King Crimson Data Base
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Live in Berkeley, CA 1982  -2001-

  1. Waiting Man / ウェイティング・マン
  2. Thela Hun Ginjeet / セラ・ハン・ジンジート
  3. Red / レッド
  4. The Howler / ザ・ハウラー
  5. Frame By Frame / フレイム・バイ・フレイム
  6. Matte Kudasai / 待ってください
  7. The Sheltering Sky / ザ・シェリタリング・スカイ
  8. Discipline / ディシプリン
  9. Neil And Jack And Me / ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー
  10. Neurotica / ニューロティカ
  11. Elephant Talk / エレファント・トーク
  12. Indiscipline / インディシプリン

Adrian Belew    guitar - vocal
Robert Fripp    guitar
Tony Levin    Stick - bass guitar
Bill Bruford    drums - percussion

August 13 1982

Music by King Crimson    Words by Adrian Belew

King Crimson Collectors' Club の第16弾としてリリースされた本作品は、『 Beat 』 発売前のバークレイでのライヴを収録したもの。
この時期のライヴは、『 Noise 』 や 『 Live At Cap D'Agde 』 でもリリースされており、多少の収録曲の違いはあるものの、目新しさはほとんど感じられない。 ディシプリン・クリムゾンについては、初来日時の音源化と、2度目の来日時の映像のDVD化を先ず先に進めていほしいと思う。
ライナーにはフリップ姉のコメントが記載されている。 クリムゾンのライヴにおいて自分がサインをすることになった経緯が記載されている。 迷惑な姉だと思う。 フリップ姉のサイトで、フリップのカセット・テープ10本組の 『 Unplugged! 』 を購入したところ、おまけとしてフリップ姉の講演テープが1本ついてきたことを思い出した。
日本では、『 The Collectors' King Crimson Volume 6 』 の1作品としてリリースされている。

  1. ” Waiting Man ” は、相変わらずのつまらない始まり方。
    ライヴを意識しすぎた演奏を音源だけで確認することのつまらなさを、あらためて思い知らされる。
  2. ” Thela Hun Ginjeet ” は、総じて粗く雑な演奏。 他のライヴでの演奏と異なり、ジャングル=粗雑、という単純な公式だけで成り立っている演奏で、残念。
  3. ” Red ” は、ペラペラなギターでリフが演奏されている。 オリジナルの面影が全くないパロディのような演奏だが、ディシプリン・クリムゾンの軽さ(悪口ではない)が見事に表現されている。
  4. ” The Howler ” のライヴ・テイクは本作品が初出で、今のところ他の音源は出ていない。
    となると貴重なようにも思えるが、元々が対した曲ではないので、ありがたみも少ない。
  5. ” Frame By Frame ” は、ミス・タッチが続出するものの、他の曲よりはこなれている。 ただそのこなれ方が、「難曲なので練習しました」的な表層的なもので、テクニカル的に困難な曲であるという前提がなければ、単にノリが悪い演奏なだけかもしれない。
  6. ” Matte Kudasai ” は、ディシプリン・クリムゾンの活動期間において全くの進化がなかったことを、ここでも確認することができる。
  7. ” Sheltering Sky ” は、やはり映像付きで聴きたい曲である。 ローランドの見本市的な面もあるが、あれだけのギター・シンセをライヴで確認できたのは幸せだと思う。
  8. ” Discipline ” は、スコアをそのまま舐めているような演奏で、ライヴならではの躍動感が全く感じられない。 フリーのパートが一切ない楽曲だけに仕方がないのかもしれないが、ちょっと残念。
  9. ” Neil and Jack and Me ” は、” Thela Hun Ginjeet ” と同じく走り気味で雑な演奏。
  10. ダブル・トリオ・クリムゾン時代の音源は多い ” Neurotica ” も、オリジナルであるディシプリン・クリムゾン時代の音源は本テイクのみである。 ダブル・トリオ・クリムゾン時代の重厚な演奏も格好良いが、この時期特有のペラペラッとしたギターが絡み合う本テイクも素晴らしいと思う。 原曲の良さのなせる技だと思う。
  11. ” Elephant Talk ” は、レヴィンによる短いスティック・ソロからそのままなだれ込むパターン。 ” Thela Hun Ginjeet ” や ” Neil and Jack and Me ” と同じく雑な演奏で、総じてアップ・テンポの曲のまとまりが悪かったライヴと言える。
  12. ” Indiscipline ” は、ブルーフォードも叩きまくりで格好良い。 イントロのドラム・ソロ、間奏部分での叩きまくり等、ブルーフォードのドラムを思う存分に堪能することができる。

(追加:2002年12月25日)