KCDBからのレポートです。
Porcupine Tree の special guest としての来日。 平たく言えば、前座公演。
当初はブリューとの ProjeKct Six として公演として発表されたが、フリップの単独公演に変更。
ProjeKct Six を見損ねたのは残念であったが、日本でサウンドスケイプス公演が初めて実現したことは喜ばしい。
来日スケジュールは以下の通り。 私は東京公演を観た。
2006年11月27日:名古屋ダイヤモンドホール
2006年11月28日:大阪 Zepp Osaka
2006年11月29日:東京昭和女子大学人見記念講堂
入り口にはフリップの公演が18:30から19:00までと書かれたポスターが貼ってあり、まず笑った。
前座という立場から考えれば妥当な演奏時間だと思うが、インプロ(だよね?)で構成されるサウンドスケイプスがあらかじめ30分と決められていることに違和感を感じた。
しかもフリップのことだけに、やたら正確に公演が始まる可能性がある。
と、思ってたら、やはり想像通りであった。
正直に言って、フリップのサウンドスケイプスを収めたCDを聴くのは辛い。 1時間近くあの音のうねりだけを聴き続けるには、それなりの覚悟が必要である。 それ故に今回ライヴで聴くのもある程度の我慢が必要になるだろうと思っていた。
ところが実際には非常に楽しめた。 フリップが演奏する姿、サウンドスケイプスの音の出し方等を確認することができたのは勿論だが、何よりも30分という演奏時間が良かった。 サウンドスケイプスに集中力を持続させるには必要充分な時間だと思う。
ちなみに、今回私は前列の席がとれたため嬉しいことが2つあった。 まぁ、ささやかな喜びなんですけど。
ライヴで陰に隠れることが多いフリップが、赤いライトに照らされてはっきりと確認できたこと。
サウンドスケイプス演奏開始時に、ギターの生音が聴けたこと。 (追加:2006年12月10日)