1976
Tony Levin / Bass
アリス・クーパーのソロ名義2作目。
『 Welcome To My Nightmare 』 と路線は同じなのだが、サービス精神が過剰に出たのかそれとも時代に迎合しすぎたのか、ディスコ、バラードとバラエティに富みすぎている。 聴いていて楽しいのが本作であることは間違いないのだが、大味であることも否めない。
レヴィンは The Hollywood Vampires(現在の余興バンドとは別物)の一員としてクレジットされている。 バックバンドというよりは、参加ミュージシャンの総称にすぎないのだが、バラエティに富んだ楽曲全てに対応しているレヴィンの底力が見事に発揮されている。
(追加:2016年7月10日)
(修正:2025年9月10日)
Ono Gagaku Society performs on Etenraku only.
On Mauve Over Blues Herbie Mann & The Family of Mann perform together with Minoru Muraoka & His New Dimension.
On Shomyo Modern Shomyo Study Group performs with the combined groups of Herbie Mann and Minoru Muraoka.
On Kurodabushi Herbie Mann plays flute with Minoru Muraoka & His New Dimension.
Gagaku And Beyond is performed by Herbie Mann & The Family of Mann.
ハービー・マンが雅楽と共演した作品。
ブラジル、ディスコ、ロックと何でも取り込むというか食いつくハービー・マンがフルートと同じ木管楽器である尺八に興味を持ち、そしてその流れで雅楽と共演するという流れは想像に難くない。 ただブラジル、ディスコ、ロック等の時はそのフォーマット上でマンが演奏するフルートのミスマッチ感が妙な魅力だったが、本作では収まりが良すぎて面白みが無い。
それよりも本作の中で唯一雅楽の奏者と共演していない ” Gagaku And Beyond ” のヘンテコなノリの方が楽しめる。 他の参加曲では目立っていなかったトニー・レヴィンの演奏も躍動感に溢れ、楽曲の魅力が増すのに貢献している。
(追加:2021年2月25日)
(修正:2025年9月10日)
Tony Levin, bass
ハービー・マンが1976年にリリースした作品。 レコーディングされたのは前作 『 Waterbed 』 の楽曲より前で、平たく言ってしまうとボツ・テイクを含めた編集盤ということになる。 ホイットニー・ヒューストンの母、シシー・ヒューストンの名前をジャケットにクレジットしていることで統一感をだしているようで、実際にはシシーが参加していない楽曲も含まれている。
それよりもハービー・マンが1974年に来日した際にレコーディングした3曲の方が興味深い。 小坂明子本人のヴォーカルもフィーチャーした ” Anata ” はキワモノ曲としても、和楽器と共演した ” The Sound Of Windwood ” と ” The Butterfly In A Stone Garden ” は、ハービー・マンの思いつきの結果としてレヴィンのベースと和楽器の絡みを堪能することができる。
(追加:2016年12月10日)
(修正:2025年9月10日)
Tony Levin bass
主にジャズの世界で活躍していたマイク・マイニエリが、フュージョンの世界で一気に登りつめた作品。
音色と曲展開の気持ちよさを只管追求したような作品で、フュージョンの好き嫌いを見極める試金石のような内容である。 実践したことのない人間による層的な発言になってしまうが、デート帰りの車の中でラストの2曲が丁度流れたらエロい気分になるのは必至である。
マイニエリによる White Elephant に参加していたトニー・レヴィンは、この後暫くマイニエリのリーダー作品、及び彼も参加するセッションで共演することになる。 本作品ではマイニエリの代表曲の一つとなる ” I'm Sorry ” でスティーヴ・ガットとコンビを組んで演奏している。
