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Level Five  -2001-

  1. Dangerous Curves
  2. Level Five
  3. Virtuous Circle
  4. The ConstruKction Of Light
  5. The Deception of The Thrush

Adrian Belew - guitar and vocals
Robert Fripp - guitar
Trey Gunn - bass touch guitar, baritone guitar
Pat Mastelotto - drumming

Music by King Crimson, words by Adrian Belew.

Mixed by: Paul deVilliers
Mastered by: David Singleton & Robert Fripp

本作品は、2001年11月から12月に行われた the LEVEL FIVE tour の会場で先行販売され、DGM の Web においても同年12月から販売されたもの。 2001年夏の TOOL とのアメリカ・ツアーでのライヴが収録されている。
とにかく重く、リフ中心の楽曲が素晴らしい。 新曲の数が足りないから先行してライヴを出したのでは、との邪推を吹き飛ばす程楽曲の充実度は高い。
ただやはり収録時間が短いことや、既発表曲からの選曲が中途半端なことには疑問が残る。 もちろん本作品が、ライヴの全体像をとらえることを目的としていないことは明らかなのだが。 これが来るべきスタジオ・アルバムへの期待を高めるための高等戦略だとしたら....私は見事に引っかかりました。
日本盤も販売されているが、限定かつシリアル番号記載のDGM盤は、物欲をくすぐるのに充分なもの。 日本からのオーダーは何枚に達したのであろうか。 とても興味深い。

  1. ” Dangerous Curves ” はリフ中心、というかリフだけに終始する曲。
    管楽器系のギター・シンセが絡むのはおきまりだが、低音の素早いリフにユニゾンでギターが被さるところがとても格好良い。
  2. ” Level Five ” は、明らかに ” Larks' Tongues in Aspic - Part IV ”の流れをくむ曲。
    リフのユニゾン、リズム隊を含めたインター・プレイ、リフをバックにしたギター・ソロ等、『 The ConstruKction of Light 』 での楽曲を更に重くさせたような曲。 スタジオ・テイクにおいてどれだけ深化(≠進化)させるのかがとても楽しみである。
  3. ” Virtuous Circle ” は、ProjeKct Two のような雰囲気を持つ曲。
    the LEVEL FIVE tour におけるクリムゾンの新曲を聴くことができるのは嬉しいが、楽曲としてのまとまりもなく、演奏もこなれてない面だけ気になってしまう。
    個人的には、『 The ConstruKction of Light 』 からの楽曲をもっと収録してもらいたかった。
  4. ” The ConstruKction of Light ” は、『 Heavy ConstruKction 』 収録の2000年5月から7月のライヴや、同年10月の日本公演での演奏における危うさは無くなっており、ハラハラすることなく楽曲の良さを堪能することができる。
    これだけの演奏を聴かされると、” FraKctured ” がどれだけのレヴェルで演奏されているのかがとても気になってくる。 なんで収録してくれなかったんだろう。
  5. ” The Deception of The Thrush ” は、ProjeKct Two 時代から演奏を重ね、2000年のクリムゾンのツアーにおいて既にマンネリ気味になっていただけに、ここでも目新しいところはない。
    本曲終了後、無音時間を経て、ギター弾きまくりの(多分)インプロが収録されている。 多少冗長的な演奏であることは否めないが、それでも充分に格好良い。

(追加:2002年1月25日)

 

3月20日に日本発売された際のクレジットは以下の通り。

Dangerous Curves / デンジャラス・カーヴス ( 新曲/ライヴ )
Level Five / レヴェル・ファイヴ ( 新曲/ライヴ )
Virtuous Circle / ヴァーチュエス・サークル ( 新曲/ライヴ/日本盤ヴァージョン )
The ConstruKction Of Light / ザ・コンストラクション・オブ・ライト ( ライヴ )
The Deception of The Thrush / ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ ( ライヴ )

日本盤ヴァージョンが収録された ” Virtuous Circle ” が気になるところだが、DGM 盤ではなかった中近東風のフレーズが挿入されているものの、元々がたいした曲じゃないだけに上っ面が変わった程度の印象しかない。
ジャケットにはシリアル・ナンバーと 「 Limited Edition Tour CD 」の記載がなく、色も黄色が強くはっきりとしたものに変更されている。
(追加:2002年3月25日)