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DGM Live Library - Soundscapes, 1998

1998/ 1/11    Shank Hall, Milwaukee, USA    New!

1. Tuning The Air / 2. Milwaukee I / 3. Slow Vector Shift / 4. Milwaukee II / 5. Milwaukee III

1997年12月に ProjeKct One で4日間8公演、サウンドスケイプスで6公演を行ったフリップは、1998年2月から ProjeKct Two での4ヶ月に及ぶツアーに出る。 その ProjeKct Two での活動の前の1月、フリップはアメリカ北東部からカナダにかけて6回のサウンドスケイプス公演を行う。
本作品はその初日、ミルウォーキーでのライヴを収録した作品。
ベル音が全く使われておらず荘厳な音が続くのだが、” Milwaukee III ” でのピアノ音でのトリルが面白い。
(追加:2025年7月10日)

 

1998/ 1/12    Park West, Chicago, IL, USA    New!

1. Chicago I / 2. Threshold / 3. Chicago II / 4. Threshold / 5. Chicago III / 6. Chicago IV / 7. Threshold / 8. Chicago V / 9. Chicago VI / 10. Q And A

6回のツアーの2回目、シカゴでのライヴを収録した作品。
DGM Live での音源化が早かった作品でリリース当初は各曲に ” Improv n ” というタイトルがつけられていたが、その後この6回のツアーの他の音源がリリースされた際に ” Chicago n ” というタイトルに変更されている。
間奏曲のように ” Threshold ” が入るものの、全体の印象は前日のミルウォーキーの演奏と同じく荘厳さが強調されている。
(追加:2025年7月10日)

 

1998/ 1/14    The Phoenix, Toronto, Canada    New!

1. Toronto Threshold / 2. Toronto I / 3. Bell Hover / 4. Toronto II / 5. Dancing Bell Threshold / 6. Toronto III / 7. Bell Hover / 8. Toronto IV

カナダに移動して行われたライヴを収録した作品。
DGM Live の解説によると2日前のシカゴでの公演と同じくQ&Aも行われたとのことだが、収録はされていない。 またこのQ&A自体が不評であったと記載されている。 クリムゾンの演奏を聴きに来てQ&Aコーナーが行われたらその分演奏してほしと思うのだが、サウンドスケイプスの演奏ならずっと聴き続けるよりQ&Aがあった方が集中力が続くと思う。 それなのに不評であったということはその内容が芳しくなかったのではないかと推測される。
演奏自体はそのシカゴと大きな展開の違いは無い。
(追加:2025年7月10日)

 

1998/ 1/18    Iron Horse, Northampton, USA    New!

1. Northampton Threshold / 2. Northampton I / 3. Vector Shift / 4. Northampton II / 5. Hovering Bell Threshold / 6. Northampton III / 7. Hovering Bell Vector Shift / 8. Northampton IV

マサチューセッツ州のノーサンプトンで行われたライヴを収録した作品。
酷いスケジュールである。 この前日フリップはニューヨークのHMVで 『 The Night Watch 』 のサイン会に参加している。 つまり14日はカナダのトロントでライヴ、17日はニューヨークでサイン会、18日はノーサンプトンでライヴ、そして19日はカナダのモントリオールでライヴを行っている。 ニューヨークでのサイン会はジョン・ウェットン、デヴィッド・クロス、ビル・ブルーフォードと複数名が参加していることから、前もってブッキングはされていたはずである。 つまりニューヨークでのサイン会が決まった後に、このカナダ・北米ツアーは組まれたことになる。
まぁそんな無理なスケジュールで行われたライヴだけに、この日の演奏にも差異はない。
(追加:2025年7月10日)

 

1998/ 1/19    Club Soda, Montreal, Canada    New!

1. Montreal I / 2. Montreal II / 3. Montreal III / 4. Montreal IV

カナダに戻ってモントリオールで行われたライヴを収録した作品。
インタールード無しの全4曲という演奏パターンは、ツアー初日ののミルウォーキーを彷彿させるが、内容は異なる。
演奏中のどこで曲を区切ってメディア化するかどうかの話で、ベル音を中心にしたインタールード的なパートも差し込まれており、ニューヨーク州でのサイン会前後の演奏はほぼ同じような進行だったと言っても過言ではない。
(追加:2025年7月10日)

 

1998/ 1/20    D'Auteuil Club, Quebec City, Canada    New!

1. Quebec City Soundcheck / 2. Tuning The Air / 3. Quebec City I / 4. Quebec City II / 5. Threshold I / 6. Quebec City III / 7. Quebec City IV / 8. Threshold II / 9. Quebec City V

6回に渡るツアーの最終日にケベックで行われたライヴを収録した作品。
例えば1996年に日本で行われた3回のライヴは、ポーキュパイン・ツリーの前座という制約があったためだと思うが、各日の演奏パターンに大きな違いは無かった。 一方同じく6回という短期間のツアーでのライヴは、各日の演奏パターンは判りやすく異なっていた。 サウンドスケイプスの演奏のヴァリエーションについて語ろうとすると多少胡散臭くならざるを得ないのだが、ここまで明確に異なっているとツアー当初から予定されていたのではないかと思う。
この日は3時間近くの演奏で、単に演奏時間が長いだけでなくツアー全体の集大成といった趣で、サウンドスケイプスの演奏のヴァリエーションに富んでいる。
(追加:2025年7月10日)