1983/ 3/ 2 Mandeville Auditorium, San Diego, USA
1. Test Loop / 2. Loop I / 3. Loop II / 4. Loop III / 5. Loop IV
1. Lecture
1983年3月2日から4月1日にかけて、ロバート・フリップは「 The Music System Tour 」と題したフリッパートロニクスの演奏とレクチャーを行うツアーを、北米で行っている。
初日のこの日は5分前後の短めのループを5曲演奏している。 ループにループをが重なった内容なのだが、実際にはソロも演奏した可能性があると思う。
レクチャーの中で ” Discipline ” と ” Red ” の一部を演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 3 The Roxy First Performance, Los Angeles, USA<
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Lecture Part I*
1. Loop II And Solo / 2. Loop III And Solo / 3. Lecture Part II* / 4. San Diego Loop V And Solo / 5. Loop I And Solo
ロサンゼルスのロキシーでの1回目の演奏。
ループ音の公式音源と、ブートレグ音源からソロ・パートを抽出して公式音源のループ音と組み合わせた楽曲が収録されている。 ブートレグ音源はノイズが多く、ソロ・パート周りの音がざらついてループ音と馴染んでいない。 ブートレグ音源をそのまま収録しても良かったのではないかと思う。
2回行われたレクチャーでのギター演奏は無い。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 3 The Roxy 2nd Lecture, Los Angeles, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Lecture
1日2公演の2回目。 その為かちょっと短め。
ループのみでソロはなく、” Loop I ” は唐突に終わることから全体を収録していない可能性が高い。
レクチャーではシーケンシャル・フレーズをちょっと弾いただけ。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 4 McKennan Theatre, S.U. 1st Lecture, San Francisco, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Lecture Pt I / 5. Loop I And Solo / 6. Loop II And Solo / 7. Lecture Pt II / 8. Loop III And Solo
サンフランシスコのマケナン・シアターでの1回目の演奏
ループ公式音源等と、そこにブートレグのソロ音源を被せたのは前日の1回目と同じで大きな変化はない。
2回目のレクチャーの中でローランドのギター・シンセサイザーに触れ、ギター・シンセサイザーのデモのような音をだした後、” The Sheltering Sky ” のメロディ、” Frame By Frame ” のイントロ、” Discipline ” のシーケンシャル・フレーズと、各々触りだけ演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 4 McKennan Theatre, S.U. 2nd Lecture, San Francisco, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Lecture*
1日2公演の2回目。
1回目はソロ音源を被せ、2回目はループだけというのは前日のロキシーでの公演と同じ。
” Loop I ” でのぶっとい発信音のようなループに惹かれる。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 6 Wheeler Auditorium, U.C., Berkeley, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Lecture*
バークレイで公演。
この日の公演は1回のみで、ループ音源とレクチャー音源で構成され、ブート音源が無いらしくソロを被せた楽曲は収録されていない。
レクチャーは機嫌良く進んだらしく、” Discipline ” のイントロ・パートを解説しながら演奏したり,” Elephant Talk ” のシーケンシャル・フレーズとギター・シンセサイザーによるソロの出だしを演奏。 さらにギター・シンセサイザーのデモ演奏のようなものもしている。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/ 8 Neeb Hall, U of Arizona 1st and 2nd Lecture, Tempe, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Loop V / 6. Lecture I*
1. Lecture II*
テンピのアリゾナ州立大学内のニーブ・ホールでの公演。
約30分の演奏と、47分にも及ぶレクチャーが2つ収録されている。 そのバランスの悪さとタイトルから、2回行われた演奏の内1回のみが収録されている可能性がある。
1回目のレクチャーでは、数回に及ぶシーケンシャル・フレーズ、” Fracture ” や ” Peace ” の断片を演奏している。
2回目のレクチャーでは一転トークが中心で、残り3分になったところでギター・シンセサイザーのデモのような演奏をしている。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/10 Rose Room, Rutgers U., New Brunswick, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Lecture Pt I* / 6. Loop II And Solo
1. Loop III And Solo / 2. Lecture Pt II* / 3. Loop IV And Solo
ニュー・ブランズウィックのラドガーズ大学内のローズ・ルームでの公演。
公式音源のループ4曲と、そこにブートレグのソロ音源を被せた3曲、そしてレクチャー2つという構成。 いいかげんブートレグ音源そのままでも良いと思うのだが。
