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10月7日(土) 東京都渋谷公会堂

ジョン@ウェットン信者さんからの情報です。(以下のレポートはジョン@ウェットン信者さんのHP「 ジョン・ウェットンを考える 」から、ジョン@ウェットン信者さんの好意により転載を許可いただいたものです)

16時。
会場の渋谷公会堂に到着する。事前に、会場30分前からツアーグッズを販売する、と聞いていたからだ。今回の商品は、ツアーパンフレット、Tシャツ(新譜,ビート, KC2000, クリムゾン・キングの宮殿)、ステッカーがあった。まだCD販売はしていないようだ。一万円以上買うと、メンバー4人のサインがもらえる、と、これも前情報で聞いていたのだ。気分を盛り上げる意味も含めて、売り子のネーチャンに「新譜のTシャツ」と言う。帰ってきた反応は「は?」。全く伝わらない。こんなことでいいのだろうか・・・。

4時30分。
結局、Tシャツ、ステッカー、ツアーパンフを買い、会場内に入る。開場時間になったのだ。中に入って、とりあえずCD販売のコーナーに行き、予定通り紙ジャケとプロジェクトXを買う。これで一万円は確実だ。結局9731円であったが、サインとポスターまで付けてもらった。
嬉しい気分で、自分の席を探す。2階の13列である。13列目だからかなり後ろの方だと思っていたが、2階の先頭10列は両端にしかなく、私の席は2階ではもっともいい部類に属する、真ん中の席であった。「良かった」。安堵の表情を浮かべて、1階へ降りる。機材を見学させてもらうのだ。今回、特に注目しているエイドリアン・ブリューのギターを見る。フェンダーが2本。それとアコースティック・ギターが1本。噂に聞いていた通り、今日もアコースティックをやってくれるのであろう。

5時。
ブー、という音とともに、会場内から拍手がおこる。開演時間である。やはりこれも前から聞いていたのであるが、クリムゾンは時間ぴったりには絶対始めないのだそうだ。席について、パンフを眺める。全編英語である。文章の内容は、新譜に載ってあるのと同じフリップの日記、新譜の曲の歌詞、である。しかし、中のアートワークなどは----新譜のとほぼ一緒ではあったが----単純に良い、と思った。

5時7分。
ステージは私が入ってきた時から、紫色の照明が当たっていた。上の方には、横に長い長方形型のスクリーン。今回のクリムゾンには紫色はぴったりだ、などと思っていると、ついにメンバーが登場した。噂に聞いていたとおり「気合入れ」をやっていた。
割れんばかりの拍手を軽く流し、1曲目が始まった。

レッド
照明がいっきに真紅に色を変えた。意外である。他の公演日でも演奏された曲なのだが、1曲目にやるとは思わなかった。「セラ・ハン・ジンジート」を予想していただけに、動揺は大きかった。ブリューはそこそこ動いていたが、80年代の動きより、全然貫禄がついた----というか、飛び跳ねなくなっていた----が、メンバーの中では一番動いていたのであろう。一方、やはりトレイ・ガンはほとんど動かない。修行僧と呼ばれるだけはある。ベースソロも完コピしていた。演奏は完璧。余裕すら感じさせる。新譜の難解な曲に比べれば赤子の手をひねるようなものであるから、当然といえば当然ではあるのだが。

フレイム・バイ・フレイム
また昔の曲である。一瞬、懐古主義クリムゾンか?などと思ってしまったが、そんなはずはない、と邪念を打ち消した。ガンがトニー・レヴィンのやっていたコーラスを入れない。そのことが気になりはしたが、一番最後のフリップとブリューのかけあいのパートの、フリップのギターの重ね方が変わっていたのには驚いた。

ザ・コンストラクション・オブ・ライト
今回、特に楽しみにしていた曲であった。最初のパートのブリューとフリップが向かい合って交互に音を出し合う部分は見ていて----演奏している方はそうでもないだろうが----スリリングであった。アレンジが変わっていて、なかなか格好いい演奏であった。
歌パートに入る。あのメロディーをどう歌い上げるかにも興味があったが、やはり再現は無理で、息がつらそうだなぁ・・・と思いながら見てしまった。
曲が終わると、照明が白く光を放った。

