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deja VROOOM  -1999-

『 Live In Japan 』 と同じく、1995年の日本公演のライブをもとにはしているものの、実際には全く異なった作品と思ってよいと思う。 フォーマットをLDからDVDに変えて、容量の多い分ボーナス・トラックを収録しました、などという安易なものでは決してない。 画期的な点としては、

ライブ5曲において、カメラ・アングルを選択することができる。  ” VROOOM VROOOM ” に至っては、メンバー一人一人を選択することができる。 しかも選択したメンバーの演奏する楽器音が目立つように自動的にミキシングされる。

ドルビーデジタルのみならずDTSの採用。

リズム・セクション、ヴォーカル、ソロを好きな時代のメンバーから選択して、好みの ” 21st Century Schizoid Man ” を演奏することができる。

フリップの記述を主体としたクリムゾンについての資料。 写真つきでモニターで確認するだけではなく、PDF化もされているため、PCにDVD-ROM ドライブが接続されていれば、印刷も可能。

などを挙げることができる。
DVDによる音楽作品に精通している訳ではないし、まして映画については全く素人だが、1999年の段階においてリリースされている他のDVDソフトとは明らかに性格が異なっている。 DVDという器に過去の作品を移行しただけのものとは異なり、DVDというメディアにおいて実現できる、提示できるソフトを提供しているのは本作品だけだと思う。
このような作品が、DVDの規格を争っているメーカーからでもなく、多くの作品をリリースしている大手レコード会社からでもなく、ある意味ではインディ・レーベルにすぎないDGMからリリースされたことは特筆に値すると思う。

もし、あなたがプレステ2を持っているのならば、即購入すべき作品である。 プレイヤーを未だ所持していないのならば、プレステ2でも、型落ちのDVDプレイヤーでも、SCSI接続のDVD-ROMドライブでも、本作品とともに即購入すべきである。
それ程凄いんだってば、これは。

Side A

deja VROOOM Set One

  1. Circular Improv / サーキュラー・インプロヴィゼイション
  2. VROOOM VROOOM (7 camera angles) / ヴルーム・ヴルーム
  3. Frame By Frame (2 camera angles) / フレイム・バイ・フレイム
  4. Dinosaur / ダイナソー
  5. One Time / ワン・タイム
  6. Red / レッド
  7. B'BOOM / B'ブーム
  8. THRAK / スラック
  9. Matte Kudasai / 待ってください

In The Court Of The Crimson King

以下のコンテンツをアイコンを選択することにより楽しむことができる。 文章部分は抜粋であり、完全版は添付のPDFに収録されている。

Dig Me
6人のメンバーのHPのアドレス

Frame By Frame
クリムゾンが出演、もしくはライブ映像を放送したTV番組の一覧
この中のディシプリン・マークのアイコンをクリックすると、フリップのサウンドスケイプの独演映像を見ることができる。
映像は粗く、来日公演時に収録したものと思われるが、12分ものサウンドスケイプ独演はコンサートでは無かっただけに、本作品のために(あるいはなんだかの目的のために)コンサートの前後に収録したものと思われる。
サウンドスケイプにおいて、フリップがギター以上にエフェクター、シンセ等のラック内の機器を操作していることがよくわかる。

Endless Grief
EGとの一連の訴訟について。 タイトルのイニシャルがEGになっているところが嫌らしい。

Entry Of The Crims
過去から現在まで、フリップによるクリムゾンについてのコメント。

The Mincer
『 The Live & Recording Crimson. 』 『 Bicker, Banter, Broohaha & Progressive Rock ... An Aftermath. 』 というフリップの2つの批評。 メディアの批評について激しくコメントしている。

PJ Crook
選択する毎にPJクルックのイラストとともに、クリムゾンの曲の抜粋が流れる。
1回1回クリックしなければならないところが煩わしい。

Side B

deja VROOOM Set Two

  1. Three Of A Perfect Pair (2 camera angles) / スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー
  2. VROOOM / ヴルーム
  3. Coda: Marine 475 / コーダ:マリーン475
  4. Sex, Sleep, Eat, Drink, Dream / セックス、スリープ、イート、ドリンク、ドリーム
  5. Elephant Talk / エレファント・トーク
  6. Indiscipline (2 camera angles) / インディシプリン
  7. Talking Drum / トーキング・ドラム
  8. Larks' Tongues In Aspic Part II / 太陽と戦慄パート II
  9. People (2 camera angles) / ピープル
  10. Walking On Air / ウォーキング・オン・エアー

21st Century Schizoid BAND

リズム・セクション、ボーカリスト、ソロを各々 1969,1971,1974,1996年のメンバーから選択して、好みのメンバーでの演奏を楽しむことができるもの。 購入前に本情報を入手したときには64パターン聴き比べだ、などど異常に盛り上がったものだが、実際やってみると飽きる。 未だ5パターン程度しかやっていない。
各々のテイクがどこから収録したものかは記載してほしかった。

The Team

アナログ時計の早回しをバックに制作スタッフのクレジットが表示される。 クレジット終了後、アナログ時計も壊れて終わる。

Tony's Road Movies

The Race
日本のゲームセンターでDAYTONA USA に興じるメンバーとスタッフの映像。 当然フリップは参加していない。
後ろに立っている学生達が、クリムゾン・フアンなのか、順番待ちなのかは不明。

Rehearsal
ステージでのリハーサル風景。

Mr. Bill
バンに荷物を詰め込んだ後、乗り込む姿と、控え室らしき場所でブリューと雑談する姿。
「 雑誌を読んでたところ、急ブレーキで前につんのめった 」 とでも言っているようなジェスチャー。

Tokyo
東京、というタイトルながら、いきなり大阪梅田の空中庭園の映像から始まり笑える。
その後ホテル ( 梅田の空中庭園が撮影されているということは、ウェスティンか ) の窓から撮影した映像、室内の映像に続く。

Rehearsal ( Part 2 )
少し長めのリハーサル風景。
リハーサル中もレヴィンはフイルムを廻しているのか? みんなニコニコしているけど、本当は嫌がられているのではないか? それ以前にレヴィンはリハーサルしないのか? 色々と疑問が残る。

At The Train Station
新幹線のフォームでフアン・サービスをするメンバーの映像。
握手を求められたあと、利き腕の左手で応えるフリップの姿も収められている。

Dressing Room
控え室でのメンバーの映像。