- Waiting Man / ウェイティング・マン
- Thela Hun Ginjeet / テラ・ハン・ジンジート
- Frame By Frame / フレーム・バイ・フレーム
- Matte Kudasai / 待ってください
- The Sheltering Sky / ザ・シェリタリング・スカイ
- Neal And Jack And Me /
ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー
- Elephant Talk / エレファント・トーク
- Indiscipline / インディシプリン
- Heartbeat / ハートビート
- Larks' Tongues in Aspic Part II / 太陽と戦慄 パート2
Adrian Belew guitar & vocal
Robert Fripp guitar
Tony Levin bass guitar & Stick
Bill Bruford drums & percussion
Recorded September 29, 1982 at Alabamahalle, Munich
Music by King Crimson Words by Adrian Belew
King Crimson Collectors' Club の32作品目としてリリースされた本作は、ドイツのTV番組
「 Rock aus dem Alabamahalle 」 のために収録された音源。
TV放送を意識したのかもしれないが、演奏は無難なもので若干面白みに欠ける。 TVでは40分に短縮して放送されたとのこと。 できれば映像版をリリースしてもらいたいたかった。
この時期の作品の中では高音質、というのが本作品のウリかもしれない。
- ” Waiting Man ”
は、メンバーが徐々に加わっていく、いつもの始まり方。
視覚的には面白いと思うが、音源だけだで聴くには10分強は長すぎる。
- ” Thela Hun Ginjeet ”
は、とても丁寧に演奏されている。 丁寧であるにもかかわらずグルーヴを感じることができるのは、レヴィンのおかげだと思う。
- ” Frame By Frame ”
は、前曲に比べ若干のおかずが入るものの、同時期の演奏に比べると壊れ方は少ない。 スコア通りの演奏と暴走演奏のちょうど中間と言ったところで、TV放送を意識したことが良い結果に表れている。
- ” Matte Kudasai ”
は、ブリューのヴォーカルが全面に出たミックス。 情感たっぷりに歌い上げるブリューの顔が想像できて、ちょっと気持ち悪い。
- ” The Sheltering Sky ”
は、相変わらずのギター・シンセお披露目の曲。 映像向きの曲とは思うが、10分超の演奏で、TV放送されたとしてもウケは良くなかったと思う。
- ” Neil and Jack and Me ”
は、ブリューのヴォーカルが走り気味ではあるが、新作のプロモーション、という観点では及第点の演奏だと思う。
- ” Elephant Talk ”
は、この時期多用されたレヴィンによる短いスティック・ソロから始まる。
- ” Indiscipline ” だけは、ブルーフォードが我が儘三昧に演奏している。 冒頭の3分超のドラム・ソロから、そのままなだれ込むパターン。 こんなブルーフォードのためのような曲が、ギャヴィン・ハリソンとパット・マステロットによる演奏で最近
DGM Live
で公開された。 ブルーフォード、どんな気持ちだろうか..
- ” Heartbeat ”
は、歌ものだけに無難な演奏で、面白味に欠ける。
- ” Larks' Tongues in Aspic Part II ”
は、各楽器の音の軽さが気になる演奏。 「軽い」の一言でディシプリン・クリムゾンを揶揄したくはないが、本曲に関しては致し方ないと思う。
(更新:2008年6月10日)