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Keith Tippett Discography / the late 2010s

2016

A Mid Autumn Night's Dream : Keith & Julie Tippett Lino Capra Vaccina Paolo Tofani

  1. A Mid Autumn Night's Draem

リリースは2019年

Keith Tippett    piano, musical box, woodblocks, pebbles, Maraca
Julie Tippetts   voice, small bells, struck thumb piano, swivel drum, miniature xylophone
Lino Capra Vaccina    vibraphone, cymbals, percussions, gongs, tam-tam, timpani, chimes, bells
Paolo Tofani   madhura, santoor, electronics & devices

recorded "Musiche Nuove A Piacenza" festival on October, 2016 at Conservatorio Nicolini, in Piacenza by Alberto Callegari.

キース・ティペットから心臓発作と肺炎の合併症から復帰した後にリリースされた作品。 とはいえ実際には発症前の2016年にライヴ・レコーディングされた作品である。
ジャズやジャズ・ロック寄りの作品ではなく、総じてアヴァンギャルドなフリー・ミュージックといった様相である。 これは楽器編成が特異なこと以上に、やはりジュリー・ティペッツのヴォーカル・パフォーマンスに負う所が大きい。 アレアのギターリスト、パオロ・トファーニの参加という珍しさもあるが、結局のところ楽器数を増やしたキース&ジュリー・ティペットの作品と捉えた方が正しいと思う。 勿論その結果としてティペットのピアノは活躍しまくりである。
『 Mujician Solo IV 』 と同じ Dark Companion Records からのリリースで、簡素なつくりの手書きナンバー入りジャケットなのだが、コストがかかっているのか、かかっていないのかよく判らない。
(追加:2019年5月25日)

 

2019

Aeolian : Keith Tippett & Matthew Bourne

CD A - Studio

  1. Etesians
  2. Bise
  3. Buran
  4. Mistral
  5. Brickfielder
  6. Sirocco
  7. Bora
  8. Samoon
  9. Something I Made Up

CD B - Concert

  1. Sympatico / Trade Winds

リリースは2021年

Disc A Studio Recording, The Venue, Leeds Conservatoire, Leeds, July 8 & 9, 2019
Disc B Live Recording, Daylight Music, Union Chapel, London, October 12, 2019

All titles composed and performed by Keith Tippett (PRS) & Matthew Bouren (Mute Song)
Something I Made Up composed and performed by Keith Tippett (PRS)

イギリスのジャズ・ピアニスト、マシュー・ボーンとのデュオ作品。
マシュー・ボーン自らのライナーによると、2016年にキース・ティペットの演奏をボーンが観たあと、舞台裏でティペットの方から共演を申し出たとのこと。
自分より30歳年下のボーンに自ら声をかけたということは、ティペットが若手演奏家の活動に目を配らせていたと想像される。 晩年近くに、何度も共演を重ねた同世代のハワード・ライリーではなく、新たな可能性を模索しようとしたティペットの探究心には頭が下がる。
ただ残念ながらライリーとの共演程の成果は出ていない。 スタジオ録音、そしてその3ヶ月後のライヴ録音が収録されているのだが、ライヴ・テイクの方が面白い。
共演を重ねていけばこの2人ならではの素晴らしさがもっと出たと思われるだけに、この共演から8ヶ月後にティペットが亡くなってしまったことがつくづく悲しい。
(追加:2025年3月25日)