King Crimson Data Base
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4月17日(木) 東京都厚生年金会館

Tetsushi Saito さんからの情報です。

個人的には、15日のパフォーマンスの方が気に入りました。
フリップ御大が怪しい紫の暗黒に包まれていて、ほとんど見えませんでした。
フラッシュ禁止のホントの理由は、オカルトの中にあるのでしょうか?
冗談です。
もちろん演奏中止になるようなことをするようなヤツはいないだろうけど。
闇の中からフリップ御大の中に神が降臨したのでしょうか。
15日のフリップ御大は間違いなくスイッチがはいってました。
The CnstruKtion of Lightは、生で聞くとキングクリムゾンのテイストを感じました。
名曲ですね~。この緊張感は良い。
この手の音には、パット・マステロットとトレイ・ガンは最高です。僕は好きです。
このメンバーのグループとしてのまとまりは、歴史的に見ても屈指最強のメンバー達ではないでしょうか?
この日のロバートフリップは、アンコルの演奏が終わってステージを去る前にエイドリアンブリューと中央で握手を交わしていました。
闇の中からにこにこ顔のフリップ御大が出てきて、ちょっと感激。

しかし、なぜか17日は、御大のまわりがやや明るめのライティングになっていて御大の姿が良くみえたような気がします。
ところが肝心の演奏がちょっと不満足。
さすがに連日のアンコール攻めでお疲れだったのでしょうか?
ごめんなさい。でももっと聞きたいんだもんね。
ホントに15日に比べると、17日はなぜか演奏に緊張感が感じられませんでした。(私だけだったらごめんなさい)
トレイ・ガンがソロをとった曲はいい感じでした。
でも、最後のオイスタースープでエイドリアンブリューが、ミスターフリップと叫んだあと、ロバートフリップがギターソロでのりまくってた。
スイッチが入るのが今日はちょっと遅かったのね。(がっくり)

そして、この日はなぜか、ロバートフリップはエイドリアンブリューのもとに来ませんでした。
そして、最後にステージを去ろうとするロバートフリップが深々と頭を下げた時に思わず叫んでました。(歓声の嵐)

あ~また行きたいな~。(名古屋?大阪?)

 

atu さんからの情報です。

はじめまして。atuと申します。

KCのライブに行くのは2000年に続き2回目です。

今回は新譜とTCOLからの楽曲中心のセットでしたが、進化し続けるバンドKCとはいえ、やはり昔の曲も聴きたいというのが本音です。
その点では2000年のサービスたっぷりセットと較べるとやや残念でした。

演奏については概ね満足のいくものだったと思います。
多少のずれなどもありましたが、ライヴならではということで、そこまで気になるものではありませんでした。
ブリュー氏がElektrikをミスったのには笑いましたが。

そのブリュー氏は喉は好調のようでした。しかしながらいつもより声が太く透明感に欠けたと思うのは私だけでしょうか。
またギターのソロパートがどの曲も一本調子だったのが残念でした。
もっと奔放なプレイを聞きたかったです。

ガン氏とマステロット氏については色々と否定的な意見も聞かれますが、私はこの二人は結構好きです。
特にガン氏の仁王立ちのかっこよさと二本同時弾き(してましたよね?)。頼もしいのではないでしょうか。

フリップ氏については特にありません。いつもどうり圧巻のプレイでした。

長々と失礼しました。次回の来日公演が早く来ることを願いつつ筆を置きます。

 

Biasama3579 さんからの情報です。

Biasama3579です。
15日と17日に行って来ました。

フリップ師匠他メンバーはテクノロジーに貪欲と思われ、ますます誰が何の音を出しているのかわからなくなってきました。師匠は例のギターサウンドはまだまだ追求しているようで、今回のツアーでは高音部分が更にギュイーンとなっており、心地よかったです。
ブリューも相変わらず、ギターというよりは音を出すもの。歌は非常にコンディションが良いようでしたので、もっと聴きたかったです。
トレイ氏は相変わらず苦行僧。トニーレビンと比べるのは酷だよね。でも指は早くなったよ。
パッドは名前がそうだからなのか、とにかくあちこちにパッドがあって、次から次へと変な音が出てくる。仕込むの大変そう。ループリズムもトリガーして出してた様だけどどうやっているのかな? 前のめりで切れのいいブルーフォードが好きな人は似は合わないだろうけど、ああいうもっさりしたノリも、個人的には嫌いではない。
自分がクリムゾンを知ったときは、既にプログレは過去のものとなり、メロトロンもヲタクプレグレラーの隔離アイテムとなってましたが、フリップ師匠は当時の最新テクノロジーを追及していただけだったのでしょう。

