- Conundrum / コナンドラム
- Red / レッド
- Dinosaur / ダイナソー
- VROOOM VROOOM / ヴルーム・ヴルーム
- Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー
- B'BOOM / B’ブーム
- THRAK / スラック
- Neurotica / ニューロティカ
- Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream /
セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム
- People / ピープル
- One Time / ワン・タイム
- Indiscipline / インディシプリン
- Improv : Two Sticks / インプロヴィゼイション:トゥー・スティックス
- Elephant Talk / エレファント・トーク
- Prism * / プリズム
- Talking Drum / トーキング・ドラム
- Larks' Tongues in Aspic ( Part II ) / 太陽と戦慄パートII
- Three Of A Perfect Pair / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー
- VROOOM / ヴルーム
- Coda : Marine 475 / コーダ:マリーン475
- Fearless And Highly THRaKked /
フィアレス・アンド・ハイリー・スラックト
Robert Fripp guitar, soundscapes Adrian Belew guitar, voice Trey
Gunn touch guitar Tony Levin basses, Stick Bill Bruford acoustic
& electronic drums Pat Mastelotto acoustic & electronic drums
Music by King Crimson Words by Adrian Belew ( except * music by Favre )
The Longacre Theatre, New York City November 20, 21, 22, 24 & 25,
1995
King Crimson Collectors' Club
の第5/6弾としてリリースされた本作品は、1995年の秋に神奈川県民ホールから始まったダブル・トリオ・クリムゾンによる日本・北米ツアー終盤のニュー・ヨークでのライヴ。
日本公演から1ヶ月強しか経てなくセット・リストが変わりばえしないこと、及びその日本公演音源がLD、DVDと映像作品でリリースされていることもあり、作品の位置づけとしては中途半端。 King
Crimson Collectors' Club
としてバンドの変遷を追いながらリリースしていった意図はわかるが、そうであるならばWMAフォーマットでのダウン・ロードでしかリリースされていない1996年の公演を収録してほしかった。
日本では、『 The Collectors' King Crimson Volume 2 』
の1作品としてリリースされたが、オリジナルと比べCD1に ” Thela
Hun Ginjeet ” と ” Frame By Frame ”
が収録されていないことが異なる。
- ” Conundrum ” は、” Prism ”
タイプのドラムのみの演奏。 ツイン、もしくはブリューを加えた3人の演奏と思われる。
- ” Red ”
はやはりユニゾン中心の演奏。 繊細さや芸の細かさは感じられないが、ユニゾンによる分厚い演奏は迫力もあり格好良い。
- ” Dinosaur ”
は、短めながらも格好良いフリップのソロをいつもながら無難に楽しむことができる。
- 他のライヴ・アルバム等に比べて、本作品における ”
VROOOM VROOOM ”
が多分ベスト・テイク。 演奏が中途半端にこなれてしまうことなく、緊張感ある演奏を楽しむことができる。
- ” Walking On Air ” は、” One Time ”
と同じくらいどうでもよい曲。
- ” B'BOOM ”
は、サウンドスケイプの独演からドラム・デュオ。 いつも通り。
- ” THRAK ” は、相変わらずリフが格好良い。
バラバラのインスト・パート
→ストリングス系の音をバックに複数のギターやウォー・ギターのロング・トーンが絡む。
→ピアノ音に様々なノイズ。 徐々にドラムもうるさく絡む。
→弦楽器群が中途半端に鳴ったあとそのまま次曲のイントロに。
- ” Neurotica ”
は、録音にも問題があるのかもしれないが、平坦な演奏で曲本来の重厚感が全く感じられず残念。
- ” Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream ”
は、最後のインスト・パートが、他のライヴでの演奏とちょっと異なっている。
- 総じて中途半端なヴォーカル曲が多いダブル・トリオ・クリムゾンの中で、”
People ” は ” Dinosaur ”
と同じくヴォーカル・パートとインスト・パートの両方とも充実しており、個人的にはお気に入り。 本ヴァージョンでの演奏も格好良い。
- ” One Time ” については、もうノー・コメントです。
- ” Indiscipline ”
は、人数分音が増えただけで、ダブル・トリオの意義はあまり感じられない。 オーケストラ・ヒットを利用したパーカッション音がめずらしい程度。
- ” Improv : Two Sticks ”
も相変わらずのスティック・デュオ。
- ” Elephant Talk ”
は、ディシプリン・クリムゾン後期の演奏の方が格好良い。
- ” Prism ” もいつも通り。
- ” Talking Drum ”
は、各々の演奏が徐々に被さっていくところがやはり格好良い。
- ” Larks' Tongues in Aspic (Part II) ”
は、やはりここでもユニゾン中心の演奏で、音圧は凄いが、ダブル・トリオとしては機能していない。
- ” Three Of A Perfect Pair ”
もディシプリン・クリムゾン後期の演奏の方が格好良い。
- ” VROOOM ”
日本公演のテイクよりも迫力もまし、遊びのフレーズも増えている。
- ” Coda : Marine 475 ” も上記の通り。
- ” Fearless And Highly THRaKked ”
は、弦楽器群のロング・トーン中心の演奏。