(追加:2025年10月10日)
Tony Levin : Bass, Tuba, Leader of Barbershop Quartet
ジェネシスを脱退したピーター・ガブリエルのファースト・アルバム。
ジェネシスの作品の中でもガブリエルの意向が大きく反映された言われている 『 The Lamb Lies Down On Broadway 』 を更に極めたい、でもジェネシスとの差異は明確にしたい、とガブリエルが考えたのかはわからないが、同作のドラマチックさはそのままで息苦しさを取り除いたような作品となっている。
ボブ・エズリンのプロデュースも本作品の成功にが大きく寄与しているものと思われるが、それ以上にレヴィンとガブリエル、そしてフリップとの出会いを演出した功績を讃えたい。
トニー・レヴィンは 2016年7月3日の Facebook において、40年前(1976年)の7月にピーター・ガブリエルに初めて会ったとコメントとしている程ガブリエルとの出会いを尊重している。 本作のレコーディングのロック史における意義は大きい。
(追加:2016年7月10日)
(修正:2025年9月10日)
Bass - Tony Levin, Bob Rose,Wendy Simons
ヴィッキー・スー・ロビンソンのセカンド・アルバム。
ディスコである。
ジョン・トラボルタがディスコでフィーバーするのは本作リリースの翌年1977年だが、ハイパーでもファンキーでもないけど踊れるディスコ・サウンドは 『 サタデー・ナイト・フィーバー 』 に通じる世界である。 下心満載のフロアで本作品収録の楽曲が果たした役割は非常に大きかったはずである。
そんな作品に3人のベーシストの一人としてトニー・レヴィンがクレジットされている。 Wendy Simons だけが、” Something Like A Dream ”、” Can't Find No Love ”、” After All This Time ” の3曲に参加しているとクレジットされているのだが、レヴィンがどの曲に参加しているのか判らないのは残念である。
それでも、シンセサイザーよりもストリングスが活躍するディスコ・サウンドでのレヴィンの演奏で踊りながら、股間を膨らませたり濡らしたりした男女が何万人もいたかと思うと嬉しくなる。
(追加:2025年6月10日)
1977
Bass / Tony Levin
ドナルド・フェイゲンと結婚したリビー・タイタスの作品。
カーリー・サイモンが作曲やプロデュースで関与した楽曲がある一方で、レヴィンが参加しているのはそれ以外の3曲。 本来一番の目玉はリンダ・ロンシュタットの ” Love has No Pride ” (タイタスによる楽曲のセルフ・カヴァー)だと思うのだが、レヴィンは最も地味な演奏をしていたりする。
(追加:2015年9月25日)
Tony Levin : Bass
リンゴ・スターのソロ・アルバム。
元ビートルズのメンバーが客演していない作品であり、チャート上の成果も出なかった作品ではあるが、スティーヴ・ガッド&レヴィンという豪華なリズム隊で構築されている。
レヴィンが参加している元ビートルズ・メンバーによる代表作としてジョン・レノンの 『 Double Fantasy 』 があるが、同作でのメロディアスなベース演奏とは異なり、ここではスティーヴ・ガッドとのコンビネーションを重視したかようなタイトな演奏で、リンゴのヴォーカルを際立たせている。
(追加:2015年9月10日)
キーボーディスト、作編曲家の深町純のソロ・アルバム。
ノン・ジャンルの佳作だと思う。 フュージョンとかロックとかジャズとかそういうカテゴライズは不要で、ただ格好良いインスト・アルバムと捉えれば良いのだと思う。 疾走感溢れる変拍子の楽曲などは、見事としか言いようが無い。
ただトニー・レヴィンが参加している楽曲は本作品の中ではどちらかと言うと普通な楽曲だったりする。 アルバムにはスティーヴ・ガッドも参加しているのだが共演はしておらず、ガッドと別のベーシストが共演している楽曲の方が格好良いのがちょっと残念。
(追加:2023年6月10日)
E.Bass : Tony Levin
「世界的ミュージシャンが参加!」とのキャッチが帯に踊る野口五郎の作品。 ただクレジットされている世界的ミュージシャンの中にはあまり知られていない人もいたりする。
