King Crimson Data Base
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DGM Live Library - Frippertronics, 1985

1985/ 7/18    Piccadilly Radio, Manchester, United Kingdom

1. Piccadilly / 2. Piccadilly Speed Corrected

1984年に Discipline Crimson が解散した後、1980年代後半のフリップのミュージシャンとしての活動は地味になる。 後になってそれはギター・クラフトの設立や EG との訴訟が理由であったと判るのだが、クリムゾン、フリップのファンとしては残念な時期であった。
1985年にフリップはイギリスでレコード店で3回の演奏&トーク・ショーとラジオ出演をしており、本作品はその一つである。 フリップは Revox のテープレコーダーを使わずエレクトロ・ハーモニックスのメモリー・マンを使用して、フリッパートロニクスでもサウンドスケイプスとも異なる演奏を展開している。
また本作品は最初 ” Piccadilly ” 1曲のみでリリースした後 ” Piccadilly Speed Corrected ” を追加リリースしている。 なんのことはない、1/2の速度でテープを再生したものを、修正したのである。 速度が1/2にもかかわらず気付かずリリースしてしまったのは「正しい演奏」の実態がリリースする側も判断できなかったからに他ならないのだが、当然私もそんなことに気付くこともなくありがたく拝聴していた。
(追加:2024年7月10日)

 

1985/ 7/19    Rough Trade Records, London, UK

1. Loop and Solo I / 2. Q And A 1 / 3. Loop and Solo II / 4. Q And A 2 / 5. Loop and Solo III / 6. Q And A 3

前日に続きレコード店で行った演奏&トーク・ショーを収録した作品。
Q&A の一問目が「クリムゾンはどうなっているのか?」なのだが、それに対して「どのクリムゾンのことか?」とフリップは答えている。 ディシプリン・クリムゾンが解散宣言のないまま活動を行っていない段階での質問なのだから、直近のクリムゾンについての質問に決まっているのにもかかわらずである。 質問の対象を明確にすることを求めるフリップらしい対応なのだが、初っ端から面倒臭いことこの上ない。
演奏はラジオ出演時よりメモリー・マンを使用したと思われるループとギター・シンセサイザーの使用頻度が増えているのが特徴である。
(追加:2024年7月10日)