イントゥ・ザ・フライング・パン
ブリューは黄色のストラトを持っている。どうやら黄色は歪ませる音色専用のようだ。演奏は特に新譜と変わっているところはないが、途中でブリューがミスをして、フリップに舌を出して、「シーッ」とする場面があった。ブリューのユーモアはやはり健在である。マステロットがVドラムらしいワウをかけたような変わった音を出していた。

フラクチャード
イントロの後のパートで、フリップのギターはヴォリューム0の状態からクレッシェンドで音量を上げて鳴っていた。しかし、その上げ方がどうも段階的なのであるのが気になった。15/16拍子のフリップのパートで、ブリューがギターを離れた。何をしているのか、と思ったら、パーカッションである。特に違和感はなく、ハマっていたが、この男、パーカッションにかける情熱は並ではないらしい。最初に始めた楽器はドラムだし、自分のソロアルバムではドラムも叩いている。その15/16拍子パートは若干走っていて、いまいちしっくりこなかったが、他の部分ではバッチリ決まっていて、格好良かった。

インプロ Seizure
プロジェクトXの曲。サウンドスケイプから始まり、だんだん盛り上げて、最後にはブリューのギターがハードなリフを重ねて終わる。快演であった。

ワン・タイム
ブリュー作の情感溢れる歌曲。この時はまだブリューの声は完璧に出ていたのである。よく歌い上げていた。途中で、ステージ上部のスクリーンに移していた照明の模様が、動いて1階席の客席を照らしていた。

太陽と戦慄 パート4
ブリューがギターを黄色のストラトに持ち替え始まった。轟音。音の壁を作り上げる(Construction)、破壊(Destruction)の見事な共演である。ひょっとすると、「太陽と戦慄」のアートワークはこういう二面性をも意味しているのかもしれない。ガンが終始レヴィン並みの大股開きで演奏していた。こっちの15/16拍子パートはバッチリ決まっていた。

コーダ:アイ・ハヴ・ア・ドリーム
この部分をやらない公演もあったようだが、演奏してくれて良かった、と思う。イントロが短くなって、すぐにブリューのギターソロに移った。

ケイジ
正直言って驚いた。この曲をやることは聞いていたのだが、まさかブリューのソロ「ブリューブリンツ」に近いアレンジでやるとは思っていなかった。アコースティック・ギターに持ち替えたあたりで「まさか」とは思ったが、タイトに演奏していた。

エレファント・トーク
この曲の前に「ダイナソー」が予定されていたらしいのだが、やはりブリューの声が不調のため、省略されてしまった。

ヴルーム
来た!メタル・クリムゾン襲来である。ダブル・トリオ編成ではないので、あの印象的なリズムの関連性の無いドラムがないのは少し寂しくはあるが、音楽的にはこれでもいいのだろう。

メンバー全員が中央に集まる。ちょっと早いな、と思った。フリップはサムエのようなものを着ている。全員がおじきをしたが、やはりフリップだけはしなかったし、照明にもはっきり当たらなかった。いったんメンバーは袖に消えた。

ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ
アンコール1曲目。ブリューだけ出てこない、プロジェクト3編成でのインプロ。開場はどよめく。サウンドスケイプが今日一番の優しく響き、マステロットが細長い鈴状のものを振って鳴らしながら、という2人の共演で終わった。
ガンが深々と礼をして、3人はまた袖に戻る。

ザ・ワールズ・マイ・オイスター・スープ・キッチン・フロア・ワックス・ミュージアム
アンコール2曲目。今度はブリューも登場する。やはり「プロザック・ブルース」も予定されていたのだが、喉の調子を考えて中止されたようだ。1回目のアンコールでプロジェクト3だったのは、ブリューの声の回復を待つ意味もあったのだろう。フリップがやはりピアノの音色で弾いていたのが印象的だ。

18時45分。
まだアンコールを求める拍手は鳴り止まない。斜め前に座っていた変な兄ちゃんはフリップのことを「ボブ!」と呼び、「ヒーローズ!」と叫ぶ、失礼極まりない野郎であった。
「本日の公演は、全て終了しました。」無常な終演を告げるアナウンスとともに、狐につままれたような観客だけが残っていた。