レクチャーは2つともぶつ切り部分があり、また演奏は交えていない。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/11 Union Auditorium, Stony Brook U., Stony Brook, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Loop V / 6. Loop I And Solo / 7. Loop II And Solo / 8. Loop III And Solo / 9. Loop IV And Solo / 10. Loop V And Solo
1. Lecture I* / 2. Lecture II*
ストニー・ブルックのストニー・ブルック大学内のユニオン・オーディトリアムでの公演。
公式音源のループ5曲と、そこにブートレグのソロ音源を被せた5曲とフル収録しているのだが、公式音源とブートレグ音源の音質差が激しく違和感が残る。
レクチャー1では、ギター・シンセサイザーのデモというか機能紹介のような演奏を披露している。 この3月からの「 The Music System Tour 」 においてフリップはフリッパートロニクスにギター・シンセサイザーを大々的に導入しているのだが、自慢したいという気持ちもあったように思える。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/12 Alexander Hall, Princeton U., Princeton, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV
1. Lecture
プリンストンのプリンストン大学内のアレクサンダー・ホールでの公演。
この日の演奏はループ音源4曲のみで、ブートレグ音源は発掘されていないらしく2つの音源を被せたものは収録されていない。
一方70分近くに及ぶレクチャーは面白い。前半は通常通りなのだが、” Discipline ” の一部を演奏した辺りから興に乗ったのか、自身が身についけた奏法解説から、ジャイルズ、ジャイルズ&フリップの ” Suite No.1 ”、” 21st Century Schizoid Man ”、” The Court Of The Crimson King ” を部分的に演奏した後、ジミ・ヘンドリックスの ” Purple Haze ” のリフを演奏している。 ちなみにこの日のレクチャーの中で ” Purple Haze ” の演奏箇所で観客は一番盛り上がっている。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/15 Gaston Hall, Georgetown University, Washington, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Lecture Pt I*
1. Loop I And Solo / 2. Loop II And Solo / 3. Lecture Pt II* / 4. Loop III And Solo / 5. Loop IV And Solo
ワシントンのジョージタウン大学内のガストン・ホールでの公演。
公式音源のループ4曲と、そこにブートレグ音源のソロを被せた4曲が収録されており、演奏の全体像が把握できる。
一方レクチャーについてはぶつ切り状態なのが残念である。 1回目のレクチャーでは ” 21st Century Schizoid Man ” を複数パートに分けながら演奏している。 2回目のレクチャーは短めで演奏はなく、ラスト近くに鉄板ネタである「ジャイルズ・ジャイルズ & フリップのアルバムが売れなかった話しを披露している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/22 Paradise First Performance, Boston, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III And Solo / 4. Lecture Pt I / 5. Loop IV And Solo / 6. Loop V And Solo
1. Lecture Pt II / 2. Loop I And Solo / 3. Lecture Pt III / 4. Loop II And Solo
ボストンのパラダイスでの1回目の公演。
公式音源のループ曲と、そこにブートレグ音源のソロを被せた曲というパターンはいつもながらなのだが、ソロを被せた曲の順番がランダムになっている。 そこにどんな意味があるのかは判らないが。 個人的にはダークなイメージのソロがフィーチャーされた ” Loop II Andd Solo ” が好みである。
3回目のレクチャーでは、3月12日のレクチャーでの反応に味をしめたのか ” Purple Haze ” を演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/22 Paradise Second Performance, Boston, USA
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Lecture Pt I / 5. Loop I And Solo
1. Lecture Pt II / 2. Loop II And Solo / 3. Lecture Pt III / 4. Lecture Pt IV / 5. Loop III And Solo
ボストンのパラダイスでの2回目の公演。
1回目と同じく公式音源のループ曲と、そこにブートレグ音源のソロを被せた曲というパターン。
” Loop II ” はぶっとい発信音のような音がループされ、” Loop II And Solo ” はそこにギター・シンセサイザーによる管楽器系の音色のソロが被さるスリリングな展開である。
なお、レクチャーにフリップの演奏は含まれていない。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/23 Toad's Place, New Haven, United States
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. RF Speech / 6. Loop And Solo
1. RF Speech / 2. Loop And Solo / 3. RF Speech / 4. Loop And Solo
コネチカット州ニューヘイブンのトード・プレイスでの公演。