正直内容は辛い。 コミュニケーションがほとんど無いまま渡された楽譜に基づいて世界的ミュージシャン達が演奏したのだろうけど、曲に魅力が無い上に演奏も面白くない。 ニューヨーク録音、などと肩肘張らず純歌謡曲路線を追求したほうがケミストリーが発生したかもしれない。
写真満載の歌詞カードには、短髪のレヴィンを確認することができる。 短髪といってもサイド部分だけだけど。
ピーター・ガブリエルとの活動で少しずつ注目され始めたとはいえ、まだまだ下積み時代のレヴィンを確認することができるのが、最大の特徴か。
(追加:2007年12月25日)
(修正:2025年9月10日)
1978
リリースは1979年
Recorded Live, July 21&22, 1978 at Montreux Jazz Festival
1978年のモントレー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴを収録した作品で、日本でのフュージョン・ブームを牽引した作品でもある。
管楽器のブレッカー兄弟とマイク・マイニエリを中心にしたメンバーで構成された演奏は、ライヴということもあってかテクニカルなソロ回しが大きくフィーチャーされている。 そしてこのソロ回しをリズム隊が見事にバックアップしてアンサンブルの崩壊を防いでいる。
正にその一翼を担っているトニー・レヴィンのベースは派手さはないものの堅実に、かつ時にメロディアスなソロを絡めることでこのライヴでの成功に大きく寄与している。
(追加:2025年10月10日)
リリースは1979年
Recorded Live, July 21&22, 1978 at Montreux Jazz Festival
モントレー・ジャズ・フェスティバルでのライヴからの2枚目の作品。
マイク・マイニエリの代表曲である ” Love Play ” を1枚目に収録していなかったことから、最初から2枚に分けて発売する予定であったのだろう。
この年のモントレー・ジャズ・フェスティバルからは後述するベン・シドランの 『 Live At Montreux 』 という作品も生まれている。 フェスティバル全体のクォリティの高さとタイミングの良さが、レコード会社にもたらした恩恵は計り知れない。
これら全ての作品に参加しているトニー・レヴィンの貢献度は高く、同時期にピーター・ガブリエルと活動をしていなかったらフュージョンの世界にどっぷりと浸かった可能性もあったと思う。
(追加:2025年10月10日)
Bass - Tony Levin
元スティーヴ・ミラー・バンドのキーボード&ヴォーカルのベン・シドランのソロ・ライヴ・アルバム。
ヴォーカルもフィーチャーしたフュージョンと言えば良いのだろうか、決してファンキーにはなりすぎず粘っこくもなりすぎない頃合いは、達者な演奏者だからできるのだろう。 ピアノよりも管楽器が目立ちすぎるかなと思うところもあるが、モンルー・ジャズ・フェスティヴァルという派手な場においては賢明な選択だったのかもしれない。
管楽器の派手なソロ回しのバックでよりも、ヴォーカルやピアノ・ソロのバックでの方がレヴィンの歌心あるベースを堪能することができる。
(追加:2019年6月25日)
カーリー・サイモンの7枚目の作品。 トニー・レヴィンはファースト・アルバム以来の参加となる。
この間にリリースされた 『 No Secrets 』 や 『 Hotcakes 』 といったセールス面でも大成功したヴォーカル・オリエンテッドな作品とは異なり、ロック色が強まっている。 これは本作前年に公開された007の映画 『 007 私を愛したスパイ 』 のテーマ曲の大ヒットを受けたものと思われるが、その結果がトニー・レヴィンの起用に繋がっているのだと思う。
4曲の参加曲の内、特に ” Tranquillo ( Melt My Heart ) ” でのファンキーな演奏は、流石レヴィンと思わせる程のものである。
(追加:2015年9月25日)
(修正:2025年9月10日)
Tony Levin : bass
1960年代にブラジルをテーマにした作品をリリースしていたハービー・マンが、再びブラジルをテーマに取り組んだ作品。 まぁアルバム・タイトルそのままの話ですが。