総括
上のように書くと、何か不満が残っているかのようにとられそうだが、全く不満はない、と言っていい-----曲数が少ないのは若干不満ではあったが----。このコンサートで気付いたこともいくつかあるが、それは次の機会に譲ろう。

 

よっこ~さんからの情報です。

初めまして、ときどきこのHP見て
随分いろんなことを勉強させてもらってます。

そんなにコアな知識はありませんが、キングクリムゾンは一番好きなアーティストな
ので自分のホームページで感想文を書いてみました。

一緒に行った人と僕の感想とが随分違ったので他の人がどう思ったかってのがけっこう気になります。

そういう意味でこの企画はすごくありがたいです。僕の文章もお役に立てれば幸いです。

HP運営大変だと思いますが、楽しみにしてるので頑張ってください。

ではでは。

HPからの抜粋ですので、少し文体が偉そうです、ごめんなさい。

~以下抜粋~

いよいよ開演!1曲目は往年の名曲「RED」。もっとも人気のある曲の中の一つだ。俺も感情が高まり胸が熱くなる。しかしその後、ライブ前半はニューアルバム中心のラインナップでライブが進んでいくのだが、いまいち演奏にしまりがない。今回のアルバムでは複雑なポリリズムと大胆な演奏、展開が特徴的だ。CDでは味わえないより大胆でアツい演奏が聴けると期待していたのだが、特にお目当ての「コンストラクションオブライト」と名曲の続編「フラクチャード」では、リズム隊が複雑な構成の曲をこなすので精一杯な感じで、お世辞にもいい演奏とはいえなかった。しまいにはドラマーは曲構成を間違えたり。ただ、フォローしておけば一緒に見たNKの話では、モニターが聞えづらかったんじゃないか、って事を言っていた。確かにドラマーとベーシストがしきりに顔を見合わせていたのを覚えいる。

それでも後半はサウンドにもまとまりが出てきた。何曲かやったインプロビゼイションでは先ほどまでは死んでいたリズム隊が生き生きと演奏するようになった。もともと、この第六期クリムゾンはセッションの「プロジェクト」の一つから生まれたものだからカチカチ、キメキメの曲よりももっとフリーな曲をやるほうが性にあっているのだろう。そう考えれば前半の曲がしょぼかったのもあきらめがつくというものだ。

そうは言っても生でブリューの声を聴けたという感動は大きい。CDよりは雑であったがライブならではの生々しさが響いた。いつか観たライブビデオのようにクリムゾンには不釣合いなほど楽しそうにギターを弾いていた。それと、トレイガンの立ち振る舞いがカッコよかったというのはNKと俺で共通の意見だ。あと、フリップが全く動かなかったっていうのも・・・。

全体の感想としては、やはりアルバムの目玉である「コンストラクション・オブ・ライト」と「フラクチャード」の演奏がいまいちだったのが気にかかる。よくできた曲なだけにセッティングの不備や練習不足によるものであるとしたら悔やんでも悔やみきれん。そのうち出るであろうライブビデオで確かめるしかない。

最後に、オーディエンスとして反省しなきゃいけないと思ったこともある。客観的に観ればライブ中盤以降は演奏もそんなへたじゃなかったし、実際、一緒に観にいったNKなどは随分楽しいライブだったと言っている。俺は、ライブ前半の演奏のまずさにへそを曲げてせっかく後半はいいライブをしたのだろうにそのいい部分は少ししか感じ取る事ができなかった。ライブを観るときはその「場」を最大限に楽しまなきゃ損だな、っていう事がいい教訓として残った。

 

ゆーさくさんからの情報です。(以下のレポートはゆーさくさんのHP「 Yusaku Report. 」から、ゆーさくさんの好意により転載を許可いただいたものです)

