King Crimson Data Base
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DGM Live - King Crimson Lineup 5, 1995

1995/ 5/ 1    Kulturhaus, Dornbirn, Austria

  1. Discipline
  2. VROOOM
  3. Coda Marine 475
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. Red
  7. One Time
  8. BBOOM
  9. THRAK
  10. Improv Two Sticks
  11. Elephant Talk
  12. Matte Kudasai
  13. Sex Sleep Eat Drink Dream
  14. People
  1. VROOOM VROOOM
  2. Sleepless
  3. Indiscipline
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks Tongues In Aspic Pt II
  7. Heartbeat
  8. Walking On Air

1994年にリハーサル込みで 『 VROOOM 』 のレコーディング、アルゼンチンでの半月強のライヴ、そして 『 THRAK 』 のレコーディングを行ったキング・クリムゾンは、 1995年に入って 『 THRAK 』 をリリースした後半年以上にも及ぶワールド・ツアーを行う。
本作品はその初日の演奏を収録した作品で、演奏は明らかにぎこちない。 ダブル・トリオとしてのアレンジが全く施されていない ” Discipline ” から始まり、ダブル・トリオと言うよりも2つのバンドが同時に演奏しているような ” VROOOM ” と続き、全員がおっかなびっくり演奏しているのが明らかである。
(追加:2025年4月10日)

 

1995/ 5/ 2    Teatro Smeraldo, Milan, Italy

  1. VROOOM
  2. Coda Marine 475
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. BBOOM
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Sex Sleep Eat Drink Dream
  11. People
  12. VROOOM VROOOM
  1. Indiscipline
  2. Improv Two Sticks
  3. Elephant Talk
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks Tongues In Aspic Pt II
  7. Dinosaur
  8. Walking On Air

ワールド・ツアー2日目の演奏。
前日から ” Discipline ”、” Sleepless ”、” Heartbeat ” の3曲を外し、新曲 ” Dinosaur ” を2回演奏するという変更を行っている。
” Discipline ” については前年のアルゼンチン公演の終盤でも冒頭にもってきていたが、それはダブル・トリオの演奏をライヴで何度も体験したアルゼンチンであったから成り立ったことだったと思う。 一方 『 VROOOM 』 と 『 THRAK 』 のリリースによってダブル・トリオに対する期待が高まっているヨーロッパでいきなり ” Discipline ” が演奏されれば観衆が戸惑うはずである。 この辺りを耳聡く察したのかセットリストからもしばらく外されることになったのだと思う。
(追加:2025年4月10日)

 

1995/ 5/ 3    Teatro Tenda, Florence, Italy

  1. VROOOM
  2. Coda Marine 475
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. BBOOM
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Sex Sleep Eat Drink Dream
  11. People
  12. VROOOM VROOOM
  1. Indiscipline
  2. Improv Two Sticks
  3. Elephant Talk
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks Tongues In Aspic Pt II
  7. Walking On Air

初日の演奏はボロボロだった。 そして演奏曲数の削減と新曲を2回演奏することで立て直しを図った2日目を経て、この3日目はダブル・トリオ編成が見事に機能したライヴとなっている。
常人には及びもつかないテクニックと構成力を持つミュージシャン達が本気で改善に取り組むと、こういう素晴らしい結果になるのだと改めて驚かされる。
実際に3連続で観た人は少ないと思うが、こうしてデジタル・リリースされている以上3連続で聴くことで最も楽しむことができるはずである。
(追加:2025年4月10日)

 

1995/ 5/ 4    Teatro toniola, Mestre Venice, Italy

  1. VROOOM
  2. Coda Marine 475
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. BBOOM
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Sex Sleep Eat Drink Dream
  11. People
  12. VROOOM VROOOM
  1. Indiscipline
  2. Improv Two Sticks
  3. Elephant Talk
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks Tongues In Aspic Pt II
  7. Sleepless
  8. Walking On Air

1995年のツアーの始め、4連続公演4日目の演奏。
DGM Live の解説によると、初日に機能していなかった ” Discipline ” をリハーサルで演奏したそうだが、やはり本番からは外している。
奇跡のような立て直しを図った2,3日目を経ても ” Discipline ” を復活させないという判断が功を奏したのか、この日もまた3日目同様素晴らしい演奏を行っている。 演奏が上手く機能しなかったというより演奏曲目数を減らすという観点から初日以降外されていたと思われる ” Sleepless ” が復活し、凶暴な演奏を披露している。
この年の秋、キング・クリムゾンの11年振りの来日公演でダブル・トリオ・フォーマットを充分堪能したつもりであったが、その僅か5ヶ月前にこれ程の演奏をしていたとは、ちょっと悔しいい。
(追加:2025年4月10日)