ブラジルの香りをそこはかとなく借用する、などという発想はハービー・マンには全く無く、サンバやボサノバのリズムが判りやすく提示されれそこにマンのフルート・ソロが被さるという身も蓋もない内容なのだが、聴いていて楽しくなる内容ではある。
こういう作品での演奏にレヴィンの真骨頂はよく現れてくる。 間違ってもプログレではないし、ロックでも、ジャズでも、フュージョンでもない。 そんな作品での演奏をそつなくこなしてしまうレヴィンの底力を充分に堪能することができる。
ちなみにレヴィンは本作品の前年となる1977年に野口五郎のニューヨーク録音アルバムに参加、そして本作と同じ1978年にはフリップがプロデュースしたピーター・ガブリエルのセカンド・ソロに参加している。 この振れ幅もレヴィンの魅力である。
(追加:2016年12月10日)
(修正:2025年9月10日)
ケイト&アンナ・マッガリグルのサード・アルバム。
流石に70年代後半ともなると世の中が女性フォーク・デュオを求める時代ではない。 ただ2人にしてみればそんな時代であることは関係なく、只々好きなことをやっているだけなのであろう。 そしてその内容は女性フォークものに対して門外漢である私のような者にも、良質であることがわかる。 勿論セールス的な成功には結びつかなかったが、今も語られるべき作品である。
トニー・レヴィンはファースト・アルバムと同じくスティーヴ・ガッドとのコンビネーションで3曲を演奏している。 唄を引き立てる演奏は流石としか言いようがない。
(追加:2019年6月25日)
(修正:2025年9月10日)
Tony Levin Bass on: 1,5,7,8,10,11
Chapman Stick on: 2,4,9
String Bass on: 6
Recorder arrangement on 6.9
Jerry Marotta, Tony Levin & Peter Gabriel Backing Vocals on: 1,4,10,11
ロバート・フリップがプロデュースを担当した、ピーター・ガブリエルのセカンド・アルバム。
ジェネシスとの差異化を狙いながらも未消化な部分も残ってしまったファースト・アルバムの問題点解決を、プロデュース業に長けているわけでもないフリップに託したのは流石に無理があったと思う。 非ジェネシス的な要素をものを求めていたのだろうがガブリエルの意向に反しているのではなく、単にその意向を汲むことができなかった中途半端さが本作品には残っている。
そんな作品ではあるが、レヴィンの貢献度は前作を上廻っている。 レヴィンは前作レコーディング後のツアーに参加する意向を自らガブリエルに伝えたと言われているが、その真偽はともかくツアーでの経験・実績が本作での成果におおきく現れている。
(追加:2017年6月25日)
(修正:2025年9月10日)
Will Lee, Tony Levin : Bass
ピーター、ポール&マリーが1978年に再結成して発表した作品。
『 夢見る再会 』 という邦題には、60年代のフォーク・ソング全盛時の売上再来を期待したレコード会社側の願望が濃く現れているものと思われるが、アメリカでも日本でもセールス的には惨敗している。
スティーヴ・ガッド & トニー・レヴィンという豪華なリズム隊によるセッションは主に1970年代の作品にクレジットされており、本作品はその末期ということになる。
ただ本作品の購入層にしてみればアコースティックなアレンジをバックにした3人のハーモニーを楽しみたかったわけで、シンプルに徹したリズム隊の演奏でさえ邪魔であったと思われる。 需要の無い所に才能が投下されたことはつくづくもったいない。
(追加:2019年6月25日)
1979
アート・ガーファンクルのソロ・アルバム。
ライナーによると、一旦完成した作品から1曲差し替えた上でリリースされたとのこと。
そしてその差し替えられた曲、” ( What A ) Wonderful World ” にレヴィンは参加している。 サム・クックのオリジナルをもったりとしたアレンジで展開しており、ベースの音も引っ込んでいるためトニー・レヴィンの活躍が目立たないのが残念なのだが、シングル・カットされてそこそこにヒットしている。
(追加:2016年3月10日)
(修正:2025年9月10日)
