King Crimson Data Base
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4月20日(日) 愛知県名古屋厚生年金会館

Awaken さんからの情報です。

Awakenより

曲目やコンサートの雰囲気は他の方々のレポートでもう十分過ぎるぐらいなので、その他の余計なことどもについて書かせて頂きます。
私もReal Time でIn the Court of the Crimson King からずっと聴いてきたオールド・ファンの一人なのですが、今回の名古屋公演は弟と二人で(互いに40面下げて)行きました。キャパ1666の池下厚生年金だから、大丈夫だろうと思っていたら案に相違して”当日券売り場”があったのにはガクッと来ました。私の数々のコンサート体験の中でも初めての経験です。どーせ、同年代のオッサンだらけだろうと思っていましたが、若い人々が意外と多いのにも驚きました。
さて、感想も少し述べると、The Power To Believe を二ヶ月間聴き込んで予習して行った甲斐あって、殆どの曲を演ってくれたのには感激しましたが、アンコールのRedとElephant Talk には久しぶりに青春の血がたぎり、涙モノでした。ブリューがRedの前に”これまで日本で演ったことのない曲をやる。スペシャルだ。”と言っていたので、名古屋以前の6公演では何をアンコールにもってきたのか気になって、本サイトの全てのレポートを読ませて頂きました。90年代以降の進化するクリムゾンに徹するべきか否か、賛否両論あろうと思いますが、フリップ老師の有難いオールド・ファン・サービスと受け取っておきましょう。
ガンとマステロットのコンビにも、私は何の不満も持っておりません。トニー・レヴィンの参加に伴ってガンが脱退するようなことがあったら非常に残念です。

 

水野 さんからの情報です。

はじめまして。
このサイトは前回の来日公演のころに知って以来定期的にチェックしております。
私は「太陽と戦慄」くらいからずっとクリムゾンのファンですがデータとしてこんなに詳しくチェックしていくなんて頭の下がる思いです。

名古屋公演についても既にひでさんが紹介してみえるようにコンサートとしての出来はよかったと思います。
四十台半ばの私よりも明らかに年配の聴取者もけっこういたのでちょっと安心。

Disciplineメンバーでの来日の時は、メンバーの豪華さに圧倒されましたが前回の来日時よりもメンバーが和気合いあいの雰囲気でした。
演奏自体もツアーがこなれて来ているせいかミスも気になるほどなかったし、PAの調子もまぁまぁ。
ただ、時間がほぼぴったり2時間と短かったのが残念。
Construction以降の曲が多いのはメタルクリムゾンとしては当然だし。

個人的にはロックらしいドラミングのパットは好きではないけれどパットにビルの技量を求めるのは酷。
リズム隊の二人はお師匠様に忠実に仕事してたし複雑なリズムが多用されているクリムゾンの曲をこれだけこなせれば十分だと思ってます。

会場が盛り上がったのがRedとElephant TalkだったけどLark4やConstructionの方がよかったと思います。DeceptionはCDよりもよかったし、Soundscapeもあの程度の入り方ならむしろ曲を生かして嫌味にならな
い。

フリップの技量についてはいうまでもないけれどThree of perfect・・・を歌いながらアコギを弾くブリューの超絶技がもう一回見たかったし前回、ミスと音が聞きにくかったFracturedが入ってなかったのが残念。

30年版のUSAの中のFractureでも思ったけどクリムゾンはライブの中で成長していくバンド。
まだまだ頑張ってほしいと思ってます。

 

いとひろ さんからの情報です。

いとひろ、と申します。よろしくお願い致します。

私はこのようなクリムゾンのページに出会えるのは幸せに感じます。

これまでクリムゾンのライブは、プロジェクト2時の来日公演(大阪ヒートビート)とブルーム(愛知厚生)の2回です。僕はフリップ先生を心から尊敬しています。大学時代ディシプリン、フレームバイフレーム、レッド等をバンドでよくコピーしていました。
今回のライブまで何年待ったでしょうか。前日は眠れませんでした。

いざ会場に入って、何かアメリカっぽいオールディー風の曲が流れて似つかわしくないな~と思いながら私の前方の席へ、さすがステージには青い光に重感な機材がびっしり!どんなライブが始まるのかと期待せざるを得ませんでした。っと、ボーッと見ていたら、小柄な眼鏡のおじさんがステージ右側の例の回転する椅子へ。。。。。師匠?師匠だ! 生フリップや!ライブだから当たり前ですけど。

