1978
Jubilee Cert. X / The Outrageous Soundtrack From The Motion Picture
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デレク・ジャーマン監督作品のサントラ。 『
Quadrophenia 』 が公開される1年程前に、トーヤが端役で出演している。
” Maneaters ” は、売れる前の Adam And The Ants
をバックにトーヤがヴォーカルをとる作品。 トーヤの最初期のレコーディング作品と思われる。
イーノによる ” Slow Water ” は、『 Music For Films 』
に収録されており、フリップも参加している楽曲。 もちろんサントラへの曲提供にすぎないので、フリップとトーヤの接触は全くないが、微妙な因縁を感じる。
” Dover Beach ”
は、本作品で(多分)初めてリリースされたイーノの作品。 後にイーノの箱もの、『
Instrumental 』 でも紹介されている。
これ以外の楽曲が、New Wave
バリバリの人にとってどれだけのものなのかよくわからないし、映画も未見のためどんな内容かわからないが、オムニバスとして充分楽しむことができる作品である。
(追加:2010年4月25日)
1979
Sheep Farming In Barnet : Toyah
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Pete Bush - Keyboards
Mark Henry - Bass
Joel Bogen - Guitar
Steve Bray - Drums
Toya Willcox - Verbals
トーヤの初期作品集。
初シングルである ” Victims Of The
Riddle ” の両面、6曲入りEP 『 Sheep Farming In
Barnet 』 、そして未発表曲3曲が収録されている。
いかにもパンク、と言わんばかりのルックスとはちょっと異なる楽曲が並び、特に初シングルである
” Victims Of
The Riddle ”
は、シンセサイザー中心のエレクトロニクス・ポップ。
今に至るまで一貫してトーヤは奇抜なファッションを貫いているが、音楽がファッションを、ファッションが音楽を規定していないところが、トーヤの魅力である。 もちろんそれは今だから言えることであって、デビュー当時はそのアンバランスだけが際立ってしまい、売り方に苦労したのではないかと思う。
(追加:2010年6月25日)
Sheep Farming in Barnet deluxe edition : Toyah
Sheep Farming in Barnet Heaven
Hell
Bonus Tracks
Rare & Archive Material Spaceward Studios May 1978
Spaceward Studios Dec 1978
Chappell Studios May-June 1979
Rollerball Studios Oct 1979
DVD Rare & Archive Rootage Toyah Interview 2020
Acoutic Session 2020
What's On 1979
The Old Gray Whistle Test 1980
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リリースは2020年
バンドとしてのトーヤのデビュー・アルバム 『 Sheep Farming In Barnet 』 のデラックス・エディション。
『 The Minx 』 以降の作品、つまりソロ・アーティストとしてのトーヤの作品はまとめてボックス化されたのに対し、セールス的にも成功していたバンドとしてのトーヤの作品は今後もデラックス・エディションとして1作品毎にリリースされるのではないかと思う。
オリジナル作品自体が同名EPにシングル曲等を加えた編集盤であったが、本作品はそこにデモ等の別テイクがこれでもかと収録されており編集盤の編集盤といった内容となっている。 その結果完成度は高くないが、オリジナル作品が好きな人には堪らない内容となっている。
(追加:2021年7月25日)
1980
The Blue Meaning : Toyah
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Toya Willcox : Verbals + Unusual Sounds
Joel Bogen : Guitar
Pete Bush : Keyboards, Trumpet
Charlie Francis : Bass Guitar
Steve Bray : Drums
前作 『 Sheep Farming In Barnet 』 はEPやシングルのコンピレーションであり、本作品がトーヤの初オリジナル・アルバムとなる。
後に再録音もされる ” Iyea ” を中心に大作が並び、ニュー・ウェイヴと言わんばかりのシンセの音と使い方を除けば、むしろオールド・スタイルなロック作品となっている。 女性ヴォーカリストを前面に出したロック・バンドの売り方として、当時は
「 New Wave であること 」 が必須だったのかもしれないが、当人(達)にしてみると、多分そんなこだわりはなかっったのではないかと思う。
大ヒットこそしてないが、時代の徒花に終わらない、しっかりとした作品である。
(追加:2010年9月25日)
The Blue Meaning deluxe edition : Toyah
The Blue Meaning
Bonus Tracks
Rare & Archive Material Live at ICA London September 1980
Park Gates Studios April 1980
Park Gates Studios July 1980
Blood Donorfeat. Toyah Willcox
Eel Pie Studios November 1980
DVD Rare & Archive Rootage Toyah Interview 2020
Acoutic Session 2020
Friday Night, Saturday Morning 1980
