ゆーさくさんからの情報です。
この日は参加する予定になかったのですが、皆さんのライブレポートを読んでいるうちにどうしてももう一度観たくなって行ってしまいました。
入ってまずびっくりしたのが、自分の座席。
最前列の、ど真ん中でした。
演奏が始まる前から興奮状態です。
10月4日と7日は比較的落ち着いて観られて曲間にメモを取ったりしていたのですが、この日はそれどころではなく（Belewの真ん前だし...）
KCの演奏にどっぷり浸かってやろう、と思いました。
時間が来て暗くなると、いやおうにもどきどきしてきます。
四人が登場して、お約束の気合い入れ。
Treyが、Belewのキーボードが邪魔で真ん中に来られない、というジェスチャーをしていましたが、なんとかキーボードの上から手を出します。
オープニングはLarks' IV。
まさかこれを最初に持ってくるとは思っていなかったのでちょっとびっくり。
この時は「いきなりメインの曲を......」と思っていました。
巨大な音塊が押し寄せてきます。
自分の座席の関係から、PAの音が後ろから聞こえてきてBelewのステージモニターの方が良く聞こえるというラッキーなんだかどうなのかわからない状態ですが、目の前で演奏するKCは、ものすごい迫力でした。
FraKcturedは、Frippがどうやってピッキングしているのか、まばたきをなるべくしないようにして（笑）、観ていました。
多少のミスもありましたが、ただただ圧倒される演奏。
Belewと笑顔でアイコンタクトを取りながら難解なフレーズを紡ぐ「妖精の手」に見とれていました。
曲が終わると、つい「ふぅっ」と大きなため息をついてしまいました。
自分でも気付かない内に緊張して聴いていた事がわかります。
そして、Frying Panの後、またもやBelewのギターがトラブル......
どうやらギターを持ち替えた後、よく音が出なくなるみたいですね。
（Belewはギターを持ち替える時、自分の後方にあるケーブルを抜き差ししていましたが、スイッチャーを使わずケーブルを抜き差しした為GRがバグった......というのは邪推でしょうか。そんな初歩的なミスはしないかな？）
しかし、（Belewには悪いけど）これが逆に功を奏し（？）、Fripp、Trey、Patによる場つなぎの即興、これが、ものすごく恰好良い感じで、トラブルのおかげで得をした気分です......
マイナーコードの中を、Frippの懐かしいトーンを絞った音が滑って行きます。
（ちなみにこの時、Frippはラックの上のVGのフットペダルを手で押して音色を切り替えていました）
ゆったりしたテンポの上で、タッピングするFripp。
ここまで圧倒的な曲が続いていましたが、物悲しい、この小曲にはただ感動してしまいました。
そしてBelew復帰後、Dinosaur。
コンパクトにアレンジされたこの曲も、Patのドラムのおかげでまさに「恐竜」のようにどすっとしています。
ついBelewに合わせて口ずさんでいたら、心なしか目があって、Belewが笑っていたような気がします。
そしてProjeKctの即興ではBelewがシンセサイザーのプリセットフレーズのようなものをうにょうにょしています。
（オリジナルKCのライブや、アルバム「THRAK」ではメロトロンのプリセットフレーズが使われていましたが、今回もその流れ......というのは考えすぎでしょうか）
で、この日の再び驚きの曲、Sex Sleep Eat Drink Dream。
Frippがニヤニヤしながら演奏しているのが印象的でした。
ダブルトリオ期にはBillとPatがポリリズムっぽく叩いていた中間部分は今回はPat一人で、ちょっと違和感がありましたが......