サウンドスケープから、ブリューさんを初めとする3人登場し、パワートウービリーブで始まった!やはり、クリムゾンはライブです。ライブが凄いから忘れられないバンドなんです。新アルバムとコンストラクションオブライツを中心にした選曲で懐メロはなく、FMのredio-iの宣伝のごとく(東海圏の地方ネタですみません)フリップを中心とした進化し続ける歴史的バンド、だと痛感しました。迫力、楽曲、テクニック、革新的サウンドは、質感の高い極上ロックとして、シンプルに受け入れることができました。今回は良い音してました。

お茶目な部分もありました。どの曲か忘れましたが、4人タイミングがあわず、ワンツー、(はいもう一度)ワンツー!じゃーん!って感じでMissってた場面がありました。また、パワートウ-ビリーブ2で序盤、ブリューさんが、中東ぽいギターシンセ音で少しソロを弾き、次のリフヘ進もうとしたが、フリップ先生が手でアオッてにやにやしながら、(もっとやらんかい!)とせかし、ブリューさんはにかみながらアドリブ続行!暫くして終り、ブリューさんへフリップが可愛くパチパチ拍手を送ってました。感動する所が皆様とズレてすかもしれませんが、良い人間模様が拝見でき、プチ至福のひとときでした。

曲は進み、あっという間にアンコール1回目。ブリュー様が「コノ曲ハニホンデイママデヤッテナイネ!スペシャルダネン!」といって「red」のイントロが始まった。
2回目は「エレファントーク」。トレイ氏もパット氏も切れ味が良かった。得に目の前がトレイ氏だったので、指をピコピコピコピコ、何か凄さを感じました。

そう言えば、トレイ、パットと言えば十年前(1993)、大学時代に京都で、デビットシルビアン、フリップを見ました。なんと、デビシルとブリューが替わっただけか!
あれも良いライブだった。しかし、KCではなかったから新鮮であり、受け入れられた。
しかし、トニーさんBBさんが抜けて、僕の心中には一時的にKC離れが間違いなく起こった。確実にKCは過去のものと認識をしてしまっていました。でも、今回のライブサウンドはトレイ、パット両氏の貢献度が高いし、彼等により、KCとしてのロック色がシンプルに表に出ている様な気がします。色々と賛否があるみたいですが、私は今回のライブで賛派になります。

KCを全く知らない友人を連れて今回のライブに行きました。彼はこんな曲が存在した事を驚き、感嘆してました。そう言う姿を見て嬉しく思いました。始めてのライブでこのライブはどんな気分なんでしょうかね。

次回はいつくるのか、ライブが終わったばかりなので気が遠いですが、ワールドカップや、オリンピックを待つ気分でいきましょうか。仕事がんばろっと。

それでは皆様、クリムゾンと良い日々を。。。

 

てつぞう さんからの情報です。

みなさま、初めまして。

21日の名古屋厚生年金会館のクリムゾンのライブに行って参りました。
実は開演時間を間違え、6時20分ごろに遅刻して到着し、ひでさんのご報告によると”LEVEL 5” ”プロザックブルース” を聴き逃したようです。
しかしそれ以降は大迫力のクリムゾン節に圧倒され、大変感動、満足しました。

私は95年のダブルトリオ体制の新宿公演にも出かけたのですが、当時はフリップ先生はステージ真ん中奥で演奏されており、姿がほとんど観られなかったのですが今回は正面右手前でライトは当たらないもののしっかりと確認できました。
曲目は新作 ”THE POWER TO BELIEVE” のほとんどを演奏されました。
”The ConstraKction Of Light” の”Part Ⅳ”のメタルクリムゾンも健在でした。 緻密なる暴力性とでも表現されると思います。

アンコールで 70’”Red” 80’”エレファントトーク” を聴く事が出来、特に”Red” では涙があふれてきました。 望外の喜びでした。
フリップ先生、ブリュー星人、マステロット、ガン両氏には本当に感謝です。
これからも ”どこのラジオ局もかけたがらない” クリムゾンサウンドを生み出し私達信者を喜ばせていただきたいと願っています。
最後にメンバーがステージを去り、フリップ先生がひとりで深々とお辞儀をされたのには満場の拍手で会場は包まれました。 先生のオーディエンスに対する感謝、オーディエンスの先生に対する感謝で一杯になったと思います。

以上拙い文章ではございますが、名古屋公演のご報告をさせていただきました。

 

