2019/ 6/10 Haus Auensee, Leipzig, Germany
再びビル・リーフリンがお休みとなり、7人編成で行われるようになった2019年のツアー初日、ドイツのライプツィヒで行われた演奏。
のっけから ” Last Skirmish ” という選曲は、盛り上がりの断面を切り取っていきなり提示されたような気がする。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/13 Jahrhunderthalle, Frankfurt, Germany
フランクフルトで行われたライヴの演奏。 前日も同じフランクフルトの会場でライヴが行われているのだが、何故かそこからは収録されていない。
演奏では前半のギターの音が欠落しているし、DGM Live の解説は ” Talking Drum ” を前提に記載されているし、謎が残る内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/15 Liederhalle, Stuttgart, Germany
シュトゥットガルトでの2連続公演初日の演奏。
” Last Skirmish ”、” Larks' Tongues In Aspic Part 2 ” に続いて ” Neurotica ” と終始喧騒的な楽曲3連続というのは意図的なんだと思う。
だとするとこの時期、それ以外のおとなし目の楽曲の演奏が上手くいかなかった可能性がある。 DGM Live 側が封印しているだけに確認する術が無いのが残念である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/16 Liederhalle, Stuttgart, Germany
シュトゥットガルトでの2日目の演奏。
ほぼ2年間8人編成での演奏をしていたのを7人編成に戻すというのは、こちらの想像以上に大変なことだったのだと思う。 しかもその1人が「Fairy Dusting」のリーフリンだっただけに、曲の印象に大きな影響がでている。
” Larks' Tongues In Aspic Part 1 ” では、装飾音の多くがパーカッションによって出されているため音数では充分であるものの、柔らかみの少ない硬質な内容となっている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/22 De Vereeniging, Nijmegen, Netherlands
6月18、19、20日と3日間、クリムゾンはイギリスに移動してロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでライヴを行っているのだが、そこからの楽曲は音源化されていない。 会場との契約上の規制があるのかもしれない。
本演奏は、イギリスからオーストリアに移動して行われた連続2公演の初日の演奏である。 「Fairy Dusting」を補うもう一人、ジェレミー・スティシーの活躍度が後半特に高い。
本テイクは2022年にリリースされた 『 In The Court Of The Crimson King King Crimson At
50 A Film By Toby Amies 』 にも収録されている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/23 De Vereeniging, Nijmegen, Netherlands
オーストリアでの2連続公演2日目の演奏。
正直な所魅力的な楽曲では元々ないが、喧騒感もスピード感もない楽曲が2019年のツアーで初めて取り上げられたことになる。
ジェレミー・スティシーの活躍度が終始高い楽曲だが、やはり聴いていてワクワクすることは無い。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/26 Teatr Roma, Warsaw, Poland
ポーランドでの2連続公演初日の演奏。
攻めた内容の ” 21st Century Schizoid Man ” である。フリップとジャッコによるツィン・ギター・ソロ素晴らしいし、そのツィン・ギター・ソロの後半に被さるリズムを変えた重めのドラムも良い。 そしてその後のサックス・ソロ、ドラム・ソロも刺激的な内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/27 Teatr Roma, Warsaw, Poland
ポーランドでの2日目の演奏。
” Letters ” の見せ場は、「 Impaled on nails of ice 」の絶唱パートである。 それはこの歌詞への唄いっぷりだけで成り立つのではなく、このパートに至るまでの演奏によって際立つものである。
残念ながら本テイクでは、このパートに至るまでの演奏がノペーっとしているため絶唱に盛り上がることが無い。
aaaaaaaaaaaa
(追加:2023年11月25日)
2019/ 6/29 Zitadelle, Berlin, Germany
再びドイツに戻りベルリンで行われたライヴからの収録。
同タイプの ” 21st Century Schizoid Man ” の3日前の演奏が好演であったの同じく、ここでも素晴らしい内容となっている。 ツィン・リード・ギターの執拗な絡みやドラム・ソロは勿論無いが充分な内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/02 Theatres Romains de Fourviere, Lyon, France
フランスに移動して行われたライヴから収録した作品。
当初違和感のあった ” Indiscipline ” の演奏も、ブリュー不在のマイナス面が昇華されこの編成ならではの楽曲となっている。
勿論この段階でも未だ、2021年までのパーマネント楽曲になるとは思っていなかったが。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/04 Romisches Theater Augusta Raurica, Basel, Switzerland
