デヴィッド・ボウイのコンピレーションについては、David Bowie Discography / Compilations に掲載
1986
First Generation ( Scenes From 1969-1971 ) : Van Der Graaf Generator
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キング・クリムゾン結成後のフリップの最初期のセッションが、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの 『 H To He Who Am The Only One 』 の ” The Emperor In His War-Room ” である。 本作品には残念ながら同曲は含まれていないが、『 Pawn Hearts 』 から ” A Plague Of Lighthouse Keepers ” が収録されている。
もっとも同作にはどの曲にフリップが参加しているか明確に記載されていないため、聴いた上での判断である。
(追加:2022年4月10日)
1987
King's Road ( 1972-1980 ) : John Wetton
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Guitars : Robert Fripp, Allan Holdsworth, Martin Barre, Phil Manzanera.
Keyboards : Eddie Jobson, Robert Fripp, David Cross
EG からリリースされたジョン・ウェットン名義での初コンピレーション。
厳密には、「ウェットンが参加していたグループの楽曲を含めた」コンピあり、フリップの参加曲はキング・クリムゾンの楽曲となる。 ウェットンのソロ作品での名義でのコンピは、2001年のちょっと怪しげな 『 Anthology 』 や 2015年の 『 The Studio Recordings Anthology 』 まで待つ必要がある。
本作品と同時期に EG からリリースされたビル・ブルーフォードのコンピ 『 Master Strokes 1978-1985 』 が、頑なまでにリーダー作からの楽曲に限定しているのに対して、U.K. やクリムゾンの楽曲が屈託なく収録されているのがウェットンらしい。
(追加:2022年4月10日)
1990
Shaking Trees ( Sixteen Golden Greats ) : Peter Gabriel
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Robert Fripp : Guitar ( 1, 2 )
ピーター・ガブリエルの初コンピレーションで、『 So 』 までの楽曲が収録されている。
フリップが参加している楽曲は2曲だけで、” Here Comes The Flood ” も ” Exposure ” も収録されていない。 更に、フリップがプロデュースを行ったセカンド・アルバムからは1曲も収録されていない。
2003年にリリースされた2枚組コンピ 『 Hit 』 にもフリップ参加曲は少なく、なんかあったのかなぁと勘ぐりたくなる。
(追加:2022年4月10日)
1991
Totally Damned : The Damned
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ダムドの編集盤。 ベストでもないし特定のコンセプトでまとめたコンピでもなく、版権の隙間をついたような楽曲が集められた結果、ロバート・フリップが参加している ” Fun Factory ” が収録されている。
シングルとしてリリースされたのは1990年だが、レコーディングされたのは1980年頃と思われる。 その頃フリップはギター・シンセサイザーを使い始めており、管楽器が拉げたような音を鳴らしている。
(追加:2022年5月25日)
1992
Revisited : Peter Gabriel
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Personnel on tracks 2, 4, 6, 8, 11, 13 &15
Robert Fripp - electric guitar, classical guitar, banjo
*produced by Robert Fripp
本作品はピーター・ガブリエルの3枚目までのソロ・アルバムからの楽曲を集めたコンピレーションで、 Atlantic Records から北米のみでリリースされている。 ガブリエルの初期3作品は、Atlantic Records のサブ・レーベルだった ATACO Records から北米ではリリースされており、本作品のリリースはその流れ、若しくは契約消化によるものだった可能性が高い。
そしてその結果として、ロバート・フリップの参加率が非常に高い作品となっている。
1990年の 『 Shaking Trees ( Sixteen Golden Greats ) 』 も、2003年の 『 Hit 』 も、フリップの参加曲数は少ない。 モンスター級のセールスを誇るようになったガブリエルが、グレーツやヒットという括りをする以上仕方ないことだとは思うが、比率としては意図的に低くしているようにも思える。 それ故に本作品は、ガブリエル meets フリップの時期を捉えた裏ベスト的趣きがある。
(追加:2023年2月25日)
Popular Favorites 1976-1992 Sand In The Vaseline : Talking Heads
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Guitar : Robert Fripp
トーキング・ヘッズの1976年から1992年の活動時期をおさえた CD で2枚組のベスト。 ヘッズに興味があったのは 『 Remain In Light 』 迄だったので、個人的には後半はちょっと飽きてくる。
ヘッズの楽曲でロバート・フリップが参加しているのは 『 Fear Of Music 』 に収録されている ” I Zimbra ” 1曲だけなのだが、前述の 『 Remain In Light 』 収録曲のプロトタイプのような楽曲に、フリップによる Discipline Crimson 風のギターが絡んで格好良い。
(追加:2022年5月25日)
1993
The Calm ( After The Storm ) : Peter Hammill
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Robert Fripp makes a spiralling appearance on electric guitar.