IKE さんからの情報です。

はじめまして。今年47歳になるIKEと申します。
4月20日の愛知厚生年金会館でのキングクリムゾンのコンサートを見てきましたので概要をご報告します。

キングクリムゾンは一枚目の「宮殿」からほぼリアルタイムに聞いてきたのですが、なんせ彼らは作品数が多いうえに、同じ曲の異なるバージョンやらブートレグやらがやたらと多くてまじめにお付き合いするのは経済的にも精神的にも大変です。(笑)
そんなわけで2000年の来日コンサート以降はちょっとご無沙汰していて最近のCDは聞いていなかったので、コンサート前日にあわてて最新作を買い、一夜漬けでコンサートに臨んだちょっと怠慢なファンです。
そんなわけですので演奏曲目の中には知らない曲もあったりして違っているかもしれません。
あくまでご参考程度に・・。

演奏曲はこんな感じでした。
1. FRIPP’S  SOLO
2. THE  POWER  TO  BELIVE
3. LEVEL  5
4. PROZACK  BLUES
5. THE  CONSTRUCTION  OF  LIGHT
6. ?
7. EYES  WIDE  OPEN
8. ELECTRIK
9. THE  POWER  TO  BELIVE  Ⅱ
10. DANGEROUS  CURVES
11. LARKS  TONGUES  IN  ASPIC  IV ?
12. DECEPTION  OF  THE  THRUSH  ?
13. ?
14. RED
15. ELEPHANT  TALK

今回はネットオークションで最前列ど真ん中の席を定価でゲットできたので、とてもラッキーでした。
(最近の人気バンドだとこうはいきませんよね。)
少し早めに席に着くと各メンバーの定位置はステージのやや奥に設定されていて思ったよりも距離がありました。(といってもエイドリアンからは5M位の所です。)
ステージ上の機材を食い入るように見ていると、定刻ぴったりにロバートフィリップがお出ましになりました。前回よりもやや太って年をとった印象を受けました。
しばらく精神統一でもするかのように目をつぶっていましたが、おもむろにギターをひきはじめサウンドスケープが約9分続き、その後他のメンバーも登場してきました。
エイドリアンブリューはますます頭髪が薄くなり、なんと毛を染めてブロンドになっているじゃあ~りませんか!!(まさか白髪じゃないですよね。)パーマをかけているようでまるでアインシュタインのようなヘアスタイルです。
本人はきっとロックスターとして精一杯のおしゃれをしているつもりだと思いますが、中年太りのおなかとあいまって結果的には単なる普通のおやじと化しているのが悲しいです。(笑)
衣装も駱駝色のチノパンに薄手の白いTシャツなので、まるでどこかのおやじが下着姿でステージに迷い込んできたような感じです。これで腹巻をしていればギャグとしては100点満点なんですけどね。
それにしても専属のスタイリストとかはいないのでしょうか?
ルックスの話はさておき、ギターのテクニックと声は全く衰えていないので安心しました。
ギターのトレモロアームを真後ろにまわして、たたくようにしてアームアップで音程を変えるのが最近の彼のトレンドの様です。それにしても相変わらず千変万化のギターサウンドは健在ですね。
キングクリムゾンはロバートフィリップのバンドだと言われますが、今となってはエイドリアンが抜けたらきっと成立しないでしょうね。水を得た魚とはまさに彼のことだと思いました。

その他12番目の曲でパットが飲みかけのミネラルウォーターの容器を振って、水の音を効果音として使っていたのは面白い技でした。
トレイガンもベースをスチールギターの様に弾くスライドベース?の技を見せたり、サンプリングした人の声をベースで出したりとなかなか頑張っていました。
この2人についてはいろいろな意見が出ていますが、わたしは決して悪くないと思います。
天下のキングクリムゾンに在籍しながら、謙虚な事を言っているのもかわいいところです。

今回のツアーは音的にはかなりヘビメタ色?!の強いもので、もし違うバンドの演奏だったらガンガン踊り狂っていてもおかしくない音なのに、キングクリムゾンがやると観客はおとなしく座って聞いているところが実に不思議です。彼ら自身これをどう思っているのか機会があったら聞いてみたいものです。
会場は冷房が良く効いていて、最後の方では寒くなったくらいです。
私はたいていのコンサートはエキサイトして汗をかく方なのですが、キングクリムゾンの場合はクラシックのコンサートに近いものがありますね。(笑)
それでも最後の2曲には皆さすがに興奮したようで、皆スタンディングオベーションとなりました。
昔の曲はやらないと思っていたので、エイドリアンが「これからやるのはスペシャルだよ!」と言ってREDが始まった時には、さすがに涙が出そうになりました。
ぞうさんの鳴き声とストラトキャスターのヘッドをピッキングで「キンキン」言わせる例の奏法も久しぶりに聞けました。今回のコンサートは、私自身の事前準備が足りなかったにもかかわらず満足でした。
音響もクリアでとても良かったです。
なにより音量を抑え目にしてあったのはうれしかったですね。なにしろ最近のロックコンサートときたらPAのエンジニアが難聴ぎみの人が多いので、音がでかすぎます。私は耳を守るため最悪の場合、耳栓を使います。

