977
Before And After Science : Brian Eno
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フィル・マンザネラのギターをバックにフリップが間奏部でとるソロは、ミニマル・フレーズではあるが、リーグ・オブ・ジェントルメンの時とは異なりソリッドな音。
イーノはこの後、『 Nerve Net 』
までソロではヴォーカル入りアルバムを制作しないが、本曲のようなアップテンポで暴力的な曲は
『 Nerve Net 』
にも収録されていない。 イーノがつくったアップテンポで暴力的な最後の曲で、フリップが共演していることは感慨深い。
また、本曲は1977年にリリースされたイーノのシングル”R.A.F.”
のB面としても収録されている。
(追加:1998年10月10日)
As The World Turns : Bryan Ferry
” This Is Tomorrow ” のB面として1977年にリリースされたこの曲にはロバート・フリップが参加している、と言われている。 「言われている」としたのは、元々がシングルのみでリリースされた曲であるためメンバー・クレジットがないことと、フリップ自身が公式に
( インタビューで ) 参加したことを言明していないため。
間奏部でのギターのロング・サスティーンは確かにフリップお得意の音。これをフリップだと言い切るかどうかは聴く人次第だと思う。 現在の所、日本オリジナルの本編集盤
『 Mamouna E.P. 』 において本曲を聴くことができる。
(追加:1999年6月10日)
"Heroes" : David Bowie
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Lead Guitar
特筆すべきは、やはり ” " Heroes
"
”。 イーノ、フリップの参加を云々する以前に、このアルバムは歴史的名盤であるが、その中でもこの1曲は凄い。 本曲の凄さを一番的確に伝えるために、北村昌士氏の
『 キング・クリムゾン 至高の音宇宙 』 ( 1981年 新興楽譜出版社
) における本曲についてのコメントを引用させていただく。
「イーノのキーボード、フリップの凄まじいギター、そしてボウイーの重たいヴォイスが一体となって大河のようだ」
クレジットが無いため正確にはわからないが、” " Heroes "
” 以外にフリップの参加が顕著に分かるものは以下の通り。
” Beauty And The Beast ” の中間部におけるギター・ソロ。
” Joe The Lion ” のフェイド・アウト前のヴォーカルに絡むギター。
” Blackout ” におけるリフ。
(追加:1999年3月10日)
Magic Is A Child : Nektar
Bonus Tracks - Previously Unreleased
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Nektar というバンドの後期の作品。
2005年の再発盤に、フリップが参加している ”
Train From Nowhere ” のアウトテイクが収録されている。
ギター・ソロを大々的にフィーチャー、していれば嬉しいのだが、間奏部分でフリッパートロニクスを発信させているだけ。 フリップ参加テイクが元ネタで、最終的にカットしたものがオリジナルに収録したらしい。
格下のバンドにこの扱い、酷いとは思うが、彼らがフリッパートロニクスだけではセールス・ポイントにならないと判断したのもわかる気がする。
(追加:2006年4月10日)
Peter Gabriel : Peter Gabriel
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1曲毎のクレジットがないため、フリップの参加が推測・確認されるのは以下の曲。
” Excuse Me ”
でのバンジョー。バンジョー演奏者は他にクレジットされていないので、フリップの音であることは間違い無いはずである。 バンジョーを弾くフリップ、考えさせられる所がある。
” Here Comes The Flood ”
でのフリッパートロニクスとクラシック・ギター。
(追加:1999年4月26日)
Live '77 : Peter Gabriel
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Peter Gabriel - Lead Vocals, Piano, Flute and Percussion
Dusty Rhodes ( aka-Robert Fripp ) - Guitars & Effects
Steve Hunter - Lead Guitars
Tony Levin - Bass Guitars, Stick, Backing Vocals
Larry Fast - Synthesizers