カーリー・サイモンの8枚目のアルバム。
中途半端なAOR、としか言い様が無い作品で、結果としてセールス的にも落ち込んだ作品である。 フォーク・ロックの世界から脱して新たな作風にチャレンジした結果、この後続くカーリー・サイモンの迷走期間を象徴している。
ヴォーカルそのものを際立たせることよりも、バックの演奏がお洒落であることにこだわった結果、ミュージシャンの個性はより際立っている。 レヴィンのベースも裏メロ演奏しまくりで、味わい深いものとなっている。
(追加:2015年9月25日)
Tony Levin : bass
カーリー・サイモン、ジェームス・テイラーのバックでギターを演奏していたジョン・ホールのソロ・アルバム。
フュージョン風なジャケットからバリバリにギターを弾きまくっている作品にも思えるが、ゲストを含めたヴォーカルを全面にフィーチャーしているためどっちつかずの中途半端な作品になってしまっている。
レヴィンはタイトル曲 ” Power ” と ” So ” でベースを演奏している。 タイトル曲での演奏のほうがより地味ではあるが、いずれにせよたいした演奏ではない。
(追加:2015年9月25日)
Yasuaki Shimizu ( tenor sax, percussion )
Clifford Carter (
acoustic piano, electric piano, oberheim, mini moog )
Joe Caro (
electric guitar )
Lew Soloff ( trumpet, piccolo trumpet )
George
Young ( alto sax )
Tony Levin ( electric bass )
Andy Newmark (
drums )
Sue Evans ( percussion )
Vivan Cherry ( backing vocal )
Yvonne Lewis ( backing vocal )
Ullanda McCullough ( backing vocal )
サックス奏者の清水靖晃が、マライアや烏龍茶で有名になる前に発表したソロ・アルバム。
流石に360円の固定相場制の時代ではないにせよ、バブルの萌芽さえ見えなかった1979年の段階でニューヨークで現地のミュージシャンとだけレコーディングするのは、相当大変だったと思われる。 ジャズの世界では普通のことだったのかもしれないが、自らのスコアに基づき初対面のミュージシャンと演奏し作品を完成させる行為は途方も無いことのように思える。
本作品はそんな緊張感と成功させてやるという意気込みが見事な均衡点を見い出し、私のようなジャズに詳しくない者にもその素晴らしさが判る内容となっている。
全曲に参加しているトニー・レヴィンは、この時期ジャズやフュージョン系の作品からヴォカール作品のバックでの演奏が増え始めており、企画が数年後であったら共演が実現しなかった可能性が高い。
(追加:2019年9月25日)
1980
カーリー・サイモンの9枚目のアルバム。
前作同様セールス的には失敗した作品であるが、個人的には最も聴きやすい作品である。 前作までにみられた「ロックっぽい曲調も導入してみました」といったアレンジではなく、正しくロックな演奏が繰り広げられているからである。 ただカーリー・サイモンの作品にロックを求めるひとはいないわけで、セールス的に失敗したのは致し方ないことだと思う。
レヴィンは全曲に参加、特に ” Them ” ではラリー・ホワイトがシンセサイザーで参加(但しイントロのみ)しており、プログレ的にも豪華な編成である。
(追加:2015年9月25日)
ジョン・レノンの遺作、及びその後1984年に発表されたオリジナルに近い編集盤。
ストーンズ関連作品におけるクリムゾン・メンバーの貢献となると、『 Some Girls 』 におけるコリンズのサックスだが、ビートルズ関連だと、『 Double Fantasy 』 におけるトニー・レヴィンを挙げることになる。
ポール・マッカートニーのベースを意識したかのような演奏は、特に ” ( Just Like ) Starting Over ” で顕著で、スタジオ・ミュージシャンとしてのレヴィンの凄さがわかる。