スイスに移動して1回だけ行われたライヴから収録した作品。
ソロもヴォーカル・パートでのバッキングでも、本曲でのコリンズの活躍度は相変わらず高い。
というか、コリンズがいることでこの曲がレパートリーになったんだと思う。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/06 Piazza Grande, Palmanova, Italy
ここでの ” The Court Of The Crimson King ” は一旦終わった後に再演されるパターンなのだが、これに対し
・ 一旦終わった後迂闊に拍手してはいけない
・ そんなこと知らずに拍手しても良いだろう
という2つの意見があるが、最近ここに、
・ どっちが良いか議論するのも良くない
という新説も出てきているが、3つともどうでも良いと思う。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/08 Arena di Verona, Verona, Italy
イタリア内で移動して行われたライヴからの ” Epitaph ”。
イタリアに移動して行われた3公演は同一会場では行われす、移動&休息の1日を挟んでの演奏は体力的にも無理が無かったと思う。
演奏自体もそのためか良い意味で無難な内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/10 Stupinigi Sonic Park, Torino, Italy
イタリアでの3日目の演奏。
” Radical Action II ” から続けて ” Larks Tongues In Aspic V ” まで収録するという珍しいパターン。
実際には RA I → Meltdown → RA II → LTIA V という順番で演奏されたらしいので、できればそのパターンで聴きたかった。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/12 Teatre Coliseum, Barcelona, Spain
スペインに移動してバルセロナで行われた連続2公演の初日の演奏。
” Hell Hounds Of Krim ” については8人編成時にもこのメンバーで演奏をしており、大きな変化は無い。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/13 Teatre Coliseum, Barcelona, Spain
バルセロナでの2日目の演奏。
” Starless ” については、2018年の演奏が最強だと思っている。 ライヴでの演奏を重ねたことによる完成度はこの日も高い。 ただやはり意図的なのか偶発的なのか判らないようなリーフリンによるノイズ被せが無いと物足りなくなっていまっている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/16 LA PINÈDE GOULD, JUAN LES PINS, France
再びフランスに戻ってのライヴを収録した作品。
” Moonchild ” については、オリジナルでのインプロ・パートをカデンツァに置き換えてのが成功していると思う。 前年まではトニー・レヴィンによるアップライト・ベースの演奏だけであったが、ギター、ピアノ、そして管楽器と繋がるところが良い。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 7/18 Arena Santa Giuliana, Perugia, Italy
2019年のツアー前半最終日の演奏。 再びイタリアに戻るという移動はもう少しなんとかならなかったのかとは思うが。
ドラム・ソロの入りの部分でエレクトリック・パーカッションの音色が思いき入導入されるのがちょっと無いパターンである。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/23 Teatro Metropolitan, Mexico City, Mexico
2019年の2回目のツアー、アメリカ大陸編の初日の演奏から収録した作品。
前半からの選曲は中々なものであったが、後半戦初日からは ” Meltdown ” の単独収録で、その演奏内容とともにちょっとがっかりな内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/24 Teatro Metropolitan, Mexico City, Mexico
メキシコ・シティでの2連続公演2日目の演奏。
この曲の聴きどころは、ステーシーによるピアノとコリンズによる管楽器だと思う。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/26 Teatro Diana, Guadalajara, Mexico
グアダラハラに移動して行われた2連続公演初日の演奏。
リーフリン在籍時代はステイシーとのツィン・キーボードでの演奏が特徴だった楽曲だけに、アレンジの若干の変更が余儀なくされている。 ノイズの一部はマステロットと思われるパーカッションに置き換わっているものの、トゥイン・キーボードによる音の洪水量が減っているのが残念。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/27 Teatro Diana, Guadalajara, Mexico
グアダラハラでの2日目の演奏。
2019年前半のヨーロッパ・ツアーからも採用された ” Indisicipline ” だが、ここでも熟れた演奏を展開している。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/29 Teatro Metropolitan, Mexico City, Mexico
再びメキシコ・シティに戻って行われたライヴを収録した作品である。
2019年前半のヨーロッパ・ツアーからの選曲が豪華だったのに比べ、後半のアメリカ大陸ツアーからの選曲はから従来通りの普通の選曲となっている。