Alan Schwartzberg - Drums, Percussion and Backing Vocals
Phil Aaberg - Keyboards and Backing Vocals
Jimmy Maelen - Percussion and Backing Vocals
ピーター・ガブリエルが、ファースト・ソロ・アルバムのリリースに合わせて行ったライヴを収録した作品。
フリップは ” Band Introduction ” において 「 Dusty Rhodes 」 としてしっかり紹介されているが、本作品を聴く限り全曲で演奏しているようには思えない。 一番の聴かせどころはオープニングの ” Here Comes The Flood ( Piano Version ) ” で、ガブリエルのヴォーカルとの絡むフリップのロング・トーンは聴いているだけで幸せになる。
” All Day And All Of The Night ” のようにギター・ソロを弾きまくる場面もあるのだが、 ” Here Comes The Flood ( Piano Version ) ” での圧倒されるまでの演奏がとにかく最高である。
(追加:2021年8月10日)
1978
Parallel Lines : Blondie
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” Fade Away And
Radiate ”
では2回のギター・ソロがともにフリップ。 特に2回目のギター・ソロは、レゲエのリズムをバックにした珍しいもの。 それだけにすぐにフェイド・アウトしてしまうことが惜しまれる。
(追加:1998年12月10日)
Music For Films : Brian Eno
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映画のサウンドトラックとして使われた曲、あるいはサウンドトラックのために用意したが使われなかった曲を集めた作品。 フリップが参加しているのは、
” Slow Water ” 1曲のみである。
シンセサイザーとピアノを中心としたアンビエント・ミュージックに、フランジャーによるものと思われるジェット音が絡んでくる。 ギター音は時折かすかになっているようないないようなといった感じで良くわからない。 まぁ、そういった識別にこだわらないところが、イーノの狙いなのだろうけど。
(追加:1998年10月10日)
(更新:2004年4月25日)
Along The Red Ledge : Daryl Hall & John Oates
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Robert "Frippertronic" Fripp
フリップは 「 Robert "Frippertronic" Fripp 」 としてクレジットされている。 " Frippertronic " は単に " Frippertronics " のスペルミスと考えればよいのだろうか。 演奏した曲名までは明確にされていたいものの ” Don't Blame It On Love ” のイントロが、もろにフリッパートロニクスである。曲後半にも同じフレーズが再度繰り返される。 (追加:1998年12月10日)
Peter Gabriel : Peter Gabriel
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Produced by ROBERT FRIPP for Peter Gabriel
「MOR3部作」とフリップが(勝手に)位置づけるガブリエルのセカンド・アルバム。
” On The Air ” では、「いかにも
」
といったギター・ソロがとられる。 曲ラストのシンセによるフレーズの繰り返しを、フリップのギターにしてくれたらと思うのは、贅沢すぎるか。
” Mother Of Violence ”
では、もう一人のギタリスト、シドニー・マクギニスのアコースティック・ギターとスティール・ギターに欲求不満になったところで、フリップのギターが一鳴きして終わり。
” White Shadow
”では、ひねり出すようなギター・ソロが長く続き、たいへん格好良い。 このパターンのギター・ソロが個人的には大好きである。
フリップのソロ名義バージョンと比較することは不毛だとは思うが、”
Exposure ”
の争点はやはりそこにあると思う。 やはり一番邪魔なのは、シドニー・マクギニスによるリズム・ギター。 原曲のストイックな良さが、リズム・ギターによってぶち壊されていると思う。
” Perspective ”
では、ガブリエルのヴォーカルと絡むフリップのギターが、これまたひねり出すような音で格好良い。 レビンもベースをブイブイいわせており、淫靡な盛り上がり方をみせる。
(追加:1999年4月26日)
Live In New York 78 : Peter Gabriel
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リリースは2018年
