King Crimson Data Base
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1995 Soundscapes

Double Trio Crimson の活動と呼応するかのようにリリースされた 1995 Soundscapes シリーズ。
クリムゾンとしての活動にフリップがどれだけのプレッシャーを感じているのかはわからないが、自分勝手の極みとも言えるサウンドスケイプをシリーズものとしてリリースすることは、バランス感覚を保つ上で必須だったのかもしれない。
しかし、辛い。
これに付き合うにはそれなり以上の覚悟が必要とされる。

1995

A Blessing of Tears 1995 Soundscapes - Volume 2 - Live in California / ア・ブレッシング・オブ・ティアーズ 1995 サウンドスケイプスvol.2 - ライヴ・イン・カリフォルニア

  1. The Cathedral of Tears / ザ・カシードラル・オブ・ティアーズ
  2. First Light / ファースト・ライト
  3. Midnight Blue / ミッドナイト・ブルー
  4. Reflection I / リフレクション I
  5. Second Light / セカンド・ライト
  6. A Blessing of Tears / ア・ブレッシング・オブ・ティアーズ
  7. Returning I / リターニング I
  8. Returning II / リターニング II

Recorded live to DAT during live performance in California, 21 January - 1 February 1995.

A Ton Prob Production by Robert Fripp & David Singleton for Discipline Global Mobil

いきなり Volume 2 からのリリース。
ここに解釈を加えてはいけない。 フリップ流のはったりと認識するのが適切だと思う。
亡母エリザベス・フリップを含め複数の女性に捧げられた作品として、フリップの長文が付けられている。 その人達への思いと音自体にどれだけの関連性があるかはわからない。 アメリカ西海岸での短期間のサウンドスケイプ・ツアーの記録と、亡母たちへのコメントがセットにパッケージングされた作品、と考えた方が適切だと思う。

  1. 1995年1月26日のハウス・オブ・ブルースでの1回目のショーの2曲目。
  2. 1995年2月1日のスリムスでの1回目のショーの2曲目。
  3. 1995年1月26日のハウス・オブ・ブルースでの2回目のショーの3曲目。
  4. 1995年2月1日のスリムスでの2回目のショーの2曲目。
  5. 1995年1月23日のサンセット通りのタワー・レコードでの3曲目。
  6. 1995年1月20日から25日の間にオーハイで開かれたギター・クラフトのコースの中から、21日のプレゼンテーションでの2曲目。
  7. 1995年1月27日のサン・ディエゴのコーチ・ハウスでの2曲目を逆さから収録したもの。
  8. 1995年1月27日のサン・ディエゴのコーチ・ハウスでの2曲目。

 

1996

Radiophonics 1995 Soundscapes Volume 1 - Live in Argentina / レイディオフォニックス 1995 サウンドスケイプスVol.1 - ライヴ・イン・アルゼンチン

  1. Radiophonic I / レイディオフォニック I
  2. Radiophonic II / レイディオフォニック II

   Buenos Aires Suite

  1. I Atmosphere / アトモスフィア
  2. II Elegy ( For Mothers And Children ) / エレジー ( フォー・マザーズ・アンド・チルドレン )
  3. III Streets / ストリーツ
  4. IV Sky / スカイ

All the tracks are taken from the two performance on the evening of Saturday 8th. April, 1995 at the Goethe Institue, Buenos Aires.

A Ton Prob Production by Robert Fripp & David Singleton for Discipline Global Mobil

2作目としてリリースされた Volume 1 は、アルゼンチンでの1日の演奏の中から収録されている。
『 1995 Soundscapes Live In Argentina 』 が1994年の演奏であることを踏まえると、アルゼンチンの人達は2年続けてサウンドスケイプに付き合ったことになる。
フリップによる長文は、ギター・クラフトのコース中に書いたものとのこと。 故人に対しての想いが記載された Volume 2 の文章と異なり、理屈っぽくて面白くない。

  1. 1回目の演奏の1曲目。
  2. 1回目の演奏の3曲目。
  3. 2回目の演奏の1曲目。
  4. 2回目の演奏の1曲目。
  5. 2回目の演奏の2曲目。
  6. 2回目の演奏の3曲目。

 

That Which Passes 1995 Soundscapes Live Volume 3 / ザット・フィッチ・パッスィズ 1995 サウンドスケイプスVol.3

On Dying / オン・ダイイング

  1. On Acceptance / オン・アクセプタンス
  2. On The Approach of Doubt / オン・ジ・アプローチ・オブ・ダウト
  3. The Leap / ザ・リープ
  4. A Worn In Paradise / ア・ワーム・イン・パラダイス
  5. New Worlds / ニュー・ワールズ
  6. On Triumph / オン・トライアンフ
  7. On Awe / オン・オー
  8. This Too Shall Pass / ディス・トゥー・シャル・パス
  9. The Fear of Light / ザ・フィア・オブ・ライト
  10. A Time To Die / ア・タイム・トゥ・ダイ

1,2作目がライヴ素材をそのまま収録していたのに対し、本作品は4月3日から9日に行われたブエノスアイレスでの演奏と、9月8日から9日にワシントン・スクエア・チャーチで行われた演奏を編集したものである。 さすがに3連続ともなりパターンを変えたのかもしれないが、アウトプットとしての差異はほとんど感じることがない。
ライナーには、3部作であったはずのシリーズの4作目 『 Soundbites 』 と、4作品全てを収めたBOXセットがDGM限定で販売されることが記載されている。 結局のところ4作目はリリースされず、予定通り3部作で完結したが、3作品を収録したBOXセットは、『 1995 Soundscapes Live 』 の名称でDGMで限定発売された。 『 That Which Passes 』 の内ジャケで使われた絵柄が印刷された厚紙によるBOXは魅力的だが、3部作がそのままパッケージされただけなのが残念。

(追加:2006年8月10日)