1989
Tin Machine : Tin Machine
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Tin Machine are :
guitar / vocals : David Bowie
lead guitar : Reeves Gabrels
drums / vocals : Hunt Sales
bass /
vocals : Tony Sales
many thanks to our good friend Kevin
Armstrong for rhythm guitar and hammond b.3
デヴィッド・ボウイが結成したバンド、ティン・マシーンのファースト・アルバム。
『 Let's
Dance 』 から 『 Never Let Me Down 』
の流れを断ち切ろうとして更に失敗した作品、として位置づけられることが多い作品であるが、そこまで悪く言う必要は無い。
ギター・オリエンテッドのミドル・テンポの楽曲には凡庸なところもあるが、” Under The God ”、” Bus Stop ”、”
Pretty Thing ”、” Sacrifice Yourself ” といったハイ・テンポな楽曲は魅力ある内容である。
突出した作品ではないが、期待度が高いアーティストの普通レベルの作品であり、決して悪い作品ではない。
個人的好みもあるとは思うが、ティン・マシーンの作品は良くないから聴かない、というフィルターは無くなっても良いと思う。
(追加:2018年9月10日)
Maggie's Farm ( Live ) + Tin Machine : Tin Machine
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Track 1, taken from the album 'tin machine'
Tracks
2,3 & 4 recorded live at la cigale, paris.
ティン・マシーンのライヴ入りシングル。
残念ながら選曲が悪い。
バンドとしての名前をアピールするために ” Tin Machine ”
を収録したのはわかるが、本曲こそライヴ・テイクにしてその盛り上がりを見せるべきだったと思う。
ライヴ3曲も、もっとアップ・テンポで盛り上がる曲にしておけば、ライヴに対する期待がもっと高まったはずである。
(追加:2018年9月10日)
1990
Fame 90 : David Bowie
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ティン・マシーンとして活動中の1990年、ソロ楽曲との決別をとの決別を前提にデヴィッド・ボウイはソロ活動を行う。 Ryko
からのCD再発に伴う大人の事情もあったのかもしれないが、本来ならばティン・マシーンとしての活動前に精算しておくべき活動には唐突感があった。 一方でティン・マシーンに対する期待倒れ感からか、好意的に受け止められたと記憶している。
本作品は、『 Changesbowie 』 リリースに伴いリリースされたシングルで、同アルバムに収録されていた John Gass
によるミックスの他、ハウスだヒップ・ホップだラップだと、当時やりそうなミックスが施された楽曲が収録されている。 ソロ楽曲との決別が前提だっただけに仕方がなかったのかもしれないが、もう少しボウイが作品制作に絡んで欲しかった。
(追加:2018年9月10日)
Young Lions : Adrian Belew
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Instruments and vocals by Adrian Belew
With David Bowie vocals on "Gunman" and duet on "Pretty Pink Rose"
The voice of The Prophet Omega on "I Am What I Am"
Van Kampen percussion ensemble on "Young Lions"
Van Kampen is : Willem Van Kruysdijk, Mies Wilbrink, Dree Van Beeck and Ellen Gieles
Mike Barnett string bass on "Phone Call From The Moon"
デヴィッド・ボウイの Sound + Vision Tour に Music Director
兼ギターリストとして参加した時期のエイドリアン・ブリューのソロ・アルバム。
ボウイが参加している ” Pretty Pink Rose
” は、当時のボウイの楽曲の中でも突出して素晴らしい内容であり、ボウイの全キャリアにおいても名曲として挙げることができる。
このことは、代表曲のオンパレードだった Sound + Vision Tour において、本曲が選ばれたことからもよく分かる。
『 Never
Let Me Down 』
のピーター・フランプトンとも、ティン・マシーンのリーヴス・ゲイブレルスとも発生しえなかったケミストリーが、ブリューとの間では一瞬の内に発生したことが興味深いし、この後ボウイとブリューのコラボレーションが継続しなかったことも残念である。
(追加:2018年9月10日)
1991
Tin Machine II : Tin Machine
