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1985年にリリースされた 『 God Save The King 』 は、『
Under Heavy Manners 』 と 『 The League Of Gentlemen 』 を1枚に編集したアルバムである。 オーバー・ダビング、及び捨曲(と一部の良い曲)のオミットまでをしてフリップが本アルバムをリリースしたのは、フリップ流ダンス・ミュージック(前述の通り、本アルバムにおいてフリップはディスコトロニクスという言葉を使用していない)を、きちんとした形で残しておきたかったからだと推測できる。
本アルバムで特筆すべきは、やはりタイトル曲の ” God Save The King ” である。 本曲は 『 Under Heavy Manners
』 に収録されている ” The Zero Of The Signified ” に、1983年になってフリップがギター・ソロをダビングして改題したものである。
鬼気迫るシーケンシャル・フレーズ、フリッパートロニクス、ギター・ソロと3拍子そろった本曲は、フリップのベスト・トラックの1つに挙げることができると思う。