 

1995/10/ 1    Kanagawa Kenmin Hall, Yokohama, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. Bboom
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Neurotica
  11. VROOOM
  12. Coda : Marine 475
  13. Sex Sleep Eat Drink Dream
  1. People
  2. Three Of A Perfect Pair
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. Prism
  7. The Talking Drum
  8. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  9. Walking On Air

オーソドックスなプログレ路線から逸脱していた 『 Discipline 』 と比べ、『 VROOOM 』 と 『 THRAK 』 はダブル・トリオ編成によるダイナミズムが 『 Red 』 を彷彿させることからリリース直後から評判が高かった。 更に5月のロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ・レポートが色々なメディアに掲載され、ディシプリン期の楽曲もパワフルに演奏されたことが判り、来日公演に対する期待は非常に高かったと記憶している。
本作品は、そんな期待が高まる中行われた来日公演の初日のライヴを収録している。
この時期のライヴは高レベルながら総じて変化が乏しく、それは後にダブル・トリオというフォーマットによる制限だと判ってくる。 なので本ライヴの特徴は、神奈川県民ホールという(ロック系の来日公演としては)珍しい会場で録音されたことで音触りがザラザラとしている所にある。
(追加:2021年6月25日)

 

1995/10/ 2    Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. Bboom
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Neurotica
  11. VROOOM
  12. Coda : Marine 475
  13. Sex Sleep Eat Drink Dream
  1. People
  2. Three Of A Perfect Pair
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. Prism
  7. The Talking Drum
  8. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  9. Walking On Air

11年振りのキング・クリムゾンのライヴということで、1984年に高校生だった私もこの時は社会人、仕事を終えて駆けつけ自席に座って待っていると見知らぬ人から「そこは私の席だ」と言われた。 自分の半券を確認してみると席は間違っていない、ダブル・ブッキングかとも思ったが今一度半券を確認すると、私は翌日3日のチケットで入場をしていた。
両日のチケットを持っていたことで犯したミスで、それから半券と本来のチケットを持って受付に行き、翌日の入場も可能となる証明をしてもらって本来の席についたのが開演3分前。 舞い上がっていたとは言え、粗忽な自分を深く反省した。
気を落ち着ける間もなく始まったクリムゾンのライヴは、インプロが終わった後の ” VROOOM VROOOM ” で腰を抜かしながら落涙、そのまま至福の2時間を過ごすことができたのが本当に幸せだった。
(追加:2021年6月25日)

 

1995/10/ 3    Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. BBoom
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Neurotica
  11. VROOOM
  12. Coda : Marine 475
  13. Sex Sleep Eat Drink Dream
  1. People
  2. Three Of A Perfect Pair
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. Prism
  7. The Talking Drum
  8. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  9. Walking On Air

ダブル・トリオ来日公演の初日から3連続公演の3日目のライヴ。
こうして DGM Live からアーカイヴ音源がリリースされた後に判ったのだが、この3日間の演奏曲目、演奏順序は全く同じである。 Windows 95 が国内リリースされたのがこの年の11月、一般家庭へのインターネットの普及は未だ進んでおらず、ニュース・レターの Elephant Talk での来日公演レポートも少なく、今のようにツアーの全体像を掴むことはできない時代であった。
ダブル・トリオというフォーマットが故に自由度が限られていたのかもしれないが、逆にバンドとしてのアンサンブルは強固で、個々人の演奏ミスは散見するが新曲、旧曲ともダブル・トリオによる勢いが良く反映されている。
(追加:2010年3月28日)

 

1995/10/ 5    Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. BBoom
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Three Of A Perfect Pair
  11. Announcement
  12. VROOOM
  13. Coda : Marine 475
  1. Interlude
  2. Sex Sleep Eat Drink Dream
  3. Neurotica
  4. Improv Two Sticks
  5. Elephant Talk
  6. The Talking Drum
  7. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  8. People
  9. Walking On Air

来日4公演目を収録した作品。
中野サンプラザで行われたこの日と翌日のライヴは 『 deja VROOOM 』 用に撮影されているが、DGM Live で公開されている2作品は 『 deja VROOOM 』 とは異なる新たなミックスがなされているとのこと。
前3公演とは曲順も若干変更した上で、” Indiscipline ” と ” Prism ” の2曲がオミットされているのは残念だが、撮影を意識したのか手堅くまとまった内容となっている。
(追加:2021年6月25日)

 