ピーター・ハミルのコンピレーションで、同時期にもう1枚 『 The Storm ( Before The Calm ) 』 という作品もリリースされている。
1曲毎のクレジット、解説も明確にされており、” The Birds ” は 『 Fool's Mate 』 に収録されてオリジナルではなく、『 The Love Songs 』 に収録されている 「 revisited version 」 である。
残念ながら 『 The Love Songs 』 収録ヴァージョンであるため、フリップのギターは奥まっていて目立たない。
(追加:2022年4月10日)
1994
Going Back A Bit - A Little History Of Robert Wyatt : Robert Wyatt
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Produced by Bob Fripp
ロバート・ワイアットのコンピレーション。
時代的には満遍なくカヴァーしているように思えるが、ソフト・マシーンの楽曲が1曲のみしか収録されておらずファンの人には色々と意見のある選曲なのかもしれない。
ワイアットとロバート・フリップの接点とは、マッチング・モウルの 『 Matching Mole's Little Red Record 』 をフリップがプロデュースしたことだけで、本コンピレーションにも同作に収録されている2曲でのみクレジットされている。
(追加:2022年5月25日)
1998
Atomic The Very Best Of Blondie : Blondie
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音源化されているブロンディの作品の中で、ロバート・フリップは2曲に参加している。
1曲はライヴでの楽曲 ” Heroes ”、もう1曲が本作品にも収録されている 『 Parallel Lines 』 の ” Fade Away and Radiate ” である。
フリップのニューヨーク時代の活動の良質なアウトプットの1つで、イントロ終了後にヴォーカル・パートまでのブリッジ、2回のギター・ソロと登場機会も多いが、歪みきったギターを中心の演奏で、量も質も充実している。
(追加:2022年4月10日)
1999
Everything And Nothing : David Sylvian
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JAPAN 時代の編集盤がメンバーの意向と関係なく適当かつ無数にリリースされている一方、デヴィッド・シルヴィアンのコンピレーションは丁寧に作り込まれた上でリリースされている。
本作品は、ヴォーカル曲を中心にしたシルヴィアンとして初のコンピレーションである。 フリップの参加楽曲としては、『 Gone To Earth 』から2曲、そしてシルヴィアン&フリップの楽曲から2曲が収録されている。
(追加:2022年11月25日)
2000
Ultimate Collection : Toni Childs
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Tracks 11-14 from the album The Woman's Boat
Robert Fripp :guitar, Frippertronics
SSW 系ミュージシャン、トニ・チャイルズのコンピレーション
デビュー・アルバムからの年代順の選曲 + サントラ収録曲というオーソドックスな編集がされている。
ロバート・フリップは、1994年の 『 The Woman's Boat 』 に6曲も参加しているのだが、本作には ” I Just Want Affection ” と ” I Met A Man ” の2曲のみ収録されている。 2曲ともフリッパートロニクスが効果音的な使われ方をしているだけで、内容的にも残念。
(追加:2022年4月10日)
2002
Camphor : David Sylvian
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インスト曲を中心に編集したデヴィッド・シルヴィアンのコンピレーションで、先にリリースされたヴォーカル曲を中心にした 『 Everything And Nothing 』 と対をなす作品である。
フリップが参加している楽曲は 『 Gone To Earth 』 からの2曲なのだが、フリップとシルヴィアンが初めて共演した 『 Alchemy - An
Index Of Possibilities 』 からの楽曲も収録して欲しかった。
(追加:2022年11月25日)
2003
Hit : Peter Gabriel
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ピーター・ガブリエルが1990年の 『 Shaking Trees ( Sixteen Golden Greats ) 』 に続いてワールド・ワイドで発表したコンピレーション。
サントラや企画アルバムを除くと、『 Shaking Trees ( Sixteen Golden Greats ) 』 以降にガブリエルが発表したオリジナル作品は 『 Us 』 と 『 Up 』 の2作品である。 それ故に、CDフォーマットで2枚組の本作品にもう少しフリップ参加曲が含まれていても良かったのにと思う。 そうならなかった理由が、「Hit」というコンセプトでまとめたからだということも充分に理解できるのだが。
(追加:2023年2月25日)
The Collected Works Of The Roches : The Roches
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Tracks 1-4 From The Roches
Produced In Audio Verite by Robert Fripp
With / Robert Fripp : Electric Guitar, Fripperies
Tracks 8-11 From Keep On Doing
Produced by Robert Fripp
With / Robert Fripp : guitar & devices
アメリカの3姉妹バンド、ローチェスの時代順に選曲されたコンピレーション。 ロバート・フリップは 『 The Roches 』 と 『 Keep On Doing 』の2枚の制作に関与している。
ただフリップの関与度は大きく異なり、ニューヨーク時代の 『 The Roches 』 では演奏でも参加しているもののプロデュースの名前貸しに近い。 一方 Discipline Crimson 活動期の 『 Keep On Doing 』 ではエイドリアン・ブリュー以外のメンバーも参加させ、やりたい放題やっている。
(追加:2022年4月10日)
2012
A Victim Of Stars 1982 - 2012 : David Sylvian
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『 Everything And Nothing 』 と 『 Camphor 』 から10年を経て、新たにリリースされたデヴィッド・シルヴィアンのコンピレーション。 この2作品と被る楽曲もあれば、収録されていなかった楽曲も含め、年代順に選曲されている。
フリップが参加しているのは3曲で、” Taking The Veil ” と ” Silver Moon ” の2曲は前述の2作品には収録されていなかった。 シングルとしてもリリースされていたこの2曲が収録されていなかったのは、年代順ではない編集をした結果収まりが悪かったことによるのかもしれない。
(追加:2022年11月25日)
2018
Plays Well With Others : Phil Collins
Disc One: 1969 ~ 1982
Disc Two: 1982 - 1991 Disc Three: 1991 - 2011 Disc Four: Live 1981 - 2002 |
Robert Fripp Guitar
タイトル通りフィル・コリンズがセッション参加した楽曲をコンパイルした作品。 流通量が少なかったのか、たまに市場で見かけると結構な値段がしてたりする。
コリンズが 『 Exposure 』 で演奏しているのは ” Disengage ” と ” North Star ” の2曲で、そこから ” North Star ” だったのは無難だとは思う一方、2022年に 『 Exposures 』 をたっぷり聴き込んだ後だけにフリップ,ウェットン & コリンズの雷神のような演奏を収録してほしかったと思ってしまう。
(追加:2023年2月25日)