これはやっぱりダブルトリオの曲なのかも、と思いました。
パターンが変わる部分ではBelewが大きな声で「One Two Three Four!」と数えていました。
そして、数曲のち、TCOL。
多少テンポが早いような気がします。
ギター2本の絡まりに、うっとりと聞き惚れて決めの所ではPatと一緒に身を揺り動かしてKCの音楽に浸りました。
月並みな表現になりますが、BelewとFrippが絡まる中、うねうねとTreyが地を這う様はまるでPainやAngerの混沌から次第にLightが差し込んでくるようです。
この曲が終わってメンバーが一旦引き上げ態勢に入ったとき、「あっ、そういえばそうだった！」と思いました。
今回のツアーは「The ConstruKction of Light Tour」。
Larks' IVで幕開けした時は「いきなりメインかいな」と思いましたがBelewが「Light...」と呟く所で終わるこの曲で締めるとは、なんと完結していて恰好良いんだろう、と一人で感動していました。
アンコールでは、BelewのPerfect Pairが間近で聴けて感激です。
（個人的には、バンド編成でのこの曲が好きなので続編で「PerfeKct Pair」とか演ってもらいたいですが）
大きな声でコーラス付けるのはちょっと恥ずかしかったのでまたもや歌詞を呟きつつBelewの弾き語りを堪能しました。
そしてHEROESが始まり、そりゃあスタンディングだろ！
とか思って立ち上がりかけたのですが、周りが誰も立っていなかったので（ついでにど真ん中だし......）
座り直して身を揺らしていました。
（Frippがこっちを見て笑っていた......ような気がする）
とにかく、こんなに間近で観たのは初めてだったので興奮＆緊張しっぱなしでした。
Frippが事あるごとに「もうちょっと小さな会場でやりたい」と言っているのがわかる気がします。
今回はチケットが完売されなかった公演が結構有ったようですし、次回はもうちょっとキャパの小さな所で近距離で参加できればなぁ、と思います。
（BelewがMCで「近いうちにまた日本に戻ってくるぜぃ」みたいな事を言っていましたが、いつになることやら......）
ちなみに、終了後は機材オタクの虫が騒ぎ、ステージ前をうろうろしておりました。
まず、Belewのギターアンプのマイクですが、私の観た三公演では、全て違うマイクを使用していました。
この日はShure社の小さなダイナミックマイクの様でした。
Patは、Ride Symbalの横にChina Splashがきちんとスタンドに設置されていました。
（ドラムの金物も、三公演全て微妙に違いました）
Frippの足下には、Rocktronのペダルがありました。
おそらくエフェクターのスイッチング用でしょう。
あとは、Rolandシリーズがずらり。
GR-1、GR-30、VG-8、VG-88が置いてあります。
これらは専用スイッチャーのUS-20 2台で切り替えていたようです。
（重箱の隅をつつくような疑問なのですが、US-20はギター1台からの信号を2系統に分けるもので、ギター1台からどうやって分配していたのか不思議です）
あと、ラックにはT.C. Electronicの新しいエフェクターも入っていました。
（おそらくM-ONEかD-TWOだと思われます）
PAラックには、EventideのH3500が入っており、これはTCOLやFrying PanのBelewのヴォーカル加工に使用されたのでは、と思います。
あと、Summit Audioのコンプのようなものも入っていたような気もしますがよく覚えていません......
Ｂｏｂ＃３さんからの追加情報です。
Bob#3です。
クリムゾン来日公演千秋楽。
最後の夜にふさわしい演奏・・・とは行きませんでしたが、ハプニングも含めて、面白味のある夜になりました。
10/16 中野サンプラザ
01. Larks' Tongues in Aspic Part IV
02. Coda: I Have a Dream
03. ProzaKc Blues
04. FraKctured
05. Into the Frying Pan
06. improvisation (ProjeKct 3)
07. Dinosaur
08. Frame by Frame
09. improvisation (ProjeKct D + Robert Fripp + Trey Gunn)
10. One Time
11. Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream
12. Thela Hun Ginjeet
13. Red
14. The ConstruKction Of Light
E-1 15. Three of Perfect Pair
E-1 16. Elephant Talk
E-2 17. Heroes
6曲目のインプロですが、これは完全に突発的な文字通りの「即興演奏」でした。ブリューのギターの音が全く出なくなり、間を持たせるために残りの3人＝ProjeKct 3 が演奏を始めました。中近東風のオリエンタルな旋律が印象的で、もし『THRaKaTTak』のようなアルバムをまた出すならば、ぜひ収録してもらいたい曲です（できれば「Nakano」って題名で）。
9曲目のインプロは前半 ProjeKct D で始まり、RF、TG、が途中から加わる形。これもよかった。
で、11曲目が驚きの"Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream"。最後の夜に曲を増やすとは。USツアーでレパートリーに加えるつもりでしょうか。
もしかしたら、今夜は「USツアーに向けてのリハーサル」の要素もあったのかもしれません。
Ｂｏｂ＃３さんからの情報です。（携帯から速報！）
BOB3です。 千秋楽です。 10月16日中野サンプラザ LARKS 4 CODA PROZAKC FRAKCTURED FRYING PAN P-3 DINOSAUR FRAME BY FRAME P-X ONE TIME SEX,SLEEP, THELA HUM GINJEET RED TCOL TOPP ELEPHANT TALK HEROES