Peter Gabriel - vocals, piano
Timmy Capello - saxophone, keyboards
Larry Fast - synthesizers
Tony
Levin - bass, Chapman stick, backing vocals
Sid McGuinness - guitar,
backing vocals
Jerry Marotta - drums
*Guest : Robert Fripp - guitar
1978年10月4日のライヴ2回分を、King Biscuit Flower Hour
用に録音した作品。 一応準オフィシャルということで紹介するが、作品の作られ方は酷い。
音質が一定でない上に、曲目レジットも間違えており、制作する側にアーティストに対する愛が無いのが悲しい。
フリップが参加しているのは、クレジット上では ” Modern Love ” と ” All Day And All Of The Night ”
の2曲となっているが、聴いてみた限りでは、” Here Comes The Flood ” にも参加している。
『 Exposure 』 収録ヴァージョンに近いアレンジで、フリップのギターが最も活躍する場面が多いのが同曲である。 ちなみに、late show でのラスト曲は ” All Day
And All Of The Night ” となっているが収録されておらず、代わりに ” Here Comes The Flood ”
が収録されている。
繰り返しになるが、この辺りのクレジット・ミスは本当にやめて欲しい。
CD1枚に収録できる曲数に限界があったのはわかるが、オミットした曲を間違えているようでは、「 Professionally re-mastered
」 などと堂々とクレジットする以前に聴いてもないだろ、と言いたくなる。
(追加:2018年12月25日)
Cords : Synergy
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Robert Fripp for the education in tape loops technique ( Terra Incognita )
ピーター・ガブリエルとの活動が最もポピュラーな、ラリー・ファストによる作品。
全篇ラリー・ファストによるキーボードがフィーチャーされている作品で、フリップの名前が演奏者ではなく、テープ・ループ・テクニックを教えてくれたと、クレジットされている。
この時期テープ・ループ・テクニックというと、当然フリッパートロニクスが前提になると思うのだが、関連性はよくわからない。
フリッパートロニクスっぽい音がしないのは勿論なのだが、そもそもテープをループさせなくても、シンセサイザーをオーヴァー・ダブすればいいだろう、などと突っ込みたくなってくる。
名前貸しに近いのかもしれない。
(追加:2014年8月10日)
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ニューヨークのケーブル・テレビで放送された、グレン・オブライエンなる人が始めたバラエティ番組。
内容自体は、内輪ウケのネタばかりな上に司会進行が下手、更に映像も酷く、全部観るのはかなり辛い。
そんな番組にニューヨーク時代のフリップは準レギュラーで出演しており、DVD化されている4回分の放送の内、2作品でその姿を確認することができる。
1979年8月19日分では視聴者からの電話コーナーで受付係り(苦笑)をやらされている。 ゲストに電話を廻すのだけなのだが、フリップ宛にかかった電話で
「
なぜニュー・ウェイヴなんかやってるんだ! あんたはクリムゾンだろ
」 と突っ込まれた時の動揺が観ていて面白い。
しかし、それよりも凄いのが1978年12月18日の初回エピソード分。 映像(特に前半)はとてつもなく悪いが、椅子に座らず立ってギターを演奏するフリップが収録されている。 デボラ・ハリーを目の前にして上機嫌だったのか、最初こそ膝立ちでギターを支えていたものの、彼女に近づくために演奏しながら歩き出し、終いには腰を振りながら演奏している。 しかも、アンプにこそ繋がっていないものの、演奏しているのが8ビートのロックン・ロールなのだから、我が目、我が耳を疑いたくなる。
DVD化にあたって許可が得られたのは奇蹟としか言いようがない。 是非フリップが出演している他の日の映像もリリースしてほしい。
(追加:2008年11月10日)
1979
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Produced In Audio Verite By Robert Fripp
Electric Guitar, Fripperies
フリップのソロが明らかに確認できるのは、” Hammond Song ”のみで、イントロのフリッパートロニクスに加え、間奏部で2回ギター・ソロを演奏している。