メタルクリムゾンも完成度が高くなってきており、新譜も前作よりはずーっといいと思います。自分の表現方法に自信を持ってきたというか。
演奏は、正直、アイコンタクトで「えいっ」とあわせるところがずれていたりして、気持ち悪いところもありました。特に17日はプロなのにオイオイと思うほどずれたりもしてました。慢心かな。
でもまあうまくごまかして、全般的には安定した演奏。
これ以上技巧に走って楽曲を複雑にしすぎないで、ロックバンドの疾走感と、やっぱり他のバンドでは出来ない金属的な世界観を実現して欲しいものです。

私感ですが
82年の来日の次に良かったかな。
少なくとも2000年よりはずっと良く、6人と比べると微妙。

でもみんなエレファントトークとか聞きたかったと思うな。

 

ks801 さんからの情報です。

こんにちは、2000年の時もレポートを送らせていただきました、ks801です。
私も今回は、4月17日の東京最終公演に行ってきました。

まず、開場前にGoods先行発売ということで、覗いて2.3購入したのですが、それについて・・・
(1)Tシャツが、5,6種あったのですが、そのうち、今回は2003 The Power to Belive Tour ということなので、新譜のジャケットのものを購入したのですが、後で裏を見たらNorth America Tourと記してあり、『アメリカのツアーの残庫かい?!』と思ってしまいました。(まぁ、これはこれでいいけど・・・)それから、Disciplineロゴのやつがあって、(今回は買わなかったけど・・・)色合いが渋い!アナログ盤のジャケットをさらに、薄いえび茶色みたいにしたやつで、これなら、親父が街で着ても違和感無いなと思わせる色合いでした。(実際50歳くらいのおじさんが、着て会場内をうろうろしてたけど・・・)以前に私がDGMから購入したやつはCD盤の赤をさらに赤にしたような色で、1枚だけ着るには40歳のおじさんにはつらいと思わせる色合いでいつも重ね着してます・・・。
(2)CDが少ない!置いてあったのは、P@関連の例のRhythm BuddiesとBozzio/Mastelottoの2種のみ(しか見つけられなかった)。確か、前回のツアーのときは、ほぼ全タイトルがあって、1万以上購入者にはミニサイン色紙プレゼントとかあったのに・・・。せめて新譜くらい置いといたら良いのに。あっ、みんな購入済かぁ。
(3)今回のツアーパンフはTOUR BOXとなっていて、DVDのケースみたいなのにブックレットとデモ音源等と、インタヴューの入ったCDが入っていたけど、はっきり言って、あまり良いパンフじゃなかったなあ。肝心のブックレットが・・・。2000年のときも、ダブルトリオのときもブックレットのデザインは非常に優れていたと思うのでそれに比べるとちょっと・・・と思ってしまった。(これじゃあブートレッグ業者さんが、ジャケットを作る時、転用するネタが少なくて困るぞ!(笑))(そういえばダブルトリオ時のパンフには、メタルボックス入りで、Gold CD版Thrak+カンバッチ付なんてのもありましたね)
(4)その他ポスター等もあったけど、前回のほうはステッカーセット等もあって色々充実してたと思う。今回Goods関係は全般的にこじんまりでしたね。会社移籍のこととか、プロモーターの関係とか色々有るんでしょうが。それでもP@の使用してるドラムスティック”P@'s new stiKCs~ HAPPY 2B HAPPY"なんてのもあってしっかり購入している自分が情けない。