今回は最前列の席だったので、ラッキーなことにパットが折ったドラムスティックをお土産としてゲットしました。ローディーが折れたスティックを客席の方に転がしたので、年甲斐もなく素早くステージによじのぼってゲットしてきました。(笑)近くにいた警備員があわてていましたが、動きが速かったので静止される前に終わっていました。
しかしふと隣の席の人を見るとスティックとともにドラムのヘッド(たいこの皮の部分)を手にしているじゃありませんか!(多分穴があいたものでしょう。)
一瞬のことだったので、私はなにかお盆のようなものにスティックを入れてすべらせたのだと思って拾いませんでしたが、まさかドラムのヘッドだったとは気付きませんでした!
ちなみに私が拾ったスティックには「P@’S  NEW  STIKCS   HAPPY  2B  HAPPY」と言う文字が入っていて思わず笑ってしまいました。パットって結構お茶目な人みたいです。

 

克 さんからの情報です。

名古屋でのコンサート 私にとって4度目のクリムゾンのライブは今夜の聴衆の熱気が物語るようなすばらしいものでした。前回とメンバーは変わっていませんがライブとしては今回のほうが圧倒的によかったと思います。昔のファン、特にディシプリンクリムゾンに否定的な方々に不人気なブリューもこのライブでは歌声 ギターどちらとも彼のプレイには満足しているのでは・・・・・それと何かと賛否があるリズム隊ですが今のクリムゾンにはこの2人で私は十分満足です。レッドでは聴衆が爆発していました。途中ちょっとしたミスは幾つもありましたが、フリップとブリューも余裕がありにこやかに対応していました。最後ですがラストの大阪 お金も時間も余裕のない私ですが今回のライブはもう1度見に行きたいです。大阪の人がうらやましいと思うライブでした。

 

ひで さんからの情報です。

はじめまして。
私は昔のクリムゾンファンで、「太陽と戦慄」、「暗黒の世界」、「レッド」をこよなく愛し、グレートデシーヴァー(ライブ盤)を涙を流して聴く者です。ディシプリん時代からしばらく遠ざかっていましたが、最近、「The construction of the
light」と「level five」を聞き、コンサートに行くことを決めました。

このバンドはフリップ師とエイドリアンブリューの2人のバンドなのだと、つくずく感じました。フリップ師の凄さは当然ですが、ブリューはこんなに凄い人だったのかとあらためて感心しました。なんでも出来るって感じで歌も結構上手くて安心して聴いていられました。この2人の紡ぎ出す音は現代のロックの世界最高峰だと思います。
ホントに凄い。ドラムとベースの2人がよく取り沙汰されていますが、リズム隊の2人はどうでもいいよ、って感じです。

コンサート本編の曲目は他の会場と殆ど同じだと思いますが、2曲目はプロザックブルースでした。(私にとって)聞き所は「The construction of the light」と「太陽と戦慄パート4」で、「パート4」はこのままI have a dreamに雪崩れ込んでくれたら良いのにと、、少し残念。

アンコールですが、まずブリュー抜きの3人で一曲(すみません。曲名は知りません)。曲が終わるとブリューが出てきて「次は日本に来てまだ一回も演奏してない曲だよ。スペシャルだな。」と言い、あの「レッド」を演奏。30年近く前、プログレを聴きながら悶々とした青春時代を送っていた自分を思い出し、目頭が熱くなってしまいました。
最後はエレファントトークだと思います(すみません、ディシプリン時代の曲はうろ覚えなので。トーク、トークと歌っていました)。

クリムゾンは頻繁にメンバーチェンジを行ってきたバンドです。フリップ師の苦労も相当なものだったでしょう。アンコールの後でフリップ師とブリューが握手をしているシーンは、長年の試行錯誤の末ようやくたどり着いたクリムゾンの一つの完成された姿を象徴しているように私には思えました。

今夜のコンサートは私にとって至福のひとときでした。