さて、今回のCrimsonツアー二回目の参戦。
10月7日、渋谷公会堂。
この日は二階席からなので、全体を俯瞰できる。

始まる前は、お約束の機材ちぇっく。
前回はFrippの足下が良く見えなかったのだが......
二階席からは、やはり双眼鏡を使ってもよくみえなかった。
(詳しくは次回のGuitar Magazine誌やPlayer誌に載っているだろうけど)
Frippの足下で確認できたのはRoland GR-1。
ピアノ音とかはこれで出しているのだろう。
それ以外はモニターに隠れていて見えず。
あと、前回確認できなかったラックの上の機材はやはりRoland VG-8とVG-88だった。
(これらを動かす為のGK-2(A)ピックアップは 別売りのセレクターで二系統に分けられるのだが、 都合三系統使っている事になる。どうやっているのだろうか。)
Belewのアンプは、Johnson製。
これについては実際見たこともないし音を聞いた事もないのだが、カタログを見る限りでは、おそらくJM-150というモデル。
エフェクターとかがいろいろ内蔵されているらしい。
前回はシルバーのコンデンサーマイクが設置されていたと思うが、この日は黒いマイクが設置されていた(本数は一緒)。
エフェクトラックは見当たらず。
で、Treyの足下には「Rocktron」の文字が。
Crimson Musicには合わないような気もするが......
あと、Patの生もので前回書き忘れたのだが、BassDrumも生ものだった(DW製)。
そして、前回あったかどうか覚えていないのだが、新たに加えたのか、Rideの横にSplashのような小さなシンバルが紐でぶら下げてあった。
そして、驚くべき事にドラムスツールの横にはYAMAHAのO3Dらしきミキサーが斜めに設置されていた。
(もしかしたらO2Rかもしれない。とにかくなんかのデジタルミキサー。)
なんて贅沢な使い方なんだー、と思ったが、V-Drumや音源類、生もの系をまとめて、かつエフェクトもかけてしまうPatのようなタイプには合理的なシステムなのかも。
(ちなみに、1995年のダブルトリオ公演ではMackie.のCR1604を使っていた。)
あと、PAのいわゆるF.O.H.の前にはAKG製らしきマイクがエアモニ(?)として設置されていた。

で、開演。

5日のセットリストをネットで見るとVROOOMから始まったようなので今日は何からやるんだろう、と思っていると

Red
今回もFrippはチョーキング入れまくり。
Belewも、ちょっとハーモニクスとか入れて弾いていたが、ダブルトリオ時代の方が暴れていた気がする。
ベースソロの部分は、今回はFrippはきちんとペダルを踏んで音を切り替えられたようだ。
(実は、Frippまにあの私は、この日の公演のかなりの部分でFrippの左足を見ていた(爆) どうやって曲をカウントしているのか観察していたのである)
Belewの音は、多少前回よりも大きくなったが、やっぱり聞こえづらい。

Frame by Frame
安定した演奏。
Treyのコーラスは無し。
Patは、Billの演奏を結構忠実に叩こうとしていたように思う。
HiHatの代わりにタムみたいな音でビートを刻んでいる。
でも、フィルインはPatらしい。
(この日は、座席の関係からか、Patの音が結構明瞭に聞こえた)
Frippは、途中、歌の二番が入る前あたりでちょっとずれてしまったようだが、歌が入ると、きちんと立て直して合わせていた。
(蛇足だが、最後のギターユニゾン部の音が上がる寸前、80年代ではFrippが顔を上げて合図しており、ダブルトリオ時代はFrippが何か叫んで合図しているのだが、今回は何もしていなかったようだ。ダブルトリオのFrippの叫びは、LDとかWOWOW放送時の映像ではわからないのだけど、DVD「DejaVROOOM」ではちゃんと映っている。声もちゃんと聞こえる(笑))

The ConstruKction of Light
一緒に来るはずだったI氏が、この辺で到着。
開演時間を間違えたらしい......
曲はやはりまとまっている。
Treyも新アルバムからの曲の方がのりがよさそう。
Patとあわせる部分もきまっていた。
そういえば、Treyの後ろにあったノートパソコンはどうやら照明と同期しているみたい。
ずっとスクリーンセイバーみたいなのが動いていて、何のソフトだろうか、と思っていたのだが、そのうねうねした映像が、後ろのホリゾントに映し出されていた。

Into The Frying Pan
Frippが途中で迷子になったのか、BelewがあわててFrippに指示を出していた。
さっきまで笑顔で歌っていたのが、急にまじめな顔になったところは、「やっぱプロなんだなー」と思ってしまった。
Belewは、やっと沢山ギターで暴れてくれた。