次に(肝心の)演奏の感想ですが、yubeshiさんも報告されてますが、今回のツアーのオープニングは噂どおり、客電が消えないうちにRF師匠登場~サウンドスケープとういう始まりでしたが、客電がついている+師匠の登場が地味なため、演奏が始まっているのにそれに気づかないお客さんが自席を探すため(?)私の目の前の通路をうろうろしてて『こら-、見えね-じゃぁねぇーか!』と叫びそうになる自分を必死で抑えていました。
それからメンバーが順次登場し、始まった曲はThe Power to Beliveにダブルトリオ以降の曲数曲のみ組み込んだ形式でまさに新譜リリースにあわせたツアーということで、”現在進行形KC”を強調する選曲となっており、演奏自体も大きなミスによる破綻も無く、すばらしい演奏だったと思います。(逆に2000年来日時のようなサービス精神溢れるような選曲、アレンジも有ってもそれはそれで良かったかなという気もしますが、まぁ、KCは文字どおりProgressするんだという点を強調してるんでしょうね。)AB氏もかつての『へらへらしながらRED弾くんじゃねぇー!』と揶揄されてた頃も今は昔。(比較的)シリアスにその高度なテクニックを見せております。P@氏のドラミングはやはり歴代の中ではパワフルでROCK系。今のメタルKCのヘヴィーな感触はP@氏の功績大だと思います。確かにBB氏等と比較すると手数や繊細さでは多少劣る気もするけど(それでも”Y○S”のAW氏よりはアメリカ人だけど全然知的で、繊細だと思うけど)、それでも、エンジニア的部分や最新機材の扱いも含めてかなりの貢献はあると思うのですが。TG氏もしかり。TGバンドと比べてKCにおいては低音が主パートのため、目立たないけどあの音の壁の構築やリズム感のセンスはすごいと思います。まあ師匠の前なので、でしゃばらないのが、かえって地味に見えるの要因じゃあないでしょうか。なんかこの日本公演のあとTL氏復帰に伴い、もしかしたらTG氏がバンドを離れそうな情報もあったけど、(TL氏の復帰は大歓迎ですが)私はTG氏の離脱の事態が現実になったら第3のソリストの欠落ということで、実は大きな痛手になると思うのですが、いかがでしょう?

あと、ステージの演出についてですが、まぁバリライトによる演出は現在進行形デジタルKCには良いのですが、途中出てきたバルーンによるDinasorの骨?牙?みたいな4つの塔?はなんとなくKCぽくないなぁーと思ったのですが。
それから、RF師匠!演奏中にライトを当てないのはいつものことだからしょうがないけど、アンコール時のあいさつの時くらいは、後ろの暗いところで一人さめてないでよぉ。顔を見せてよぉ。という感じでした。本当の最後に引っ込む直前に初めお顔が見えた時の会場の”大歓声”はきっとみんな同じこと考えていたんでしょうね?

最後に、今回、ホテルをとり、飛行機を予約し、仕事を無理やり休んで、会場まで乗り込む私を、(KCの事を良く知らない)後輩が、『どうせ(まるでス○ーンズやクラ○トンみたいに)過去の有名曲を並べたコンサートでしょ』と言ってあきれるように見送ったのですが、私はKCの(当然皆さんご承知のとおり)懐古主義にならないところがもっとも好きなのですが、まさに今回の選曲等はそういった姿勢を見せてくれました。RF師匠はまだまだ現役としてやる気を見せてくれそうなので、次回もまた同じような事をしてでも聞きに行くんでしょうね。皆さんKCに一度はまってしまうとお互いに大変ですね。(笑)

 

nike さんからの情報です。

17日セットリストを入手したので、またお送りします。
・曲名の表記は、元のセットリストのままにしてあります。
・今回分は、テンポの記載はありませんでした。
・最後の「ポテトパイ」ですが、実際に演奏されたのは「オイスタースープ」でした。

これで私のKCツアーは終わりです。
渋公キャンセルは残念でしたが、福岡・名古屋・大阪の報告を楽しみにしています。
では。  nike

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THE POWER TO BELIEVE - A.C.
LEVEL 5
LIGHT
NUOVO HAPPY

EYES
ELECTRIK
VROOOM
DINOSAUR

POWER CIRCLE
CURVES
LARKS IV

THRUSH
PROZACK

POTATO PIE

 

ussds さんからの情報です。

厚生年金会館大ホール 4月17日(木)のレポートです。
私は来日毎に必ず聴きに行っていますが今回の感想はやや複雑です。
演奏自体は立派なものっだったと思います。まず殆ど全ての人が満足しているのではないでしょうか。しかし私にはどうしても例の二人が気に入りません。単なるパワー・ドラマーのパット・マステロット、最後まで忠実なサイドマンでありながら、何の仕事をしているのか今ひとつぱっとしない地味な奴、トレイ・ガンのお二方であります。
マステロットは本当に大味です、ビル・ブルーフォードとは比べ物にすらならない普通のミュージシャンです。
アドリブは本当に下手です。彼の手癖には全く関心しません。
ブルーフォードの複雑怪奇なあのドラムセッティングが懐かしくて仕方ありませんでした。
ガンは自らも言っているように、「トニー・レビンの足元にも及ばない」そうですから、話しにもなりません。
まぁ、私の意見はかなりの少数派で、あまりにも極論ですから気分を悪くされる方も多い事でしょうが、あくまでも私見ということで・・・・。
フリップ卿は相変わらずさすがでした。曲間で自らの演奏が半拍ずれても、一瞬の内に修正してしまうので聴衆は誰も気づいていなかったことでしょう。
最後はブリューですがやっぱりフリップが気に入っているだけあってやはり上手いです。ブリューはギターを音を出すモノとして扱っているのに対して、フリップは弾くモノとして扱っています(当たり前か)。
この二人に限って言えば、私は大変満足しています。
二度目のアンコールが終わった後、最後にようやくフリップが聴衆に向かって一人残ってお辞儀をすると物凄い大歓声の嵐がおきました。
やっぱりKCはフリップのバンドなんですねぇ~、カッコよすぎます。
以上、拙いレポートでした。