フリッパートロニクス音源の殆どが公式ループ音源と公式ループ音源にブートレグのソロ音源を合わせたものである一方、本音源は全編ブートレグ音源である。 それだけにフリッパートロニクス・ツアーの実態を正しく伝えているものと思われる。
1回目の ” Loop And Solo ” は ” Loop I ”、2回目は ” Loop III ”、3回目は ” Loop IV ” を使用していることが判る。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/26 University of Guelph, Guelph, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Loop V / 6. Loop VI
1. Lecture I*
1. Lecture II*
カナダに移動し、グエルフ大学での公演。
この日はブートレグの演奏音源が残っていなかったらしくループ音源のみで、そのループは発信音系や低音のドローンは少なく、高音のヒョロヒョロとした音を中心に構成されている。
2つで2時間近くに及ぶレクチャーでは、1つ目のレクチャーの中でシーケンシャル・フレーズの奏法を解説する中で、ディシプリン・クリムゾンの楽曲を演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/27 Theatre of Arts, Waterloo U. 1st Lecture, Waterloo, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Loop V / 6. Loop VI
1. Lecture I*
ウォータールーのウォータールー大学のシアター・オブ・アーツでの1日2公演の1回目。
この日もループ音源のみなのだが、前日の単調さから一転してバラエティに富んだ演奏となっている。 短めのループを複数演奏しているのは変わらないのだが、前日の公演ではなくこの日の公演を観られた人はラッキーだったと思う。
レクチャーの中では後半、” Purple Haze ” を演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/27 Theatre of Arts, Waterloo U. 2nd Lecture, Waterloo, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV / 5. Loop V / 6. Loop VI
1. Lecture II
ウォータールーのウォータールー大学のシアター・オブ・アーツでの同日2回目の公演。
ループの曲数(というか区切り方)、レクチャーの時間等1回目とほぼ同じ構成となっている。
2連続で観た人はがっかりしたかと思う。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/28 Althouse Theatre, U of Western Ontario, London, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Lecture*
オンタリオ州ロンドン市のウェスタン・オンタリオ大学のオルトハウス・シアターでの公演。
ループ2曲で10分弱というのは、公式音源が紛失した可能性もあると思う。
レクチャーでは、” Fracture ”、” Purple Haze ”、そしてジャイルズ、ジャイルズ&フリップの ” Suite No.1 ” を少しずつ演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/29 Theatre A, Carelton University, Ottawa, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4.Lecture*
オタワのカールトン大学のシアターAでの公演。
前日のオルトハウス・シアターより1曲多いものの演奏時間は20分弱とやはり短めである。 ただ演奏パターンはバラエティに富んでいて、ループを被せた演奏も聴いてみたかった。
レクチャーでは、スケール奏法の解説、” Purple Haze ” の演奏、そしてリーグ・オブ・ジェントルメンのフレーズの一部を演奏している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 3/30 McGill University, Montreal, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Loop IV
1. Lecture*
モントリオールのマギル大学での公演。
ぶっちゃけ... 1983年のフリッパートロニクス・ツアーのなかでもカナダでのライヴは面白くない。 ソロ演奏を収録したブートレグ音源が残っていないということもあるが、ワンパターンの演奏が多いこと、レクチャーの内容が被っていることもその理由として挙げることができる。
レクチャーでは、奏法解説を色々した後 ” Purple Haze ” で聴衆を沸かせて終了している。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 4/ 1 University of Toronto 1st Lecture, Toronto, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Lecture I
「 The Music System Tour 」の最終日、トロントのトロント大学での1日2公演の1回目。
各地を廻りながら演奏と合わせて公演をする、という行為は肉体的な負荷はやはり高いらしく、特にカナダに移動してからは演奏にもレクチャーにも覇気が欠ける時がある。
ただこのレクチャーするという行為がフリップにとってお気にいりだということは、現在でもインターネット、ライヴを通じて続けていることからよく判る。
(追加:2023年4月25日)
1983/ 4/ 1 University of Toronto 2nd Lecture, Toronto, Canada
1. Loop I / 2. Loop II / 3. Loop III / 4. Lecture II
「 The Music System Tour 」の最終公演。
高音系2曲と発信音系1曲で構成される3曲20分弱の演奏は淡白な内容。 レクチャーではジャイルズ、ジャイルズ&フリップの ” Suite No.1 ”、” Purple Haze ”、そしてシーケンシャル・フレーズを演奏している。
(追加:2023年4月25日)