FraKctured
前回よりもミスは少なく、弾きこなしている。
高音のアルペジオパートの頭の音も、出るようになった。
BelewはRolandのエレクトリックパーカッションをいじっている。
曲の途中で静かになる部分も、この日はみんな静かに耳をそばだてていた。
(余談だが、この曲を聞くと、ファミコンのディスクシステムであった「キネコ」というソフトをなぜか思いだす。)

Seizure
前回「Improvisation?」と書いた曲の題名。
「Roar of P4」に入っている曲だが、あまりCDを聞いていないのでわからなかった。
Patの重低音が響き渡る。

One Time
Frippが最初のフレーズを、エフェクトを踏み忘れて素の音で弾いていた。
Belewの声がちょっとかすれていた。
だけど、いままでこの曲を聴いた中で、一番出来がよかったと思う。
いままで(1995年の時とか)、結構退屈な曲だなーと思っていたのだが、なぜかこの日の演奏は、すごく感動してしまった。
一緒に聴いていたI氏も、ライブ終了後、この曲が良かった事を述べていた。
彼も「One Timeってあんなにいい曲だったっけ?」と言っていたのだが、そういう感想を共有できるとなんか嬉しい。
特別「ここがよかった」というような印象も無いのだが、何かが起こっていたのかもしれない。

Larks' Tongues In Aspic-Part IV
Coda: I Have a Dream
この日はトラブルも特になく、十分に楽しめた。
曲の構成が、なんかわかりやすかったと思う。
あー、ここはBelewにスポットが当たる所だなーとか、さぁ、Frippの番だ、とか、思っていた。
PatはHiHatをCrash代わりにばしばし叩く。
Codaの入りは、二度目でもどきどきする。
Treyが妖艶にくねくねと弾いている。

Cage
楽しみにしていた曲だ。
Belewがアコースティックギターを抱えた時は、何をやるのかなーと思ったが、Cageのスローテンポアレンジだ。
TreyはAshboryで、ぼんぼん弾いている。
FrippはGR-1で煽る。
「VROOOM」に入っているバージョンがせわしないからか、余計にスローモションで動いているように見えた。
Crimsonの曲も、意外と「歌の曲」なんだなーとか漠然と思う。

Elaphant Talk
Treyがイントロで遊ぶ。
Belewは前回よりも象を多少おおめにやってくれる。
Frippは安定した演奏。

VROOOM
演奏は、前回よりも「うまく」なっているように思った。
Patのタイミングが面白い。
Treyのソロはちょっとあやしい。
Frippがネックを回し、曲をしめる。
(Codaは今回も無し。)

アンコール
Deception of the Thrush
意外な曲からアンコールが入るなーと思う。
客席から「ろばーと!」の掛け声。
Patのパーカッションから。
Frippが充分に暴れる。
終わり付近のTreyのソロは、いままで聴いた中で一番良かったのではなかろうか。
長めだったきもするし。
Frippはピッキングのアタックを消す時、殆どヴォリュームペダルを踏んで調整していると思うが、TreyはTouch Guitarのヴォリュームを回してソロを弾いていた。
その姿がなんかかっこいい。
Trey Gunnは、やっぱりKing Crimsonに関わるべくして関わった人なのだな、と感じる。
それにしても、やっぱ、いい曲だわ。
新しいKing Crimsonのレパートリーとして、申し分無いのではなかろうか。
曲が終わってから、FrippもTreyに向けて拍手していた。

The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
再びBelew登場。
各演奏者も、まとまっている。
前回よりも全然良い演奏だと感じる。
「Crimsonの迫力」があった。
「ピアノソロ」も十分に堪能。
(ソロが始まる前、音色を切り替えた後Frippがなかなか弾きださないのをBelewがまだかまだかと見ていたのだが 弾きだすと満足そうに笑ってうなずいていたのが印象的だった。Belewのこういったステージ上での「演技」も毎回面白い。)

曲が終わると、一緒に聞きに来ていたH氏がトイレタイム。
アンコールの拍手の合間に行く魂胆だったらしいのだが......
私も次は何をやるのかなーと思って拍手をしていると、なんと無情にも客電が点灯。
うおーなんでじゃー!

