King Crimson Data Base
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The Beat Club, Bremen 1972  -1999-

  1. Improv: The Rich Tapestry Of Life ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir ) / インプロヴィゼイション:ザ・リッチ・タペストリー・オブ・ライフ
  2. Exiles ( Fripp, Wetton, Palmer-James ) / エグザイルス 
  3. Larks' Tongues In Aspic ( Part I ) ( Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Muir ) / 太陽と戦慄パートI

David Cross    violin, mellotron
Robert Fripp    guitar, mellotron
John Wetton    bass guitar & vocals
Bill Bruford    drums
Jamie Muir    percussion & allsorts

October 17, 1972

D.G.M. Collectors' Club の第3弾としてリリースされた本作品は、『 Larks' Tongues In Aspic 』 発表前のジェミー・ミューアを含めたライヴ。 10月13,14,15日と、フランクフルトのズーム・クラブで3回のライヴを行った直後の演奏で、TV番組としての放送を前提としたもの。 
『 Larks' Tongues In Aspic 』   や、その後のライヴと同一のバンドとはとても思えない粗い演奏で、逆に言えばそこがこの作品の貴重なところ。 『 Larks' Tongues In Aspic 』 がレコーディングされるまでの約3ヶ月間、このような演奏が繰り返されたことがとても興味深い。
日本では、『 The Collectors' King Crimson Volume 1 』 の1作品としてリリースされたが、オリジナルと比べ全曲(特に ” Improv: The Rich Tapestry Of Life ” )が短縮されている。

  1. ” Improv: The Rich Tapestry Of Life ” は、インプロというよりセッションに近い演奏。 リズム隊の変化に合わせて、各々がソロをとりまくる。 多分クロスによるものと思われるフルートのソロや、ワウをかけたフリップのカッティング等珍しさ満載なのだが、やはりミューアのすごさが目立つ。 ヴァイオリンのソロや、ウーマン・トーンのゆったりとしたギターのロング・トーンのバックでのノイズのてんこ盛り。 どう考えても他の演奏者には迷惑としか思えないのだけど。
  2. ” Exiles ” は、後のライヴに比べてクロスのヴァイオリンのフィーチャー度が高い。 ただ曲後半での「メロトロンをバックにしたウェットンのソロ」、というパターンが確立されていないのが残念。
  3. ” Larks' Tongues In Aspic ( Part I ) ” は、映像でもリリースされているテイク。 映像で演奏行為を確認している為かもしれないが、とにかくミューアが目立ちまくる曲。 メインのリフも、フリップのソロも、フリップとウェットンの絡みも凄いが、その全てに絡んでくるミューアの演奏(というより発音行為)が素晴らしい。
    他の2曲に比べて粗さがないところが逆に欠点に思える程、素晴らしい演奏。 個人的には本曲のベスト・テイクに挙げたい。

(追加:2001年5月10日)