他にも ” The Maried Man ” の後半でフリッパートロニクスが聴こえるが、フリップはプロデュースはしているものの演奏面では意図的に一歩引いているように思える。
(追加:1998年12月10日)
(変更:2022年9月10日)
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現役時代の Discipline Crimson
を酷評する際に使われたフレーズの1つに 「
トーキング・ヘッズのような 」
というものがある。 だが実際には共通点を見いだせる曲はそんなには多くはない。 特に
『 Remain In Light 』
は、エイドリアン・ブリューが参加していることから引き合いに出されることがあったが、デヴィッド・バーンのヴォーカル・スタイルとの類似性程度しか見いだせない。
しかし、この曲でのフリップのギターは Discipline Crimson
の音にかなり近い。 強引な表現を使うならば、リーグ・オブ・ジェントルメンが30%で、Discipline
Crimson が70%といったところか。
(追加:1998年12月10日)
Original Album
Video Content ( DVD Side Only )
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Band Members:
David Byrne, Jerry Harrison, Tina Weymouth, Chris Frantz
Brian Eno :
Treatments, Additional Vocals
Gene Wilder and Ari : Congas On "Life During Wartime" and "I Zimbra"
Robert Fripp : Guitar on "I Zimbra" and "Life During Wartime"
(Alternative Version)
The Sweetbreathes : Background Vocals on "Air"
Julie Last, Brian Eno, David Byrne : Background Vocals on "I Zimbra"
Original Album Produced By Brian Eno and Talking Heads
2005年末に発売されたトーキング・ヘッズのBOX
セットは、オリジナル・アルバムをデュアル・ディスク (片面がCDで、もう片面がDVD)
にした上で、5.1 サラウンド音源、未発表曲、映像等が追加されていた。 ただ高価なBOXセットということもあり、今野雄二氏等一部の熱烈なファンしか購入できなかったこともあり、2006年になってバラ売りされた。(ネタとして古いか...)
特筆すべきなのは、” Life During Wartime
( Alternative Version ) ” 。
トーキング・ヘッズ自体の演奏は原曲とほとんど同じなのだが、途中からフリップのギターが突然炸裂し、曲の展開と一切同調しないまま続き、突然終了する。
ヘッズ側が没テイクにしたのも充分理解できるが、フリップのファンとしてみると、素晴らしい発掘音源、ということになる。
(追加:2006年2月10日)
1980
Rossmore Road / Win A Night Out With A Well-Known Paranoiac : Barry Andrews
People:
Frank Albrams, Ian Bateman, Robert Fripp, Marion Fudger, Clara Harris,
Rob Hendry, David Marx, Bruce McRae, Steve New, Patti Palladin, Richard
Wernham
The League Of Gentlemen
で活動を供にすることになるバリー・アンドリューズのソロ・シングル。 本作品は、The League Of Genglemen
結成の1年前の1980年3月16日から18日にかけてレコーディングされている。
” Rossmore Road ”
に対して期待したい音としては、The League Of Gentleme
のプロトタイプで、バリー・アンドリューズの忙しないキーボードとフリップのシーケンシャル・フレーズの絡みなのだが、その願いは叶わない。 ベースを強調した淡々としたヴォーカル・ナンバーで、エコーのかかったシンセの音こそ印象的だが、ギターは効果音程度にかすかに鳴っているだけ。
” Win A Night Out With A Well-Known
Paranoiac ”
は、前曲に比べ音数こそ多いものの雑多な演奏で、印象は薄い。 こちらもフリップの演奏を判別することはほとんど不可能。
(追加:2004年1月25日)
Atomic : Blondie
*Recorded live at the Hammersmith Odeon, Jan 12th 1980.
