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Exposure : Robert Fripp

日本国内においては「完全版」の名のもと2006年にリリースされた作品は、2枚セットだった。
そのクレジットは以下の通りである。

CD 1
Volume One    First Edition : original 1979 release

CD2
Volume Two    Third Edition : the 1983 remix, 1985 re-release, including 3 formerly unreleased Daryl Hall Vocals
Volume Three    Bonus Tracks : alternative takes

過去にリリースされている、以下の3ヴァージョンとの演奏時間の違いは以下の通りである。 日本盤では「完全版」と なっているが、結局の所過去のヴァージョンも捨てることはできそうもない。

Original Version : 1979年にLPにてリリースされたもの
Remix Version : 1985年にリミックス・バージョンとしてリリースされたもの
The Definitive Edition : 1989年にリリースされ、裏ジャケットに「 The Definitive Edition Re-Mastered by Robert Fripp and Tony Arnold, 1989」 と記載されている。

Title O.V R.V. D.E. F.E. T.E. A.T.
 

クレジット

クレジット

実測

クレジット

実測

実測

実測

実測

Preface 1:15 1:15 1:15 1:15 1:15 1:15 1:15 -
You Burn Me Up I'M A Cigarette 2:22 2:23 2:22 2:23 2:23 2:23 2:24 -
Breathless 4:45 4:39 4:39 4:39 4:45 4:45 4:42 -
Disengage 2:45 2:51 2:52 2:52 2:46 2:46 2:43 2:49
North Star 3:05 3:12 3:13 3:12 3:06 3:06 3:12 -
Chicago 2:10 2:10 2:10 2:11 2:12 2:12 2:17 2:02
NY3 2:18 2:16 2:16 2:17 2:24 2:24 2:17 2:15
Mary 2:05 2:10 2:10 2:10 2:08 2:08 2:08 2:06
Exposure 4:22 4:26 4:25 4:26 4:26 4:26 4:25 4:28
Haaden Two 2:51 1:56 1:56 1:56 2:53 2:53 1:57 -
Urban Landscape 2:34 2:35 2:34 2:35 2:34 2:34 2:34 -
I May Not Have Had Enough Of Me But I've Had Enough Of You 3:43 3:37 3:37 3:38 3:44 3:44 3:37 -
First Inaugural Address To I.A.C.E. Sherborne House 0:05 0:04 0:05 0:04 0:04 0:04 0:07 -
Water Music I 1:27 1:18 1:18 1:19 1:27 1:27 1:18 -
Here Comes The Flood 3:58 3:53 3:52 3:52 4:07 4:07 3:55 -
Water Music II 4:13 6:23 6:25 3:52 4:28 4:28 3:53 -
Postscript 0:37 0:41 0:40 0:38 0:37 0:37 0:55 -

 

    Guitar Frippertronics Bass Drums Keyboards Vocal others
1 Preface

Indiscretion - Brian Eno and Peter Gabriel
Daryl Hall - Choir

おしゃべりしてるのがイーノとガブリエル、そしてホールだということがわかったのが、今回の再発の収穫のひとつである。

2 You Burn Me Up I'm Cigarette

Robert Fripp

Robert Fripp Tony Levin Jerry Marotta Daryl Hall - Piano

Daryl Hall

『 Four From Exposure 』 においてはクレジットされていなかったピアノ奏者が、ホールであることが明確になった。 一方シバプリ・ババの声については、今回もクレジットされていない。

3 Breathless Robert Fripp Robert Fripp Tony Levin Narada Michael Walden

『 Four From Exposure 』 にクレジットされている通り。

4 Disengage Robert Fripp Robert Fripp Tony Levin Phil Collins Barry Andrews - Organ Peter Hammill (F.E. & alt.)
Daryl Hall (T.E.)
Edie Fripp - Indiscretions
今までクレジットが不明であった。
T.E. は、ホールがヴォーカルをとり、曲名も ” Disengage II ” と変更されている。 ここでのホールのヴォーカルは、RCAが拒否反応を示したのも理解できるほどの絶唱型。
5 North Star