もし不幸な出来事が起らずレノンがツアーを行っていたら、レヴィンはそこに参加をしていたはずである。 もし、を考えてもしょうがないことではあるが、音楽業界全体が今と大きく変わっていたに違いない。
(追加:2007年5月15日)
(修正:2025年9月10日)
Bass - Tony Levin
ポール・サイモンが自ら出演した映画のサウンドトラックを兼ねた作品。 トニー・レヴィンは1曲を除きクレジットされている。
本作品、そして同時期のジョン・レノンの 『 Double Fantasy 』 への参加が、レヴィンのセッション・ミュージシャンとしての知名度を一気に上げたことは間違いない。 それだけにプログレ方面はガブリエルとの活動に止め、クリムゾンに加入することがなければこの後のアメリカでのTOP40作品の殆どにレヴィンの名前がクレジットされていたに違いない。
ヴォーカルに絡むメロディアスなベースの格好良さが、そんな思いを大きく掻き立てる。
(追加:2015年4月25日)
(修正:2025年9月10日)
Stick - Tony Levin
ソロとしての商業的成功を収めることができたピーター・ガブリエルのサード・アルバム。
非ジェネシス的なものを模索した結果、構成も音触りも難しい非ポップスに行き着いたところが本作品の完成度の高さに繋がっている。 表面上の歪さや過激さがメロディの良さを際立たせる結果となり、稀有な作品を生み出すことに成功している。
本作品の唯一残念なところは、フリップとレヴィンの参加が少ないところである。 もちろんそれはクリムゾン視点の話に過ぎないのだが、” I Don't Remember  ” でのフリップのギターとレヴィンのスティックのゾクゾクするような絡みを聴いてしまうと、やはり残念に思えてくる。
(追加:2017年10月25日)
Tony Levin : electric bass on "Prise" and "New Moon" ; fretless electric bass on "Sara's Touch".
マイク・マイニエリと活動をしていたウォーレン・バーンハートのソロ・アルバム。
マイニエリとその関連人脈にとって、この時期は我が世の春だったはずである。 自らも貢献したフュージョンの大流行の波に乗り、従来からのスタジオでの活動は引手数多な上に、オリジナル作品をリリースする機会に恵まれたのだから。 そしてこのタイミングに便乗するだけでなく、しっかりとした作品を残したのは当人たちの力量なのだと思う。
多少狙いすぎなところはあるが本作品の完成度も高い。 トニー・レヴィンのフレットレス・ベースとエレピの絡みから始まり徐々に高揚感が高まる ” Sara's Touch ” は、本作品のベスト・トラックである。
(追加:2025年10月10日)
Bass : Tony Levin
Recorded at NAKANO SUNPLAZA HALL on March 27 thru 30 '80
1970年代末にアメリカでの録音作品をリリースしていた野口五郎が、それらの作品に参加していたミュージシャンを含むメンバーで行ったライヴを収録した作品。 1977年のニューヨークでの録音作品 『 異邦人 Goro In New York 』 にもクレジットされていたトニー・レヴィンが全面参加している。
本作品の聴きどころは演歌要素が強い歌謡曲でのレヴィンの演奏だと思う。 勿論フュージョン調の楽曲での演奏での安定感も良いのだが、慣れないタイプの楽曲でのレヴィンのベース・ラインを追いながら聴いてしまう。
あと本作品にはステージでの写真が多数掲載されているのだが、そこの写っているレヴィンは幾分ふっくらとしているのが特徴である。
(追加:2015年10月25日)
(修正:2025年9月10日)
今は無きLo-DのCM曲に採用された ” Unicorn ” が収録されている渡辺香津美の作品。
マイク・マイニエリがプロデュースを行っていて、フュージョンという言葉が100%当てはまる作品。 トニー・レヴィンの参加はマイニエル絡みと想像されるのだが、渡辺香津美とマイニエリの意図に完璧に応えている。 この辺りがレヴィンの凄さだと思う。
ロック耳の私には正直ピンっとこないところもあるのだが、ディシプリン直前のレヴィンを確認するには最適な作品である。
(追加:2007年2月10日)
(修正:2025年9月10日)