The audio interference on some of these pieces occurs in the original recordings
Adrian Belew Guitar, Vocals, Percussion
Robert Fripp Guitar
Trey Gunn Warr Guitar, Fretless Warr Guitar
Pat Mastelotto Traps And Buttons
Music by King Crimson
Words by Adrian Belew.
2003年2月28日から始まった、y2King Crimson
の北米ツアー、そして4月の日本ツアーのコンサート会場で発売されたツアー・ボックス。 20ページのブックレットとCDが1枚が、DVD販売用の縦長のパッケージに封入されている。
Double Trio Crimson
来日時のパンフレット・ボックス(パンフレット、シール、バッチ、ゴールド・ラベルの
『 THRAK 』
入り)と比べても、デモ曲等が収録されているCDが付いていることは嬉しく、所有欲を見事なまでにかき立ててくれる。
個人的には、ツアー・ボックスと併せて日本独自のパンフも販売してほしかった。 権利関係の問題なのか、コストがかかりすぎるのかはわからないが、1981年、1984年のコンサートでは発売されていただけに残念。
コンサートに行きましたよ、と言わんばかりのB4サイズの日本独自のパンフが懐かしかったりする。
” Happy With What You Have To Be Happy With - demo ”
は、2002年7,8月に行われた、『 Happy With What You Have To Be
Happy With 』 と 『 The Power To Believe 』
のレコーディングより前に行われた演奏をもとにしている。
Machine
が介在していない本テイクを聴くと、フリップの言うところのヌーヴォー・メタルにおける
Machine
の重要性がよくわかる。 曲のフォーマットがほとんど同じであるにも拘わらず、ここでは
” ProzaKc Blues ” の二番煎じのような印象しか受けない。
” Mwssage 22 ” は、クレジットからも明らかなように、セッションの断片をつなぎあわせただけの作品。 毎度のことながらマステロットの編集作業はつまらない。 曲として完成させる意図もなければ、実験的な目新しさもない。 当人としては音をつなげる作業行為が楽しいのかもしれないが、どんな形であれ公に出すものではないと思う。
” Emerald banter ” は、 ” Happy With What You Have To Be Happy With ” のイントロ部分の8月段階でのセッションを収録したもの。
” Superslow ”
も8月段階でのセッションから編集したもの。
ガンによる低音リフににギターが絡む前半から、ギターとドラムの絡み、”
Facts Of Life : Intro ”
を経て、フリーキーな演奏、ガン中心の演奏と続く。
同タイトルで3曲収録している” Sus-tayn-Z Suite ” は、エコーを思いっきり深くかけたギター(とWarr Guitar)のロング・トーンを中心に編集したもの。 一音一音の識別は徐々にしにくくなり、最後はにはサウンドスケイプを聴かされていたような錯覚に陥る。 しかし、Machine はどんな気持ちでこの曲のエンジニアを務めたのであろう?
(追加:2003年5月10日)