『 Eat To The Beat 』
からの12インチ・シングルのB面に、フリップがブロンディのライヴに飛び入りした際の演奏が1曲収録されている。 ロンドンでのライヴということもあり、本来このカテゴリに入れるのは無理があったかもしれない。
リハーサルもほとんど行われていなかったのかフリップは肝心のリフでミスをしているが、ギターの音はボウイの原曲に近く興奮ものである。
中古店でたまに見かけるほか、 『 Blonde And Beyond 』
という編集盤にも収録されている。
(追加:1998年12月10日)
(変更:2004年4月25日)
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時々思うのだが、「 MOR3部作 」
というのは、「 Drive To 1981 」 とか 「 クリムゾン7年周期説 」
とかと同じで中途半端に終わったフリップ得意の標語でないのだろうか。 「
Drive To 1984 」 や 「 クリムゾン7年周期説 」
と異なり当時の情報量が少ないため、化けの皮がはがれていないだけではないのだろうか。 だいたい、当時からセールス的に上回っているガブリエルやホールが、自分のソロを勝手にフリップに位置づけられるようなことを認めているとは思えないし。
演奏曲目のクレジットはなく、ギタリストもフリップの他に参加しており、どの曲で演奏しているかは明確ではない。
” Something In 4/4 Time ”
では、中間部でのミニマル・フレーズのギター・ソロがフリップ。 さして面白くはない。
” Babs And Babs ”
では、もう一人のギターリストによるソロの後、フリッパートロニクスの独演。 曲の最後にも本編のリズムをバックにフリッパートロニクス→フリッパートロニクス独演とつながり、そのまま
” Urban Landscape ” へ。” Urban Landscape ”
はフリッパートロニクスの独演。
” NYCNY ”
はリフ、ソロ、フリッパートロニクスの全てが堪能でき、完全にフリップの曲。
” NY3 ” と酷似している。
” The Farther Away I Am ”
では、フリッパートロニクスをバックに、ホールが唱うバラード(?)
” Why Was It So Easy ”
では、ヴォーカルに絡むウーマン・トーンのギターが多分フリップ。
” Don't Leave Me Alone With Her ”
でも、中間部にミニマル・フレーズによる稚拙なギター・ソロがあるが、フリップとは思いたくない。
ホールによる抑制が効果あったのか ” Survive ”
では、ヴォーカルにフリッパートロニクス、ギターが絡むところのみフリップは使われている。
” Without Tears ” は” North Star ”
と若干似ている。 曲の最後がフリッパートロニクス。
(追加:1998年12月10日)
Scary Monsters : David Bowie
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Guitar
フリップは、The League Of Gentlemen
でのツアー中に本アルバムのセッションに参加している。 当時既に不完全燃焼状態であった
The League Of Gentlemen
での鬱憤を晴らすかのように、リフ、ソロとも充実した演奏がおさめられている。
”It's No Game ( Part 1 )
”
は、日本語のアジの印象が強烈だが、フリップのギターも歪んだ単音リフとソロがおさめられていて、本アルバムにおけるフリップの貢献度を期待させる。
”Up The Hill Backwards
”
では、フリップのギター・ソロが中途半端にフェイド・アウトしていき不満が残るが、それも強烈な次曲が始まると、総てが許されると思う。
で、タイトル曲でもある ”Scary
Monsters ( And Super Creeps )
”。 フリップのギターは終始鳴り続けて、トニー・ヴィスコンティの弾くアコースティック・ギターとも見事な対比を見せる。 個人的には数あるフリップのセッション・ワークの中でもベストの1つに挙げることができると思う。 『
Rockin' On 71号 』 (1981年2月号)のボウイのインタビューの中のフリップの発言の引用によると、「
ギター・ブレークがあって、そこで私はEとDのコードを弾くかわりに、DとBを弾いた-ボウイのイニシャルさ
」
とのことだが、そんなことはどうでも良いくらい、とにかく素晴らしい。
” Fashion ”
では、中間部での生硬な音のギター・ソロも勿論だが、リフがとにかく格好良い。
タイトルだけみるとフリップの参加が想像できない ”Teenage Wildlife ”
では、” "Heroes" ” にも通じる (
とまで言うのは誉めすぎだとは思うが )
のびのあるギターを演奏している。
” Kingdom Come ”
では歌メロにフリップのギターが絡む。 ボウイのライブにフリップが飛び入り、ギターを弾くフリップの横にボウイが歩み寄って横で唱う、などという光景を観ることができたら、きっと失禁すると思う。
”It's No Game ( Part 2 )
”
は、パート1に比べてボウイもフリップも、アルバムの最終曲であることを意識してか、比較的抑えている印象を受ける。
再演を切に願う!!