1995/10/ 6    Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. Red
  7. Bboom
  8. THRAK
  9. Matte Kudasai
  10. Three Of A Perfect Pair
  11. VROOOM
  12. Coda : Marine 475
  1. Sex Sleep Eat Drink Dream
  2. Neurotica
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. Prism
  7. The Talking Drum
  8. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  9. People
  10. Walking On Air

『 deja VROOOM 』 のベースとなった中野サンプラザでの公演の2日目。 1日目と同じく新たにミックスされている。
” Indiscipline ” と ” Prism ” は復活したが、構成自体は前日とほぼ同じである。 この辺り録画を前提に意図的に行ったように思える。
一方で、個々人のミスはあってもここまでアンサンブルが大きく乱れることなくこなしてきたにもかかわらず、この日は ” Frame By Frame ” の中間部を思いっきり外してしまっている。
(追加:2010年3月28日)

 

1995/10/ 8    Shimin Kaikan, Nagoya, Japan

  1. Circular Improv
  2. VROOOM VROOOM
  3. Frame By Frame
  4. Dinosaur
  5. One Time
  6. VROOOM
  7. Coda Marine 475
  8. BBoom
  9. THRAK
  10. Matte Kudasai
  11. Three Of A Perfect Pair
  12. Red
  1. Improv Two Sticks
  2. Elephant Talk
  3. Indiscipline
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  7. People
  8. Walking On Air

東京から名古屋に移動しての演奏を収録した作品。
選曲の細かい違いはあるが、概ねここまでライヴと同じ構成で演奏されている。
” Red ” 三兄弟( ” Red ” と ” VROOOM ” と ” VROOOM VROOOM ” )の演奏は見事で、特にこの日は ” Red ” の演奏が良かった。 ギターの迫り方に迫力あり、触発されるかのようにベースも着いてきている。 更に次曲の ” Improv Two Sticks ” までその勢いが続き、ベース・パートを演奏するレヴィンが遊びも含めたソロを演奏し、そこにガンによる高音がかぶさってくる。
(追加:2022年10月25日)

 

1995/10/ 9    Festival Hall, Osaka, Japan

  1. Circular Improv
  2. Thela Hun Ginjeet
  3. Red
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. One Time
  7. VROOOM
  8. Coda Marine 475
  9. BBoom
  10. THRAK
  11. Matte Kudasai
  12. Three Of A Perfect Pair
  13. Neurotica
  1. Improv Two Sticks
  2. Elephant Talk
  3. Indiscipline
  4. Prism
  5. The Talking Drum
  6. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  7. Sex Sleep Eat Drink Dream
  8. Walking On Air

名古屋の翌日、大阪での演奏を収録した作品。 ここでセット・リストが変更されている。
曲順ではなく選曲の観点から言うと、” VROOOM VROOOM ” が外され ” Thela Hun Ginjeet ” が採用されている。
この違いは大きい。 ” VROOOM VROOOM ” がダブル・トリオという編成を活かした楽興であった一方、” Thela Hun Ginjeet ” の正直な印象は「リズム隊は2人ずついらないじゃん」である。 たったそれだけの入替えかもしれないが、ダブル・トリオ・クリムゾンのライヴとしては残念は選曲である。
勿論ライヴ全体の演奏に全く問題はなく、” Red ” や ” VROOOM ” 、そして ” Lark's Tongues In Aspic ” など惚れ惚れするような演奏である。 それだけにやはり ” VROOOM VROOOM ” と ” Thela Hun Ginjeet ” の入替えはもったいない。
(追加:2021年10月25日)

 

1995/10/10    Hitomi Kinen Kodo, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. Thela Hun Ginjeet
  3. Red
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. One Time
  7. VROOOM
  8. Coda Marine 475
  9. BBoom
  10. THRAK
  11. Matte Kudasai
  1. Neurotica
  2. Sex Sleep Eat Drink Dream
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. Prism
  7. The Talking Drum
  8. Larks' Tongues In Aspic Pt II
  9. People
  10. Walking On Air

東京に戻り、今回初めての人見記念講堂での演奏を収録した作品。 前日と同じく、” VROOM VROOOM ” が外され ” Thela Hun Ginjeet ” が採用されている。
” Thela Hun Ginjeet ” 自体が悪いわけではない。 さらにその後 ” Red ” のダブル・トリオ・ヴァージョンが演奏されるし、” Dinosaur ” や ” One Time ” といった 『 THRAK 』 に収録された楽曲が演奏されている。 ただこれらの曲はダブル・トリオならではのダイナミズムを感じる楽曲ではない。 ダブル・トリオならではの楽曲である ” VROOOM ” が演奏されるのは、コンサートが開始されてから30分以上たってからである。
ダブル・トリオとしての可能性を色々と試行錯誤していた段階なのかもしれないが、ダブル・トリオという編成自体が演奏の自由度を下げているため同一の楽曲を色々と楽しむことは中々難しい。 それ故にどの曲が演奏されるか、がこの時期のライヴでのポイントになっていたと思う。
(追加:2022年10月25日)

