- Introductory Soundscape /
イントロダクトリー・サウンドスケイプ
- The Power To Believe I : ( A Cappella ) /
ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ1:アカペラ
- Level Five / レベル5
- ProzaKc Blues / プロザック・ブルース
- The ConstruKction Of Light /
ザ・コンストラクション・オブ・ライト
- Happy With What You Have To Be Happy With /
ハッピー・ウィズ・ホワット・ユー・ハフ・トゥ・ビー・ハッピー・ウィズ
- EleKtriK / エレクトリック
- One Time / ワン・タイム
- Facts Of Life / ファクツ・オブ・ライフ
- The Power To Believe II ( Power Circle ) /
ザ・パワー・トゥ・ビリーヴ2(パワー・サークル)
- Dangerous Curves / デンジャラス・カーヴス
- Larks' Tongues In Aspic : Part IV / 太陽と戦慄 パートIV
- The Deception Of The Thrush /
ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ
- The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum /
ザ・ワールズ・マイ・オイスター・スープ・キッチン・フロアー・ワックス・ミュージアム
Extra Feature Tokyo Sound & Camera Check
- Indiscretion I / インディスクレション I
- Indiscretion II / インディスクレション II
- Indiscretion III / インディスクレション III
Adrian Belew - guitar & vocals
Robert Fripp - guitar
Trey Gunn - Warr guitar, fretless Warr guitar
Pat Mastelotto - traps and buttons
Tokyo, Kouseinenkin Kaikan, April 16, 2003
ブリューとガンの「オヤジ下着姿」が衝撃を与えた2003年4月の日本公演を収録した作品。 日本盤ライナーによれば、”
ProzaKc Blues ” が15日のライヴで、それ以外が16日のライヴを収録している。 また、サウンド&カメラ・チェックの3曲は16日のライヴ前に収録されている。
映像作品としての編集は手堅く、安心して観ていることができる。 相変わらずフリップが出した撮影に対する制限事項は厳しいものだったらしいが、ライティングとカメラの性能向上も寄与したのか、ダブル・トリオ・クリムゾン期の日本公演の映像作品(
『 Live In Japan 』、『 Deja VROOOM 』
)に比べてフリップの姿も鮮明に確認できる。
- ” Introductory Soundscape ”
は、客電が消えきらないまま始まるフリップによるサウンドスケイプの独演。 席に着かずウロウロしている観客の姿もしっかりと収められている。 フリップが左のヘッドホンを耳の後ろに回していることも確認できる。
- ” The Power To Believe I : ( A Cappella ) ”
は、ブリューが自らヴォーカルにエフェクトをかけていることがわかる。
- ” Level Five ”
のギター・ソロは、フリップ→ブリューの順番。 フリップのソロはスラーを多用したなめらかなソロ。 ブリューのソロは、アーミングを多用したブリューならではのもの。
- ” ProzaKc Blues ”
のギター・ソロは2回ともブリュー。 2回ともボトルネック奏法を中心にしたものだが、ソロ以外でボトルネックを6弦のペグに被せておく様が、意外に格好良かったりする。
- かつてステージでの演奏が危うかった ” The ConstruKction
Of Light ”
は、なんの問題もなく再現されている。 バンドとしての演奏力の向上のなせる技なのだろうが、逆に緊張感のない平凡な演奏に陥っている。
ヴォーカル・パートのバックから、ガンはキーボードのように平面置きした
Warr guitar を演奏している。
- ” Happy With What You Have To Be Happy With ”
は、ガンがセミ・アコ・タイプの Warr guitar
を、タッピングではなく通常のベースのように指弾きををしている。 ギター・ソロはブリュー。
- ” EleKtriK ”
は、本編の運指の練習のようなパートより、最初と最後にフリップとブリューによって演奏されるストリングス音の掛け合いの方が美しく惹かれる。
- ” One Time ” では、ガンが再びセミ・アコ・タイプの
Warr guitar
を演奏。 指弾きがやりにくそうで、だったらベースで演奏すれば良いのにと思う。 ギター→スティック→Warr
gutar と変遷を重ねた意地なのかもしれない。
- ” Facts Of Life ”
は、ヴォーカルのサビに絡むギター・パートをフリップが演奏しているところが新鮮。 さらにギター・ソロのパートでも荒々しくピッキングしている姿がロックぽくって(笑)格好良い。
- ” The Power To Believe II ( Power Circle ) ”
は、ブリューとマステロットによるテクノロジーの見本市のようでは、全体的には面白くない。 ただサウンドスケイプをバックにしたフリップによるギター・ソロのパートは荘厳で見応え、聴き応えがある。
- ” Dangerous Curves ”
は、マステロットによる独壇場。 音だけだとつらいが、映像があると仕掛けの確認もできて楽しめる。 ブリューはストゥールに座って演奏。 汗をかいているうえに、ギターでシャツが下に引っ張られているため、乳首をはっきりと確認することができる。
- ” Larks' Tongues In Aspic : Part IV ” は、やはり名曲。 Coda
でヴォーカル・パートがなくなったのは残念だが、やりたい放題のブリューのギターが充分それを補っている。
ここで本編は終了し、一旦全員が舞台から引っ込む。
- アンコールとして演奏される ” The Deception Of The Thrush
” は、ブリュー抜きの ProjeKct Three フォーマット。
セミ・アコ・タイプの Warr guitar
をトリガーにして人の声がコラージュされることが確認できる。 フリップによるストリング音をバックにしたラストのソロ・パートでは、平面置きした
Warr guitar
を演奏。 全体像とガンのアップを組み合わせた映像はアイドル風であるが、ガンのルックスが追いついていない。
- ” The World's My Oyster Soup Kitchen Floor Wax Museum ”
は、正直アンコールのラストとしてはちょっと疑問が残る選曲。 1回目のギター・ソロがブリューで、2回目がフリップ。 フリップはソロの途中からピアノ音にするが、これもマンネリ。
最後の3曲はクレジット通りサウンド&カメラ・チェックの模様。
- ” Indiscretion I ” は、” The Power To Believe I : ( A Cappella )
” の最初のワン・コーラス。
- ” Indiscretion II ” は、” Electrik ”
のフリップとブリューのユニゾン・パートまで収録。
- ” Indiscretion I ” は、” Eyes Wide Open ” を長めに収録。
(追加:2005年5月10日)