CD1
CD2
CD3 Live in Japan 2015
Robert Fripp Guitars & Keyboards
Jakko Jakszyk Guitar & Voice
Tony Levin Bass & Stick
Mel Collins Saxes & Flute
Pat Mastelotto Drums
Jeremy Stacey Drums & Keyboards ( 2016-2017 )
Gavin Harrison Drums
Bill Rieflin Drums & Keyboards ( 2016 ) Keyboards ( 2017 )
Live In Vienna December 1, 2016 Museumsquartier, Hall E
ビル・リーフリンがお休みし、ジェレミー・スティシーが加わった2016年編成のキング・クリムゾンのライヴ・アルバム。
本作は本来、2015年編成のキング・クリムゾンのライヴ・アルバムに 『 Radical Action 』
に次ぐ作品として全世界発売される予定であった。
日本発売元であるWOWOWエンタテインメントは、輸入盤との価格差を補うため、日本盤特典として2015年の来日公演からのライヴを1枚追加までしていた。
しかし、2017年編成のキング・クリムゾンの6月のシカゴでのライヴが King Crimson Collectors' Club の Special
Edition として急遽発売が決まったため、本作品の海外での発売は延期されており、現在のところ日本オリジナル盤が全世界で唯一リリースされたいる。
本作品の良さは、” Cirkus ”、” Dawn Song ”、” Indiscipline ”、そして ” Heroes ”
が収録されたことである。 勿論、何故 ” Fracture ” が収録されていないのかという思いは残るが、トニー・レヴィンの
The Road Diary によれば、当日は ” Fracture ”
が演奏されていないこと、そして当日演奏された全曲が本作品に収録されていることがわかるから仕方がない。
特に80年代のクリムゾンの楽曲はブリューの個性が立ち過ぎていることから演奏されることは無いと思っていたのだが、” Indiscipline ”
が原曲に忠実でないアレンジで、見事に演奏されている。 ラストでブリューが 「 I like it 」と叫ぶところは、ドイツ語で 「
ich mag das 」 と叫んでおり、ご当地シリーズとして続くことを期待したい。
日本オリジナル盤は、2015年の日本での全10公演から1曲ずつ(とオープニング・アナウンス)が収録されている。 『 Radical
Action 』
に収録されていてながらウィーンでのライヴには収録されていない曲、というのが一つの選択基準になっているのか、比較的地味めな選曲となっている。
日本語アナウンスの「ザ・エレメンツ~」は、懐かしかったが。
そして日本オリジナル盤のラストには、6月のシカゴでのライヴから ” Islands ” が収録されている。 『 Live In Chicago 』 のティーザー・プロモーションだったのが、ほぼ同時にその 『 Live In Chicago 』 がリリースされてしまったところに、海外アーティストの作品をリリースする日本のレコード会社の難しさが現れている。
(追加:2017年10月25日)