 

1995/10/12    Omiya Sonic Hall, Omiya, Japan

  1. Circular Improv
  2. Thela Hun Ginjeet
  3. Red
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. One Time
  7. VROOOM VROOOM
  8. B'BOOM
  9. THRAK
  10. Walking On Air
  1. Neurotica
  2. Sex Sleep Eat Drink Dream
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. VROOOM
  7. Coda : Marine 475
  8. People
  9. Prism
  10. The Talking Drum
  11. Larks' Tongues In Aspic Pt II

King Crimson 1995.10.12 Omiya Sonic Hall

1995年のダブル・トリオ来日公演後半の大宮でのライヴ。
2週間で11回という集中したツアーの結果か、功を奏した部分とマイナスに振れた部分が混在している。 ”   VROOOM ” での緊迫感の溢れた演奏がある一方で、” Dinosaur ” の演奏は弛緩した演奏となっている。 横浜・東京から名古屋・大阪に、そこから東京に戻って大宮・仙台、そして最後に東京に戻る、なんて行程はもう少しなんとかならなかったのか。
それ以外の特徴としては、” B'BOOM ” のインプロ・パートが、『 THRaKaTTaK 』 の ” Mother Hold The Candle Steady While I Shave The Chicken's Lip ” の一部に使われていることか。
個人的には、チケットを購入しておきながら、仕事で観に行くことができなかった、という悔しい想い出があるライヴである。
(追加:2010年3月28日)

 

1995/10/13    Sun Plaza Hall, Sendai, Japan

  1. Circular Improv
  2. Thela Hun Ginjeet
  3. Red
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. One Time
  7. VROOOM VROOOM
  8. BBoom
  9. THRAK
  10. Walking On Air
  1. Neurotica
  2. Sex Sleep Eat Drink Dream
  3. Improv Two Sticks
  4. Elephant Talk
  5. Indiscipline
  6. VROOOM
  7. Coda Marine 475
  8. People
  9. Larks' Tongues In Aspic Pt II

仙台に移動しての演奏を収録した作品。
前日の大宮でのライヴから ” VROOOM VROOOM ” が復活し、アンコール・ラストがヴォーカル曲ではなく ” Larks' Tongues In Aspic Pt II ” で終了するというカタルシスが解消される構成となっている。
ただ残念なのは機材、録音のトラブルが発生したらしく、” Indiscipline ” に続けて ” People ” を演奏しようとするが上手くいかず演奏を一旦止め、” VROOOM ” ~ ” Coda Marine 475 ” の後に演奏している。 また ” Larks' Tongues In Aspic ” の冒頭が欠けているのだが、その前に演奏したであろう ” Talking Drum ” は丸々収録されていない。
(追加:2022年10月25日)

 

1995/10/14    Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan

  1. Circular Improv
  2. Thela Hun Ginjeet
  3. Red
  4. Frame By Frame
  5. Dinosaur
  6. One Time
  7. VROOOM VROOOM
  8. BBoom
  9. THRAK
  10. Neurotica
  11. Sex Sleep Eat Drink Dream
  1. Walking On Air
  2. Improv Two Sticks
  3. Elephant Talk
  4. Indiscipline
  5. Announcement
  6. People
  7. VROOOM
  8. Coda Marine 475
  9. Prism
  10. The Talking Drum
  11. Larks' Tongues In Aspic Pt II

キング・クリムゾンの1995年来日公演の最終日の演奏を収録した作品。
先ず選曲はベストと言って良い。 要所を締める ” Red ” 三兄弟( ” Red ” と ” VROOOM ” と ” VROOOM VROOOM ” )、攻撃的な側面が強調されたダブル・トリオ・クリムゾンの楽曲、そして ” The Talking Drum ” から ” Larks' Tongues In Aspic Pt II ” での大円団。
そして見事な演奏がこれらの楽曲の良さを引き出している。 日本国内での短期間での集中して演奏が、この最終日に見事に昇華したと言っても過言ではない。
この日の演奏を会場で直接目にしたという贔屓目を差っ引いたとしても、この来日公演でのベスト・ライヴである。
(追加:2022年10月25日)