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リリースは2021年
『 Sheep Farming In Barnet 』 のデラックス・エディションと同フォーマットでリリースされた 『 The Blue Meaning 』。 今回もシングル、デモ、ライヴと盛りだくさんなテイクが収録されており、オリジナルがリリースされた当時のマテリアルを充分に堪能することができる。
バンドとしてのトーヤの作品の中でも、最初の2作品はヒットに恵まれていない。 再レコーディング後にヒットする ” Ieya ” のオリジナルが本作品に収録されているのだが、楽曲の良さは判るもののモタっとしたベースに象徴されるように演奏に華はない。 バントとしてのトーヤがセールス面で大成功するのは、本作品後にメンバー・チェンジを経ながらのサウウド・プロダクツを充実させてからである。
そして、そうした成功とシンガー以外の活動によって、トーヤは肘掛け部分が着座部分よりも広いゴージャスなソファーに座って本作品でのインタビューに答えるにまで至ったのだと思う。
(追加:2021年7月25日)
Toyah! Toyah! Toyah! : Toyah
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A live concert album specially recorded for inclusion in the ATV television documentary 'Toyah'
デビューして2年足らず、僅か2枚のアルバムを発売した段階でリリースされたトーヤのライヴ・アルバム。 しかもクレジットを見ると、テレビのドキュメンタリーとして放送されたコンサートを収録したものらしい。
デビューまでの間にどれだけのキャリアがあるのかわからないが、本ライヴでのトーヤは生硬で、まだまだステージ慣れしていないことがわかる。
アイディアだけが勝負のパチモノ・ニュー・ウェーブなら勢いでごまかせたのかもしれないが、音楽自体はオーソドックスだけに、実力が出てしまったのは仕方ない。 しかしこの時期の苦労が、トーヤのミュージシャンとしての息の長い活動につながったのだと思う。
(追加:2011年6月10日)
Danced : Toyah
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Previously unreleased tracks specially recorded in live concert for inclusion in the ATV Television documentary, " TOYAH "
A live album - TOYAH! TOYAH! TOYAH! - contains further tracks recorded at this concert but " GOSTS " & " NEON WOMB " are available only on this single.
『 Toyah! Toyah! Toyah! 』 からの ” Danced ” をA面に、同作に収録されていない ” Ghosts ” と ” Neon Womb ” を収録したシングル。
” Ghosts ” はフル・レングス・ヴァージョンだが、” Neon Womb ” は後半が思いっきりカットされている。
(追加:2022年12月10日)
Toyah! Toyah! Toyah! : Toyah
CD : Toyah! Toyah! Toyah!
Recorded 17 June 1980 at Club Lafayette, Wolverhampton on the Rolling Stones' Mobile. DVD : Toyah - The ATV Documentary Originally broadcast on the ATV network Thursday 18 December 1980. |
リリースは2022年
Toyah Willcox :Vocals.
Joel Bogen : Guitar.
Pete Bush : Keyboards.
Steve Bray : Drums
Charlie Francis : Bass.
バンドとしてのトーヤの作品はリリース順に再発が続いており、ライヴ・アルバムの 『 Toyah! Toyah! Toyah! 』 もリリースされた。
元々がテレビ番組のドキュメンタリー用に収録されたライヴを収録された作品で、CDにはアナログ1枚に収まらなかった楽曲が追加収録されている。 ” Ghosts ” と ” Neon Womb ” はオリジナルと同タイミングでリリースされたシングル ” Danced ” のB面に収録されていたが、後半部が欠落していた ” Neon Womb ” もここでは全編収録されている。
DVD にはテレビ番組のドキュメンタリーが多分そのまま収録されているのだが、トーヤのインタビューやレコーディング風景等が中心にまとめられており、ライヴでの演奏の殆どは楽曲の一部しか使われてない。 私は本DVDがこのドキュメンタリーの初めての視聴であり、いままで 『 Toyah! Toyah! Toyah! 』 の内容がそのまま収録されていると思っていたのが誤解であることが判った。
唯一1曲丸々と収録されているのは ” Ieya ” なのだが、その選曲のわかり易さがTV番組っぽい。
(追加:2022年12月10日)
Live In Concert : Stranglers and friends
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リリースは1995年
Robert
Fripp : Guitar
Toyah Wilcox : Vocals
1980年4月4日のロンドン・レインボー・シアターでのライブ・アルバム。 逮捕されていたヒュー・コーンウェルの代わりに16人がヴォーカルとギターを担当し、ストラングラーズの残りのメンバーと演奏している。
” Peaches ” と ” Bear Cage ” のメイン・ヴォーカルはイアン・デューリーで、トーヤの存在感は薄い。
” Duchess ” と ” Something Better Change ”
はメイン・ヴォーカルは務めているものの、生硬でライヴ慣れしていないことが露呈してしまっている。
(追加:2010年4月10日)