King Crimson Data Base
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Music Is Our Friend  Live in Washington and Albany, 2021  -2021-

  1. Introductory Soundscape
  2. The Hell Hounds Of Krim
  3. Larks' Tongues In Aspic, Part I
  4. Pictures Of A City
  5. The Court Of The Crimson King
  6. Red
  7. Tony Cadenza Deals It Slitheryacious-To-The-Max
  8. Neurotica
  9. One More Red Nightmare
  10. Indiscipline*
    Performed at The Anthem, Washington DC, September 11, 2021
  1. Epitah
  2. Radical Action II
  3. Level Five
  4. Starless
  5. 21st Century Schizoid Man*
    Performed at The Anthem, Washington DC, September 11, 2021
  6. Tony Cadenza Serves It Piping Hot
  7. Discipline
  8. Larks' Tongues In Aspic, Part II
  9. Islands*
    Performed at The Egg, Albany, NY Friends & Family concert, August 22, 2021

The abrupt ending of Applause at the end of tracks is an intentional artistic choice used in place of a fade out.

Robert Fripp    Guitar & Keyboards
Jakko Jakszyk    Guitar & Vocals
Tony Levin    Basses & Stick
Mel Collins    Saxes & Flute
Pat Mastelotto    Drums
Jeremy Stacey    Drums & Keyboards
Gavin Harrison    Drums

2021年のアメリカ・ツアーの最終日のワシントンでのライヴに、1000 Club のメンバーを対象に行われた8月22日の Family and Friends concert の音源を加えた作品。
ワシントンでの1公演を丸々体験できた上に、ワシントンで演奏されなかった曲を Family and Friends concert の音源で補完できるようにした構成が先ず素晴らしい。 この構成により、2021年モードのキング・クリムゾンの全容をほぼ掴むことができるようになっている。

2016年のツアー以降キング・クリムゾンは2部構成でライヴを展開するようになり、演奏曲も増え長尺のライヴを行ってきた。 一方2021年のツアーでは同様の2部構成のライヴを行いながらも演奏曲数は減っている。 メンバーの年齢を考慮した上でベストな演奏を行うための賢明な判断だったと思う。
そして、クリムゾンの代表曲が何かという定義には諸々の考え方があるとは思うが、演奏曲数が減った結果代表曲に集中したセット・リストとなっている。

パートタイム再結成バンドのライヴは得てして代表曲を並べた大味のライヴになってしまうことが多い。 「あの曲が聴きたい、キター、あ、でもいま演奏するとこんな感じになっちゃうのか」というパターンである。
しかし当然ながら2021年のキング・クリムゾンのライヴにその傾向は無い。
「あの曲聴きたい、キター、うゎ凄げー、もっと格好良くなっている」という体験ができるのは有難い限りである。 メンバー構成も変え、アレンジも変え続けていることがその理由なのは言うまでも無いが、バンドとしての熟練度が根本にあるのだと思う。

改めて、本作品は2021年のキング・クリムゾンの全容を見事に捉えた作品である。
そしてクリムゾンの今を捉えるという観点で本作品を超えた作品があるとしたら、それは2021年の来日公演を収録した作品しかあり得ない。 音源、映像の両方を収録した作品を、後世のためにもリリースしてほしい。

(追加:2022年1月10日)