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David Bowie : Lead & Backing Vocals, Rhythm Guitar,
Piano & Saxophone
Reeves Gabrels : Lead & Rhythm Guitars, Backing
Vocals, Vibrators, Drano & Organ
Hunt Sales : Drums, Percussion, Lead
& Backing Vocals
Tony Sales : Bass & Backing Vocals
Tim Palmer
: Additional Piano and Percussion
Kevin Armstrong : Piano on "
Shopping For Girls " ; Rhythm Guitar on " If There Is Something "
デヴィッド・ボウイのソロ活動を経てリリースされた、ティン・マシーンのセカンド&ラスト・スタジオ・アルバム。
シングル・カットもされた冒頭の ” Baby Universal ” に惹かれ、ロキシー・ミュージックの ” If There Is
Something ” で再度惹かれるが、そのまま失速してしまっている。
部分部分では盛り上がるところもあるのだが、楽曲自体の完成度が高いのは前述の2曲のみである。
そしてその部分部分で盛り上がるところも、所詮ギターがハード・ロック的展開をする所であり、デヴィッド・ボウイの凄さに盛り上がる訳ではない。
普通レベルのファースト・アルバムを徒に悪くいう必要は無いと思うが、本作品は好きではない。
(追加:2018年9月10日)
Sound + Vision Remix : David Bowie VS 808 State
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808ステイトがリミックスした ” Sound + Vision ” を収録した作品。
”
Sound + Vision ” が選曲された理由は、当時のデヴィッド・ボウイのツアーが Sound + Vision Tour
と名付けられていた事に他ならないのだが、ズッタン・バッタンと鳴り響くドラムの音に弄り甲斐があったのだと思う。
原型を留めない程のリミックスに陥っていないのは好感が持てるが、それでも最後にオリジナル・ヴァージョンが流れるとホッとしてしまう。
(追加:2018年9月10日)
1992
Radio Session : Tin Machine
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David Bowie : Lead & Backing
Vocals, Rhythm Guitar
Reeves Gabrels : Lead & Rhythm
Guitar, Backing Vocals
Hunt
Sales : Drums, Lead & Backing Vocals
Tony Sales : Bass & Backing
Vocals
First Broadcast date : 13 August 1991
セカント・アルバム発売時期に BBC で放送されたスタジオ・ライヴ。
本作品は、ボウイのソロ活動後のティン・マシーンが、プラスティック・ハード・ロックであることを証明してしまっている。
かつてのプラスティック・ソウルという表現には、一見自虐的な様でありながらジャンルとして確立してしまう程の完成度があったが、本作でのプラスティック・ハード・ロックには間借り感しか無い。
きれいに歪んだギターや、コントロールされた尽くしたフィードバックはスタジオ・ライヴならではのものだろうが、ハード・ロックが本来持つ荒さも粗さもない。
プロモーション活動として BBC での放送は有効だったのかもしれないが、本質的な弱さを露呈してしまう結果になってしまっている。
(追加:2018年9月10日)
Tin Machine Live Oy Vey, Baby : Tin Machine
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Tin Machine is
David Bowie
Vocals, Rhythm Guitar, Sax
Reeves Gabrels Lead
Guitar, Vocals
Tony Sales Bass, Vocals
Hunt
Sales Drums, Vocals
with
Eric Schermerhorn
Rhythm Guitar, Backing Vocals
ティン・マシーンのライヴ・アルバムであり、ラスト・アルバム。
特定の1ヶ所でのライヴではなく、アメリカと日本でのライヴを集めたため、分断され流れが感じられない結果になっている。
何故このような編集を施したのかが良くわからない。
バンド、としての活動の集大成としてのライヴ・アルバムであるにもかかわらず、発掘音源集のような内容になってしまっていることが残念である。
一部の楽曲のミックスにデヴィッド・ボウイの名前がクレジットされているものの、本作品に対するボウイの関与は限りなくゼロに近いはずである。
ソロ集大成ライヴを行った後のボウイに、ディン・マシーンに対する興味は殆ど無くなっていたと思われる。
そうでなければ、こんな雑な作品のリリースを許すはずなどない。 そう信じたい。
(追加:2018年9月10日)