そして ” Radical Action II ” は単独収録。 これは止めてもらいたい。 贅沢な文句だとは思うが。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 8/30 Teatro Metropolitan, Mexico City, Mexico
メキシコ・シティでの2回目の2連続公演の2日目の演奏。
2019年のライヴから初の ” Red ” である。 前日の ” Radical Action II ” の単独収録は前年であったが、それを充分に補える選曲、そして内容である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/03 Greek Theatre, Los Angeles, United States
アメリカ合衆国に移動し、ロサンゼルスで行われたライヴから収録した作品。
メル・コリンズがフルートで ” Tequila ” を演奏するのだが、これは直前まで行われたメキシコでのライヴの名残りなのであろうか。 まさかメキシコから移動したことを忘れたのではないだろうし。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/05 Fox Theater, Oakland, USA
オークランドに移動しての2連続公演初日の演奏。
” Easy Money ” については、2015年以降の演奏でどんどんと重くなっているように思える。 2018年の来日公演の際、2015年の来日公演での演奏より重くなっていることに驚いたが、この段階での演奏はそこから更に重い演奏となっている。
本テイクは2022年にリリースされた 『 In The Court Of The Crimson King King Crimson At
50 A Film By Toby Amies 』 にも収録されている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/06 Fox Theater, Oakland, USA
オークランドでの2連続2日目の演奏。
DGM Live の1公演1曲シリーズで ” Devil Dogs Of Tessellation Row ” は2015年、2016年、2017年、2019年に各々1回ずつ収録されているのだが、リーフリンがドラムを叩いているテイクは2015年のみだと今更ながら気がついた。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/08 Paramount Theater, Denver, United States
デンバーに移動して行われたライヴから収録した作品。
この編成になっての新曲 ” Suitable Grounds For The Blues ” については残念ながら惹かれることはないのだが、本テイクでのイントロ・パートでのステイシーによるフリーキーなピアノの演奏は格好良いと思う。 全く独立したパートではあるが。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/10 Auditorium Theatre of Roosevelt University, Chicago, USA
シカゴに移動して行われた演奏を収録したもの。
この編成になり、本曲と ” 21st Century Schizoid Man ” が同時にレパートリーになった際はちょっと勿体ないかなと思った。 同傾向の曲をレパートリーに追加するより他の曲をレパートリーに加えた方が良いとまで思った。
だが ” Pictures Of A City ” は演奏され続け、こうした見事なテイクにまで結晶化したのだから、当時の自分の考えがいかに浅はかであったかが判る。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/12 Warner Theatre, Washington D.C., United States
ワシントン D.C. に移動して行われたライヴから収録した作品。
” Hell Hounds Of Krim ” は2019年のツアーから2回目の収録となるのだが、ドラムの響き方が大きく異なる。 チューニングによるものというより、会場の影響が出たのだろうが、この日の緩い響き方はあまり好みではない。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/14 Budweiser Stage, Toronto, Canada
カナダに移動して、トロントで行われたライヴから収録した作品。
DGM Live の解説にも記載してあるのだが、人の囁きの断片のような音を多分マステロットが出していると思うのだが、これがこの曲の焦燥感を増すことに見事に寄与している。
なお、2020年にリリースされた 『 Cat Food 』 の50周年盤には、この日のライヴからの ” Cat Food ” が収録されている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/17 St Denis Theatre, Montreal, Canada
モントリオールに移動して行われたライヴを収録した作品。
2018年の1公演1曲シリーズと同じく、” Larks' Tongues in Aspic Part Five ” とクレジットされているが ” Level Five ” である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/19 Boch Center Wang Theater, Boston, USA
再びアメリカ合衆国に戻り、ボストンで行われたライヴを収録した作品。
同じ2019年の7月6日のイタリアでのテイクと同じく、ここでは一旦終わった後に再演されるパターンである。
この年は全てこのパターンであったのか、それとも場所によって異なっていたのか、確認する術がないのが残念である。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/23 The Met, Philadelphia, USA