こちら ussds からでした。

 

yubeshi さんからの情報です。

素晴らしいサイト、クリムゾンの情報収集に愛用しています。
4月17日 新宿厚生年金会館のコンサートのレポートを書いてみました。稚拙な文章ですが、もし宜しければ参考にして頂けたらと思います。

海外サイトのセットリストでVROOOM以降の曲中心だと知って、ちょっと不安を感じていたのですが、不安を感じた自分が恥ずかしくなるような素晴らしいコンサートでした。
照明がまだ明るい中、変なオッサンが出てきたと思ったら、何とそれがフリップ師。
そのままサウンドスケイプを約10分独奏。照明が段々と暗くなっていき、音的にビジュアルとシンクロしやすいサウンドスケイプの音に引き込まれて行きます。そのままの流れでメンバー登場。
POWER TO BELIEVE1は随分と老けてしまったブリューがボコーダを使って生歌で披露。
ギターやドラムの音だけではなくボーカルまで電子処理してしまいました。そのままLEBEL5へと突入。立ち上がりの演奏はまずまず。思ったよりもずっと良い感じ。ただ、ブリュー老人にどうしても目が行ってしまうのでこれだけは。
その後もTCOLをはじめ、90年代以降の曲を安定した演奏を披露。フリップ師には全く照明が当たらない。
その流れが一変したのがELECTRIK。ブリューがトチって、笑ってごまかしたものの、フリップ師の視線が冷たい。ここから演奏のテンションが上がりはじめました。曲的にもドラムンベースのリズムと80年代のポリリズムが融合した意欲昨と言うこともあり、この辺からマステロットが大活躍します。ほとんど効果音係のような立ち振る舞いであちこちを叩いて変な音を出しまくり。その割にドラミングはシンプルでブルーフォードのようにオカズだらけというわけではありません。どちらかといえば要所要所に一撃でドガっと鳴らす感じ。そこにフリップ師、ブリュー、ガンの演奏が順番に入っていく所は…そう、70年代のFRACTUREでウェットン、クロスとやっていたことだ!
あの間合を30年後たってもフリップ師は失っていない!しかもテクノクリムゾン。
ELECTRIKで感じたテンションが本当に炸裂したのがPOWER TO BELIEVE2~DENGEROUS CURVES。マステロットは打ち込みのリズム、効果音、そして実際のドラミングを縦横無尽に混合させ、今までで最も良い状態かも知れないフリップ師とブリューのギターが唸り、本当に目立たないガンも音の隙間に確実に低音を絡ませます。この8年間でもクリムゾンが着実に進化していることに驚くばかりです。クリムゾンでありながら2003年のリアルタイムの音。こんな事を還暦近いオッサンがやってるなんて…!。
なる程、やりたかったのはこういう音だったんだ。90年代以降の曲のみにしたことでTCOL来日時に感じた80年代の曲とプロジェクト系の曲が同時に演奏される違和感は払拭され、TCOL収録曲も前回よりも2年間練られた分だけ質が向上しています。POWER TO BELIEVE収録曲もCDで聴くよりも説得力に満ちあふれています。そう、ガンとマステロットだ。6人クリムゾンの時には大御所に気を使い、TCOLの時には大御所が脱退したプレッシャー(?)で発揮できなかったガンとマステロットの本当の実力が開花したのが今回のツアーの成功の要因ではと感じるのです。96年にはさんざん無能扱いされた2人だってフリップ師が認めた才能ある演奏家。頭の良いフリップ師はこうなることを予想していたのでしょう。そして、再結成後の最高傑作LARK'S TONGUE IN ASPIC4~CODAの本当に本当に完璧な演奏でとどめを刺されました。
アンコールで演奏されたブリュー抜きのDECEPTION OF THE THRUSH、やっとガンがソロをとりました。柔らかいフリップと言う表現があっていると思います。
でも、ちょっと短かったかな?個人的にはFACTS OF LIFEを凄く聴きたかったのですが。