(追加:1999年3月10日)
Peter Gabriel : Peter Gabriel
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Guitar
プログレとニュー・ウェイヴとの融合だとか、ドラムの音をゲート・エコーで云々とかいった話は抜きにしても、本当に素晴らしい歴史的名盤に、フリップは3曲参加している。
” No Self Control
”
では一定のフレーズを繰り返すが、あまり目立った演奏ではない。
” I Don't Remember
”
では、レヴィンによるスティックと絡むリフが先ず格好良い。 ソロ・パートも特に長いわけでも、速いわけでもないが、印象に残る。
” Not One Of Us
” では、リズムを刻むのがフリップ。
(追加:1999年4月26日)
Live In Concert : Stranglers and friends
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リリースは1995年
Guitar
1980年4月4日のロンドン・レインボー・シアターでのライブ・アルバム。 そもそもこのライブはヒュー・コーンウェルの大麻所持による逮捕に対しての抗議(?)として行われたもので、ヒューの代わりに16人がヴォーカルとギターを担当し、ストラングラーズの残りのメンバーと演奏している。 ライブ自体はリハーサルがあまり行われなかったらしく、演奏はかなりラフ。
6日後の4月10日からリーグ・オブ・ジェントルメンとしてのライブを始めるとは思えないほど、フリップはロング・サスティーンのギターを3曲で弾きまくっている。
フリップ参加の経緯は不明、、本ライブにも参加し、後年ストラングラーズのギタリストとなったジョン・エリスがピーター・ガブリエルのツアーに参加していたことが繋がりとしてあげられるが、確証は全くない。
また、本ライブにはウリがあと2つある。 1つ目はピーター・ハミルが
” Tank ”
でフリップのギターをバックの唱っていること。 もっと共演してほしかった。 2つ目はトーヤが参加していること。 残念ながらフリップとの共演は無いが、本ライブがきっかけで知り合った可能性は高い。 あー、誰かのろけている時のフリップに事実を確認してくれ。
(追加:1998年10月10日)
Walter Steding : Walter Steding
人脈と勢いだけでできたアルバムなのであろう、全くおもしろくない。
ブロンディのクリス・スティンがプロデュースした本アルバムの
” Hound Dog ”
においてフリップはギターを弾いているが、精細さのかけらもなく、惹かれるところがない。
(追加:1998年12月10日)
Miniatures a sequence of fifty-one tiny masterpieces edited by Morgan Fisher
SIDE-A BAND5 |
モーガン・フィッシャーが編纂した51曲からなるアルバムで、以後80年代前半に ( ほんの一時期だけ )同じ形態のコンピレーション・アルバムが続出することになる。 フィッシャー自身が意図的に玉石混交としているのに対し、フォローワーのそれはその殆どが石である。
フリップのトラックはシンセサイザーによるポリリズムの多重録音。 シンセサイザーをギターに換え、テンポを倍以上にするとディシプリン・クリムゾンとなる。
(追加:1998年11月10日)
The Recorder
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リリースは1995年
Guitar
LPつきで販売された雑誌。
ピーター・ガブリエルのライヴが3曲収録されており、マーヴィン・ゲイの ” Ain't That Peculiar ” の演奏にフリップの名前がクレジットされている。 1979年のシカゴでのライヴとクレジットされているが、場所はともかくとして、ガブリエルの北米ツアーにフリップが参加しているのは1977年のはず。。
バック・ミュージシャンの立場である以上仕方が無いことではあるが、1965年のマーヴィン・ゲイのヒット曲のカヴァーで演奏するフリップはどんな気持ちであったのだろうか。
(追加:2010年7月10日)