King Crimson Data Base
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Live At Jacksonville 1972  -1998-

  1. Pictures Of A City ( Fripp, Lake, McDonald, Giles, Sinfield ) / 冷たい街の情景
  2. Cirkus ( Fripp, Sinfield ) / サーカス
  3. Ladies of the Road ( Fripp, Sinfield ) / レディース・オブ・ザ・ロード
  4. Formentera Lady ( Fripp, Sinfield ) / フォーメンテラ・レディ
  5. The Sailor's Tale ( Fripp ) / ザ・セイラーズ・テイル
  6. 21st Century Schizoid Man ( Fripp, Lake, McDonald, Giles, Sinfield ) / 21世紀のスキッツォイド・マン

Robert Fripp    guitar, mellotron
Mel Collins    sax, flute, mellotron
Boz Burrell    bass guitar, lead vocal
Ian Wallace    drums, backing vocal

February 26, 1972

King Crimson Collectors' Club の第2弾としてリリースされた本作品は、フロリダ州ジャクソンヴィルにおける 『 Earthbound 』 と同時期のライヴ。 
フリップ対残り3人の対立が顕著になった時期での演奏であるにも拘わらず、『 Earthbound 』 ほどブルース色は強くなく、意図的な選曲が行われたように思える。
日本では、『 The Collectors' King Crimson Volume 1 』 の1作品としてリリースされたが、オリジナルとは ” Pictures of a City ” と ” The Sailor's Tale ” が短縮されていることが大きく異なる。

  1. ” Pictures Of A City ” は、コリンズのラストでのサックス・ソロを除けば、アレンジ自体はスタジオ・テイクに意外なまでに忠実。 で、そのソロなのだが、テクニカル的には私のような管楽器の素人の耳にもマクドナルドよりもはるかに上であることはわかるのだが、中途半端にブルースするだけで面白いものではない。
  2. ” Cirkus ” は、公式音源初登場。 ウォーレスの重いドラムが原曲との極端なまでの差別化を図っている。 フリップによるメロトロンとコリンズのサックス、フルートの絡みはそれなりに美しい。
  3. ” Ladies of the Road ” もまた公式初音源。 元々下品な曲だけにコリンズのサックスの下品さがとてもマッチしている。 ボズとウォーレスのヴォーカルの絡みもまた下品さに輪をかけており、スタジオ・アルバムの比べ破壊力が増している。 ただフリップのプレイが殆ど目立っていないのが残念。
  4. ” Formentera Lady ” は、本作における最後の公式初音源。 原曲前半の美しいパートを粗雑に再現した後は、コリンズのソロ垂れ流しパートが延々と続くだけの演奏。 この時期のライヴの最悪なパターンを象徴するような演奏。
  5. ” The Sailor's Tale ” は、『 Earthbound 』 収録テイクと同音源別ミックス。 曲・演奏とも、やはりこの時期のベストだと思う。 『 Earthbound 』 での収録テイクは中途半端なフェイド・アウトで終了したいたが、本テイクではその後に続くウォーレスのドラム・ソロも収録されている。(あまり面白くないけど)
  6. ” 21st Century Schizoid Man ” は、『 Earthbound 』 収録のテイクと比べ、破れかぶれ度が少ないのが残念。 フリップのギター・ソロも長く、コリンズのソロもフリーキーなのにも拘わらず、なぜか地味。 『 Earthbound 』 初聴の印象が強すぎるだけなのかもしれないが。

(追加:2001年4月10日)