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7人 編成のクリムゾンとして、2014年秋のアメリカでのツアーで販売された、ツアー・ボックス。 復活したクリムゾンの本気度がわかる素晴らしいコンピレーションである。
「 forthcoming release 」 と 「 Previously unreleased on CD 」 と 「 Previously
unreleased 」 とクレジットが明確に切り分けられており、そこから色々読み解いたり想像したりするだけで楽しい。
ブックレットも情報満載なのだが、ピート・シンフィールドによって2014年にアップデートされた ” 21st Century Schizoid Man ”
の歌詞が掲載されているのも嬉しい。
「 forthcoming release 」 からわかる今後の再発計画は以下の通り。
CD1-5 の ” Cirkus ” から、現在 「 The King Crimson Collectors Club 」 の46作品目としてリリースされている
『 Live at the Marquee August 10, 1971 』 が 「 The Collectable King Crimson
」 の7作品目として、一般流通販売されることがわかる。
また、現在 「 The Collectable King Crimson 」 シリーズは5作品目までしか発売されていないことから、6作品目が別途計画されているものと思われる。
CD2-6 の ” Sex Sleep Eat Drink Dream ” から、ボックス・セットとして、『 THRAKBOXX 』 が計画されていることがわかる。 ダブル・トリオ・クリムゾン期から、ライヴは殆ど全てのライヴが計画的に録音されており、DGM Live のダウンロード販売でも相当数出ているだけに、ボックス・セットが一体何枚組になるのか、楽しみである。
CD2-3,5 のクレジットから、『 Beat 』 と 『 Three Of A Perfect Pair 』 については、40th anniversary series のリリースは計画されているものの、ボックス・セットについては記載されておらず、現段階で計画は未定と思われる。
「 Previously unreleased on CD 」 は、Mr. Stormy's Monday Selection でリリースされているもので、CD化はされてないけど音源リリースはしているよ、ということ。
再結成クリムゾンのリハーサル音源を中心とした 「 Previously unreleased 」 が本作品の最大のウリである。 ティーザー手法を使うことの多い DGM Live だけに、曲の全体像がつかみにくいのが残念というか、既に罠にかかっているというか...
CD1-6 : Hoodoo ( extract )
ギターのかき鳴らしの後、全員での演奏。 ” 21st Century Schizoid Man ” のラスト・パートにも似てたりする。
Jakko Jakszyk & Robert Fripp : guitars, Tony Levin : bass, Mel Collins
: sax, Bill Rieflin, Pat Mastelotto & Gavin Harrison : drums
CD1-9 : Lar ks' Tongues In Aspic ( Part I )
オリジナルでは、後半の激しい演奏からクロスのソロに移行するパートを再現している。 そのクロス以来のソリストとしてコリンズが復活した編成の妙が、見事に現れている。
Jakko Jakszyk & Robert Fripp : guitars, Tony Levin : bass, Mel Collins
: sax,Bill Rieflin, Pat Mastelotto & Gavin Harrison : drums
CD2-2 : Three Headed Doom ( Part 1 )
タイトル通り、ドラマー3人による演奏。 それほど衝撃的な内容ではない。
Bill Rieflin, Pat Mastelotto & Gavin Harrison : drums
CD2-8 : Venturing Unto Joy ( edit )
曲中のインスト・パートだけを抽出したものと思われる。 こういうのを聴かされると、曲全体を聴きたくて聴きたくて聴きたくて聴きたくてしょうがない。
Jakko Jakszyk & Robert Fripp : guitars, Tony Levin : bass, Mel Collins
: sax,Bill Rieflin, Pat Mastelotto & Gavin Harrison : drums
CD2-12 : The Hell Hounds Of Krim
” Three Headed Doom ( Part 1 ) ” と同じくドラムだけの曲。 聴く者にフラストレーションを貯めさせることを目的にしているとしか思えない楽曲。
Bill Rieflin, Pat Mastelotto & Gavin Harrison : drums
CD2-13 : Separation
Jakszyk, Fripp and Collins のセッションからの楽曲。 同メンバーによる 『 A Scarcity Of Miracles
』 のどの楽曲よりもハードは演奏で、オミットしたのが余りにももったいない。
Jakszyk, Fripp, Collins Sessions. Previously unreleased.