フィラデルフィアでのライヴを収録した作品。 この2日前にニューヨークでもライヴで行っているのだが、DGM Live にはアップされていない。
カデンツァがベース、ギター、キーボードで終わっており、その後に管楽器があったのかはフェイドアウトしているので判らない。
何れにせよ、2019年からカデンツァがベースだけで終わらせない展開に変更したのは成功していると思う。
本テイクは2022年にリリースされた 『 In The Court Of The Crimson King King Crimson At
50 A Film By Toby Amies 』 にも収録されている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/25 Hard Rock Rocksino, Cleveland, USA
クリーブランドに移動して行われたライヴからの作品。
ハリソンのドラム・ソロの後半近くにトリプル・ドラムのパートを設けるという演奏は、マステロットとステイシーに気を抜かせない作戦なのではないかと思っている。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/27 The Ryman Auditorium, Nashville, USA
エイドリアン・ブリューの本拠地、ナッシュビルに移動して行われた演奏。 ちなみに DGM Live の解説には、この日ブリューが来たかどうかの記載は無い。
この日の ” Islands ” の聴きどころは、2回目の「 Beneath the wind turned wave 」の入りの部分をジャッコが少し早めに唄いだしてしまうところである。
(追加:2023年11月25日)
2019/ 9/29 The Cobb Center, Atlanta, USA
アトランタに移動して行われた、この年の北米公演最終日の演奏から収録した作品。
” Dawn Song ” が単独で収録されているのだが、始まり方も終わり方も唐突で違和感が残る編集である。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/04 Espaco das Americas, Sao Paulo, Brazil
ここからキング・クリムゾンは、アルゼンチンだけではなくブラジル、チリを含めた南米ツアーを行う。
ブラジルでの初日の演奏は ” Starless ” で、イントロが流れた段階での観衆の盛り上がりが凄い。 会場になった Espaço das Américas なのだが、Webページで確認する限り広い会場で、ブラジルでも相当の人気があることが判る。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/06 Sunset Stage Rock in Rio, Rio de Janeiro, Brazil
ブラジルでの2日目、Rock In Rio からの ” Epitaph ” である。
この日の演奏については、『 In The Court Of The Crimson King King Crimson At
50 A Film By Toby Amies 』 にその映像版が収録されているのだが、観衆の盛り上がり方が尋常ではない。 プログレはかくあるべきとかそういった固定概念を根本から破壊するような内容である。
残念ながら本テイクではそこまでの盛り上がりが再現されておらず、『 In The Court Of The Crimson King King Crimson At 50 A Film By Toby Amies 』 の確認をお勧めしたい。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/08 Estadio Luna Park, Buenos Aires, Argentina
アルゼンチンに移動して行われた2連続公演初日の演奏を収録した作品。
本編成において ” Easy Money ” はコンスタントに演奏され音源化もされ続けている。
キング・クリムゾンのライヴ・アルバムが、『 Earthbound 』 と 『 USA 』 しか無かった頃、その『 USA 』 に収録された ” Easy Money ” の後半部は思いっきりカットされていて、いつの日か全編聴きたいと思っていたことが懐かしい。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/09 Estadio Luna Park, Buenos Aires, Argentina
アルゼンチでの2連続2日目の演奏を収録した作品。
Lineup 4 の楽曲はブリューの印象が強いためこの編成で演奏する際はアレンジを大きく変更していることが多いが、” Discipline ” についてはオリジナルのアレンジを世襲した上で人数増分の音を加えている。
このパターンはリーフリンが在籍していた2018年においても2019年においても同じである。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/12 Movistar Arena, Santiago, Chile.
チリに移動して行われた2連続公演初日の演奏。
2019年の1公演1曲シリーズで ” Cirkus ” が取り上げられるのは2回目なのだが、やはりリーフリン在籍時の演奏の方が好みである。
(追加:2023年11月25日)
2019/10/13 Movistar Arena, Santiago, Chile.
チリでの2日目の公演、というよりも2019年のキング・クリムゾンの最後の公演からの演奏を収録した作品。
最後だけに、” Radical Action II ” 単独で終わることなく ”
Larks Tongues In Aspic Part V ” とのメドレーで収録してくれたのは良かったと思う。
この段階では未だ、コロナで翌2020年のツアーが中止になるとは想像もできなかったし、リーフリンが亡くなるとは思ってもいなかった。
本当に悲しい。
(追加:2023年11月25日)