- 21st Century Schizoid Man ( Fripp, Lake, McDonald, Giles, Sinfield )
- Light Of Day ( Jakszyk, Fripp, Collins )
- Heel Hounds of Krim ( Rieflin, Mastelotto, Gavin Harrison )
Recorded live on the 2014 tour.
1 : The Warfield Theatre, San Francisco, October 4, 2014.
2 : Moore Theatre, Seattle, October 6, 2014.
3 : Orpheum Theatre, Los Angeles, September 30, 2014.
飢餓感を煽る、そのことだけを目的にリリースされたとしか思えない作品。
” 21st Century Schizoid Man ” が収録されていることから、同曲が収録されていない 『 Live at The
Orpheum 』 を補完することができると思って聴いてみると、逆に物足りなさからフラストレーションがたまることになる。 しかも DGM
Live には、「 2 tracks from the forthcoming album USA II 」
との解説があり、タイトルからしてクラクラきそうな作品の早期リリースを期待してしまう。
ピクチャーEPというコレクターズ・アイテム風な体裁を取りながら、用意周到に計画された作品である。
- ” 21st Century Schizoid Man
” は、ピート・シンフィールドによる2014年アップデート版の歌詞が採用されている。
記憶との比較になってしまうのだが、2015年の日本公演のライヴと比べてフリップのギターの活躍度が低い。
これが正しいとすると、随分と得をしたことになる。 まぁ2015年でのライヴ全体がそうなのかもしれないが。
残念なのは、ハリソンのドラム・ソロの迫力が再現できていないことである。
私のオーディオ・システムの性能的限界もあると思うが、どんなにヴォリュームを上げても敵わない。
ライヴ会場の音がそのまま再現できないのは当たり前としても、それを思い出させるような迫力もない。
これは今後の改善を期待すべきなのか、それともライヴ会場で体現できたことを幸運を考えるべきことなのか、現段階ではわからない。
- Jakszyk, Fripp and Collins の楽曲である ” Light Of Day ” は、オリジナルと同じくゆったりとした演奏ではあるが、各々が時折差し込むおかずやソロが、ライヴならではの緊張感を醸し出している。
- ” Heel Hounds of Krim ” は、1994年9月30日の Orpheum Theatre
でのレコーディングにもかかわらず、『 Live at The Orpheum 』 には収録されなかった楽曲。 ” 21st Century
Schizoid Man ” のハリソンのドラム・ソロと同じく、トリプル・ドラムの凄さが伝わってこないのが非常に残念である。
(追加:2016年1月10日)