1964
Hard-Up Heroes 1963-1968
Anthony and Jon Anderson ( vocals )
Michael Brereton ( lead guitar )
Rodney Hill ( rhythm guitar )
David Foster ( bass / vocals )
Ian Wallace ( drums )
The Warriors のシングル ” Don't Make Me Blue
” のB面曲を収録したコンピレーション。
『ロック英雄-栄光への道』という的を射た邦題の通り、有名なミュージシャン(と無名のまま終わったミュージシャン)の無名時代の作品が集められており、お買い得なのかどうか悩ましい作品。
バラエティに富んでいるようで意外と音の統一性があり、2枚続けて聴いているとどの曲だかわからなくなってしまうところがある。 そんな中に
The Warriors
の楽曲は見事な迄に埋没しており、ウォーレスの最初期のスタジオ音源としては悲しい出来具合である。
(追加:2007年3月31日)
1965
Bolton Club 65 : The Warriors
First Set
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リリースは2003年
David Foster : Bass Guitar and Harmonies
Jon Anderson : Harmony Vocals
Tony Anderson : Lead Vocal and Harmonies
Ian Wallace : Drums
Rod Hill : Guitar
Mike Brereton : Guitar
イアン・ウォーレスが、YESのジョン・アンダーソンと組んでいたウォリアーズのライヴを収録した作品。
ビートルズを始めとしたカヴァーの選曲からもわかるように、この時代の凡庸なロック・バンドのライヴ。 「あのYESの」とか、「クリムゾンの」といったエクスキューズをいくらしたところで、つまらない作品であることは否定できない。 補正もしたのだろうが音質も著しく悪く、長く聴き続けることが困難な作品。
否定的なことばかり書いたが、音源としてはやはり貴重なものだと思う。 デッカから発売されたシングルの音源がほぼ入手不可能な今、ウォーレスの極初期の演奏を確認できることは嬉しい。
クレジットによれば、” Too Much Monkey Business ”
では、ウォーレスもヴォーカルをとっていることになっているが、そのドラム以上に没個性で判別は不可能。
(追加:2003年9月25日)
The Lost Demos EP : Jon Anderson and The Warriros
A Side
AA Side
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リリースは2020年
A Side lineup :
Jon Anderson, Tony Anderson, Rodney Hill, Mike
Brereton, Dave Foster, Ian Wallace
AA Side lineup :
Jon Anderson,
Brian Chatton, Rodney Hill, Dave Foster, Ian Wallace
ウォリアーズの発掘音源集。 何故かアナログ・フォーマットでのリリースとなっている。
チョロチョロと音源が出てくるウォリアーズだが、残念ながらB級感は否めない。
発掘音源だけに音質が良くないのは仕方ないこととして、そもそもの内容に惹かれるところが無い。
60年代半ば位までのビート・ロック系が好きな人にはたまらない内容なのかもしれないが、そこそこの知識と興味しか無いものには、ちょっと厳しい内容である。
ジョン・アンダーソンとイアン・ウォーレスという2人ものプログレ・アイコンが揃っているのは奇跡のようだが、将来の萌芽は感じられない。
ウォーレスのドラムは、クリムゾン以降の豪快さと繊細さを兼ね備えた演奏ではない。
そしてその理由が、バンドの楽曲合わせて抑えているのではなく、そこまでのテクニックと経験がまだ無かったことだと、残念ながらを容易に想像できてしまう。
(追加:2020年7月10日)
1970
Lucky Planet : The World
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Neil Innes / Lead vocal, piano, guitar/
Dennis Cowan / Bass, guitar, vocals.
Ian Wallace / Drums, vocals.
Roger McKew / Lead guitar.
イアン・ウォーレスがクリムゾン加入前に参加したアルバム。
元ボンゾ・ドック・バンドのニール・イネスが中心のバンドだが、ジャイルズも参加したグリムスのように日本人に理解不可能な英国ユーモア中心の作品ではなく、普通のロック・アルバム。
演奏フォーマットは特異で、他のメンバーの軽めなな演奏をバックに、ウォーレスのドラムがメイン・インストゥルメントとして活躍している。 ウォーレスのドラムは既にズトズトと重く引きずるような音で、クリムゾンでの演奏を彷彿させるところがある。
本作品は、ピンクの袋がちょっと恥ずかしい Vinyl Japan
から全世界で初CD化されている。 メジャーから再発されにくいこういった作品をリリースしてくれることは素晴らしいことだと思う。 ボーナス・トラックで収録されたシングルのB面は何だったのかとか、ウォーレスは『
Lizard 』
で叩いてないぞとか、ライナーに漏れ、ミスが若干あるのが残念。
(追加:2002年8月25日)