Robert Fripp

Tony Levin

Phil Collins Brian Eno - Synthesizer Daryl Hall Sid McGnniss - Pedal Steel

『 Network 』 のクレジットと同じ。

6 Chicago Robert Fripp Robert Fripp Tony Levin Jerry Marotta Daryl Hall - Piano Peter Hammill (F.E. & alt.)
Terry Roche (alt.)
Daryl Hall (T.E.)

クレジット通りとするならば、F.E.の段階から、ピアノはホールということになる。 alt.のヴォーカルは、前半がハミルで、後半がテリー・ローチェ。

7 NY3 Robert Fripp Robert Fripp Tony Levin Narada Michael Walden Barry Andrews - Organ (F.E.) Daryl Hall ( T.E )

T.E.においてホールのヴォーカル・ヴァージョンがクレジットされているが、F.E.とalt.のヴォーカル(ハミルとローチェ?)のクレジットがなされていない。 バリー・アンドリューズのオルガンは、F.E.のみ全編鳴りっぱなし。

8 Mary Robert Fripp Robert Fripp Terry Roche (F.E. & T.E.)
Daryl Hall (alt.)

alt.においてホールのヴォーカル・ヴァージョンが披露されているが、エキセントリックさはなく、聴き慣れている分ローチェのヴォーカルのほうがしっくりとくる。 また、今回のクレジットでバックの演奏が全てフリップによるものであることがわかった。

9 Exposure Robert Fripp Robert Fripp

Tony Levin

Jerry Marotta

-

Terry Roche (F.E. & T.E.)
Daryl Hall (alt.)
Fripp & Eno - Spoken Letters

Sid McGinnis - Rhythm Guitar

alt.のホールのヴォーカルは、ローチェ・ヴァージョンと比較すると中途半端な絶唱型。
『 Four From Exposure 』 ではオミットされていたベース奏者として、レヴィンがクレジットされている。 また、e-x-p-o-s-u-r-e と綴りを読んでいるのが、フリップとイーノであることが判明した一方、ベネットの声については言及されていない。

10 Haaden Two Robert Fripp Robert Fripp Tony Levin Jerry Marotta

トリオによる演奏が、レヴィンとジェリー・マロッタであることが判明した。 その一方でベネット他の声については言及されていない。

11 Urban Landscape

Robert Fripp

フリッパートロニクスのみ。

12 I May Not Have Had Enough Of Me But I've Had Enough Of You

Robert Fripp

Tony Levin Narada Michael Walden Barry Andrews - Organ Peter Hammill
Terre Roche

”Breathless” や ”NY3” と同様に、レヴィンとウォルデンのリズム隊に扇動されるように、フリップのギターが激しくなっている。 このトリオでの演奏をもう少し聴きたくなる。

13 First Inaugural Address To I.A.C.E. Sherborne House

ノイズについて、今回もクレジットはなし。

14 Water Music I

Robert Fripp

J.G.Bennett - Taped Voice

『 Network 』 のクレジットと同じ。

15 Here Comes The Flood

Robert Fripp

Brian Eno - Synthesizer
Peter Gabriel - Piano
Peter Gabriel

フリップの演奏は、『 Four From Exposure 』においては「Guitar, Frippertronics」とクレジットされ、 『 Network 』 においては「Frippertronics」とクレジットされていたが、ここにおいてフリッパートロニクスのみの演奏と確定した。

16 Water Music II

Robert Fripp

曲の長さから判断すると、T.E.は新たなヴァージョンとなる。

17 Postscript Indiscretion - Brian Eno

おしゃべりがイーノによるものと判明。

なお、今回の「完全版」がリリースされるまえの、『 Exposure 』 についての記事はこちらを参照下さい。