斜め後ろに家族ぐるみで来ていたらしき人がいたのだが、中学生らしき男の子は、寝ていたらしい......
母親らしき人に「ほら帰るわよ」と起こされて眠そうな目をこすっていた。
うーむ。
(こっちは興奮して、それこそ手に汗握って観ていたわけだけれど、興味の無い人にとってはつまんないんだろーなーという事を改めて思った。Frippが、日記に「今回のアルバムは聴衆に媚を売ったような部分はまるでない」というような事を書いていたけれど、自分にとっては「ものすごく渇望させられるような」音楽だ。
やっぱやらない曲があると、全然食い足りないような気分だし......
ものすごくパフォーマンスとして面白かったし。
でも、自分も例えば全く興味のない日本のアーティストとかのライブに連れていかれたら、眠気を催すかもしれない。
どうしてこんなに差があるんだろう。
それは、何によって生まれているのだろう(「形式0の質問」)。
どうすれば「良い音楽」って、できるのだろう(「形式1の質問」)。
「芸術」っていうのは、ほんとに嗜好品なのだろうか。
大学に入った頃、文学関係の授業の一回目のアンケートで
「小説がなかったら、あなたは何ヶ月生きられますか」というものがあったが......)

Heroesも聴きたかったけど、ProzaKcもすごく聴きたかったのにぃ。
でもお金無いので追加公演いけません。
KingCrimsonTVはきちんと機能してくれるのでしょうか。

 

Bob#3さんからの情報です。

Bob#3です。
10/07の渋谷公会堂、満員札止めにもかかわらず大荒れとなりました。
土曜日のため開演は17時。前回、前々回と同じく舞台上での「気合入れ」でスタート。
演奏はパワフル。しかし、5日と比べるとブリューとフリップにミスが目立つ。
疲れが出ているのかもしれない。マステロットとガンはいつもどおり非常に淡々としていた。いつものようにElephant Talkで中締めかと思いきや、VROOOMで締める。
何かおかしいと思ったのは、アンコールがThree Of A Perfect Pair で始まらなかったとき。いくら「日替わりセットリスト」のクリムゾンでも、ブリューの見せ場であるToPPを削るはずが無い。しかも、Deception of the Thrush が終わると3人は再び舞台から消えてしまった。いつもなら2曲続けて演奏するはずなのに。4人は再び登場したが、Oyster Soup を演奏するとあっさり引っ込んでしまった。
そして、無情にも客電が点灯し、狐につままれたような観客だけが残された。
終演時刻18時45分。

10/07渋谷公会堂 実際のセットリスト
01. Red
02. Frame by Frame
03. The ConstruKction Of Light
04. Into The Frying Pan
05. FraKctured
06. improvisation"Seizure" (ProjeKct X)
07. One Time
08. Lark's Tongues in Aspic part IV
09. Coda: I Have a Dream
10. Cage
11. Elephant Talk
12. VROOOM
E-1 13. Deception of the Thrush (ProjeKct 3)
E-2 14. World Is My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum

ブリューの喉の調子が悪く、これ以上続行できないと判断したようです。ToPPを削ってP-3でブリューの回復を待ったものの、最後に一曲歌うのが限界だったというところでしょうか。唯一のソールドアウトしていた日にこれとは、観客にとってもアーティストにとっても不幸としか言いようがありません。
地方公演、及び中野サンプラザではブリューが回復していることを心から祈ります

なお、当初予定されていたセットリストは以下の通り。参考までに。

幻の10/07渋谷公会堂
01. Red
02. Frame by Frame
03. The ConstruKction Of Light
04. Into The Frying Pan
05. FraKctured
06. improvisation"Seizure" (ProjeKct X)
07. One Time
08. Lark's Tongues in Aspic part IV
09. Coda: I Have a Dream
10. Cage
11. Dinosaur
12. Elephant Talk
13. VROOOM
E-1 14. Three Of A Perfect Pair (Adrian Belew solo)
E-1 15. World Is My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum
E-2 16. Deception of the Thrush (ProjeKct 3)
E-2 17. ProzaKc Blues
E-3 18. Heroes

 

ksaionjiさんからの情報です。

Redから始まりました。
客席に真横に座って,姿勢を崩さず,17:00-18:45まで

Keybordを置かない理由がよくわかりました。
mellotronもいりません。
Fripper Tronics(古いかも)はpiano,strings,wood windまで
出していました。
5/8,7/8,11/8(?)の変拍子も何のその,
21世紀がないのがちょっと不満!