King Crimson Data Base
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Live At The Wiltern, 1995  -2005-

  1. Introductory Soundscape
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. B'BOOM
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream
  1. People
  2. Improv : Two Sticks
  3. Elephant Talk
  4. Indiscipline
  5. Prism
  6. Talking Drum
  7. Larks' Tongues in Aspic  Part II
  8. VROOOM
  9. Coda : Marine 475
  10. Walking On Air

Adrian Belew - guitar, voice
Robert Fripp - guitar, soundscapes
Trey Gunn - touch guitar
Tony Levin - basses, Stick
Pat Mastelotto - acoustic & electronic drums and percussion
Bill Bruford - acoustic & electronic drums and percussion

Music by King Crimson    Words by Adrian Belew   except Prism (Favre )

Recorded July 1, 1995 at The Wiltern Theatre, Los Angeles, CA

King Crimson Collectors' Club の31作品目としてリリースされた本作品は、1995年5月に始まったヨーロッパ、イギリス、アメリカと2ヶ月に渡るツアーの最終日を収録した作品。 この後約3ヶ月を経て始まる日本公演とそれほど大きく変わった演奏ではない。 そもそもダブル・トリオというフォーマットが演奏の自由度をある程度制約してしまっている以上、仕方ないことかもしれないが。

  1. ” Introductory Soundscape ” は、そのままサウンドスケイプ。
  2. ” VROOOM VROOOM ” は、迫力のある演奏。 この時期のクリムゾン(フリップ)の作曲能力の欠如を端的に証明する楽曲ではあるが、やはりライヴでの演奏は格好良い。
  3. ” Frame By Frame ” は、ダブル・ドラムに引きずられるかのように、重めの演奏。 もう少し歯切れの良さがほしい。
  4. ” Dinosaur ” は、いつもながらの完結なフリップのソロ。 興奮してもう少し長めに演奏したい、とか思ったりしないのだろうか。
  5. ” One Time ” は、次曲への期待感を高めるためのもの、と割り切って聴くのが良いと思う。
  6. ” Red ” は、旧曲のなかでもダブル・トリオの効果が良く現れていると思う。 ユニゾンによる重厚感に加え、適度なおかずが完成度を高めている。
  7. ” B'BOOM ” は、サウンドスケイプからドラム・デュオ。
  8. ” THRAK ” は、以下のパターン。
    ピアノ音を中心に、弦楽器群がフリーに演奏を被せる。
    →そこに激し目のドラムとギターのカッティングが絡む。
    →少し大人しいパート。
  9. ” Matte Kudasai ” は、無難な演奏。 もう少し乱れてほしいと思う。
  10. ” Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream ” は、ヴォーカル・パートとインスト・パートの対比が相変わらず見事。
  1. ” People ” は、インスト・パートに入る直前のブレイクが、格好良く、期待感を充分に高めてくれる。
  2. ” Improv : Two Sticks ” は、低音部を中心としたスティックのデュオ。
  3. ” Elephant Talk ” は、フリップのソロの時のドラムは面白くないが、ブリューのソロの時はツイン・ドラムの効果が良く現れている。
  4. ” Indiscipline ” は、特にブリューのギターが激しく、調子外れギリギリの演奏が緊張感を高めてくれる。
  5. ” Prism ” は、シンセ・パーカッションの使用頻度が若干高め。
  6. ” Talking Drum ” は、定番の演奏。 代わり映えはしない。 
  7. ” Larks' Tongues in Aspic (Part II) ” は、楽器数の増加が、演奏の格好良さに繋がっていない。 ダブル・トリオ向けではない楽曲だと思う。
  8. ” VROOOM ” は、ドラムのバタバタ具合が強調されおり、ダブル・トリオの面白さが良く現れている。
  9. ” Coda : Marine 475 ” はいつも通り。
  10. ” Walking On Air ” をライヴのラストに持ってくるのは、やはり止めた方が良い。前曲までの盛り上がりが、一気に萎えてしまう。

(更新:2008年10月10日)